加湿器の一日中つけっぱなしはOK？｜火事の危険性や電気代についても

加湿器は乾燥しがちな寒い季節に私たちの生活を支える優秀なアイテムです。寒い季節の乾燥対策には加湿器が必須といっても過言ではありません。

加湿器をつけっぱなしにするとどのようなことが起こるのか、日常的に加湿器を使っていると、いろいろな疑問が浮かびます。加湿器にはさまざまな種類があり、また使い方によっても室内の状況・健康・美容状態も変わります。

この記事では、加湿器を一日中つけっぱなしにしたときの電気代や火事の危険性についてお伝えします。また、加湿器に関するさまざまな疑問・賢い使用方法もわかりやすく説明しているので、ぜひ参考にしてください。

冬の大敵、乾燥。寒い季節になると乾燥が原因で、さまざまなトラブルが発生します。そのトラブル対策への一つが加湿器の使用です。 湿度低下の防止・乾燥対策・病気予防、また美容にもいいことが加湿器1つでできます。加湿器の上手な使い方・バランスのいい湿度の保ち方などを説明します。

乾燥した空気は肌や髪にも悪影響を与えます。普段ケアを行っていても、それらがすべて無駄になってしまうほどです。お風呂から上がった後に、室内が乾燥していない状態だと不快感を感じず、加湿によって肌や髪のいい状態をキープできます。

季節によって異なりますが、私たちが過ごしやすいと感じる湿度が50%～60%、肌や髪にベストな湿度は60%～65%の状態といわれています。 しかしながら、室内の湿度を60%から65%の状態にすると、カビなどの増殖に繋がるため、快適に過ごせる湿度とは異なります。

そこで役立つのが卓上加湿器などの、部分的な範囲や狭い範囲を加湿できる加湿器です。お風呂上りや、乾燥が気になるタイミングで活用しましょう。

湿度の低下や空気の乾燥は、静電気の発生にも大きく関わります。暖房器具を使用すると湿度が低下し、空気が乾燥するため、室内の方が屋外よりも静電気が発生しやすい状態になります。湿度が40%を下回ると、さらに静電気が発生しやすい状態になり、肌や髪にも悪い影響を与えます。

室内を加湿しながら静電気の除去まで行ってくれる便利な加湿器もありますが、加湿をしながら湿度を適正に保つだけで、静電気も防げます。

快適に過ごせる湿度と同様、ウイルスや病気対策でも室内の湿度を50%から60%に保つといいとされています。湿度が低いとどういう影響があるのか、空気が乾燥すると私たちの健康状態はどうなるのかをまとめました。

空気が乾燥すると、喉が乾燥して痛くなることがありますよね。その他に、ウイルスが空気中に漂いやすくなったり、ウイルス飛沫が遠くまで飛ぶようになったりなど、ウイルスにとって好都合な環境が整います。

なるべく空気が乾燥しないように加湿器を使用し、こまめに換気を行いましょう。また、室内の湿度が40%以下の場合は要注意です。

寒い冬場でも適正な湿度を保っていれば、体温が外に逃げづらくなるので、換気を行うときも加湿を行いましょう。加湿は寒さ対策にもなります。

私たちをウイルスなどから守る身体のバリア機能は、乾燥に弱いです。粘膜や皮膚が乾燥したり、炎症を起こしてウイルスなどの侵入を防げなくなったり、体内に入ってきてしまったものを外に出す機能が弱まったりします。

室内を適正な湿度で保つのはウイルスの活動を弱めるためだけでなく、身体の防御機能低下を防ぐためでもあります。特に冬は、インフルエンザなどの感染症が発生しやすい季節です。適切な湿度で、自分の身体を守りましょう。

加湿器は内部が汚れやすくなっており、メンテナンスがしづらい機種もあります。掃除を怠ると加湿器内の衛生状態が悪くなり、カビ菌やレジオネラ菌などの雑菌が増殖します。それらを含んだ水蒸気を吸い込むと、健康状態に悪影響です。

また、水道水にはミネラル・カルシウム・塩素が含まれており、それらが後に水垢になって加湿器内に溜まると嫌な臭いを発します。定期的なメンテナンスを行うことはもちろんですが、購入する際には掃除がしやすい形の機種を選ぶのも一つの手です。

