電気毛布の電気代は安い？24時間つけっぱなしは高い？消費電力も【他の暖房と比較】

アイリスオーヤマやニトリなどで購入できる暖かい電気毛布。ヒーターなどの暖房器具とは違い、体を直接暖めてくれるので、寒い季節に人気なアイテムです。

電気毛布は機能面も魅力的なアイテムですが、特に魅力的なのが安い電気代です。電気毛布の出番の冬は、年間の平均電気代の約3,000円も高い電気代になっています。その時期に暖房器具で電気を使うと、電気代が不安ですよね。電気毛布なら、暖かさを感じるうえに電気代を抑えられます。

そこでこの記事では、電気毛布の電気代について詳しく解説していきます。電気毛布を24時間つけっぱなしにしたときの電気代や1日8時間を1ヶ月使用したときの電気代、こたつなど他の暖房器具との電気代の比較もしますのでぜひ参考にしてください。

電気毛布を使用するメリットは、電気代の安さだけではありません。ここでは電気毛布を使用するメリットについて解説するので、ぜひ参考にしてください。

電気毛布は、最も電気代が安い暖房器具です。電化製品の電気代は「消費電力(W)×使用時間(h)×契約電力会社の電気料金（kWh）」で算出できます。ここでは1kWh当たりの電気代を27円として、2社の製品で電気代の目安を一覧表にします。

【コイズミ電気敷掛毛布KDK7554D（75W）】

電気毛布は基本的に寒い時期だけ使うものです。冬場の3ヶ月（1日8時間）だけ使用した場合、電気代は1,478円程度です。

【なかぎしひざ掛け毛布NA-055H-RT（55W）】

消費電力が少ない分、電気代が相当に抑えられます。この商品を冬場の3ヶ月（1日8時間）だけ使用した場合、電気代は1,084円程度です。

電気毛布は、掛け毛布タイプ・ひざ掛けタイプ・着るタイプなどさまざまなタイプがあるので、使用シーンに制限されることなく使用できるのがメリットです。就寝時に毛布として使用したり、デスクワーク時にひざ掛けとして使用したり、状況に合わせて活躍します。

電気毛布はそのほかの暖房器具に比べて価格が安いのもメリットです。品質や機能性によって商品の価格は異なりますが、安いものなら1,000〜2,000円前後で購入できます。自分の予算と必要な機能性を考慮して、自分に合ったものを見つけてください。

電気毛布の代わりに、ホットカーペットやこたつを購入する方も多いです。ホットカーペットとこたつ、それぞれの電気代について解説します。

こたつは電気毛布より消費電力が多いです。ここでは、広電が製造するこたつを例に挙げ、電気代の目安を一覧にします。

わかりやすいように、同社の消費電力の違う製品で比較しています。電気代は使用時間ではなく、消費電力量で決まります。

ホットカーペットは、消費電力量が非常に多いです。ここではKODENが製造するホットカーペットを例に、電気代の目安を算出します。

ホットカーペットは床に敷くので、電気毛布と比べると面積も広いです。よって、充分な暖かさを得るために多くの電気が必要になります。また、毛布系の暖房器具は広い空間を暖めるのには向きません。

エアコンの消費電力は暖房と冷房で差があるため、エアコンの電気代は季節によって変わります。暖房・冷房それぞれの電気代の目安を表にします。

セラミックファンヒーターは、エアコン以上に消費電力が多いです。温風強・温風弱の2つの運転方法による電気代の目安を比較します。

パネルヒーターは、輻射熱（温度が高い方から低い方へ伝わる熱）で空間を暖める暖房器具です。ここでは、3段階の温度設定で電気代の目安を比較します。

オイルヒーターは内部のオイルを暖めるため、非常に電気代がかかる暖房機器です。温度設定を3段階として、電気代の目安を一覧にします。

カーボンヒーターは、遠赤外線で室内を暖める暖房機器です。電気代はエアコンより高くなります。

ハロゲンヒーターは、ハロゲンランプから発する赤外線で空間を暖める暖房機器です。こちらも意外と電気代がかかります。

以上、6点の暖房器具について一覧を比較しました。電気毛布なら足元を暖めるヒーターを補助的に使用すると、暖かさと節電の両立が可能です。

電気毛布はそもそも、消費電力が少ないです。もし24時間つけっぱなしにしていても、電気代はそれほど高くなりません。ここではコイズミの電気毛布「KDK7554D」を例に、電気代の目安を計算します。

50W(消費電力)×24ｈ（使用時間）÷1000×27kwh（1時間当たりの電気代）=3.24円

消費電力と時間をかけて算出される電気量の単位は「W」です。電気代は「kW」単位で請求されます。計算式の途中、1000で割っているのは「W」を「kW」に単位変換するためです。

電気毛布には、敷き毛布と掛ける毛布の2種類あります。寝るときに使うのであれば、電気敷き毛布がおすすめです。暖かさは上昇する性質があるため、体の下に敷く方が体に掛けるよりも暖かく感じられます。

また、電気敷き毛布を使うと効率よく寝床を暖められるため、消費電力が少なく済みコストも抑えられます。体を暖かくして快適に眠りたい方は、ぜひ電気敷き毛布を使用しましょう。

電気毛布は、消費電力が非常に低いのが特徴です。しかも、その電気代をさらに節約できます。その方法は以下の通りです。

• 使わないときはスイッチを切る
• 設定温度を低くする
• 体全体に巻いて使う
• 冷えやすい部位を重点的に覆う（足元など）
• 就寝時に使う場合は、敷きタイプのものを敷いて使う
• 湯たんぽなど、電気を使わない暖房機器を併用する

電気毛布はこまめに電源を切るのに対し、エアコンはつけっぱなしにして使う方が節電になります。ここが電気毛布とエアコンの大きく違うところです。暖房機器は種類によって節約になる使い方が違います。事前に確認しましょう。

古い電気毛布の方が新しいものより電気代が高くなるわけではありません。古い・新しいは電気代にはあまり関係がなく、古くても電気代は変わりません。

ただし、古い電気毛布から温かみを感じにくくなったなどの理由で設定温度を上げてしまうと、その分の電気代が高くなるので、使い勝手が悪くなってきたら買い替えをおすすめします。

長時間つけっぱなしで電気毛布を使用すると、低温やけどを負ってしまうリスクがあります。40〜50度の温度に長時間皮膚が触れているとやけどになりやすく、皮膚の深いところまでダメージを負う可能性もあります。

特に、子どもや高齢者が使う場合にはオフタイマーを設定したり、就寝時にスイッチを切ったりするなどの対策をおすすめします。

長時間の使用や高温度での使用による脱水症状にも気をつけましょう。特に寝ている間は体の水分が失われても気づきにくいです。

対策としては「就寝時に枕元に水分を用意しておく」「設定温度を低めに設定する」「就寝前に水分を多めに取っておく」などがおすすめです。

電源の消し忘れにも気をつけてください。スイッチが付いていると、ライトがオンになるためわかりやすいですが、布団に隠れて見えない場合もあります。

長年使っている電気毛布だと、劣化により毛布内の電熱線が断線している可能性もあります。断線部分で火花が発生し火災につながる可能性もあるため、取扱説明書などをよく確認しましょう。

本記事では、電気毛布の料金の目安や節約方法、気をつけるべき点をご紹介しました。電気毛布を使うと、他の暖房機器を使用するのに比べて冬場の電気代を抑えられます。また湯たんぽなど電気を使わない暖房器具との併用でよりコスパよく使用可能です。上手に取り入れて、寒い冬を暖かく省エネで乗り切りましょう。