エアコンの値段相場はいくら？｜工事費込みの値段平均や安い時期・選び方も！

エアコンを購入する際、値段は非常に気になるポイントです。「決して安くはない買い物だから慎重に選びたい」方は多いですよね。最近では比較的リーズナブルな値段ながらも優れた機能を搭載したエアコンが増えてきました。

しかしエアコンの値段といっても本体価格のみと工事費込みの総額価格があります。またエアコンの値段は搭載機能によって大きく変わるので、どれを選べばいいか悩んでしまいます。値段ごとにどのような違いがあるのか気になる方も多いです。

そこで今回はエアコンの価格平均相場や選び方を詳しく紹介します。さらにエアコンのクリーニング代・メンテナンス代などエアコン購入後に発生する費用の金額についても詳しく解説します。エアコン選びに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

エアコン本体価格は、3万円程度のものから35万円前後のものまで、幅広く展開されています。「高いエアコンと安いエアコンの違いって何？」と疑問に思う方も多いです。エアコンは機能性や対応畳数などによって値段に差がでます。

とくに機能面による価格の差は大きく、同じ畳数でも、自動お掃除機能や調整機能などは値段の安いモデルではついてない可能性があります。エアコンを購入する際はコスパと機能性のバランスがいい製品を選びましょう。

取り付け工事費用の相場はおおよそ1~2万円で、工事費込みのエアコンの値段は以下の通りです。

しかし、エアコンの工事費込みの値段相場はエアコンの本体価格はもちろん、取り付ける家電量販店・工事内容・地域などで大きく変動します。特に、室外機の取り付けが特殊・既設エアコンの取り外し・専用コンセント・電圧切り替えや周辺パーツが必要な場合などは追加料金が発生しやすいです。

ちなみに、エアコンの冷暖房の効果がどのくらいの広さまでなのかは畳数で示されますが、これは1964年に制定されたものなので、断熱住宅を想定していません。断熱住宅の場合は、オーバースペックにならないように気をつけましょう。

100Vから200Vへ電圧を切り替える際は、電気工事士の資格を持った業者に依頼する必要があります。コンセントだけなら6,000円程度が平均的です。しかし、ブレーカーが200Vの電圧に対応していない場合はブレーカーの交換も必要になり、8万円以上かかります。

追加料金がどの程度かかるかは、家電量販店によって異なります。たとえば、ヤマダ電機は指定機種を購入すると無料でコンセント交換や電圧切り替え工事を行ってくれるサービスがあります。下の記事では、取り付け業者の探し方について解説しています。お得に設置するためにも、ぜひ参考にしてみてください。

以下の記事では、畳数別に安いエアコンについて解説しているのでぜひ参考にしてください。

一般的にどのエアコンも、発売直後の新モデルは価格が高いです。そのため、エアコンの導入コストを抑えたい方は、旧式である型落ちエアコンから選びましょう。

メーカーや発売からどれぐらいの月日が経っているかにもよりますが、中には最新モデルの半分程度の値段で購入できるモデルもあります。しかし、型落ちモデルは家電量販店で取扱い終了している場合があり、在庫を探す手間がかかるのがデメリットです。

以下の記事では、エアコンの型落ちモデルや安い時期について解説しているので、ぜひ参考にしてください。

大手メーカーのエアコンには、低・中・高の大きく3つのグレードがあります。高グレードほど冷・暖房性能に優れ、多彩な高機能を搭載しているのが特徴です。しかし、その分価格は高いので、導入コストを抑えるなら低グレードのエアコンを選びましょう。

メーカーによってはグレードが違うだけで10万以上差があるものがあります。しかし、高グレードモデルは超省エネ性能なので、低グレードモデルよりランニングコストは低くなる可能性があります。

