【ICL手術は何年持つ？】ICLの効果や寿命について解説！回復期間・術後の過ごし方も

基本的にICL・レーシック手術はどちらも、半永久的な効果が望めます。特にICLの術後は視力に安定性があると言われています。またレーシックの場合、近視や乱視が強いと5～10年ほどで手術前の視力に戻る可能性がありますが、全体の10%ほどと少ない数値ではあります。

今回は、ICL・レーシック手術の特徴を紹介しながら「将来的なリスクはないか？」「術後のケアには何が必要か？」「生活に支障はないのか？」といった手術後の状態やどのくらい持つのかといった不安点を解消していきます。クリニックの選び方も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

基本的にICLレンズの寿命よりも、人間の寿命のほうが短いと言われています。そのため、手術後はレンズの寿命を気にせず半永久的に使い続けられます。またICL手術に用いられるレンズの素材は柔らかくて破れにくく、汚れもつきにくいものが用いられています。

「レンズの経年劣化によって将来眼の中で不具合が起こるのでは？」という心配は不要です。取り出すことで元に戻せる点がICLの特徴ではありますが、基本的にレンズを取り外すことはほとんどなく、レンズ交換といったメンテナンスも必要ありません。ではどういったときに取り外しの手術を行うのか以下で見ていきましょう。

レンズの度数が合わない場合には、レンズの度が強く遠視のような過矯正の状態と度が弱く近視などが残ってしまう低矯正の状態があります。さらに再度近視が進行するなどで視力低下した場合も交換・取り外しをします。

ごくまれに「よく見える状態に慣れない」ことが原因でレンズを取り外す場合もあります。それまでの長い期間よく見えない状態に慣れていたことから、よく見える生活に変わり逆に不具合を感じてしまうのです。ほとんどの人が数カ月かけて次第に慣れていきますが、生活に支障をきたす場合は再手術による取り外しが検討されます。

白内障や緑内障などの目の病気になったときは、ICLレンズを取り外すことで通常通りの治療が可能です。基本的にレンズを取り外すケースのほとんどが、白内障などの病気になった場合です。取り外し可能といっても、再手術自体も感染症などのリスクをともなう手術であることに変わりはないため、安易に行うことではないといえます。

基本的にICL・レーシックの手術効果は10年後も変わらないため、手術をしたからといって将来的な健康状態に影響はありません。もちろんICL・レーシックの手術を受けている場合でも、加齢による老眼や白内障になる可能性はあります。しかし、手術から10年ほど経ってから問題が発生するといった可能性は考えにくいといえます。

ICLやレーシック手術後の経過や後遺症については、以下の記事でも詳しくまとめています。実際に手術を受けた方の口コミについても詳細に紹介しているので、気になる方はぜひ合わせてチェックしてみてください！

ICL・レーシック手術後の回復期間は約1ヶ月程度です。術後数日～1週間程度で視力が1.0以上に回復し、安定するまでにはおよそ1～3ヶ月かかります。1週間～1ヶ月程度は仕事・スポーツ・カラーコンタクトの使用不可といったメイクにも支障が出ることを把握しておいてください。

また、手術自体は日帰りで完了するところがほとんどですが、翌日～1年間にわたっての定期検診を受ける必要があります。ICL・レーシック手術後の翌日から1ヶ月後まで控えるべきことや過ごし方について以下で詳しく解説していくので、さっそくチェックしてみましょう。

術後は視力が不安定のため車の運転を控えましょう。また、眼に刺激を与えないように、洗顔、洗髪、シャワー、入浴はできません。目元を避けながら、顔を拭く程度にしておきましょう。

デスクワークは2日後から、屋外仕事は3日後から行うようにしましょう。目を使いすぎないことが大切です。

ファンデーションなどは数日で可能な場合もありますが、メイクで眼の中に異物が入らないように細心の注意が必要です。温泉・サウナ・ジョギングなどの軽いスポーツも控えましょう。

