シャープ空気清浄機プラズマクラスター7000の効果とは？25000とどっちがいい？

プラズマクラスターとは、シャープが独自に開発した空調ケア機能の1つで、空気清浄機やエアコンにも搭載されています。プラズマ放電により作り出される水素のプラスのイオンと酸素のマイナスのイオンが、ウイルスの活動やカビ菌を抑え、ニオイの元を分解する働きをします。

しかし、シャープの空気清浄機に搭載されているプラズマクラスターには、7000と25000の種類があるので、どっちにしていいか迷ってしまう方が多いです。そこで、この記事ではプラズマクラスターの効果や、7000と25000それぞれの特長やおすすめ商品を紹介します。

ほかにも、他社メーカーとの違いや、シャープの最上位モデルに搭載されているプラズマクラスターNEXTの特長も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

イオンを発生させる空気清浄機は、シャープの「プラズマクラスター」だけなくダイキンの「アクティブプラズマイオン」も有名です。プラズマクラスターとアクティブプラズマイオンの違いを見ていきましょう。

シャープのプラズマクラスターのハイグレードモデルNEXTの場合、放出濃度が向上しイオン濃度は最大50,000個です。イオンの濃度が上昇するほど、空気はきれいで心地いい空間が生まれます。シャープは、プラズマクラスターに特化しているメーカーと言っても過言ではありません。

ダイキンのアクティブプラズマイオンの場合、放出するイオンは25,000個です。イオンの数で比べるとシャープのプラズマクラスターの方が多いので、性能がいいと言えます。しかし、ダイキンの空気清浄機の大半は、アクティブプラズマイオンとストリーマ技術のダブル方式技術を採用しています。

ダイキンのストリーマ技術はダイキン独自の空気清浄機の技術で、花粉やハウスダストにはより強いのが特長です。花粉やハウスダストに特化した除去能力を求めるのであれば、ダイキンの方がおすすめです。

以下の記事では、ダイキンの空気清浄機について紹介しているので気になった方は、こちらもあわせてご覧ください。

マイナスイオンやプラスイオンは、浮遊花粉・アレル物質・浮遊ウィルスなどに付着し、発生したクラスターイオンが浮遊ウィルス・付着ウィルス・カビ菌などを分解します。これにより、インフルエンザや風邪の感染も予防できる仕組みです。

ちなみに、今気になるのが新型コロナウイルスへの効果ですよね。シャープ独自の実験により、プラズマクラスター技術が空気中に浮遊する新型コロナウイルスの減少効果を見せたと発表しました。

ただし、これはまだ信憑性の低いので、空気清浄機を使用すれば多少の効果が現れるくらいに考えるのがおすすめです。これからの季節インフルエンザの流行も考えられるので、プラズマクラスターでウイルス除去しましょう。

シャープのプラズマクラスターが搭載された空気清浄機では、タバコ臭やペット臭(アンモニア臭)、汗臭などの消臭効果に加え、ニオイの元となるカビ菌などの増殖抑制効果も期待できます。

イオンが放出されてスピード循環気流に乗ると、室内でイオンが壁の面に沿って円を描くように循環し、ニオイやホコリを集塵します。結果的に吸引したホコリ・ニオイを、空気清浄機の内部のフィルターでブロックし空調をケアする仕組みです。

また、外に出て汗をかいてしまった服などに直接イオンを放出し、汗臭のニオイを脱臭できるプラズマクラスターパワフルショット機能もあります。シャープのプラズマクラスターが搭載されたモデルは、グレードが上がるたびに消臭スピードが上がるのもポイントです。

シャープのプラズマクラスターのイオン効果は、インフルエンザの予防や消臭効果だけでなく、静電気を抑制し除電する効果も期待できます。民間だけでなく、業務用としてシャープのプラズマクラスター機能付き空気清浄機を使用している企業も多いです。

