ドライヤーから異音がする！パチパチ・カチカチなど変な音の原因と対処法

お風呂上がりの髪を乾かしたり、毎日スタイリングしたり、おしゃれのためにもドライヤーは欠かせない存在ですよね。でも「カチカチ・チリチリ変な音がする」「パチパチ光るのは故障？」などトラブルになりそうな現象に気づいてヒヤヒヤしていませんか？

ドライヤーからカチカチ・カラカラ・チリチリなどの異音がしはじめたら、まずは原因を突き止めましょう。音の種類に注目すると、故障なのかあるいはお手入れで解消するのか、さらには寿命を迎えたサインなのかがわかります。

そこで今回は、ドライヤーからする音の種類や異音の原因や対策、寿命を延ばすテクニックをご紹介します。また、異音以外にも故障につながる症状についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。

一般的に、ドライヤーの寿命は大体3〜4年といわれています。冷蔵庫や掃除機などの寿命は6〜8年程度のため、一般的な家電製品よりもドライヤーの寿命は短いです。その理由は、ドライヤーに内蔵されたモーターの耐用年数が3〜4年と短いからなのです。

3〜4年となれば寿命は案外早く訪れ、その直前には異音などの動作不良が起こるケースも増加します。普段意識していないと正常か異常かの判断がつきにくいですが、毎日の音をしっかり覚えておいて聞き分けていきましょう。

まだ使って1年も経っていないのにパチっと音が鳴る場合、ドライヤーにホコリが溜まっている可能性があります。ドライヤーの吸い込み口にホコリが溜まると、放熱ができずに内部が高温になってしまうため、サーモスイッチが働いてパチっと音が鳴るのです。

また、イオン機能があるドライヤーの電極部が汚れていると、異常放電を起こしてパチパチッと音が鳴る場合もあります。ホコリや汚れが原因で異音がするのは、ドライヤー自体の故障ではありませんが、掃除が必要となります。

ドライヤー内部の部品が衝撃などの原因で外れると、送風とともに部品が動いてカラカラと音が鳴ります。外れる部品はファンやコンデンサーなどさまざまですが、外れている場合は通電していない状態でドライヤーを振っても鳴るのでわかりやすいですね。

外れた部品がファンならば風量が弱まり、コンデンサーならばサーモスイッチが起動し冷風しか出ないなど動作不良が起こります。このような場合には安全性を考慮して早めに修理・買い替えを検討するのが最善策です。

また「キーン」という音がする場合は、ファンモーターを回すために必要なベアリングが内部で擦れている可能性があります。ベアリングが円滑に回るようグリスが塗られているのですが、長時間の使用によりグリスが熱で硬くなり、潤滑剤としての寿命を迎えている場合にも異音は発生します。

パナソニック製などイオン機能を搭載しているドライヤーの使用時には、パチパチ・ジーッのような音が聞こえる場合があります。この音はマイナスイオンを発生させている放電音で、故障とは何ら関係がありません。

イオン機能非搭載のドライヤーからイオン機能付きの製品に買い替えた方がよく気になる音ですが、他に異常がない場合は故障ではありません。イオン吹き出し口のお手入れで音が出なくなる場合もあるので試してみてください。

ドライヤーの異音がホコリの吸い込みによる場合は、綿棒や歯ブラシで取り除くと解消できます。ドライヤー後方にある吸い込み口にホコリが溜まりやすいので、濡らした綿棒や歯ブラシで除去しましょう。

吹き出し口はカバーやノズルを外し、網目の部分を吸い込み口同様に綿棒・歯ブラシで擦ります。ホコリがドライヤー内部に入り込んだ場合は取り除けなくなるので、1週間に1度くらいのペースでメンテナンスしましょう。

ドライヤーから聴き慣れない音がしたら、取扱説明書を読んで確認するのも大切です。先にご紹介した、イオン機能が搭載されているドライヤーの場合は、ジー音について取扱説明書に記載されています。取扱説明書に記載がない異音がする場合は使用を中止した方が無難です。

また、故障として記載された音についても状況を改善する方法が書かれている場合もあるので、まずは取扱説明書をじっくり読んでみましょう。

対策をしても一向に異音が消えない場合は、故障または寿命の可能性が高いです。その際は、新しいドライヤーへの買い替えを検討しましょう。最新のドライヤーは大風量や髪・頭皮に優しい低温のモデルなど、魅力的な性能を搭載したものがたくさんあります。

家電製品は使い続けていれば必ず寿命がきてしまうものなので、これを機会にドライヤーに新調するのも楽しいものです。以下の記事では最新のおすすめドライヤーを紹介しています。気になる方はぜひチェックしてみてください。