水泳や球技などの激しいスポーツは術後1ヶ月後までは控えてください。傷口が治癒し、視力が安定するまでは安静にする必要があります。またカラーコンタクトに関しても同様です。視力が安定し、医師の確認が取れてから着用するようにしましょう。

以下の記事では、ICL手術後のカラーコンタクトについて取り上げています。合わせてチェックしてみてください！

ICL手術を受ける際に後悔しないクリニックの選び方をポイントにわけて紹介します。以下で、それぞれ詳しく見ていきましょう。

ICLは特に認定医資格がないと手術できません。ICL認定医が在籍しているかどうかをチェックしましょう。上からICLエキスパートインストラクター、ICLインストラクター、ICL認定医というように認定医(インストラクター)にもランクがあります。

以下の記事ではICL認定医を含め、日本には11人しかいないエキスパートインストラクターについても取り上げています。信頼できるクリニックでの施術を受けたい方はぜひ参考にしてみてください！

公表されている症例数や実績は、そのクリニックや医師の知識の豊富さ・高度な技術・経験値の裏付けとなるものです。症例数や実績はクリニックの公式サイトで確認できる場合が多いので事前に確認しましょう。

また、都市部は症例数や実績が豊富なクリニックが集中している傾向があります。地方のクリニックの場合には、認定医の経歴などを参考にICL治療に精通した医師のいるクリニックを選びましょう。

手術の流れ・費用・メリット・デメリットなど手術に関する詳細な説明をしてくれるクリニックを選びましょう。また術前の適応検査を受け自分の眼がICL手術に適しているかをしっかり確認してもらいます。また後遺症やリスクへの理解を深めることも大切です。

ICL手術への不安や疑問がある場合には遠慮せず、医師にたずねて解消しておきましょう。

ICL術後翌日から1年間はアフターケアの期間として定期検診が受けられるクリニックが多いです。術後の経過観察が必要なため、調子がよくてもないがしろにせず必ず受けましょう。

また、術後に視力が低下するなど再手術が必要な場合に無償でできるかなど術後の保障期間や保証内容も確認しておくと安心です。

ICL手術は自由診療のためレーシックより高額な費用になることがほとんです。しかし、高ければいい・安ければ悪いというわけでもありません。費用相場を把握したうえで、納得できる費用であるか検討しましょう。

また、術前検査から手術・術後の検診・保障期間まで含めての料金なのか、追加費用がかかるかなどトータル費用で計算します。カード払いに対応しているところも多いため、分割払いができるかなど支払い方法の確認もしておきましょう。

ICL治療は医療費控除の対象となるため、費用を抑えたい方は以下の記事も合わせてチェックしておくといい検討材料になります。

ICLもレーシックも手術直後は見えにくくなりますが、術後数日から1週間程度で視力が回復し見え方も安定します。1週間を過ぎても回復しない場合は、医師に報告してください。

検査の種類は、角膜形状解析・角膜内皮細胞検査・瞳孔径・他覚的屈折検査・角膜厚測定・細隙灯顕微鏡検査・眼圧測定・自覚的屈折検査・眼底検査などの多数の項目の検査を約2～3時間程度かけて行います。

手術の適応だけでなく、術後のリスクを想定した検査まで、医師と相談した上で臨みましょう。

失明に関わる部位の手術ではないため、ICL・レーシック手術による失明への直接的な関連はありません。しかし手術である以上、感染症の危険性があります。適切なケアを行っていないと眼内に最近が入ってしまうというリスクがあります。医師の指示にしっかりと従うこと、経験豊富なクリニックに頼ることが大切と言えます。

ICL手術はレーシックに比べて後遺症が少ないと言われていますが、リスクはゼロではありません。代表的な後遺症はハロー・グレアなどです。

18歳以下の未成年者は、ICL手術を受けられません。上限はありませんが、高齢になると老眼や白内障などの他の症状が出ている場合もあります。まずは検査を受けて適用かどうか確かめましょう。