【2024】電子辞書のおすすめ17選｜カシオとシャープどっちがいい？

スマホの発達により過去には一家に一台と言われたパソコンの売れ行きは落ちましたが、今なお変わらないどころか販売数が増加しているのが電子辞書。受験や資格の勉強はもとより、やはり進学進級の3月4月になるとお求めの方が多いです。

そんな電子辞書ですが、毎年必ず新型が発売されたり、カシオとシャープの2大メーカーが並べて販売されたりするため、「どれがいいのかわからない」「カシオとシャープどっちがいいの？」などの悩みがつきません。

また電子辞書は、中学生や高校生向けの学生用以外にも語学用・一般教養用などがあり、最近ではご年配・ご高齢者の方が使用されるケースも多くなっています。この記事では、電子辞書を比較しつつ、2023年おすすめ商品ランキングをご紹介します。学校専用のPW-ES9300・同等品の情報も必見です。

従来の電子辞書は、意味のわからない言葉の使い方を調べたり、英単語の意味やスペルを調べたりする用途が一般的でした。しかし、現在は意味調べや語学だけでなく、受験対策や教養を養える便利な情報の元として使われる電子辞書が増えています。種類は用途に合わせて主に以下の3タイプです。

• 学習用モデル(学生用)

主に学生用。小学生の4教科から、中学生以上の5教科に、高校生モデルはセンター試験の6教科用参考書や英検・TOEIC過去問などが収録されています。高校生用はグレードが分かれており、ハイグレードモデルは英語参考書がさらに多く収録されているのが特徴。

• ビジネス・専門分野(医療・語学など)モデル

ビジネス英語やTOEIC対策、不動産・金融・経済・会計・医学用語集など分野によってさまざま。外国語辞書もあります。

• 教養・生活モデル

冠婚葬祭や植物辞典、また旅行で使える英会話など、知識用というより実用的な収録内容が特徴。社会人になってから活用の場が多いのはこちら。シニアの方にも人気。

電子辞書は毎年のように発売されているのはは先述の通りです。特に、進級と同時に需要が拡大される学生用辞書は、その少し前の毎年1〜2月頃に新発売されます。では、必ず新発売の辞書を購入しなければならないのでしょうか？実は必ずしもそうとは言えません。

電子辞書の中でも特に学習用のモデルは、需要の時期が完全に決まっているため、入学・進級シーズンにあたる3〜4月頃は一番高いです。そして夏以降になると需要が減るため、価格が大幅に下落します。その価格差はなんと5000円を超えることもあります。

もちろん、新製品だからこそのメリットがそれ以上にあればいいのですが、そうとも言い切れないため、購入時期を考える・型落ち品の購入も手段の一つです。

まず第一に、電子辞書は学校で禁止されていることがあります。

• 学校単位で禁止
• 担当教員の裁量で禁止
• 電子辞書の悪用で問題が起こり禁止に

これらはいずれも実際にあった事例です。あらかじめ、電子辞書が学校において許可されているかどうかを把握するところから始める必要があります。

次に理解しておきたいのは、電子辞書を与えたからと成績が上がるものではないことです。電子辞書はあくまで辞書で、学習の補助を担うものです。そのため、電子辞書をどのように使用して学習に生かすかはお子さん次第です。

ただし、学習の補助として電子辞書を見たときに、収録内容に関するコストパフォーマンスは紙の辞書を圧倒します。たとえば最近の高校生モデルだと、200コンテンツを越す内容に、文学作品が数千収録。これだけあれば、中にはお子さんの興味を刺激するコンテンツがあるかもしれません。

最後に電子辞書の所持率ですが、所持率ほぼ10割の高校も今では多いです。そして中学校に関しては、学校自体の学力によって使用率に差が出ています。進学校かどうか、公立か私立か、塾通いが標準の学校かどうか…など、お子さんの環境によって違います。

ただし統計によって出ていることは、学力の高い子ほど電子辞書で調べ物をする傾向があることです。学力が低くなるにつれてネット検索で済ます・人に聞くようになります。

これらを加味すると、中学校時代はお子さんの学習スタイルを把握して、使いこなせそうであれば電子辞書を購入し、高校入学時には必須との考え方が望ましいです。

「小学生のうちから電子辞書なんて早すぎる！」と考える親御さんも多いのですが、実はそうも言っていられない事情が2020年の新学習指導要領に盛り込まれました。たとえば、近年体育でも「ダンス」が必修とされたことが記憶に新しいですが、英語もついに必修科目になったのです。

