スケール除去剤のおすすめ17選｜評判のA06はどこで買える？危険性はある？

しばらく洗車していないうちに、ボディ・ウインドウなどにシミができてしまった経験をお持ちの方は少なくありませんよね。一般的な雨シミならまだいい方で、中にはウロコ状に付着してなかなか取れないシミもあります。それが「スケール」です。

スケールはミネラル質が付着したもので、一般的な洗車作業では落とせません。そこで専用のスケール除去剤が必要ですが、使い方を誤るとコーティングが落ちるといったリスクも。スケール除去剤を運用するには正しい知識が必要です。

以上を踏まえ、本記事ではスケール除去の方法・スケール除去剤の選び方・おすすめ商品17選をご紹介します。盛りだくさんの情報をまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。

有機物によるスケールは雨・空気中の汚れ・排ガスなどによって生じます。無機物によるスケール汚れよりも除去しやすく、一般的な洗車の作業で落とせる場合がほとんどです。水洗いで落ちない場合でも、多くの場合h界面活性剤入りの中性洗剤を利用すれば落とせます。

無機物によるスケールは、水道水・井戸水に含まれるミネラル成分に由来するものです。水分がなくなった後にミネラルだけが残留し、ボディの上に付着して発生します。一般的な洗車の作業では落とせず、融解・除去するには酸性のスケール除去剤が必要です。

なお、一般的に「スケール汚れ」と呼ばれるものの多くは無機物によるスケール汚れです。

スケール汚れが厄介な理由は、付着したものが単なる雨シミ・汚れではなく、落としにくいミネラル成分だがらです。雨シミの類であれば一般的な洗車の動作で落とせる一方、スケールは水洗いだけでは落とせません。落とすには専用の洗剤が必要です。

なおスケール・イオンデポジットは呼称の違いのみで、内容は同じです。「イオン」と付く分、イオンデポジットの方が水っぽいのかと思われがちですが、本質的には変わりません。

物理的除去は研磨剤・スポンジを組み合わせ、手作業で除去する方法です。シンプルですがピンポイントで狙いやすく、加減しやすいのがメリット。デメリットとしては表層部分とはいえ力を加えながら削る形になるため、コーティングが剥がれてしまう点が挙げられます。

化学的除去は本記事で取り上げる、スケール除去剤を利用したアプローチです。酸性の薬剤を塗布し、接触面との化学反応を利用して除去するのが特徴。注意点としてはフッ化物のように危険性の高い溶剤が必要になる場合があるほか、塗装の種類によっては塗布できないものもあります。

スケール除去剤は化学的除去を行うためのアイテムです。具体的には酸性の液性を利用し、カルシウム・マグネシウムといった固着したミネラルを溶解させます。たとえば酸性の度合いが強いフッ酸・フッ化アンモニウムは効果的である一方、ガラスでさえも溶かす可能性があり、危険度も高いです。

商品によっては効果が緩やかで安全性の高いものもあるものの、作業時間が長くなってしまう場合があります。

スケール除去剤にはキズ隠し・ツヤ復元などの機能性を持ったものもあります。たとえばキズによって生じた溝の汚れを除去し目立たなくするタイプがあるほか、水アカ・タールピッチなどを落としたり、表面の劣化した塗装膜を除去したりしてツヤ復元を図れるものなどが代表的です。

スケール除去剤には強力な洗浄力がある分、注意も必要です。大前提としてスケール除去剤の液性は酸性であるため、金属素地・酸化被膜などに使うのはNG。金属・被膜が溶けてしまう危険性があります。

またフロントガラスに代表される合わせガラスに塗布すると酸焼けし、変質してしまう可能性も。商品によっては使える素材・使えない素材が明記されている場合があるので、必ずチェックしましょう。

スケール除去剤の代用品としては、クエン酸が挙げられます。クエン酸は柑橘類・酢などに含まれる酸味成分の一種で、歯磨き粉に配合される成分としても有名です。クエン酸でスケール除去するには、水に混ぜてクエン酸水を作るのがおすすめ。専用のスケール除去剤と比べると緩やかですが、車のスケールにも効果があります。

プロヴァイド社のスケール除去剤PVD-A06、通称「A06」はみんカラで取り上げられる機会も多い人気商品です。A06は業務用クリーナーの位置づけであり、残念ながらオートバックス・ホームセンターでは市販されていません。欲しい場合は公式サイトのネット注文を利用しましょう。

スケール除去剤でもスケールを落とせない・車体へのダメージが心配といった場合は、オートバックスのようなプロの専門業者に相談しましょう。修理・メンテナンスの扱いで対応が期待できるほか、状態に合わせて効き目の高いスケール除去剤を提案してもらえる場合もあります。

猫タイガースケール除去剤は水洗いだけでは落とせない汚れに対応できる優れものです。場合によってはオートバックスのような専門店での修理コストを削減できます。本記事を参考に、スケール除去剤で洗車を快適に行いましょう。