展示品の冷蔵庫を購入する際の注意点｜壊れやすい？展示品のデメリットも

家電量販店では「展示品」「展示処分品」「現品限り」と書かれた冷蔵庫を見かけます。通常よりも大幅に値下げされた価格でとても魅力的に思えますが、不特定多数の人が触って傷や汚れがついていたり、冷蔵庫の劣化により壊れやすいイメージがあります。

デメリットや注意点はあるのか、使い勝手はどうなのか、不安になる方も多いはず。しかし、展示品の冷蔵庫には、パソコンやデジタルカメラなどの展示品にはない優れたメリットがあるのです。

この記事では、展示品の冷蔵庫を購入するときのポイントをいくつかご紹介します。実際に買ってみた方の口コミも紹介しているので、お買い得な展示品を購入してもいいのか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

展示品とは、店舗や展示会場などで見本として飾られている製品のことです。他にも店頭品・展示処分品・アウトレット品とも言われますが、飾られていた目的によって冷蔵庫の状態は変わってきます。

たとえばショーケースなどに飾られていた場合は、汚れなどがつきにくいです。しかし手で触れる状態で置かれていた場合は、汚れや細かい傷がついているものもあります。また、通電していたかどうかでも、展示品の冷蔵庫の状態は大きく変わってきます。

展示品は、安く購入できるものが多いのが最大のメリットです。特に、通電しておらず目立った傷や汚れなどがない冷蔵庫であれば、本格的に購入を検討しましょう。また「展示品限り」となっていれば、さらなる値引きが期待できます。

状態を確認して納得がいくようなら、「展示品限り」と書いてある冷蔵庫もおすすめですよ。

展示品の中でもテレビやパソコンなどはほぼすべて通電しており、長期間電源が入っています。しかし、冷蔵庫はほとんどの場合通電していません。未使用品と大差ないので展示品でもおすすめです。

中には店頭での演出のため、冷蔵庫をデモモードにしているケースがあります。しかし、これは冷蔵庫内を見やすくするために照明を点けているだけで、実際に冷蔵庫として機能しているわけではありません。

展示品というとまず気になるのが傷や汚れです。店頭に飾られている時は気にならなくても、実際に自分で使ってみると細かい傷や汚れがついていることもあります。特に冷蔵庫のプラスチック部分は傷がつきやすいので、事前にチェックしておきましょう。

また、傷や汚れなどの状態が詳しく記載されている展示品もありますが、特に記載していない場合も多いため、購入を考えるのなら状態をよく確認する必要があります。

展示品は当然多くの人が触れるものであるため、衛生面が気になる方にとってはマイナスになります。また冷蔵庫の場合はドアやトレイを開け閉めするので、ゴムパッキンやドア接続部分が劣化しやすくなります。

さらに操作ボタンやタッチパネルがついている冷蔵庫であれば、使う頻度が多いボタンだけ劣化が進んでいることも考えられます。ただし、劣化しやすいといっても壊れやすいわけではなく、あくまで新品ではないという程度のものです。

展示品の場合は、取扱説明書や外箱は処分されていることが多いです。ただし、展示品の冷蔵庫を購入した場合は傷をつけないよう梱包してくれます。現在ほとんどの製品の取扱説明書はインターネットでも確認できます。

展示品に取扱説明書がついていないからといって、必ずしもデメリットになるとは限りません。気になる場合は購入の時に店員に確認してみたり、メーカーに問い合わせてみたりしましょう。

冷蔵庫の展示品は多くの場合飾られているだけですが、中にはデモ用に通電しているケースもあります。もし長い期間通電していたのならその分劣化が進み、冷蔵庫の寿命を早めている可能性があります。

通電していた展示品の購入を検討する時は、具体的にどのくらい通電していたのか店員に確認しましょう。また、デモ用の冷蔵庫は実際に冷やしているわけではないので安心してください。冷蔵庫の寿命について気になる方は、以下の記事もご覧ください。

不特定多数の人が触る展示品は、傷がない方が珍しいと思っておいた方がいいです。本体表面はもちろん、庫内の壁や棚などの細かなところにも傷がついている可能性があります。拭いたら取れる汚れもありますが、擦り傷などはどうしようもないことが多いです。

