フィンガーボードのおすすめ5選｜家でも簡単にトレーニング！選び方や取り付け方法も

クライミングやボルダリングは、手先の指の筋力の強さが重要になってくる、ワークアウトですよね。クライミングやボルダリングは、ある程度の趣味として行うのであれば、ぶっつけ本番でクライムするのではなく、日々のトレーニングも意識して行っていきたいところです。

クライマーのトレーニングに大活躍するアイテムが、今回紹介するフィンガーボードです。自分のレベルにあったフィンガーボードを自宅の壁に取り付ければ、いつでもトレーニングが可能になります。フィンガーボードはサイズや材質などで種類が豊富に分かれます。

どれを選んでいいか分からない方のために、自分のレベルにあったトレーニングに欠かせないアイテムを解説していきます。最後まで読んで、自分のレベルのトレーニングに使えるフィンガーボードを見つけてください。

「仕事が忙しくてジムに行く時間がない」「近くにクライミングを練習する施設がない」という方も多いのではないでしょうか。もし、クライミング練習スペースが自分の家にあったら便利ですよね。

ボルダリングに欠かせない筋力、指先だけではなく、体のすべての主要な筋肉を強化しなければなりません。その筋力を鍛えるためには日々のトレーニングが必須です。自宅にクライミングトレーニングスペースを自作すれば、いつでも気軽にトレーニングができます。

フィンガーボードを自宅の壁に取り付けて、クライミングの練習をすることによって、自宅でも簡単にその筋力を鍛えることができます。

フィンガーボードにはさまざまな大きさのくぼみがあるので、ホールドの種類ごとに必要になる保持力を鍛えられます。負荷を必要以上にかけることで、ジムでのクライミングがもっと楽になります。一部の部位を鍛えるのではなく、総合的な保持力を鍛えられるのがフィンガーボードのメリットです。

フィンガーボードを使用している最中は、全体重の負荷がかかります。壁の強度を必ず確認してください。壁に極力負担をかけないためには、フィンガーボードを1枚の板に取り付けて使用すること。フィンガーボード自体小さくても、それ以上の壁のスペースが取れるところを確保してください。

加えて壁の高さ。ぶらさがれるスペースがあるのかどうか、きちんと確認しましょう。ぶら下がって下半身を前後左右自由に動かせるだけのスペースが必要です。

フィンガーボードは形やメーカーによって、深さやポケットの数も変わります。これらがトレーニングを左右すると言っても過言でないほど重要なポイント。ポケットの数が多いほど、クライミングのホールディングのバリエーションの練習の幅が広がります。

傾斜の付いているタイプだと、さらに指先の筋力強化に優れています。初心者の方は、幅広で奥行きがあり、ポケットの深さもあるタイプが掴みやすいのでおすすめです。

大中小のサイズが豊富で、なおかつ、深さも浅いものから深いものまで、さまざまなバリエーションのポケットが付いています。初心者はもちろん上級者にも最適です。

材質によって掴みやすさは変わります。ジムでクライミングに挑戦したことのある方は、お分かりかと思いますが、ポリウレタン樹脂でできているタイプは、手に汗をかくと滑りやすく、指できちんとホールディングしなくてはいけないので中級者・上級者に向いています。

一方で、木製のタイプはポリウレタン樹脂のタイプよりも指あたりがいいため、滑りにくく、しかも指先が痛くなりにくいので初心者に向いています。もちろん、チョークを使うことにより、滑りやすさを軽減するのも可能です。

初心者の方には木製タイプがおすすめです。以外と簡単そうに見えて難しい「ホールディング」。初心者の方は、最初にまず「ホールディング」に慣れることから始めたいですよね。

木製のタイプは、ポリウレタン素材よりもホールディングしやすく、指あたりも優しいと言われています。他の素材のタイプよりも滑りにくいため、指先も痛くなりにくい、ソフトな質感の木製タイプがおすすめです。

