バリカンのアタッチメントについて解説｜長さや使い方・仕組みも！何ミリがいい？

今では、自分でバリカンを使うという人も増えています。ただ、バリカンをそのまま使う使い方はわかっていても、付属品としてついているアタッチメントを使って好みの長さに刈るのはアタッチメントの仕組みも理解していなければなりません。

坊主にするのであれば、バリカンで簡単に刈ることができますが、ツーブロックやフェードカットなど、部分によって長さが違う場合は上下のつながりを自然に仕上げることを考えなければなりません。ヘアカットで耳にする刈り

この記事では、アタッチメントの単位の違い・長さなど、おすすめのアタッチメントまで詳しく解説します。バリカンのアタッチメントに関して詳細を知りたい方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

バリカンは、山形の2枚の刃を左右に往復させて髪を切る仕組みになっています。ハサミは動刃と静刀を重ねてものを切る仕組みです。バリカンは小さな動刃と静刃がたくさんあり、同時に多くの小さなハサミで切っているというイメージがわかりやすいでしょう。

刈り高さとはなにかといえば、3mmや6mmといった刈りこむ際の髪の長さの事を指しています。好みの刈り高さにするにはアタッチメントは必須です。トップは長めで、サイドと襟足は刈り上げというようなしっかりと段差を付けたツーブロックなどでは刈り高さはしっかりと考えてアタッチメントを使う必要があります。

バリカンとアタッチメントがあれば伸びた部分だけ最初の刈り高さまでセルフで刈ることができます。男性の場合、髪の毛を短く保っていないといけないヘアスタイルが多く、アタッチメントを上手く使ってセルフカットすれば美容院代の節約にもつながります。

アタッチメントの長さは、mmが全国共通の単位として使われていますが、そのほか地域によって異なる単位が使われることもあります。まずは、アタッチメントの単位についてご紹介するので、是非チェックしてください。

厘や分は、主に関東地方で使われる単位です。1厘は0.3mm、1分は3mmの長さを表しますが、必ずしも長さと単位は比例しません。具体的には、以下のような長さです。

頭全体を刈る場合、どの長さも坊主頭であることには変わりがありませんが、見た目にははっきりとした差があります。9分刈りは短髪という印象ですが、1厘刈りの見た目はほぼスキンヘッドです。

枚という単位は、主に関西地方で使われています。1枚は2mmの長さですが、厘や分と同様に単位と長さは比例していません。具体的な長さは以下のとおりです。

なお、関西でも「5厘刈り」という言葉が使用されることがありますが、この場合は0.3～0.8mm程度の長さを表します。関東とは長さが違うので、理容室で5厘刈りをオーダーする場合には注意しましょう。

2mm以下のアタッチメントを使用して刈った場合、地肌が丸出しになり見た目としてはスキンヘッドに限りなく近くなります。そのため、基本的には、グラデーションの微調整に使われることが多いです。1mm単位で調整できるので好みのグラデーションを作れます。

また、側頭部や後頭部の生え際のライン形成に役立つため、ベリーショートにカットする際にもおすすめのアタッチメントです。なお、いきなり短いアタッチメントを使うと刈り上げすぎる危険性があるため、まずは長いアタッチメントを使い、段階的に短いアタッチメントに替えていくと失敗を減らせます。

非常に短く、刈り上げ感が抜群です。そのため、できるだけ短めのヘアスタイルにしたい方におすすめします。また、夏場の暑さ対策として、シーズン中のみ短くする方も少なくありません。くせっ毛の取り扱いに悩んでいる方でも、3mm程度の短さであれば気にならなくなります。

さらに、白髪が目立ちにくくなることも大きなメリット。6mm以上の長めのアタッチメントを併用し、部位によって長さを変えるスタイルも人気です。

坊主頭としては最もオーソドックスな長さです。初めてバリカンを使う場合、アタッチメントの長さで迷うことがあるかもしれませんが、そんな時はとりあえず5～6mm程度の長さにすれば大きな失敗にはなりません。

5～6mmのアタッチメントは、トップを長めに残しサイドの内側を刈り上げるツーブロックのカットにもよく使われます。ある程度の長さがあるので、側頭部に被さる髪が短い場合でも薄すぎない印象にすることができます。

地肌が見えない程度の長さがあり、刈り上げても黒めの色味を維持できるため、やや長めの坊主にしたい方におすすめのアタッチメントです。借り上げた後も、ワックスや整髪料などでいろいろなバランスで髪を整えることもできます。

ソフトモヒカンのサイドのカットに使われることも多いです。また、長さの短いアタッチメントと組み合わせれば、セルフカットの可能性が一気に広がるため、長さを変えてグラデーションをつけるヘアスタイルも人気があります。

12mm以上の長さで全体を刈ると、全体が不自然に膨らんだように見えます。また、整髪料で整えても、汗をかいたり時間が経つにつれて元に戻ったりする可能性が高いため、長さを均一にするために使用するのはおすすめできません。短いアタッチメントと併用しながら、長めに残す部分を揃えることに使われます。

