【レトロでかわいいものも】有料フォントのおすすめ5選｜商用利用できる？

同じ文字でも、フォントによって受け取るイメージは大きく変わります。人間は文字を読んで理解する前に、その文章を読むか見た目で判断していると言われています。実は世の中ではテキストの内容と同じかそれ以上に、フォントが注目されているんです。

フォントには大きく分けて無料で利用できるものと、有料のものがあります。デザインを専門に扱わない方には、有料フォントをわざわざ買う必要性を感じない方も多いかもしれません。実は、有料フォントには無料フォントとはまた違ったメリットがあるんです。

この記事では、無料フォントと有料フォントの違い、有料フォントの選び方やおすすめの有料フォントをご紹介します。買い切り型とモリサワフォントやフォントワークスなどのサブスクの違いについても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

文章におけるフォントは、印象を決めるにあたって非常に大切な役割をしています。読み手は、文章の内容を理解する前に文字の見た目の印象から影響を受けやすいためです。もちろん雰囲気が伝わっても視認性が悪いと読みづらくなるので、読み手のことも考えてフォントを選ぶ必要があります。

印象を的確に伝えることができて、読みやすいフォントを選ぶのが大切なポイントです。

私たちが使うパソコンに入っているフォントは、直接お金を払っているわけではないので無料だと思いがちですが、そうではありません。OS代といって、Windowsやmacを使う際のお金にフォント代は含まれています。

私たちが普段何気なく使っているフォントにも、見えない部分でお金を払っています。フォント＝無料で使えるものという認識は決して正しくないのです。

書体データの著作権切れや、製作者の厚意で無料で公開されているフォントが増えてきました。一昔前なら無料のフォントと有料のフォントには質の差があったように感じますが、現在の無料フォントは非常によくできています。

そのため無料と有料のデザインの差は、見た目だけでは非常に分かりにくくなっています。対応している文字数や後述する商用利用の可否など、使用範囲の広さが大きな違いです。

有料フォントは商用利用ができることが多いですが、中にはできないものも存在します。また、商用利用が可能でも再配布や改変の禁止など規約によって禁止されていることもあります。フォントの商用利用を考えている人は、購入前に利用規約を必ず確認しましょう。

買い切り形式は1度買うとずっと使えるので、フォントを将来にわたって長期利用したい人におすすめです。ただ、複数のフォントを使う場合はその都度購入しなければならないため、いろいろなフォントを使う人にとっては割高になる可能性もあります。

Adobe Fontは、Adobeが提供するフォントのサブスクリプションサービスです。無償プランと有償プランを選択して利用できます。無償プランは、無料のAdobeIDに登録するだけで6000ものフォントを自由に使用できます。

有償プランなら「Adobe Creative Cloud」のいずれかのプランを契約すると、15000ものフォントを使用可能です。使用上限もなく、無償有償どちらも商用利用が可能となっています。フォントの一覧ページから選んでアクティベートするだけで、簡単に使えます。Adobe製品を使っている人におすすめです

LETSは、フォントワークスが提供する年間定額制のフォントサービスです。筑紫書体・Monotype・昭和書体などの実用的でおしゃれなフォントを提供しています。LTEは入会金もあり、料金菌が高めです。たとえば1年コースであれば、会費がPC1台に付き36,000円・入会金30,000円がかかります。

プロのデザイナーや教育機関など、高品質なフォントを使いたい人におすすめのサービスです。

Mojimoは「ちょうどいい文字をちょうどいい価格で」をコンセプトに始まったサブスクサービスです。好きなフォントパックを選んで、そのパックに応じた価格を支払うシステムになっています。安いものだと年間1200円〜でいろいろなフォントが使用できるので、ショップのチラシやWEBサイトのロゴなどに使いたい時に便利です。

FONTPLUSは、Webサイト向けのフォントサービスです。ライセンスを1つ取得しサイトにコードを張るだけで、多数の本格的なフォントを導入することができます。導入する前に無償プランを試すことができるので、安心して検討できるのが特徴です。

ライセンス料は、サイトのPV数に応じて変わります。10万PVまでは1100円で使用できますが、その次の段階である120万PVになると年額13200円となります。

モリサワフォントは、国内のフォント市場ではトップシェアの株式会社モリサワが提供しているフォントです。駅名・標識・映画など非常に多くの分野のデザインにモリサワフォントが使用されており、フォントの種類も幅広いです。モリサワフォントは、買い切りとサブスクを両方提供しています。