静電気の抑制効果は、プラズマクラスターのイオン濃度が2,5000個の場合、初期電位5kVからたったの2分で0.5kVまで減衰します。イオン濃度が70,00個では、初期電位5kVから約6分で1.5kVまで減衰する実験結果があります。

空気をきれいにしてくれるだけではなく、冬に気になる静電気まで除去してくれるプラズマクラスターは非常に高機能な優れものです。

シャープのプラズマクラスターは、空気中から取り込んだ水と酸素に電圧をかけ生成されます。生成されたイオンは水分子が寄り集まったものなので、乾燥が気になるという方に向いています。

また、空気がきれいになるため、森林にいるかのような気分でリラックスタイムを楽しめます。ストレスがたまりにくい環境を作りたい、集中力が続きやすい環境を作りたいときにもおすすめです。

プラズマクラスター7000は、エントリーモデルです。7000を搭載したモデルの製品を部屋の壁際に置き、適用床面積(13畳)の中央で測定した結果、マイナスイオンとプラスイオンの濃度を7,000個を放出します。

総合的なスペックは、機種にもよりますが加湿量は500ml、畳数も13畳が平均で、一番低く必要最低限の機能を備えています。ただ、消臭の抑制や空気浄化、除電には時間がかかります。しかし、2万円～3万円程度で購入できるので、シャープの空気清浄機プラズマクラスターの機能を試してみたい入門用におすすめです。

プラズマクラスター25000は、7000より総合的にスペックと機能がアップしたモデルです。基本スペックは、適応床面積が7000では13畳でしたが、25000では、約21畳まで対応しています。加湿量も平均550ml～700mlと大幅にアップ。

イオン濃度は7000の3.5倍以上で25000個も放出でき、イオン濃度だけでもかなりグレードアップしています。さらにプラズマクラスター機能も向上していて、7000の1.6倍の消臭力でタバコやペットのニオイなどの消臭効果まで期待できるのもポイントです。

プラズマクラスターNEXTは、シャープの空気清浄機では最上位のハイグレードモデルです。「NEXTってイオン濃度が書かれていないから分からない」と思われがちですが、NEXTはなんと50,000個ものイオン濃度で空気をきれいにしてくれます。

イオン濃度50,000個の数字は、浮遊ウィルスや浮遊菌の抑制は勿論、衣類についた付着菌や付着ウィルスを抑制できます。

浮遊菌や浮遊ウィルスの空気の浄化スピードも、25000より更に1.3倍スピーディーになり、衣類に付いた付着菌の浄化スピードは25000の3倍、除電スピードに至っては9倍も差が出ます。価格は10万円が相場で高価ですが、十分な性能を期待するのであればNEXTがおすすめです。

2012年、シャープの掃除機のカタログに「プラズマクラスターはダニのふん・死がいの分解除去が室内全体に効果がある」と表記されていましたが、実際にはこうした性能はなかったとして消費者庁から措置命令を受けた出来事がありました。

この措置命令は掃除機の性能についてのカタログ等での表示に関するもので、プラズマクラスターの性能自体の問題ではありません。また、対象となる掃除機以外のプラズマクラスター搭載製品の性能については問題ないとされています。

ここではプラズマクラスター7000と25000の寿命を紹介しますので、参考にしてください。

• プラズマクラスター7000
  シャープによると、出力が低いため寿命の設定は必要ないとされており、詳細は不明
• プラズマクラスター25000
  約17,500時間（1日24時間連続使用して約2年）とされている

シャープの超人気のプラズマクラスターを搭載した空気清浄機は、7000・25000・NEXTとグレードが上がるほど高機能になります。適用床面積の畳数で部屋の設置場所を判断し、除去できる菌やウィルスの成分、搭載している機能で自分にあった空気清浄機を選んでください。

以下の記事では、シャーププラズマクラスターシリーズをより詳しくご紹介しているので、こちらもあわせてご覧ください。