加湿器はつけっぱなしにしていいときと駄目なときがあります。季節によって条件が異なるのですが、夏には高温・低湿、冬には低温・多湿がいいとされているため、エアコンと加湿器を同時に使用して有効活用しましょう。

室内の湿度が65%を上回ると、いいことだけでなく悪いことも起きます。たとえば、冬は常に乾燥するので65%を下回る場合が多いです。しかし加湿器の使い過ぎで過加湿状態になると、窓や壁が結露を起こし、カーテンやソファ、本棚の裏などの掃除しづらいところにまでカビが発生します。

エアコンを同時に使わない場合、加湿器の周りが濡れるため掃除が大変です。さらに、家自体の劣化にも繋がるため、壁や床が傷んだりふやけたりする可能性もあります。

エアコンを同時に使用するのも大事ですが、室温を上げすぎないようにし、部屋に湿度計を置いてこまめに湿度をチェックしましょう。自分の身体だけでなく、住環境を守るためにも適切な温度と湿度を保つのが重要です。

エアコンを同時に使う場合であれば、加湿器のつけっぱなしも問題ありません。出かけるとき・朝起きたとき、消し忘れてしまったときの心配も無用です。

寒い冬にエアコンの暖房だけをつけたままにすると、室内の湿度が下がり、翌朝起きたときに喉や肌が乾燥します。一方で加湿器だけをつけたままにすると、湿度が上がり過ぎてしまいます。加湿器とエアコンを両方ともつけたままの状態にすると、湿度と温度のバランスが保たれ、どちらかに偏る心配がありません。

加湿器を置く場所は、部屋の隅や低い位置よりも、部屋の中心辺りの高いところが好ましいです。よりベストなのは、エアコンの真下のテーブルの上などに、加湿器を置くことです。エアコンの風で部屋中に水蒸気が行き渡るため、室内に湿度のムラができにくくなります。

就寝時だけでなく、普段の生活やリビングにも応用できます。日中に家で過ごすときや、寝室とリビングが分かれている場合など、ぜひ参考にしてください。

加湿器の使用前にタンクに給水し忘れたり、外出中や寝ている間にタンク内の水が切れたりした経験はないでしょうか。「空焚きをしたら、火事に繋がるのか？」と気になりますよね。

日本製の加湿器であれば、タンクが水なしになったタイミングで、自動で電源がオフになる仕組みになっています。そのため、一日中つけっぱなしで空焚きになる心配がありません。ただ、海外で作られた製品はこの機能が付いていない場合があるので、使用前に必ずタンク内の水量を確認しましょう。

湿度が十分足りている状態で加湿器を運転させていたり、設置場所が低いと、床が水浸しになる場合があります。タイマーを使ったり設置箇所を調整しましょう。

また、部屋の気温が低い場合にも蒸発しきれなかった水が落下してしまうことがあります。部屋の温度を上げて蒸発を促進しましょう。

加湿器には大きく4種類があり、どの加湿器も8時間(一晩)つけっぱなしにしても数十円で済みます。

加湿器の種類によっては電気代が大幅に変わるようなので、電気代を節約したい場合は気化式または超音波式の加湿器の購入をおすすめします。加湿器を一晩つけっぱなしにした際のおおまかな電気代を把握しておくだけで、安心して加湿器を使用できますね。

加湿器をつけっぱなしにする場合、置く場所によっては十分な効果が得られないだけでなく、カビの発生源ともなるので注意が必要です。窓や壁際、エアコンの真下に置くのは避けて、できるだけ部屋の中央で、エアコンの吸入口近くや床から30cm以上の高さに置くようにしましょう。

おすすめの加湿器をチェックしましょう。アイリスオーヤマ・シャープ・ダイニチ・象印など人気メーカーから多くの種類の加湿器が販売されています。こちらの記事でおすすめの加湿器を詳しく紹介されているのであわせてご覧ください。

加湿器を使用すると、湿度が高くなりすぎるのは当然と思っていませんでしたか？エアコンと加湿器を同時に使用したり、加湿器の置く場所を工夫したりして、加湿器を賢く有効活用しましょう。この記事で、つらい冬を快適に過ごしてくださいね。