【部屋・車】エアコンが汗臭い原因と対策｜クーラー16度が効果的？新品で臭い原因は？

エアコンのクーラーや暖房を久しぶりにつけたら汗臭かったり、すっぱいような悪臭がしたりすることがあります。「シーズンの使い始めは気になるけれども、使っているうちに消えるから」とそのまま放置して使い続ける方もいるのではないでしょうか。

エアコンから出る悪臭は酸っぱいような汗臭さ・雑巾臭いなどさまざまです。これらの嫌な臭いは、部屋の中の空気の汚れ・エアコン内部・フィルターの汚れによるものです。エアコンの悪臭を放っておくと気持ち悪くなって精神的に不快なだけではなく、体調が悪くなる要因にもなります。また、車のエアコンも同じような症状になっているケースが多いです。

ここではエアコンから出る汗臭いニオイの原因と、対処方法についてご紹介します。匂う前にしておく予防や匂った時の対策を見ていきます。久しぶりにエアコンを使用する際の参考にしてください。

急に悪臭がするのはエアコン内のカビがアルカリ化したのが原因である可能性があります。不快な臭いを無くすには、エアコンの内部のカビを除去するのが解決方法です。多くの場合フィルター・フィルターの奥にある熱交換器（フィン）の部分にカビが発生しています。

熱交換器に付着したカビは、熱交換器の自動洗浄機能がついているエアコンであれば自動で洗浄してくれます。自動洗浄機能のないエアコンについては手作業で掃除をしなければなりません。しかし、エアコン内部の奥深い部分を素人が掃除するのは危険であるため、業者にクリーニングを依頼するのをおすすめします。

エアコンは運転していない時でも空気が臭い状態の中に設置してあるだけで、フィルターやエアコン内に匂いがついてしまいます。空気が臭くなる原因といえば、食べ物・汗・タバコ・化粧品などが挙げられます。これらのにおい成分がエアコン内に蓄積し、悪臭を放ち、エアコンを運転したときに放出するのです。

そのため、部屋の空気を綺麗な状態に保てば、匂いの蓄積を防止できます。簡単な方法としては、こまめな換気です。換気の際は2カ所以上窓を開けて部屋の空気を入れ替えてください。また、窓が少ない場合は、扇風機やサーキュレーターで部屋の中の空気を循環させます。これによってカビの発生を防止する効果も期待できます。

その他、おすすめなのは空気清浄機の活用です。シャープのプラズマクラスター・パナソニックのナノイーXなどの空気清浄機にはカビ菌や悪臭を抑制する機能があるため、お部屋の中の空気をきれいにする手段として有効です。

フィルターはエアコンがお部屋の中の空気を吸い込む時に、ホコリや汚れをろ過する働きがあります。そのためフィルターにはカビ・花粉などのハウスダストがたまり、湿気などで汗臭い悪臭が発生する可能性があります。夏場などは結露の湿気でフィルターにたまった汚れ自体にカビが繁殖してしまうケースもあります。

これを防ぐにはフィルターの小まめな掃除がおすすめです。掃除は2週間に一度のペースが理想です。エアコンから出る空気のニオイが気になったらまずはフィルターの掃除をしてみましょう。最近ではフィルターを自動的に洗浄してくれる機能が搭載されているエアコンも多く販売されています。

エアコンから出る悪臭を消す応急処置として、エアコンの冷房(クーラー)の温度設定を16度に設定して窓を全開にし、1時間冷房運転後に送風運転で乾かす方法があります。冷房運転の一番低い温度である16度で運転させるとエアコンの内部で結露が発生し、結露水にと一緒に内部のカビや汚れがドレンホースへと排出される仕組みです。

運転後は1時間ほど送風運転に切り替えて、必ずエアコンの内部を乾燥させてください。この方法を実際にする際には結露水がエアコンから落ちてくる場合もあるため、床を濡らさないようにエアコンの下にビニール袋を敷いてください。

エアコンから出る悪臭を消すもう1つの手は、30度で暖房を1時間運転させる方法です。カビの育成に適した温度は25度～28度。それ以上の30度にするとエアコンの中は高温になり乾燥するため、カビを抑制できる可能性があります。

一般的にはカビが死滅する温度は40度以上と言われており、この方法は乾燥効果がカビに効くと考えられますが、夏場の高温な暖房運転は体調不良につながり危険なため、家にいない際に試すなど工夫しましょう。

すでに解説しましたが、久しぶりにつけたエアコンから悪臭を感じるのは内部に溜まったアルカリ化したカビが一気に吹き出すためです。シーズンで初めてつける場合は、エアコンを起動後10分以上窓を開けてカビが含まれた空気を室外に出します。根本的な解決にはなりませんが、はじめに換気をすれば時間の経過とともに臭いが軽減する場合があります。