また、それ以上の長さのアタッチメントも存在し、パナソニックからは20mmのアタッチメントを備えたモデルも販売されています。

すね毛が濃いことで困っている男性は多いのではないでしょうか。バリカンはすね毛の処理にも役立つ、男性にありがたい味方です。ただし、短すぎるアタッチメントを使用すると、明らかにお手入れしているような硬い印象になるため、5～7mmのアタッチメントを使うと清潔感があり自然な仕上がりになりおすすめです。

眉毛は人の第一印象に関わる重要な部位です。眉毛をバリカンでお手入れする場合は、短すぎない長さに調節できる3～6mmのアタッチメントをおすすめします。誤って短すぎるアタッチメントを使用して、眉毛がほとんどない状態にならないように注意しましょう。

ソフトモヒカンの人気上昇により、スポーツ刈りにする方は減少傾向にありますが、それでも今なお男性から根強く支持されているヘアスタイルです。ソフトモヒカンよりも、サイドを短く刈り上げ整えます。

王道のスポーツ刈りにしたい場合は、長い部分を5mm、短い部分を3mm程度にするのがおすすめ。長い部分を9mm、短い部分を5mm程度にすると、よりおしゃれなスポーツ刈りになります。また、ワックスで毛先を遊ばせることも可能です。

もみあげの長さや形は顔の印象に大きな影響を与えるため、バリカンを使って整えるのがおすすめです。バリカンでもみあげを整える場合は、まず3mmのアタッチメントで全体を刈り、かみそりで細かい輪郭を調整しましょう。

もみあげの周囲にムダ毛があると顔のラインがはっきりせず印象が良くないため、かみそりを併用して丁寧に整えるのがおすすめです。

バリカンでひげをきれいに整えるには、最初に1cm程度のアタッチメントを使い、長さを揃えます。その後、好みに応じて長さや形を調節しましょう。なお、ひげを伸ばさずに、きれいに剃りたい方は、1mmのアタッチメントや電気シェーバーを使うことをおすすめします。

市販されているバリカンには「充電式」のコードレスのタイプとコードに繋いで使う「交流式」、またその両方を兼ね備える製品があります。

左右や上下にバリカンを当てるときコードが邪魔にならず使いやすいのは充電式ですが、毛量が多いなど、パワーにムラなく一気に刈りたい方は交流式で取り回しも自在なコードレスにできる「交流式」がおすすめです。

バリカンを選ぶ際は、ヘアスタイルにあった刃幅を選ぶことが重要なポイントです。中にはツーブロック向きと謳う製品もあります。坊主ヘアで丸刈りにしたい人は一度に広範囲を刈れるワイドな刃幅が便利です。

逆にツーブロックのような部分的に刈りたい人は少しずつ刈れる刃幅の狭い方がおすすめです。一般的に刃幅は3.5cm～4.5cm程度のものが多く出回っており、4cm前後のものが主流となっていますので、バリカン選びの参考にしてください。

バリカンには、子供用にアタッチメントが丸みを帯びた仕様になっているものもあります。また、子供の髪のカットに使うのなら、刈り上げ用ではないアタッチメントが付属されている製品がおすすめです。「刈る」だけではなく、「カット」もできるので大変便利です。

カット用のアタッチメントは2cm～7cm程度です。耳回り用のアタッチメントが付属していたり、ぼかし用のアタッチメントが付属していたりします。子供用だけではなく、大人のセルフカットに際にも便利です。

水洗いやお風呂で使いたい場合は、防水性能を備えたバリカンがおすすめです。バリカン使用後はどうしても毛くずが付着してしまいます。防水機能が付いていたら丸洗いができ、隙間に入った毛くずもきれいさっぱり洗い流せます。

お風呂でカットができれば、そのまま水洗いできるので、お手入れの手間を減らすことができるのが魅力です。バリカンを衛生的に長持ちさせたいのであれば、防水モデルがおすすめです。

バリカンにアタッチメントを付けると、それ以上は短くはなりません。ですが使い方には基本があります。まずは、アタッチメントは必ず長い刃から使うことです。短い刃をいきなり使ってしまうと、失敗したときに修正ができなくなります。

長い刃から使うことで、カットラインを残さずにきれいに刈ることができます。理美容業界でいう「ぼかし」がやりやすくなります。初めての方はこのカットラインをぼかすの大変難しいです。

もう1つのポイントがバリカンの抜き方です。アタッチメント部分をずっと地肌につけて刈るのではなく徐々に浮かせるようにしてカットしていきます。バリカンで刈り上げをする場合は斜めの方向に動かして抜いていきましょう。ある程度の刈り上げができたら少し短めのアタッチメントに変えて刈り上げします。徐々に短くし、ぼかしていくのがコツです。

バリカンのアタッチメントは種類が多く、付け替えるだけで簡単に好きな長さに揃えられるので便利です。また、刈る部位やヘアスタイルによって、おすすめのアタッチメントの長さが異なります。この記事を参考に、異なる長さのアタッチメントの用途を理解して、好きなヘアスタイルをきれいに仕上げましょう。