エアコンの値段は時期によって変動します。メーカーやモデルによって、安くなる時期が異なるので見逃さないようにしましょう。

どのメーカーも新モデル発表直後が最も市場価格が高いです。反対にモデルチェンジ前は、古いモデルを売り切ろうと価格を下げるので狙い目になります。

• 家電量販店の決算セール（2~3月）
• 年末年始（12月下旬~1月上旬）
• 会社員のボーナス時期（7月・12月）

以上の時期も価格が安くなるので狙い目です。なお、高グレードモデルほど時期による値動きが大きい傾向にあります。

ケーズデンキ・ヨドバシカメラ・ヤマダ電機などの大手家電量販店は、信頼性が高く質の高いエアコン取り付け工事が期待できます。ただ、エアコンの取り付け費用を安く抑えたいなら、中小規模のエアコン取り付け事業者に依頼するのがおすすめです。

中小規模の業者は工事費用が安い傾向にあり、十分な取り付け工事を行ってくれるところがあります。選ぶ際は口コミや実績などを参考にし、追加料金の有無についても事前に確認しておきましょう。また、万が一の場合に備えて工事後の保証がある事業者を選ぶと安心です。

エアコンの中でもポピュラーでスタンダードな「壁掛けタイプ」。使用するには工事が必要で、室内機と室外機をセットで使用します。現在までさまざまなモデルが販売され、製品ラインナップが最も豊富なタイプです。

グレードごとで性能・価格がさまざまなので、自分に合ったモデルを効率よく見つけられます。扱いやすく機能性も十分なので、エアコン選びに迷ったら最有力候補のタイプです。

「窓用エアコン」は、その名の通り窓に設置するタイプのエアコンです。窓用エアコンは室外機との一体型なので、自分で取り外しができて工事も必要ありません。

本体価格が低めであり、工事費用がかからないため、導入コストを抑えるなら最もおすすめのタイプです。一方で電気代が高いためランニングコストが重く、10畳以上の広めの部屋で使用するにはパワー不足です。

また、動作音がやや大きめであり、使用時はカギを開けたままになるため防犯や虫への対策が必要です。窓用エアコンについては、以下の記事で紹介します。

床に設置するタイプのエアコンが「床置きタイプ」です。壁掛けタイプとの大きな違いは設置場所のみで、使用するには室外機や工事を必要とします。そのため、室外機不要のスポットエアコンとは別物です。

床置きエアコンは、低い位置から暖風が来るので圧倒的に暖房性能に優れています。また、低い位置にあるのでメンテナンスが容易です。一方で製品ラインナップが少なく、価格・電気代共にやや高めなので、値段を気にする方にはあまり向いていません。床置きタイプが気になる方は、以下の記事をご覧ください。

エアコンはモデルによって対応可能な部屋の広さが異なります。設置する部屋の広さに合った適用畳数で選びましょう。効果が薄れてしまい電気代がよりかかってしまいます。暖房は冷房よりも適用畳数が少なくなります。

また、建物が鉄筋か木造でも適用畳数が変動するので、建材に合せて選びましょう。木造だと断熱性が劣るためエアコンにパワーが必要になります。対応畳数をしっかりと確認してください。

エアコンの省エネ性能は時代と共にどんどん進化しています。毎日の電気代を抑えるなら、エアコンの省エネ性能に注目しましょう。エアコンには省エネの目標基準値が設定されており、省エネ基準達成率や星の数で判断できます。

省エネ基準達成率が高く、星の数が多いほど省エネ性能に優れている証です。高グレードモデルは導入コストが高いですが省エネ性能にとても優れているので、性能面や長く使い続けるのであればお得です。

雨などで部屋がジメジメしているときに重宝するのが「除湿機能」です。空気中の湿度を下げるので、洗濯物の部屋干しにも困りません。冷たい空気が流れる冷房除湿と、室温を下げ過ぎず除湿を行う再熱除湿（快適除湿）があります。

