パップテントのおすすめ10選！寝るときの注意点や張り方も解説！

自分で見つけた場所に自らテントを立てて過ごすと、さらに自然と同化したようで嬉しくなりますよね。キャンプの醍醐味でもあるテント泊を重ねていくと「ソロキャンプに行ってみたい」「もっと無骨なテントが欲しい」と憧れがふくらむ方も多いようです。

そのような方におすすめなのがパップテント（軍幕テント）です。軍人の野営用に設計されたもので、冬に焚き火が楽しめる難燃性や、防水性・携帯性などキャンプで欲しい機能を満載しています。オークションやミリタリーショップで取り引きされる希少性の高さも魅力です。

本記事では、パップテントの特徴や選び方、おすすめ商品をご紹介します。軍幕風テントを取り扱う人気メーカーや本物のポーランドやアメリカ軍幕の購入方法、張り方も解説するので購入時の参考にしてください。

パップテントは素っ気ないほどのシンプルなデザインが特徴です。一切の装飾を排除した無骨さが魅力で、ヴィンテージ風のファニチャーやミリタリーテイストのギアとの相性も抜群。大自然にカモフラージュされた秘密基地のような見た目が人気です。

パップテントは厚手のコットン素材が主流です。軍隊で使用されていたため、耐水性・難燃性・耐久性が高い生地が現在でも多く使われています。従来のテントと比較して重量は増しますが、使い込むほどに味が出るのも魅力です。

もともと軍隊仕様だったパップテントは、素早い行動に対応できるよう収納性にも優れています。簡素な作りで設営・撤収もスピーディーです。一方で、快適性が求められるレジャーでは、グランドシートやマットを別途用意する必要があります。

パップテントはシンプルな構造でもアレンジ力は抜群です。ポールや木を支えにしてタープのように跳ね上げれば広いアウトドアリビングになります。高い汎用性を活用すれば、焚き火もキャンプ飯も天候を気にせず楽しめますよ。

パップテントは基本的にソロ用の構造です。よく似た形のA型テントと混同しやすいですが、A型テントはロッジ型の原型になったもので大人数で過ごせます。身軽なソロテントとしての利用ならパップテントがおすすめです。

パップテントの天井高は、通常のテントよりも低い100〜150cmが主流です。天井高が低いほどテントへの出入りや、内部で過ごす際の腰にかかる負担が大きくなります。居住空間の快適性を求めるなら150cmある製品がおすすめです。

パップテントでもっとも多く使われているのがコットンと、ポリエステルとの混紡素材のポリコットンです。どちらも難燃性が高いので火の粉に強く、外気を遮断してテント内の温度を一定に保ちます。オールシーズン快適に過ごせる素材です。

雨の日にもキャンプを楽しみたい方にはポリエステル素材がおすすめです。耐水性が高く軽量で、多くのテントに使われています。燃えやすいのでテント間近で焚き火はできませんが、リーズナブルに購入できるのも魅力です。

ナイロン素材のパップテントは非常に軽く伸縮性があります。耐水性が高く、ポリエステル素材よりも火に強いのも魅力です。バックパックに入れられるほどコンパクトに収納できるタイプもあり、登山やツーリングにもおすすめです。

パップテントを選ぶなら価格も重要なポイントです。軍の装備品は中古でも50,000円程度と高価ですが、アウトドアメーカーが製造した軍幕テント風のものなら20,000円程度で購入できる場合もあります。サイズや希少性でも価格が異なるのでチェックしてみてください。

パップテントは快適性よりも携帯性を重視した構造なので、インナーテントが付属していない製品が多い傾向にあります。インナーテントは天幕の内側に張るテントで、室内の温度を適切に保ったり、湿度を調整しながら結露を減らす役割を持ちます。

また、グランドシートがなければ床代わりにもなり、メッシュ地なら害虫の侵入を防ぐなど重要なアイテムです。開放的な気分で快適に過ごすなら、インナーテントがあるタイプを選びましょう。

厳冬期にもキャンプを楽しむならスカート付きのパップテントがおすすめです。スカートはテント本体と地面の隙間を塞ぐパーツで、冷気や雨水の侵入を防ぐ役割があります。室内の保温に威力を発揮しますが、暑い時期は巻き上げれば通気を確保できますよ。

