【何科？】軟骨にピアスを開けられるクリニック9院！病院でピアスを開けるメリットや費用は？

皮膚科での軟骨ピアスの穴開けはヘリックスなどのピアッサーで開けられる部位にのみ対応していることが多く、ニードルが必要な部位には対応していない場合があります。

また、ピアスの穴開けに対応している皮膚科でも、耳たぶのみ対応で軟骨ピアスに対応していない皮膚科もあるため、事前に軟骨ピアスを開けられるかどうか確認しておきましょう。

美容外科は、医療機関の中でもピアスの穴開けに多く対応している診療科目です。美容外科でも軟骨ピアスにピアッサーを使用するところもありますが、一部のクリニックではニードルでの穴開けにも対応しています。

ニードルを使っている美容外科であれば、トラガスやインダストリアルなど軟骨のさまざまな箇所の穴開けを行っているところが多くあります。

ピアスを開けられる場所の1つとして、ピアススタジオがあります。しかし、ピアスを開けることは医療行為にあたるため、認可を受けていないピアススタジオでのピアスの穴開けは医師法違反となります。

国内のピアススタジオは認可を受けていないところがあります。ピアススタジオなど医療機関以外で軟骨ピアスを開けたい場合は、必ず認可を得ているか確認しましょう。

病院ではカウンセリングを行った上で穴を開ける場所を決めます。プロの手で希望の位置に開けてもらえるのが大きなメリットです。ボディピアスは特に難易度の高い部位も多く、難しい部位でもきちんと希望通りの位置にピアスの穴を開けてもらえます。

軟骨ピアスは部位によって痛みを強く感じることがあります。病院であれば麻酔を使用してもらえることが多いので、痛みが不安な方でも安心してピアスを開けられます。病院内は衛生的で清潔なので、感染症などのリスクが少ないメリットもあります。

そのほか病院でおこなうメリットは、アレルギー検査を行ってもらえるところがある、施術前の消毒やアフターケアの相談も可能で、施術後のフォローもしっかりしている点が挙げられます。

病院でピアスを開ける最も大きいデメリットはお金がかかる点です。自分で開ける際にかかるのは最低でもピアッサーの代金、ニードルを使う場合はニードルとピアス代のみです。病院で開ける場合、軟骨ピアスやボディピアスは耳たぶに開けるよりも料金が高めです。ピアス代込みで1箇所あたり数千円~1万円以上が一般的です。

しかし、自分でピアスを開けて安く済ませても、失敗したり開けた後に炎症を起こして病院にかかったりすると、さらにお金がかかります。病院で開けた方が失敗がはるかに少なく、施術後もアフターフォローが受けられるため、最初から病院で開ければ余計な出費もかからずにきれいなピアス穴が開けられます。

ピアスは耳に穴を開けるため、開けたばかりのピアスホールは傷口と同じ状態です。ピアスの穴を開けるには衛生的な環境が必要です。ピアスを開けた際に傷口から細菌が入り込むと、化膿や炎症などのトラブルが起こりやすくなってしまいます。

衛生的な病院であれば、ピアスの穴を開けた際の細菌感染は防ぎやすいです。自分で穴を開ける場合はどうしても病院よりも衛生面では劣るため、トラブルのリスクは高くなります。

自力でピアスの穴を開けたときの失敗としてよく挙がるのが、ピアス穴の位置です。まず、ピアスをつけたい位置にマーキングをして穴を開けます。マーキングの位置そのものを間違ってしまうと、希望の位置に開けられなくなってしまいます。

希望の位置にマーキングできていたとしても、穴を開ける際にずれてしまったり角度が斜めになりすぎたりするなど、思った通りに開けられないことは少なくありません。

位置や角度に失敗しても、ピアスはやり直しがききません。一度失敗してしまったら、その箇所にそのままピアスを装着する、またはピアス穴を塞ぐしか方法はありません。

開けたばかりのピアスの穴はデリケートです。少しの刺激やキャッチをきつく留めすぎたことなどが原因で、化膿や炎症、ピアスの埋没などの症状が起こりやすいです。化膿や炎症は、適切に処置をすれば改善していきます。改善する程度の症状は軽症といえますが、ピアスの穴が原因でさらにひどい症状が起こる可能性もあります。

ピアスの穴を開けたときの消毒や金属アレルギーによるかぶれ、ピアスホールにしこりができるなどの症状が出る恐れがあります。垢や老廃物が溜まる「アテローム」ができた場合は、自然治癒しないため手術で摘出します。

また、体質によってはケロイドができることもあります。小さいケロイドはステロイドで対処できることもありますが、大きすぎると耳が変形してしまうため手術による除去が必要です。