買い切り型は一度購入すれば、1種類のフォントを半永久的に使えますが、複数のフォントを購入すると割高になりやすいです。サブスクは年間契約なので金額は高いですが、複数のフォントを好きなだけ使えます。

フォントを選ぶ際、対応文字数は重要なポイントです。英字フォントの文字数はほぼ変わりませんが、日本語フォントの場合は対応漢字にかなり差がでます。常用漢字しか対応していないものもあれば、それ以外の漢字にも対応しているものもあります。

対応漢字が多いと変換がスムーズに行えるため、選ぶ際は必ず確認しましょう。

太字や斜体に対応しているものを選びましょう。普段何気なく使っている加工ですが、フォントによっては対応していないこともあります。そういった加工に対応していないと、文章に統一感がなくなりきれいな見た目になりません。

文章に使う際には、見た目のおしゃれさだけでなく視認性も重要なポイントです。視認性が悪いフォントだと「a」と「o」や「パ」とバ」などを読み間違える可能性があります。特に本文に使うフォントはサイズが小さくなる傾向があるため、視認性を重視したシンプルなものにするのが無難です。

フォントはレトロなものやかわいいものもあるので、デザイン性も考えて選びましょう。日本語のフォントは昭和・明治などの雰囲気を感じさせるレトロなものがあり、やわらかくてかわいいデザインも多いです。フォントのデザイン性でかなり雰囲気が変わるので、用途に合わせて選びましょう。

レトロなフォントは有料フォントだけでなく、無料で利用できるものもあります。

アウトラインが細く、スッキリしたフォントです。エレガントな風合いなので、おしゃれなグラフィックに馴染ませるデザインを制作するときにおすすめです。

イタリック調のアウトライン太めのフォントです。シンプルながらブランドロゴのようなおしゃれさと力強さが魅力のフォントなので、バナーやロゴなどの作成に向いています。

デザイン性が強いかわいいフォントです。猫のモチーフがテーマになっているフォントなので、WEBサイトのロゴやワンポイントなどにおすすめです。小さすぎると読みづらいので、ある程度大きいサイズで使用できるときに使いましょう。

映画のタイトルに使われていそうな雰囲気の英語フォントです。文字間がきゅっと詰まっているので、小さめのバナーやロゴの制作に向いています。少しレトロな雰囲気も持っているフォントなので、シンプルながら独特の風合いが出したいときにおすすめです。

海外のファッション雑誌の表紙に使われていそうなフォントです。視認性も高くおしゃれなので、スタイリッシュな雰囲気に仕上げたいときに向いています。1度購入すると5ユーザーまで使用できるのもお得です。

Windows10でフォントをインストールする際には、2種類の方法があります。パッケージ版の物に関しては、パッケージについている説明書を優先してください。

フォントビューアでインストールする場合

• フォントファイルを開く
• 登録したいフォントをダブルクリックで開く
• フォントビューアの上にあるインストールをクリック
• C:\Users\(ユーザ名)\AppData\Local\Microsoft\Windows\Fontsをチェック

右クリックメニューからインストールする場合

• フォントファイルを開く
• ファイル上で右クリックをしてインストールを選択
• C:\Users\(ユーザ名)\AppData\Local\Microsoft\Windows\Fontsをチェック

このように簡単にインストールでき、時間にして5分もかかりません。

Macで新しいフォントをインストールする際の基本的な方法は下記の通りです。

• Finderでフォントファイルを開く。
• フォントが開かれるとフォントが一覧で表示される
• 右下にある[フォントをインストール]をクリックする
• Font Bookの一覧に表示されたら、インストール完了

ダウンロード版であれば、ダウンロードファイルしたファイルをまずは探してください。パッケージ版を購入された人は、パッケージに書かれているインストール方法を実行してください。

フォントにこだわることで、より文章のイメージを伝えやすくなります。特にフォントを商用利用することが目的の人には、幅広く使えてクオリティの高い有料フォントがおすすめです。この記事を参考に、自分の使用用途に合ったフォントを見つけ、活用しましょう。