反対に、暖房時など空気が乾燥しているときに役立つのが「加湿機能」です。エアコンを運転しながら、空気中の潤いを保てます。

エアコンには、埃・花粉・細菌などの微粒子をフィルターや電力でキャッチする「空気清浄機能」を搭載したものがあります。エアコンを使用しつつ、室内を清潔に保てます。

また、シャープのプラズマクラスターやパナソニックのナノイーなどに代表されるような、除菌・脱臭効果を搭載したものもあります。

エアコンの運転終了後に、自動でフィルターのお手入れをするのが「フィルター自動清浄」です。フィルターの目づまりを抑え、お手入れの頻度を軽減します。

また、本体内部のカビの発生を抑える「内部乾燥」「自動熱交換器洗浄」なども、清潔でお手入れを軽減する機能としておすすめです。

エアコンで効率よく冷・暖房運転したい方は自動で「気流制御」をするモデルがおすすめです。温度のムラを解消する360°全周吹き出しや、冷房時・暖房時で最適な気流を自動制御するモデルがあります。

また「人感センサー」を搭載したエアコンは、人のいるエリアを検知してベストな風向・風量を提供できます。

日立・パナソニックなど人気メーカーの商品は、エアコンに換気や空気清浄などの機能が搭載されている機種が豊富にあります。また、「コンパクトなものがいい」「自動お掃除機能がついているものがいい」など、使用する方の声に対応した機種もあります。

以下の記事ではエアコンメーカーとおすすめのエアコンについて解説しているので、ぜひ参考にしてください。

もし、エアコンが故障して業者に修理を依頼した場合、どれぐらいの費用がかかるか気になります。故障した部品の種類や壊れ方によって値段は大きく変動しますが、一般的に15,000〜35,000円程度が修理費用の相場です。

エアコンの修理費用に関する詳細は下記の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

最もポピュラーな壁掛けエアコンのクリーニングを業者に依頼したときの値段相場は、1台あたり13000円程度です。なお、こちらはお掃除機能非搭載の壁掛けエアコンで、業者によっては1万円を下回ります。

お掃除機能を搭載した壁掛けエアコンのクリーニングを業者に依頼した場合の相場は、1台あたりおよそ2万円程度となっています。お掃除機能を搭載したエアコンは、通常のエアコンと比較してクリーニング方法が大きく異なるため、料金が高くなります。

エアコンのフィルターは消耗品です。ずっと同じフィルターを使い続けていると、空気のろ過性能の低下を起こしたり、花粉・埃をブロックできず故障の原因になったりします。

フィルターの交換は業者に依頼せずとも、個人で簡単に取り換えが可能です。フィルターの購入時はエアコンの型番に対応しているものを選びましょう。交換用フィルターの値段は1枚あたり1,000円前後のものが多いです。

エアコンの露出した配管に取り付ける部品を、化粧カバーと言います。エアコンを使用するうえで必須ではありませんが、見栄えをよくしたりエアコン配管の劣化を防いだりするのがメリットです。

化粧カバーの取付工事費用の料金相場は、およそ5,000円程度です。また、化粧カバーについては下記の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

エアコンは、温度を調節するために冷媒ガスを利用しています。この冷媒ガスが漏れていると、エアコンが正常に機能しないので補充が必要です。

業者にエアコンのガス補充を依頼したときの料金相場は、およそ12,000~25,000円です。なお、価格は補充に必要なガスの量などによって変動します。

エアコンの電気代は実際どの程度かご存知ですか？一例として、エアコンを1日6時間、1か月に25日利用した場合だと、1か月に発生する電気代は約3,240円です。クーラーをつけっぱなしにする時間帯などによっても変化します。

以下の記事で詳しい計算方法や節約方法についてご紹介しています。ぜひ参考にしてください。

エアコンの寿命はメーカーの標準使用期間を参考にすると、だいたい10年程度です。各メーカーで製造したエアコンの補修部品は少なくとも10年間保有するのが一般的で、また日本メーカー製エアコンの多くは設計上の標準使用期間を10年と定めています。

以下の記事でより詳しい寿命や判断基準についてご紹介しています。ぜひ参考にしてください。

今回はエアコンにまつわる値段について解説しました。エアコンは本体価格だけでなく、工事・電気代・修理・クリーニング・メンテナンスなどにお金がかかります。後で後悔しないように、事前にエアコンに関する知識を身につけておきましょう。