軟骨ピアスを病院で開ける際にかかる費用は、クリニックによって異なります。ピアスをクリニックで用意してもらうかによっても費用が大きく変わるほか、麻酔や薬の処方の有無でも変動します。費用が高めの場合はピアスや麻酔代がすべて込みの料金となっているケースがあります。

病院で軟骨ピアスを開ける際の費用は幅があります。以下は一般的な耳たぶのピアスと比較した、軟骨ピアスで多い部位別のおおよその費用相場です。

ピアスの穴開けは1回で済むので、基本的に通院の必要はありません。プロが開けるので穴開けの失敗や細菌感染のリスクは少ないです。しかし、アフターケアが十分ではなかった場合や開けたばかりのピアスホールを引っ掛けてしまった場合に、炎症などのトラブルを起こす可能性はあります。

トラブルが起きた場合に自宅近くにあるところや、公共交通機関を利用しやすい立地にあるクリニックの方がアクセスしやすく便利です。アフターフォローも考慮して、病院選びは通いやすさも重視して選びましょう。車で通いたい方は、駐車場の有無も要チェックです。

ピアスの穴開けをおこなっている病院では、ほぼすべてで耳たぶの穴開けには対応しているものの、軟骨ピアスはクリニックによって対応する部位が大きく異なります。「軟骨」といってもヘリックスやトラガスのみという場合もあれば、耳の軟骨ほとんどの部位に穴開け可能な場合もあります。

特に特殊部位にピアスを開けたい場合は対応していない病院もあるため、希望部位の穴開けに対応しているかどうかを必ず確認しましょう。カウンセリングでも対象部位は確認できますが、事前に公式ホームページでメニュー内容をチェックしておくと手間を省けます。

ピアスは常に金属が肌に触れているため、体質によっては金属アレルギーの症状が出る場合があります。病院でピアス穴を開ける際は、金属アレルギーへの配慮があるかどうかは重要なチェックポイントです。

ピアスに使われる金属には、金属アレルギーを起こしやすい素材と起こしにくい素材があります。ピアス穴を開ける際に使うファーストピアスとして、アレルギーを起こしにくいチタンや医療用ステンレスなどを使っているかどうか確認しましょう。

また、病院によってはアレルギー検査を行うところもあります。金属アレルギーが不安な方は、検査が受けられるかどうかも確認しておくと安心です。

ピアスの穴を開けた後は、ピアスホールが完成するまで毎日ケアをする必要があります。どんなにきちんとケアをしていても、トラブルが発生する可能性があります。ケアの状態や体質によっては、自然治癒しないアテロームやケロイドが起こることも考えられます。

このようなピアスのトラブルが発生した場合、自分で開けたピアスの場合は病院を探して受診しなければなりません。その点、病院でピアスを開ければ、適切な処置や薬の処方をしてもらえるなどトラブルに対処してもらえるのがメリットです。

ピアスは常に金属が肌に触れるため、重度の金属アレルギーの方はピアスを着用しない方がいいです。金属アレルギーを起こしにくい素材もありますが、それでもアレルギー症状がまったくゼロになるわけではないからです。

ケロイド体質の方もピアスの穴を開けた箇所が赤く盛り上がってケロイドになりやすいです。少しの刺激でも「ピアスケロイド」ができることがあるため、ピアスは避けるのが無難です。また、血液をサラサラにする抗血栓薬を服用中の方も、ピアスの穴を開ける際に出血する恐れがあるためピアスは適しません。

これらの症状がない方でもかぶれが出やすい方や、アトピー性皮膚炎の方は注意が必要です。ピアスの穴を開ける際に使用する消毒液や、ピアスの金属でかぶれの症状が出る可能性があります。アレルギーを自覚していない方も多いため、ピアスは医療機関で開けることが推奨されます。

自分自身でピアスの穴を開けること自体は、違法ではありません。ただし、皮膚や組織に傷をつけるピアスの穴開けは医療行為にあたります。たとえ市販のピアッサーを使用していたとしても、医師免許を持たない人が自分以外のピアスを開けること、開けてもらうことは違法となるので注意が必要です。

ピアスを開ける行為は医療機関であっても自由診療にあたるので保険適用外です。全額自己負担となり、クリニックの指定がなければ保険証を持参する必要もありません。

ただし、ピアスを開けた後に起こった施術箇所のかぶれやしこりなどの治療を受ける際は、保険適用となります。

軟骨ピアスは自分で、またはピアススタジオで開ける方法もありますが、いずれも失敗やトラブルの可能性が高い方法です。病院でピアスを開ければ、衛生面でも安心で失敗も少なく、ピアスを開けた後のアフターケアも充実しています。安全に理想通りの軟骨ピアスを開けるなら、皮膚科や美容外科などの医療施設を選びましょう。