掃除機の丸ブラシって？効果的な使い方やお手入れ方法を徹底解説！

掃除機にはさまざまな付属品があります。その中でも丸ブラシは、使い方・使う場所が分かり辛い付属品の1つです。付け替えるひと手間をかけてまで、丸ブラシを使う意味があるのか疑問に思う人もいるかもしれません。

しかし、中には丸ブラシでしか掃除できない場所・使うことで掃除時間を短縮できる場所があります。掃除機の丸ブラシは材質によって適切な掃除場所が異なるので、材質について知ることも重要です。材質を知ることでより効率的な掃除が可能になるため、購入の際には参考にしてください。

掃除機の丸ブラシは、上手に使えば効率的に掃除を進めることができます。この記事では使い方・お手入れの方法・メーカーごとの違いもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

掃除機のヘッドは長方形ですが、丸ブラシはその名の通り、丸い形のブラシがついたノズルです。その形状を活かし、基本的には長方形のヘッドが入らない狭い場所を掃除する道具になります。

丸ブラシには円形・楕円形・ハボキ形などさまざまな形状があり、適した掃除場所は形により異なるので使い分けが重要です。ノズルは名称・種類が統一されておらず、メーカーごとに呼び名が変わります。ここでは各メーカーで取り扱いの多いノズルを紹介しています。

丸ブラシの形は円形・楕円形・ハボキ形があります。最も代表的な円形は、家具の隙間・机の上・棚の上・部屋の隅などヘッドが入らない狭い場所を掃除する時に使用します。

楕円形はカーテン・家具の表面を掃除する時に役立つ形です。ブラシの幅が広いので、衣類などの布製品・壁（壁紙）・網戸といった表面積が大きい場所に使用します。

長いブラシが特徴のハボキ形は主に机・キッチンの引出しの中を掃除する時に使用します。パソコンのキーボードなど、隙間にゴミが溜まりやすい場所にも適しており、AV機器を掃除する時にも活躍してくれる形です。メーカーによっては、手ぼうきノズル・ほうきブラシなどの名称で販売されています。

ホコリを集めて掻き出す丸ブラシに対し、埃を直接吸い取る際に便利なのが隙間ノズルです。丸ブラシでも入らない隙間は隙間ノズルで掃除しましょう。また、丸ブラシで大まかな掃除を済ませた後、隙間ノズルを使用するとゴミの取りこぼしを減らすことができます。

隙間ノズルの中には、ブラシとノズルが一体化した製品があります。ブラシ部分にノズルが覆い被さる造りになっているので、付け替える手間がかかりません。2つの機能が一体化していることにより、数が増えがちな掃除機の付属品を減らしてすっきり収納できます。

丸ブラシは布製品にも使用できますが、布団に掃除機をかける際は布団用ノズルがおすすめです。布団にはダニ・皮膚・フケなど細かい汚れが蓄積されるため、通常のノズルではしっかり吸い取ることができません。

布団専用に作られている布団用ノズルは叩き棒のようなローラーが内蔵されており、布団を叩きながら吸引することで細かい汚れをきれいに吸い取ります。素早く動かすと叩きが間に合わないので、時間をかけてゆっくり動かすことがポイントです。

掃除機のヘッドを取り外し、丸ブラシを装着して使用します。丸ブラシの形状・材質により適する掃除場所が変化するので、掃除する前に所持している丸ブラシを確認しましょう。

丸ブラシの中には、回転して角度を変えられる種類があります。自分の手で回し、角度・方向を調整することで、より狭い場所・隅を掃除することが可能です。

ただし、AV機器を掃除する際は吸引の強さを弱にしてください。強い吸引力の場合、間違って部品を吸い込んだり破損したりする恐れがあります。引出しの中を掃除するハボキ形も同様で、中身を残して掃除する場合は必ず吸引の強さを弱にして使用しましょう。

丸ブラシは、掃除機の種類によりアタッチメントなどの接続用パーツが必要です。接続用パーツが付属品として同梱されている丸ブラシもありますが、ノズルの内径・外径によっては付属品は使用できない場合があります。

接続する際はメーカー専用のアタッチメントが最も適していますが、合わない時は汎用性のある接続用パーツで代用しましょう。さまざまなメーカーから、アタッチメント単体で販売されています。丸ブラシの接続だけでなく他のノズルを接続する際にも使用できるので、1つ所持していれば役立つアイテムです。

掃除機の丸ブラシに使用される材質は、主にナイロン製・馬毛製の2種類です。馬毛はブラシに使用される際、たてがみ・尾のどちらかの毛が使用されています。ナイロン製・馬毛製それぞれに特徴があるので、掃除する場所に適した材質を購入してください。

ナイロン製ブラシは、耐摩耗性・弾力性・吸水性・復元力に優れています。耐摩耗性が高いため、すり減りが少なく長期間使用できる点がメリットです。形を崩れにくくする復元力の高さもあるため、毛束が片寄り隙間ができることを防ぎます。

ナイロン製ブラシは毛足が柔かく、AV機器など繊細な場所を掃除におすすめです。ただし、漂白剤に弱いため、手入れする時は必ず水のみで洗ってください。

馬毛製ブラシは柔軟性・弾力性が特に高く、静電気が起こりにくい点が特徴です。毛の密度が高いため、細かいゴミ・ホコリを絡め取ることができます。

柔軟性も高く、家具や天井をしっかり掃除しても傷をつける可能性が低いブラシです。馬毛は使用し続けると擦り減って毛足が短くなるので、頻繁に買い替えるのをためらう人は耐摩耗性の高い材質を選びましょう。

掃除機の付属品は固定の掃除機専用の場合も少なくありません。ECサイトで購入できる主要メーカーの丸ブラシもありますが、接続可能な掃除機が限られている場合があるので対応機種を確認してから購入しましょう。

高品質な丸ブラシは他メーカーからも販売されています。材質・ブラシの長さにこだわりたい人は、汎用性のある他メーカーの丸ブラシを検討してください。掃除機の内径によってアタッチメントが必要な場合があるので、使用している掃除機の内径を忘れずに確認しましょう。

丸ブラシはブラシ部分に汚れが溜まりやすく、使うたびに手入れすることがブラシをきれいに保つポイントです。手入れは簡単で、まず大きな汚れを払い、絡まっている糸などがあれば手で取り除きます。

その後、水洗いで細かい汚れを洗い流し、よく水を切って陰干で十分乾かしてください。乾かしが足りない場合、カビが生える恐れがあるので陰干はしっかり行いましょう。

また、電気を通す線が内蔵されている丸ブラシは水洗いできません。説明書を確認し、掃除機でブラシ部分のゴミ吸い取って手入れしてください。

掃除機の丸ブラシは、材質・形によって力を発揮する場所が異なります。適した場所の掃除に使用すれば、丸ブラシは日々の掃除を手厚くサポートする便利な掃除道具です。使い方が分からず持て余していた人も、この機会に丸ブラシを活用しましょう。