異音がした時の対処法を行っても解消しないときは、販売店やメーカーに問い合わせましょう。たとえば、パナソニックではメールや電話で相談が可能ですので、公式サイトをチェックしてください。また、事前にどのような音がするのか、使用中のどのタイミングで音がするのかをまとめておき、その内容を相談時に伝えましょう。

ドライヤーを長く使っていると、本体や電源コードが熱くなる場合があります。本体が熱くなるときにはサーモスイッチが故障している可能性が高いです。サーモスイッチが壊れると温度調節ができなくなるため、ドライヤー本体が発熱しやすくなります。

電源コードが熱くなる場合は、コード内部で断線が起きているサインです。ドライヤーの本体・電源コードともに使用頻度が高くなればなるほど、故障・断線リスクも高まります。本体・コードともに折り曲げたり巻いたりして収納しているなら注意しましょう。

ドライヤーの使用中に焦げ臭いにおいがする場合、3つの原因が考えられます。1つ目は髪の毛が焦げているケースです。ドライヤーの風温は100℃近くになるモデルが多く、同じ箇所に近距離でドライヤーの風を当て続ければ髪の毛が焦げてしまいます。

2つ目は内部の電気系統にホコリが入り込むケースで、パチパチと音が鳴ったり焦げ臭かったりします。3つ目は電子回路がショートしたケースです。ドライヤーの使いすぎや寿命により電子回路がショートすると、音や火花が出て動かなくなる場合があります。

ドライヤーの電源は入るものの、温風あるいは冷風が出ないケースです。ドライヤーは内部のヒーターで温風を出すため、ヒーターが故障すると温風が出なくなります。また、切り替えスイッチが故障している可能性もあります。

冷風が出ないときはスイッチが故障しているだけの場合が多いです。しかし、分解修理をすれば修復が効かなくなるリスクもあるため、どちらの場合も買い替えを検討するようおすすめします。

ドライヤーの電源が突然入らなくなる場合もあります。「昨日まで何ともなかったのに今日はいきなり使えなくなった！」などの現象は、ドライヤー内部のニクロム線が異常発熱により断線してしまったケースです。

電源の不具合は内部のホコリによる本体発熱・コードのショート・経年劣化による寿命などさまざまな理由が考えられます。いずれの場合も、電源が入らない状態ならばドライヤーの新調を検討するのがおすすめです。

寿命以外でドライヤーから異音がする原因は、ホコリや汚れが溜まっている場合が大半です。異音を防ぎながらドライヤーを長く使うには、先にご紹介したように綿棒や歯ブラシでホコリを除去するお手入れをこまめに行うのがポイントになります。

以下の記事では、ドライヤーの掃除方法について詳しく解説しています。お気に入りのドライヤーを大切に使用したい方はぜひチェックしてください。

ドライヤーは電気を扱う製品なので、多湿な場所に保管をするのはおすすめできません。万が一、ドライヤー内部が濡れた状態で電源を入れれば電子回路がショートする危険性もあります。ドライヤーをよく使うからと脱衣所に保管するのは避けましょう。

さらに、多湿な場所では髪を乾かす効率が落ちて余計な時間がかかり、結果的に寿命を早めてしまいます。その点を考慮しても、ドライヤーの保管や使用場所は多湿な環境ではないところが好ましいですね。

「コードはドライヤーにぐるぐる巻きつけて収納している」との声をよく耳にしますが、これはコードの断線につながるのでおすすめできません。特に本体とコードの接続部分が折れやすくなるため、収納用のバスケットに入れるなどして、コードを縛ったり巻きつけたりしない方法やグッズもお試しください。

温風を使ってからすぐ電源を切ってしまう方も多いです。しかし、ドライヤー内部に熱をこもらせたまま電源を切るとモーターに負担がかかります。この方法も寿命を早めてしまう原因にもなるため、できるだけ冷風で熱を逃してから電源を切るようにしましょう。

髪や頭皮のためにも、仕上げに冷風で余熱を取る方が負担は少ないです。面倒に感じるかもしれませんが、ドライヤーが故障して買い替えるコストよりも手軽なので習慣化してみてください。

ドライヤーからの異音の他にも「パチパチ光るのは故障？」との疑問を持つ方も多いです。この現象は異音とは関係のないものですが、青白色や緑色の光は付着したゴミや汚れが引き起こしています。トラブルとまではいかないものの、風量が減少して温風の温度が高まった証拠です。

パチパチ光るのを止める対策としては、吸い込み口や吹き出し口を定期的に掃除するのがおすすめです。危険がないとはいえ、ドライヤーの故障を防ぐためにもお手入れの習慣をつけましょう。

ドライヤーの異音・変な音には必ず原因があります。異音を放置していると思わぬ事故に繋がる可能性もあるため、日頃から作動音や本体・コードの取り扱いにも注意しましょう。本記事を参考に、気になる異音の原因を突き止めて適切な対策を取ってください。