エプソンプリンターのインク交換手順｜インク切れの応急処置も

プリンターは家庭・仕事・学校など使わない日はないほど使用頻度が高い製品です。さまざまなメーカーがプリンターを販売していますが、とくにエプソンのプリンターは人気が高いです。しかしプリンターは高頻度でインク交換しなければならず、面倒に思っていませんか？

プリンターのインクには独立式と一体式の2種類があり、ランニングコストや、対応するインクが製品によって違います。また、プリンターがインクを認識しないトラブルが起こる場合もあります。なるべくメーカーごとの純正のインクを使用しましょう。

そこで今回は、人気メーカーエプソンのプリンターのインクトラブルの対処法、インク交換手順を徹底解説します。インク切れを起こした時の応急処置についても解説しているので、エプソンのプリンターをお持ちの方は参考にしてください。

エプソンプリンターのインクはほとんどのプリンターで一体式となっているので、独立式よりもインク代が安く済みます。ただし、まとめてインクを購入すると高い費用が掛かるため、1個ずつ購入するようにしましょう。

推奨されている型番のインクでない物と交換すると、インクが認識されない場合があります。「px049a」「ww452a」のようなプリンターの型番をしっかり確認しましょう。

また、互換インクを交換したときも、インクが認識されない可能性があるため、インクが正しく認識されないときは、純正のインクを購入する必要があります。

インクカートリッジのICチップは、インク残量の検知と空刷りを防ぐ目的で開発されました。このICチップが壊れていると接触不良になり、インクが認識されなくなる場合があります。初期不良でない場合は、以下の手順通りインクを指し直せば直るパターンが多いです。

しかし、初期不良の場合はどうにもならない場合が多いので、販売元に問い合わせましょう。

1. カートリッジを完全に取り出す
2. 電源を切り、コンセントを抜いて、10分間放置する
3. 電源を入れ、ブラックから入れる。
4. プリンターがインクを認識したか確認する

インクカートリッジを設置するキャリッジにほこりや汚れがあると、認識しなくなります。プリンターのインクを何回差しても、インクが認識されない場合はインクを交換する前に、ティッシュ等でキャリッジの清掃を行いましょう。

一体型インクのランニングコストは、インクが一体になっている分安くなり1個あたり約3,500円で購入できます。ただし、一体型インクはランニングコストが高い上に、カラーインクのインクが1色でも切れると印刷できなくなるので、コスパはあまりよくありません。

独立型インクでは構造が複雑な分、一体型インクよりもコストが高くなり約5,000円程度の費用がかかります。ただし、一体型インクを搭載した安物プリンターに比べると、インクの消費量が少なくなる上にインクの無駄も少ないので、一体型インクよりもコスパがいいです。

エプソンのプリンターはキヤノンと異なり独立式になっていて、最もインク代が高い機種でも1枚当たり25円となっているので、キヤノンよりもランニングコストが安いです。更に、エコタンク搭載モデルを利用すると、1枚1円未満と圧倒的に安いインク代で印刷できます。

キヤノンのインクのランニングコストは、安いモデルのプリンターだと1枚30円のインク代がかかる上に一体式なので、ほかのメーカーよりランニングコストが高いです。ただし、ギガタンク搭載モデルだと、インク代がどの製品よりも安くなる利点があります。

ブラザーのプリンターも独立型のインクである上に、インク代も1枚20円も切っているため費用を安く抑えられます。ただし、大容量モデルでもカートリッジ式になっているため、大容量モデルのインク代が高くなるデメリットもあります。

ランプが点滅したらインクが切れそうな状態です。インク切れによってランプが点灯して印刷できなくなる前に、インクを購入しておきましょう。

インクが届いたら、スキャナーユニットを開けてプリンターヘッドが見える状態にしておきます。このとき、ケーブルに触ると接続不良を起こす可能性があるため、ケーブルには触れないように意識しましょう。

点滅している状態ではまだプリンターを実行できる状態であるため、プリンター実行ボタンを長押しする必要があります。プリンター実行ボタンを長押しすると、残量の少ないインクがインク切れマークの前で停止します。その場合はインクが少ないカートリッジを交換しましょう。

インクが切れた状態では印刷を実行できないため、印刷実行ボタンを押すとプリンターヘッドが自動的に交換場所に移動します。インクが切れたトナーは自動的にインク切れの所に移動するので、インク切れを起こしたトナーを交換する必要があります。

消灯しているときは印刷できる状態であるため、プリンターヘッドを交換する必要はありませんが、印刷実行ボタンにより交換位置まで移動します。

新しいインクカートリッジはインクが乾燥している可能性があるため、インクを数回振って馴染ませますましょう。このとき、袋の外で振るとインクが飛び出す危険性があるため、開封する前に振っておいた方がいいです。

インクを開封したら、移動した古いインクカートリッジを取り外して、対応する色の新しいインクカートリッジを取り付ければインクの交換が完了します。

インクカートリッジを固定した後は、スキャナーユニットを閉めて元の状態に戻します。このとき、インクカートリッジをしっかり固定できていないとうまく印刷できないため、固定されているか確認しましょう。

インクは高価なため、なるべく節約したいところです。しかし、時間が経てば品質が低下し、印刷の質に悪影響を与えます。そのため、半年に一度はインク強制交換を行う必要があります。主な手順としては、以下の通りとなります。

1. プリンターの電源を「オン」にし、原稿カバーを閉めた状態でスキャナーユニットを開ける。
2. カートリッジ挿入部が動作し始めるまで長押しする。
3. インクカートリッジ挿入部が交換位置に移動するのを確認する。
4. 古いインクカートリッジを取り出す。
5. 新規のカートリッジを向きを意識して挿入し、の部分を「カチッ」と音がするまでしっかりと押し込み、インクカートリッジが浮いていないか確認する。
6. スキャナーユニットを閉じる。

インク切れに気づいて新しいインクを交換したときには、届くまでの間印刷を行えなくなります。インク切れを起こしてしまったときの応急処置としてリセットボタンがあり、リセットボタンを押せば、印刷を続けられる仕組みになっています。

ただし、インク容量には限界があるため印刷を続けていくとインクがかすれてしまい、最悪の場合プリンターヘッドを壊してしまう場合もあります。本当にインクが切れたときの最終手段として役立つのがドライヤーで、温めればもう少し印刷できます。

プリンターの故障や純正以外のインクを使用した場合、インクカートリッジが固くて取り出せない事態になる可能性があります。正しい手順を行わず強引に外すと、交換したインクカートリッジが反応しなくなるため、まずは強制交換の手順を行いましょう。

プリンターが壊れていて反応しない場合は、プリンターの電源をオフにしてフロントドアを開けて引っ張り出します。ただ、故障している場合は下手にいじらずそのまま修理に出すのが無難です。

エプソンのプリンターは独立式になっているため、インクを単体で買った方がコスパが良くなります。インクの交換方法がわからなくなったときは、本記事を参考にしてエプソンプリンターのインク交換を行い、スマートにプリンターを使用してください。