ICL手術で黒目が大きくなる？見た目に変化はある？【ICL手術の影響を解説！】

結論からいうと、ICLは近視・乱視・遠視の方に向いている施術です。視力が悪くて眼精疲労がある・メガネやコンタクトを毎日するのが面倒である・コンタクトをしていると目が乾くなど視力が悪いとデメリットが多いです。

しかしICL手術がどのような治療方法なのかをあまり知らない方にとっては、レーシックやほかの治療方法と何が違うのかもわかりにくいかもしれません。そこで本記事ではICL手術とはどんなものなのか、メリットやデメリットについても紹介いたします。

さらに、ICL手術を受けたら見た目はどのように変わるのか気になる方もいるかもしれません。見た目の変化についても紹介するので、視力をなんとかしたい方や、メガネやコンタクトが面倒だと感じている方はぜひ参考にしていたければ幸いです。

ICL手術を受けることで「瞳(黒目)自体が大きくなるのでは？」と気になる方もいますが、結論、ICL手術を行うことで黒目が大きくなるといったことは起こりません。ICLに用いられる眼内レンズは無色透明です。また全長11.5mm～13.0mm程度と小さく、傷口も3mm程度と小さいため、術後の見た目に直接的な影響はありません。

しかし視力が回復することで、それまで目を細めてものを見ていた方は目を細める必要がなくなるため「目が大きくなった」ような印象に見えることはあります。またコンタクトレンズの使用によりドライアイになっていた方は乾燥によるまばたきの回数が減ります。その結果、黒目や目全体を大きく開けるようになり「黒目が大きくなった」と感じる可能性があります。

手術後すぐにカラーコンタクトを使用するのはできませんが、手術後1か月～3か月後くらいからカラーコンタクトの使用が可能です。カラーコンタクトで視力の矯正を行う必要がなくなるため、使用できるカラーコンタクトの種類も増えます。

ただし、手術後に視力が安定するまでは検診を受けながら、1か月～3か月待たなければなりません。また、カラーコンタクトの使用をする場合は、自分で判断せず医師にカラーコンタクトの使用や、使用開始の時期を相談する必要があります。

ICL手術はメリットが多い治療技術ですが、まったくデメリットがないわけではありません。そこでここではICL手術のメリットと考えられるデメリットについて紹介します。以下の表にまとめたのでICL手術を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

これらのメリット・デメリットについてさらに詳しく以下に解説するので、これからICL手術を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

ICL手術は、レーシックと違い角膜を削って視力の矯正を行うのではなく、眼内レンズを入れて視力矯正を行う手術のため、近視戻りしにくく長い間視力が回復した状態で過ごせます。さらに強度近視の方でも手術が受けやすいのもメリットです。角膜を削らないため見え方も自然で疲れません。

万一合わないといったトラブルが起こったとしても、元に戻せるのもメリットです。紫外線カット素材のレンズの場合は瞳を強い紫外線から守れます。メガネやコンタクトのようにお手入れする必要もありません。とくにレーシック適応外の方でも受けられる可能性が高いのは大きなメリットです。

ICL手術はメリットが非常に高い視力矯正術ですが、一方で保険適用外の治療なため費用がどうしても高くなります。また自由診療はクリニックや病院によって費用にばらつきも気になるかもしれません。ほかにも費用に術後の検査費用が含まれているかどうかもクリニックによって違います。

もうひとつのデメリットとしては、手術適応となってからレンズを発注したときに、レンズがなくて手術までに時間がかかる可能性がある点です。実はICL手術で使用するレンズは検査結果に基づきオーダーレンズを使用しています。このため時間がかかるケースが発生します。

国内にレンズがある場合なら1か月～2か月で手術が可能ですが、国内にない場合は3か月程度かかる可能性もあります。なので、手術を検討している方はなるべく早めに適応検査だけでも受けてみてください。

ICL手術を執刀するには、ICLが認定した認定医が在籍していなければなりません。ICL認定医は3段階に分かれています。ICL認定医の有資格者の数が最も多く、認定医の資格があればICLの手術の執刀が可能です。

最上位のランクがエキスパートインストラクターです。認定手術への立ち会い・ICL認定医の認定が可能なランクです。調査したところエキスパートインストラクターがいるクリニックは日本で10院しかありません。しかし認定医の数は多いので認定医のいるクリニックを探すのが重要です。

