ミキサーがうるさい！静かにする方法・対策｜防音マットは？静音ミキサーも

料理の下ごしらえやスムージー・スープ作りを手軽に行える便利なミキサー・ハンドミキサーですが、うるさい音が響いてしまい悩んでいる方も多いのではないでしょうか？集合住宅に住んでいる方であれば「苦情が来るかも」と不安になってしまいますよね。

しかしミキサーには、近所迷惑や時間帯を気にすることなく使える静音タイプがあります。静音だと性能が弱いのでは？と思ってしまいますが、音を抑えながらしっかりとパワーを兼ね備えたものも販売されています。

そこで今回はおすすめの静音ミキサーや、うるさい音を静かにする工夫などをご紹介します。1台持っておけばとても便利なミキサーですが、購入してから後悔しないようぜひ参考にしてみてください。

ミキサーはカッターを高速で回転させ食材を粉砕するため、パワーの大きさに比例して音がうるさくなります。また氷などの硬い食材を使用すると、振動も大きくなりやすいです。

ミキサーには100W(ワット)前後のものから1000Wのハイパワータイプまであり、W数の高さに比例してモーター駆動音も大きくなります。

繊維の多い野菜をなめらかな食感に仕上げたい時や、氷などの硬い食材を使いたい時には、W数が高く粉砕力の強いタイプが便利です。しかし騒音を気にするのなら、W数や回転数が低いものを検討する必要があるでしょう。

またミキサー特有の甲高い動作音が耳障りだという方もいますが、そういった悩みを解決した製品も開発されています。

ミキサーが稼働している時に揺れることで、ミキサーと接地面から発生するのが振動音・共振音です。モーター駆動音と同様に、ミキサーがハイパワーであるほど振動音・共振音も大きくなります。

氷や冷凍フルーツ入りのスムージーを作るだけでも、硬い食材をハイパワーで粉砕するため、工事現場のような振動が起きます。壁が薄いアパートでは、昼間に使用しても近隣に響いてしまうこともあります。

後述のように工夫してモーター振動音を軽減することで、その分振動音・共振音も抑えることができます。

ミキサーの騒音について実際にあった苦情例をご紹介します。

• アパートやマンションで21時～翌6時の間に使用していたら、近隣から苦情がきた
• 洗濯機の音はそれほど響かないが、ミキサーはかなり響くと言われた
• 寝ていた子供が騒音で起きてしまったと、マンションの管理会社に連絡された
• 集合住宅で昼間に数分使用したら、換気扇から騒音が響いてくると下の階の住人から文句を言われた
• 騒音についての苦情を言ってきた相手に、管理会社の方から「多少の生活音は仕方ない」と説得してもらったが、そのあとミキサーを使ったら警察を呼ばれた

アパートやマンションでは深夜～早朝以外だったら、ミキサーの使用は問題ないと考える方も割と多いです。しかし神経質な人や嫌がらせをしてくる人も中にはいます。場合によってはミキサーの買い替えを検討する必要もありそうです。

最も手軽で多くの方に実践されている防音対策が、ミキサーの下にタオルを敷く方法です。少しでも音を軽減させるには厚手のタオルが効果的ですが、コンパクトタイプのミキサーであれば、通常のタオルを折りたたむことで防音効果を発揮します。

タオルを敷くだけで、直置きよりも作動音や振動を大幅に抑えることができます。ただし手軽に行える分、完全な防音効果は期待できません。

タオルでの防音効果が物足りない場合には、防振マットを敷く方法もあります。防振マットとは、遮音性のある防音マットと吸音性の高い素材を組み合わせたマットです。

軽くて簡素なタオルでは防音対策に限界がありますが、厚みと重みがより防音に優れていると開発された防振マットであれば、かなりの防音効果が期待できます。防振マットは厚さ5mm～1cmのものなどさまざまなサイズがあり、カッターで好きなサイズにカットすることができます。

防音ボックスの中にミキサーを入れて音を軽減する方法もあります。段ボールを使い自分で手作りすることもできますが、かなり手間がかかります。さらには液漏れを起こしやすいなど、衛生的にも適していません。

そこで便利なのが製品として販売されている防音専用のケースです。遮音効果がかなり高く、夜中でもミキサーを使うことができます。

硬い冷凍食材はミキサーにかけると大きな音が出やすいため、凍ったフルーツなどでスムージーを作る場合は、できる限り細かくしてから使用しましょう。大きな氷は小さくカットし、また冷凍食材を半解凍することで、騒音を抑えることができます。

それでも騒音が気になってしまう場合は、ハイパワータイプのミキサーがおすすめです。騒音が長引くことなく、短時間で処理を終わらせることができます。

早朝や深夜、集合住宅でもミキサーを気兼ねなく使いたいという方には、静音タイプのミキサーがおすすめです。たとえば低騒音設計がされているものや、音を小さくできるサイレントモードが搭載されているものがあります。

またミキサーは、消費電力が低く回転のパワーが弱いものほど作動音も小さくなります。そのため、騒音を気にする場合は消費電力が弱いタイプを選びたくなりますが、作動音を最小限に抑えつつパワーも確保している製品が販売されています。

音の大きさ以外にも、粉砕する時の音自体が不快で使用をためらってしまう方も多くいます。しかしそういった方のために、心地いい作動音を実現させた製品も存在します。

スロージューサーとはその名の通り、時間をかけてゆっくりと食材を搾るジューサーです。通常のジューサーに比べ低速回転なので、動作音が静かです。

通常のジューサーのように、高速回転で摩擦熱を発し熱に弱い栄養素を壊してしまうことがありません。また酸化しづらいという特徴もあり、食材本来のおいしさをより味わうことができます。

ただしスロージューサーは全体的に高価で、部品が多く手入れに手間がかかります。さらには搾るのに時間がかかり、野菜などは搾りやすい大きさにカットしておく必要があります。

ミキサーの音が気になる方は、防音ボックスを自作するのもおすすめです。防音ボックスの自作方法を下記にまとめるので、ぜひ参考にしてください。

1. ダンボールを25×2.5cmサイズに細切りにしたものをボンドで接着して、30〜40×25×2.5cmの板を6枚作る
2. 1で作成した6枚をボンドで接着して箱の形にする
3. 防音シートを箱のサイズにカットして貼りつける
4. 外装にプラダンを貼りつけて完成

ミキサーはいざ使ってみると予想以上に音がうるさく、アパートやマンションでは不安になってしまいます。しかしちょっとした工夫や静音ミキサーを使用することで、近所迷惑を気にせずいつでも使えます。うまく使えばとても便利なミキサーをぜひ活用してください。