また、展示品にはいろいろな貼り紙がされることが多く、テープが貼られていた箇所が変色していることもあります。いずれにしても、購入後に後悔しないためにも傷や変色がないか、あった場合は許容範囲かどうかを確認しておきましょう。

通電していた展示品の冷蔵庫は、デモモード設定になっていないか確認しましょう。デモモードは冷蔵庫内を冷やさない設定なので、解除されていないまま使用すると食材が冷えず、冷凍食品はすべて解凍されてしまいます。

本来は店側でデモモードの解除を行いますが、実際に店側もしくは冷蔵庫の設置業者が忘れてデモモードのままになっていたというケースもあります。

展示品の中には、展示品のはずなのに他店の新品よりも価格が高いケースが稀にあります。展示品だからといって安価になっているとは限りません。

また決算セールなどでは「衝撃価格」となっている製品を見かけますが、それだけで価格が安くなっているとは判断できないため、まず店員に詳しく確認しましょう。

展示品の冷蔵庫を実際に購入した人の意見をいくつかご紹介します。

• 価格が圧倒的にお得
• 型落ち品でも1年前の製品なら気にならない
• 通電していないので展示品でも問題ない
• 通電しているものは初期故障の心配がない
• 使い勝手は新品と変わらない

展示品と言っても購入に満足しているという意見が多いです。ただし、新品の冷蔵庫と価格があまり変わらない場合、誰がどのように触ったか分からない冷蔵庫の購入は抵抗がある方もいますよね。悩んでいる時は新品の冷蔵庫も検討することをおすすめします。

展示品の購入にはいくつかの方法があります。

• 家電量販店
• Yahoo!などのオークションサイト
• アウトレットショップ

まずは大型の家電量販店です。店舗では同じ冷蔵庫でも価格が異なるものがあります。それらは、汚れがある・傷がついている・店舗に展示品として置かれていたなどの理由から値引きされたものです。店舗以外に家電量販店の公式サイトでも販売されているケースがあるため、同様にチェックしてみてください。中には「展示品価格」と表示されているものもあります。

オークションサイトなどでも展示品が販売されており、タイミングが合えば購入可能です。基本的には返品不可がほとんどなので、冷蔵庫の状態を十分確認するのがおすすめです。安くても送料や手数料なども考慮してください。

アウトレットショップでは、在庫過多になったもの・返品されたもの・傷や汚れがあるものなどさまざまな事情の冷蔵庫が販売されています。元々が新品だった冷蔵庫が安く買えるのでお得です。店舗であれば直接状態を確かめられる点もメリットです。

展示品を購入する狙い目は、製品のモデルチェンジをするタイミングが最適です。家電製品やメーカーによってモデルチェンジのタイミングに差はありますが、冷蔵庫の場合は10～11月頃に新機種の発売が始まる傾向にあります。

展示品の冷蔵庫は、モデルチェンジ前の8月後半から9月頃を狙いましょう。またモデルによっては年に2回新機種が発売されることもあるので、気になる機種があれば家電量販店の店員に聞いたり、ネットで調べたりしてベストな時期を見つけてください。

冷蔵庫を安く買える時期については、以下の記事でも詳しく解説しています。

冷蔵庫や洗濯機のような高額の家電製品は、実は値引きの金額も高額にしてもらいやすいという特徴があります。なぜなら、メーカーでは定期的に新製品を販売するスケジュールが組まれているので、それに合わせて少しでも在庫を処分したいからです。

ただし、いきなり何万円も値引きしてもらうことは難しいです。自分が客だからと上から目線の態度は取らず、スマートに値引き交渉を進めましょう。

冷蔵庫の展示品は通電していないものが多いため、新品と変わらない性能・寿命を持った製品を格安で購入できる可能性が高いです。ただし、展示品はどんな人がどのように触ったり扱ったりしたのか判断が難しいです。

お得だからといって後で後悔しないよう、展示品としての使用状況などをしっかり確認してから購入を検討しましょう。