ドラッグストアやスーパーで販売されているカビ防止スプレーを使用すると効果的です。カビ防止のスプレーはいろいろな種類がありますが、必ずエアコン用と記載のあるものを選んでください。カビ防止スプレーはカビの原因となる菌を除去し、カビの匂いも消臭してくれます。

スプレーをする際は、電気部品の故障の原因にならないようにエアコンの電装部を避けて噴射してください。スプレーしたあとは、エアコンを送風モードに内部を乾燥させます。商品によってさまざまですが、1～2か月効果が持続します。

エアコンで冷房運転をすると熱交換器の温度が下がるため、エアコンの中で結露が発生します。夏場は外気の温度は高いのはもちろんですが、エアコン室内の空気の温度は夜でも28度程と高温なため、一晩でもカビが生育しやすい環境となってしまいます。冷房運転の後、送風での運転を1時間すればしっかりとエアコン内部を乾燥できるため、カビや結露からエアコンを守れます。

また、新しい機種のエアコンには内部クリーン機能が搭載されています。内部クリーン機能とは送風によって湿気を除去し、暖房によって乾燥させ、結露をなくしカビの増殖を防ぐ機能です。通常、エアコン停止後に自動的に開始します。冷房停止後に送風する手間が面倒な方は、内部クリーン機能搭載のエアコンがおすすめです。

電気代が気になる方もおられますが、メーカーや機種によって異なりますが内部クリーンの電気代は1回2～4円程度です。

こちらもすでに解説をしましたが、エアコンから出る気になる悪臭の原因はカビ・ホコリなどの汚れがエアコンに付着するために起こります。これらは主にフィルター・熱交換器（フィン）・ファン・ドレンパン・風方向の調節バーであるルーバーに付着します。

悪臭の解消には、やはりこれらの汚れを掃除するのが最も大切です。上記したエアコンの部位のうち、比較的自分で掃除しやすい部位はフィルターです。そして、カビが付着する可能性が高い部位は熱交換器（フィン）です。エアコン内部の掃除方法などについて、詳しくは下記リンクを参考にしてください。

エアコンからの悪臭を解消したいと思った時、ファブリーズなどの消臭スプレーをエアコンのフィルターや熱交換器に吹きつけるのは危険です。ファブリーズなどの消臭剤は布製品に使用するのを前提にしている製品のためです。

また、エアコンに直接吹き付けるとファブリーズの液体成分がエアコン内部の熱交換器の部分に付着し、サビや故障・火災の原因になる可能性があります。エアコンに消臭剤を使用するのは、絶対にやめましょう。

室内のエアコンだけではなく、車内のエアコンの臭いに悩む方も多いのではないですか。車内のエアコンの悪臭も、家のエアコンと原因は同様で、ダッシュボードの裏にあるエバポレーター（空気を冷やし除湿する部分）の表面が結露を起こして湿っぽくなる時にカビが発生しやすい環境となり、カビの臭いが車内に放出されてしまうからです。

『ファブリーズイージークリップ防カビEXPERT』は車のエアコンの臭い対策ができる便利なグッズです。カートリッジ式でクリップをエアコンの送風口に取り付けるだけで防カビ成分が車内に放たれ、カビ本体とカビ臭を抑えます。

エアコンの掃除をすべて自力でやろうとすると故障のリスクを伴うのが事実です。また、内部に汚れが残っていると「掃除したのに臭い」といった事態になりかねません。そこで専門業者にクリーニングを相談する方法をおすすめします。相場は8000円～が多いです。しかし、エアコン業者に掃除してもらったのに臭いと感じてしまう場合があります。。

これは、部屋自体が湿気の多い部屋であったり空気がほこりっぽいと、掃除をしてもまたすぐに熱交換器にカビやホコリがたまってしまうのが原因です。この場合は16度の冷房運転を1時間実施する方法を試してみましょう。

エアコンが新品なのに匂う場合があります。原因は2つ考えられます。

• アルミフィンから発せられる匂い
• 部屋の中の匂い

まず、熱交換器と言われるアルミフィンの匂いですが、フィンには親水コート剤が施されています。このコート剤が中から匂うと考えられます。匂いは埃っぽい、セメントのような匂いです。すべての親水コート剤が匂うわけではなく種類によって差はありますが、対策として、設定温度を1～2℃下げる方法あります。温度を下げることで次第に匂いが感じにくくなります。

もうひとつは部屋の匂いです。新品のエアコンを設置した時点で部屋が匂う状態であると、アルミフィンやフィルターににおい成分が付着します。エアコン内で蓄積した匂いが運転した際、そのまま室内に放出されます。部屋の匂いの原因は主に食べ物やペット、汗などさまざまです。日頃からお部屋の換気をしっかりして、部屋に匂いが残らないように気を付けてください。

エアコンから気になる臭いを出さないためにも、日頃のメンテナンスをしっかり行うのがおすすめです。フィルターの掃除はこまめに行い、室内の空気を綺麗に保つ一番基本的な対策も忘れず、普段からこまめな換気を心がけましょう。