認定医がいるかどうかについてはクリニックのホームページに記載されているので、見つけるのは難しくはありません。しかしエキスパートインストラクターがいるクリニックを見つけるのは意外と大変ですが、名古屋に多くいるので名古屋でICL手術を検討してみてもいいかもしれません。

ICL手術に限らず手術の症例が多ければ多いほど慣れていきます。そのためクリニック選びをする際のポイントのひとつとして、症例数や実績が豊富なクリニックを選ぶのも重要なポイントです。それだけいろいろな患者に選ばれているので、不安感も少なくなります。

症例数や実績について調べるには、クリニックのホームページをチェックするのが一番です。

ICL手術で視力が回復するといったいいイメージやメリットばかりではなく、後遺症やリスクについてしっかりと理解してから手術を受けるのが重要です。そのためにも手術前にリスクについての説明がしっかりされて、検査が充実しているクリニックを選んでください。

手術後のアフターケアの充実度で選ぶのも重要なポイントです。なぜならICL手術は保障期間を設けているクリニックが非常に多いからです。また、費用に手術後の定期検査代が含まれているかどうかも重要です。とくに万一のときの再手術についての保障が手厚いクリニックを選んでください。

保障期間は1年が多くクリニックによっては3年間の長期保障を行っているところもあります。保障期間の長さで選ぶか1年間でも検査費用が含まれているなど、もしものときに助かると感じるクリニックを選ぶのも重要です。保障内容の確認も各クリニックのホームページをご覧ください。

ICL手術は自由診療です。つまり保険適用外なので高額な医療費がかかります。レーシックよりも高額になるだけではありません。クリニックによって費用にばらつきがあるのも特徴となっています。また「乱視」がある場合より「乱視」の方が費用がかなり高いです。これはどこのクリニックも共通しています。

そのため費用に含まれている内容をチェックしてください。たとえば1年後の検診費用まで入っているケースでは検査代がかかりません。自分に合う納得がいく費用かどうかを確認して手術を受けるクリニックを決めてください。

レーシックは厚くなった角膜を削って視力矯正を行います。ICLは角膜を削るのではなく眼内レンズを入れて視力の矯正を行うため、どちらも手術の直後は見えにくいものなのです。しかし数日で視力は回復していきます。鮮明になりますし安定した見え方になるので心配はいりません。

ICLやレーシックの手術直後はカラコンの使用ができませんが、術後約1ヶ月ほどでカラコンの使用が可能です。しかし、いずれの場合も術後検診を定期的に行い、医師に相談の上で装着するようにしてください。それぞれの眼の状態やクリニックでの治療方法によっては使用可能時期が前後することが考えられます。

レーシックは厚くなった角膜を削って視力矯正を行い、ICLは眼内レンズを挿入して視力矯正を行います。どちらも視神経に干渉するような手術ではないため、手術で失明するといったリスクはほとんどありません。しかも異物感などもなく痛みや違和感も感じないので心配はいりません。

ICLやレーシックの手術を受ける前には適応検査が必要です。適応検査はクリニックによって変わります。そこでここではレーシック手術とICL手術の前に行われる検査を紹介します。ただしクリニックによって項目が変わってくるため、ここではすべての検査をピックアップしてみました。

• 眼底測定
• 角膜形状解析
• 角膜内皮検査
• 角膜厚測定
• 眼底検査
• 瞳孔径
• 他覚的屈折検査
• 細隙灯顕微鏡検査
• 眼圧測定
• 自覚的屈折検査
• WTWの精密検査
• 前房深度検査

検査の項目についてはクリニックによって変わるため、ここで紹介したすべての検査項目を行うわけではありません。また検査にかかる時間は2時間～3時間程度です。

ICL手術の費用とレーシックの費用ではレーシックの方が安いです。ICL手術の費用は41.9万円～70万円弱ですが、レーシックは7万円～10万円と安くかんじます。屈折値によって変わってくるので、検査結果によってはさらに費用がかかるケースも多いです。

ICL手術は適応する方が多いためメリットが多く感じます。しかし一方で費用が高いなどデメリットもあるものです。そのため一概にICLの方がいいとはいえません。どちらであっても自分に合う方法で視力矯正を行うのが一番です。まずは適応検査を受けてどちらがいいか医師としっかり相談してから検討してください。