フィンガーボード設置の際には、必ず壁の強度を把握しましょう。大人の体重を支えることができる強度が必要です。ドアの上が一番強度が強いので、そこに設置する場合が多いです。

フィンガーボードを設置するには、壁に穴を開けなくてはいけないのが悩み事。賃貸マンションの場合、最初に管理会社に確認を取るのが賢明です。もちろん、壁に穴をあけなくても大丈夫な方法もあります。懸垂ラックを使って、フィンガーボードをぶら下げて使用できるタイプであれば、穴をあけずに使用することが可能です。

懸垂ラックなどの他の器具にぶら下げて使う場合は、器具を設置できるスペースの確保も必要となり、フィンガーボードが安定されていないので、上級者向きとなります。

必要なもの

• 工具（電動ドライバー、電動ドリル、メジャー、水準器など）
• フィンガーボードを設置する板（厚さ最低19mm以上）
• フィンガーボードを板に固定するネジ（長さはフィンガーボードの厚みによる）

手順

1. フィンガーボードを取り付ける板を壁に取り付ける。
2. フィンガーボードを壁に取り付けた板にネジで固定する。

必要なもの

• 工具（電動ドライバー、電動ドリル、メジャー、水準器など）
• フィンガーボードを設置する板（厚さ最低19mm以上）
• フィンガーボードを板に固定するネジ（長さはフィンガーボードの厚みによる）
• 突っ張り棒、万力、もしくはディアウォールx4（設置方法による）
• ディアウォール設置の場合：2x4木材 2本

手順

• 最初にフィンガーボードを板に取り付ける。
• 板に取り付けたフィンガーボードの設置場所を自作する。

自作方法は3種類あります。

• 突っ張り棒を使う：フィンガーボードを設置する壁の正面に、コンクリートなどでできている頑丈な壁がある場合
• 万力を使う：フィンガーボードを取り付けた板を、ドアフレームの上に万力を使って固定させる
• ディアウォールを使う：ディアウォールを2x4材に付けて部屋の中に設置し、そこにフィンガーボードを固定した板を固定する

フィンガーボードを取り付ける板を大きめにすると、オリジナルのトレーニングボードが自作できます。フィンガーボードの両脇や下にスペースがあれば、苦手なホールドの練習ができる、ホールドを足してみてはいかがでしょうか。

上級者でも苦手な方の多いスローパーも、スローパー練習用のホールドを取り付けたり、カチ練習用の薄い板を取り付けたりと、オリジナルを作ってみてください。

ここでは初心者向けの、トレーニングの仕方を紹介していきます。初めてクライミングをする方は、握力と腕力だけで登ろうとします。もちろん、握力と腕力の強化も必要ですが、次のレベルに進む時に必要となってくるのが、指の筋力。そのためのトレーニングを紹介します。

1. デッドハング：お腹に力を入れ15秒ぶら下がります。3回繰り返す。
2. プルアップ：5秒ぶら下がり3回懸垂。
3. プルアップ：5秒ぶら下がりオープンハンドで1回懸垂。
4. プルアップ：5秒ぶら下がりスローパーで1回懸垂。
5. プルアップ：5秒ぶら下がりオープンハンドで1回懸垂。
6. プルアップ：5秒ぶら下がり3回懸垂。
7. デッドハング：お腹に力を入れ15秒ぶら下がります。3回繰り返す。

• 慣れてきたらぶら下がる時間を長く、回数を増やしていきましょう。
• 指が痛いときなどは無理をせず休みながらトレーニングをしていきましょう。

クライミングやボルダリングには体幹の強化も必要です。お腹に力を入れてトレーニングすることにより、より効果的なトレーニングができます。

クライミングには欠かせない日々のトレーニング。フィンガーボードが自分の家にあったら、手軽にトレーニングができるので最高ですよね。ぜひ自分に合ったフィンガーボードを見つけて、ご自宅でトレーニングしてみてください。