大学生におすすめの電子辞書8選｜必要か・いらないかについても解説！高校生との違いも

大学生が電子辞書を使っているのかどうかは、大学や学部によって異なります。語学専攻であれば専門的な内容が多いため電子辞書を使っているのが多いですが、その他の学部であればスマホで済ませてしまう人も多いです。中には、大学生モデルの電子辞書を持っているものの、大学生活でほとんど使わなかった人もいます。

教授が授業中にスマホの使用を許可している場合には電子辞書はさほど必要がないですが、中には試験で電子辞書の使用を許可している場合もあるので、持っているに越したのはありません。大学に知り合いの先輩がいる場合には、内部事情を聞いてから購入を検討するのもおすすめです。

電子辞書にはさまざまな便利機能が搭載されているので、調べたい内容を簡単に検索できます。

• スペルが不安な場合のスペルチェック
• 読み方が分からない場合の音声再生
• 英熟語を検索できる成句検索
• 例文を検索できる例文検索

以上の機能はどの電子辞書にも備わっています。

また、以下のような機能が搭載されている電子辞書もあります。

• 辞書を引いた時に分からない単語をそのまま検索するジャンプ機能
• 検索したページを残したまま同じ画面で他の単語を検索できる機能
• 調べた内容などをメモできるメモ機能
• 重要な検索結果を保存できる付箋機能

中学校・高校で買った電子辞書は中学生・高校生モデルの場合が多いですが、中学生モデルの場合は、大学での外国語の履修が英語の場合でも圧倒的に情報量が足りないので、大学生モデルの電子辞書に買い替えるのをおすすめします。

高校生モデルの場合は、履修する外国語が英語であれば、英語を専攻していない限り高校生モデルのままでも問題なく使えます。履修する外国語が第二外国語であれば、高校生モデルに収録されていないのが多いので、買い替えるのをおすすめします。

履修する外国語が第二外国語の場合はネット検索だと文字化けしやすいので、電子辞書を使うのがおすすめ。ただし、韓国語の場合は比較的文字化けしにくいので、絶対に購入した方がいいではありません。

電子辞書の寿命は約5年のため、製造年月日を必ず確認しましょう。多くの大学生は外国語を1年生のうちに履修するため、英語目的で電子辞書を購入するなら中古でも大丈夫です。しかし、語学専攻の4年制大学の場合は4年間外国語を履修するため新品がおすすめ。

また、電子辞書を中古で購入する場合には、傷や汚れが目立つものは避けましょう。目立つ傷や汚れがあるものは安いですが、前の所有者が乱雑に扱っていた可能性が高いです。電子辞書に大きな衝撃を加えていると内部まで損傷していて故障しやすくなります。

さらに、発売から数年経過した中古だと情報が古いです。新しい機種の方がコンテンツが追加されていたり更新されていたりするので、古い情報では不安な方や最新のコンテンツを利用したい方は中古ではなく新品を購入するのをおすすめします。

文系の学生におすすめの電子辞書は、一般教養科目に対応したものです。

• ことわざ成句辞典
• 四字熟語辞典
• 古語辞典

以上の国語系辞典があると便利です。また、日本語の正しい結びつきを調べられる「日本語コロケーション辞典」があると、文章力を高めるために役立ちます。

法学部は「六法全書」などの法律関係のコンテンツがあると便利ですが、ポケット六法などを携帯している場合はなくても困りません。経済学部は「経済・ビジネス用語辞典」などの経済やビジネスに関するコンテンツがあると便利です。文学部は日本文学を検索することができる「日本文学1000作品」などの文学に関するコンテンツがあると便利です。

理系の学生におすすめの電子辞書は、「数学解法辞典」や「理化学辞典」などの理系コンテンツが充実したものです。理系コンテンツ以外では、以下のような辞書があれば講義の際に役立ちます。

• 大辞林に新語などが増補されたスーパー大辞林
• 基礎的な英和・和英辞典

また、論文や卒論に英語が必要な場合には「理化学英和辞典」などの理系用語の英和辞典があると便利です。

医療や看護系の学生には「医学専門用語」などの医療系コンテンツが収録されたものがおすすめです。医療コンテンツ以外にも、基礎的な国語辞典があれば講義の際に役立ちます。最近では医療・看護系の学部でも英語を重視する傾向が増えてきたので「医学英和大辞典」などの医学用語の英和辞典があるとさらに便利です。

語学専攻や英文科の学生におすすめの電子辞書は、専攻する外国語辞書が収録されているものが必須となっています。元々の電子辞書に収録されていない場合でも、別売りのコンテンツカードで追加できるものもあるので、追加コンテンツまで確認して選ぶ必要があります。

また、英和・和英辞典以外にも以下のようなコンテンツがあると、スキマ時間も英語強化の学習ができるので便利です。

• TOEICやTOEFLの単語の確認やリスニング対策ができるコンテンツ
• 外国語の発音をチェックできるコンテンツ
• キクタンやリトルチャロなどの英会話コンテンツ

大学で学びを進めているうちに、新たな分野に興味が湧いてくる場合もあるかもしれません。たとえば、語学系であればリスニングやスピーキングの練習機能、旅行などのガイド機能などが挙げられます。その場合に備えて、後から拡張機能やコンテンツの追加などができるものを買っておくといいです。

大学の授業は高校までと違い90分と長いので、その間バッテリーがしっかり持つものを購入しましょう。また、自主学習の際にも、バッテリーが少ないと頻繁な充電を行う必要があるため、1度の充電で長く使えるものを選ぶと便利です。

大学で第二外国語として扱われている言語は中国語・韓国語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・スペイン語・ロシア語の7つが主流ですが、第二外国語が収録されている電子辞書は少ないので、第二外国語を履修している方は自分の履修している第二外国語が収録されているか確認して、収録されているものを選ぶことをおすすめします。

また、電子辞書自体には収録されていない場合でも、別売りの追加コンテンツカードで追加できるケースも。追加コンテンツカードの内容まで確認した上で比較して選ぶと安心です。

電子辞書を購入しても、自分に必要な辞書が収録されている電子辞書でなければ購入した意味がありません。電子辞書を選ぶ際には収録内容を確認した上で選ぶのをおすすめします。必要な辞書は所属学科によって異なるので、どんな辞書があれば講義やレポート作成などの大学生活で役立ちそうか検討しましょう。

とにかく安価なものが欲しい方は、型落ちモデルを買うのもありです。しかし、その場合はコンテンツの変更などにも気をつけましょう。あまり古いものを使っていると、最新の内容についていけなくなる可能性もあります。とりわけ、法律に関する内容は日々変わっており、常に情報の目新しさが求められます。

電子辞書の2大メーカーといえば「カシオ（CASIO）」と「シャープ（SHARP）」です。2022年現在、大学生モデルの電子辞書を発売しているのはカシオとシャープのみとなっています。カシオとシャープの大学生モデルの電子辞書には大きな違いがあるので、どちらの方が自分に合っているかよく検討する必要があります。

カシオは第二外国語モデルや理系モデルなどの専門分野に特化した電子辞書が多いので、専門的な知識が必要な単位を履修している場合におすすめです。シャープは画面が美しく、タブレット感覚で利用できますが、英語のみで専門性はないので、大学生活全般や就活対策で利用する場合におすすめです。

大学生におすすめの電子辞書を、文系大学生向におすすめの電子辞書5選と理系大学生におすすめの電子辞書5選に分けて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。文系と理系でおすすめの電子辞書が大きく異なるので、大学で学習する内容に合わせて電子辞書を選びましょう。