これまでは、高学年での英語活動のみでしたが、2020年からは低学年も英語活動が盛り込まれるとともに、高学年では「教科」となっています。

具体的には、

小学校3・4年生｜年間35単位時間(週1コマ)の外国語活動
小学校5・6年生｜年間70単位時間(週2コマ)の教科授業

となりました。となると、親御さんが小学生のお子さんに、英語の授業・宿題に関して質問されるケースがあることです。中でも特に大変なのがリスニングですよね。そこで電子辞書があれば、使い方を教えられると共に、親としてもとても心強いとの側面があります。

【HOME画面の違い】

【検索機能の違い】

特に差が出るのが検索機能の使い勝手の違いです。手書き検索はカシオの方が1文字ごとに予測変換が出るためスピーディーですが、フリースペースで書きやすいのはシャープ。また、ネット検索のような全文検索機能が付いているのはシャープになります。

そのほか、意外と大きなポイントは履歴の数。自分が調べた単語を見返したい場合など、数日分の学習が遡れる点でここはカシオが有利です。

【収録コンテンツの大きな違い】

収録コンテンツの細かい違いはいろいろありますが、何より大きいのがこのカシオは広辞苑・シャープは大辞林という点です。

【本体の違い】

シャープは逆折りたたみ&縦型対応にして、まるでスマホのような操作感で使えるのはいかにも今風の機能です。カシオともしっかり差別化されています。またシャープは学校専用モデルPW-ES9300も有名で、保護者から高い評価を得ています。無理に同等品を探すよりも、こちらの商品を選ぶのがおすすめです。

結論として、どっちがいいかは用途や好みによって分かれますが。2メーカーの特徴を踏まえ、自分にとって最適なメーカーを選びましょう。

• 検索スピード・履歴の記録量はカシオ
• 検索の手広さはシャープ
• ホーム画面・縦画面対応など今風はシャープ
• これまでのシェアはカシオ

メーカーを決めるとそのまま「乾電池かバッテリーか」も決まってくるため、しっかり検討してくださいね。

違った魅力のあるカシオとシャープの電子辞書。人気モデルのエクスワードとブレーンから2022年モデルが発売されました。それぞれの機能とその比較をご紹介します。

小学生から高校生までの学習サポートや受験対策で使う場合、カバーしている学習内容をよく確認してから選びましょう。小学生用の電子辞書は、イラストが添えてあったり、文字も細かすぎずに見やすいなどの特徴があります。

高校生モデルはエントリー・スタンダード・ハイグレードのようにモデルが分かれています。基本的にスタンダード以上なら受験対策も収録されていますが、高級モデルほど英語のハイレベルな参考書が収録されています。ちなみに、エントリーモデルでも英和・英英辞書は収録されています。

大学生や社会人なら、国語や英語だけでなく自分が専攻している専門分野にも強化している商品を選びたいです。「ビジネス・専門教養モデル」の電子辞書は、自分が勉強している専門知識の情報をカバーしているかを確認しましょう。

機種によって医学や理科系など取り扱う分野が異なります。選ぶ時は、学習やビジネスに役立つコンテンツだけでなく、自分の専門領域が含まれている商品を選びましょう。

学生生活が終わり、社会人になっても多くの人に付きまとうのは「英語学習の継続」です。現在のようなグローバルな社会では、高い英語力はビジネスシーンでもプラスになります。

電子辞書には、英語に強化した商品があります。ビジネス英語やTOEICなどの試験対策がある商品です。「英語学習のサポート」に使いたい方は、このようなタイプの電子辞書を選びましょう。

最近の電子辞書の特徴として、英語以外の外国語辞書の多くは追加コンテンツで対応のものがあります。英語以外で専用の電子辞書として発売されているものは、ドイツ語・フランス語・中国語のみで、いずれもカシオより。これら以外の言語は追加コンテンツとして購入することになります。

