加湿器のしまい方＆保管方法【正しい収納方法・掃除方法も】｜久しぶりに使う時も

乾燥しやすい冬に活躍する加湿器は、シーズンオフになると次のシーズン初めまでしまっておきますよね。ですが、しまう前に掃除はお済みですか？お手入れをしないまま長期間放置してしまうと、いざ次のシーズンが到来した際にカビだらけになっているかもしれません。

お手入れしてから収納されている方もお手入れ方法が間違っていないか確認しておくのがおすすめです。お手入れしたのにカビだらけになると目も当てられません。そこで、本記事では加湿器の保管方法をご紹介します。

加湿器の正しいしまい方や、しまう前の掃除手順をくわしく解説しますので、ぜひ参考にしてください。正しい方法でお手入れをして、次のシーズン初めに気持ちよく加湿器を使えるようにしましょう。

加湿器は湿度を上げるために水をスチームや気化、超音波といった方法で拡散させる家電です。水を扱う家電のため、水垢やカルキ汚れ、カビが発生しやすくなります。特に超音波式はタンクの水をそのまま排出するタイプで汚れがたまりやすいので気をつけましょう。

また湿気が残ったまま加湿器を保管してしまうと、カビだけでなくサビも発生しやすくなります。カビは体調不良の原因に、サビは加湿器の故障につながる恐れがあるので絶対に避けなければなりません。

加湿器には さまざまな種類があります。主な4つを挙げてみます。

• スチーム式（加熱式）

温めた水を蒸発させて、加湿します。イメージとしては電気ポットのような感じです。残留物が生じやすいので、都度取り除くようにしましょう。

• 気化式

同じく水蒸気で加湿します。フィルターに水を含ませて風を送る仕様で、熱を発しないのが利点です。フィルターにカビがこないよう小まめにお手入れしましょう。

• ハイブリット式

スチーム式・気化式、両方の特徴を備えています。加湿効果が高く、利便性に優れています。フィルターやタンクは、定期的に掃除しましょう。

• 超音波式

水を振動させて細かくし、空中へと放出します。コンパクトでおしゃれなものが多く、人気の高い種類です。タンクの水をすべて撒き散らす仕様なので、衛生管理をしっかりしておく必要があります。

基本的な掃除方法は、いずれも共通です。以下見出しを参考に、お手入れしてみましょう。

どんな加湿器でもタンクの水は捨て、水洗いをしてください。水を捨てただけで片付けるのはNGです。また細かい部分に汚れがたまるとカビや雑菌の原因になるので、取外し可能なパーツは すべて外して水洗いを行います。

ただし分解して丸洗いできるパーツと、丸洗いできないパーツがある場合があります。取扱説明書を確認してから水洗いしてください。

加湿フィルターの汚れはクエン酸水で落とします。カルキやミネラルが結晶化した水垢が加湿フィルターの代表的な汚れで、有効なのがクエン酸です。手順は以下の通りです。

1. 容器に水1Lあたり小さじ2杯のクエン酸を混ぜてクエン酸水を作る
2. フィルターをクエン酸水につけ置き
3. 約2時間つけ置きしたら水でよくすすぐ
4. すすぎ終わったらよく乾かして本体に戻せば完了

水洗い不可のフィルターではつけ置きできないので、事前に取扱説明書を確認してください。

すべてのお手入れが終わったら、必ずしっかりと乾燥させましょう。湿気が残った状態で長期保管をしてしまうと、カビやサビの原因になってしまいます。

洗ったパーツを乾いた布などでしっかりと水気を取り、自然乾燥させましょう。早く乾燥させるために洗ったパーツを乾燥機に入れる人がいますが、変形してしまう可能性があるので絶対にやめてください。

洗う際に取り外した加湿器のパーツ 一つひとつを完全に乾かしてから組み立てましょう。乾かし方としては、風通しのいい日陰に置いておくのが最適です。

ニオイが気になるときは重曹が効果的です。カビや嫌なニオイの成分は酸性であることが多いので、アルカリ性の重曹がカビや嫌なニオイを取り除けます。

掃除方法はクエン酸と同様につけ置きです。こちらも水洗い不可のフィルターではつけ置きできないので、事前に確認してください。手順は以下の通りです。

1. 容器に水1Lあたり約50gの重曹を混ぜて重曹水を作る
2. 加湿フィルターなどニオイが気になるパーツをつけ置き
3. 約30分つけ置きしたら水でよくすすぐ
4. すすぎ終わったらよく乾かして本体に戻せば完了

フィルターの黄ばみ汚れは酸素系漂白剤が有効です。ここではオキシクリーンの使い方をご紹介します。こちらもつけ置き洗いなので、水洗いできるのフィルターか事前に確認してください。手順は以下の通りです。

1. 容器にお湯とオキシクリーンを混ぜて溶液を作る
2. フィルターを取り外す
3. フィルターを溶液につけ置き
4. 20分ほど浸け置きしたら水でよくすすぐ
5. すすぎ終わったらよく乾かして本体に戻して完了

オキシクリーンをはじめ、酸素系漂白剤は強力なので、直接手で触ると肌が荒れることがあります。ゴム手袋をつけて作業してください。

最後に加湿器の正しいしまい方をご紹介します。化粧箱に入れるなど、できるだけ購入時に近い形で梱包するのが理想です。箱の上に他のものを積み重ねられるので、衝撃やホコリから本体を守れます。購入時と同じように本体にカバーや緩衝材などをつけ、化粧箱に梱包しましょう。

収納場所はカビの発生を防ぐためにできるだけ湿度の低い場所を選びましょう。ホコリなどをかぶらないようにカバーやポリ袋などに入れて、立ててしまってください。横や逆さにしてしまうと、故障の原因になります。

湿度の低い場所にしまえない場合、湿気への対策が必要です。たとえば押し入れなどにしまうなら、定期的に扉を開けるなど換気をする必要があります。その他、除湿剤などを一緒に入れておくのも効果的です。

加湿器専用の収納カバーは残念ながら市販されていません。しかし、扇風機カバーや収納袋で代用ができます。特に扇風機は、加湿器が活躍する冬場には使わず、加湿器をしまっておく夏場に稼働させるものなので、カバーを使い回すと便利です。

おしゃれな扇風機カバーをお探しの方は、以下の記事で詳しく紹介しているのでチェックしてください。

加湿器を長期保存する際のポイントを下にまとめました。ぜひ参考にしてください。

• 各パーツを掃除し、しっかりと乾燥させる
• 保管場所には、できるだけ湿度の低いところを選ぶ
• 袋やカバーで、埃から守る
• 倒したりせず、立てて収納する

収納場所に、トランクルームを利用するのも一つの方法です。加湿器はじめ衣類等、季節により使う時期が決まっているものをまとめて収納できるので、とても便利です。

湿気対策のサービスが付いているトランクルームもあります。業者によりさまざまですが、だいたい数百円から気軽に利用できるのも嬉しいポイントです。収納場所に悩んでいる方は、ぜび検討してみてください。

使いはじめや久しぶりに使う時は、片付け前と同様にお手入れすることをおすすめします。特に、久しぶりに使う際は、保管中に内部に汚れやカビが発生している場合があります。そのまま使ってしまうと「加湿器肺炎」を引き起こしてしまう恐れもあるため、念のためお手入れしてから使いましょう。

快適に冬を過ごすなら加湿器は有用です。長く加湿器を使うなら、正しく加湿器をしまうことが大切です。しっかりとお手入れをしてから加湿器をしまって、来年も気持ちよく加湿器を使いましょう。