パップテントの中にはサイドウォールが付属したものもあります。日差しや横方向からの風雨の吹き込みをブロックするのがサイドウォールの役割ですが、人目を気にせず着替えたり睡眠をとりたい場合にもあると便利です。

パップテントの設営に使われるポールには、従来のテントと同じ棒状と二股に分かれたタイプの2種類がります。内部を広く使いたい方には二股タイプのポールがおすすめで、テントのサイドまで無駄なく張れる構造になっています。

棒状のポールを組み合わせて設営するのが一般的な方法ですが、側面がたるみやすくデッドスペースになってしまいます。二股タイプなら鋭角でも立てやすく、テントの隅々まで有効に使えますよ。

「BUNDOK（バンドック）」は、金物産業で知られる新潟県三条市で創業したアウトドア用品メーカーです。簡素化された組み立て方法とリーズナブルな価格設定が魅力で、使いやすく持ち運びやすいギアがキャンパーから広く支持されています。

バンドックのパップテントは、難燃性と防水性を両立するポリコットン素材です。ファスナー開閉でキャノピーとしても使える前幕や、おしゃれなソロ用ワンポールテントもあります。

「DD Hammocks（DDハンモック）」は、世界各地を渡り歩いた冒険家が設立したイギリスのアウトドアメーカーです。社名にもあるとおり先進的なハンモックの開発に定評があり、シュラフやタープなどハンモック泊で必要な道具を幅広く取り扱っています。

DDハンモックのパップテントは、広いリビングスペースを確保した2人用モデルがあるのが魅力です。シーンや人数に合わせたメッシュ製インナーテントも合わせて揃いますよ。

「ogawa（オガワ）」は1914年に創業した老舗アウトドアブランドです。100年以上続く歴史の始まりは軍用のリュックやテントの取り扱いで、長年に渡り作り出される製品の品質の高さがキャンパーの人気を集めています。

オガワでは、家族やグループキャンプで使える大型パップ風テント「ツインピルツフォーク」を取り扱っています。ソロ用が主流の中、大人数でにぎやかに過ごせるパップテントをお探しの方におすすめです。

パップテントの中でも注目を集めるのは軍隊で実装された装備品です。非常に希少性が高いものばかりですが、運がよければAmazonで購入可能な場合もあります。商品数は少ないものの、入手できれば本格的なミリタリーキャンプが楽しめますね。

また、メルカリではAmazonよりも幅広い商品の取り扱いがあります。ポーランド軍やアメリカ軍・ロシア軍のパップテントに人気が集中する傾向があり、価格も高めですが気になる方はチェックしてみてください。

パップテントは従来のテントより簡素化された構造なので、宿泊する際には防寒などの対策が必要になります。インナーテントやグランドシートがない場合には、地面からの冷気を避けるためコットを持ち込むのがおすすめです。

真夏以外は直接地面にシュラフを敷いても身体が冷えますし雨が降れば水濡れします。季節によってはテント内に動物や害虫が入り込む場合もあるので、パップテント内に格納できるコットを用意しましょう。

ここでは、もっともポピュラーな2ポールタイプのパップテントの張り方を解説します。平坦で周囲よりも低くなっていない場所を選んで設営しましょう。

1. 天幕を二つ折りのまま広げる（ファスナーがあるテントは上にしておく）
2. ポールをテントの両サイドに差し込む
3. 2本のロープを片側のポールに取り付けてからポールを立て、ペグダウンする
4. 反対側も同様にしてペグダウンする
5. 天幕上辺の偏りを確認しながらロープの長さを調整する
6. テント背面になる天幕の下部をペグダウン
7. テント前面の天幕下部をペグダウン
8. 両サイドをペグダウン

三角形に設営するため偏りの調整が大切なので、ロープには自在金具を付けておくと微調整もしやすく便利です。

サバイバル感が魅力のパップテントをご紹介しました。過ごしやすい天井高や、オールシーズン適応するインナーテントやスカートの有無をチェックすると最適な製品が選べます。秘密基地感あふれるパップテントでワイルドなキャンプを楽しんでください。