シニア世代の方が新たに電子辞書を持つケースが、最近では増えています。お子さんやお孫さんからの敬老の日の素敵なプレゼントにもなります。その場合、文字が大きく操作もとても簡単なものがおすすめです。特に、文字が大きめで視認性のいい製品がいいならカシオを選びましょう。

2社の比較の項目でもご解説した通り、バッテリー式の電子辞書が欲しい場合その時点でシャープのみが選択肢となります。カシオ&その他のメーカー製は電池式のみ。(カシオはエネループに対応しています)そのため、電源方式を重視して選ぶよりも、総合的にチェックした方が無難です。

電源周りの機能としては、また、「オートパワーオフ」はほとんどの機種が搭載しています。電源が切れるまでの時間は細かく設定が可能です。

タッチパネルは指や付属のタッチペンで画面に触れることで操作する機能です。現行の電子辞書であれば7割ほど搭載されている機能なので、電子辞書自体標準でタッチパネルとなりつつあります。

特筆すべきは通常の開閉のみでなく、逆開閉も可能で360度開閉するモデルです。特にシャープの電子辞書は、画面を表にして折りたたみ、さらに縦向きにすることでまるでスマートフォンのような操作感になります。

学習やビジネスで、足りないコンテンツが出てきたときには、追加コンテンツで対応できる場合が多いです。パソコン経由、SDカード経由、一部機種はWi-Fi経由でコンテンツのダウンロードが可能です。ちなみに、英語以外の外国語辞書などが追加コンテンツのニーズとして顕著で、これを目的に電子辞書を購入される方もいます。

ちなみに、シャープのブレーンは「ブレーンライブラリー」と呼ばれる専用本屋に力を入れており、辞書以外にアプリや動画・通常の書籍も対応しています。青空文庫より無料文学もDLできるため、電子辞書を幅広い使い方をしたい人におすすめです。

スピーカー搭載で、「音声機能」や「発音機能」と呼ばれる、英単語などの音声をネイティブの音声で発音してくれる機能は全体の8割ほど付いており、標準機能となりつつあります。

ちなみにカシオなどイヤホンが付属してくるモデルもありますが、基本的に有線。現状(2021年)ではBluetoothを搭載し、ワイヤレスイヤホンに対応している機種はありません。対応が待ち遠しいですね。

電子辞書は安いものだと一万円以下の激安価格で販売されていることがあります。一方、高いものだと8万円を超える場合もありますが、電子辞書の平均的な価格帯は2～4万円です。価格の差は機能の差で、高いものは多言語に対応していたり、カラー図鑑が搭載されていたりとコンテンツが充実しています。

機能を持て余してしまったり、逆に機能不足だったりといったことにならないように、価格にこだわらず、自分に必要な機能をよく考えてからの購入がおすすめです。また、型落ちモデルや店頭展示品は安く買えるので、安く購入したい人はチェックしてみてください。

電子辞書を安く購入する方法のひとつに中古品を買うといった選択肢もあります。ここでは、中古購入の注意点をお伝えします。中古品の購入を検討している人は参考にしてください。

まずひとつめが、発売年が古いモデルの場合、収録されている辞書の内容も古い点です。辞書は頻繁に改定されるものではありませんが、最新のものを使いたい人は注意しましょう。次に、電子辞書内部にダメージを受けている機体がある点です。なるべく外傷の少ない綺麗なものを探しましょう。

また、電子辞書の寿命はだいたい5年程度なので購入したものの、すぐに故障してしまったとならないように使用年数を確認のうえ購入しましょう。

ここでは2023年モデルを紹介します。最新の商品が欲しい方は、ぜひ参考にしてください。

• CASIO EX-word　生活教養モデル　XD-SX6510：2023年2月発売。日本文学が2,000作品収録されていて、電子書籍のような使い方も可能です。
• CASIO EX-word　小・中学生モデル　XD-SX3810：2023年2月発売。高校受験も見据えた学習から応用力の強化まで対応しています。
• CASIO EX-word　高校生モデル　XD-SX4820：2023年2月発売。検定試験にも使えます。
• CASIO EX-word　プロフェッショナルモデル　XD-SX21000：2023年2月発売。文学作品・クラシックなどのコンテンツも充実しており、社会人におすすめです。