エアコンの処分方法を解説｜エアコン処分費はいくら？【ヤマダ電機・ケーズデンキも】

家にエアコンを取り付けている方は多いでしょう。エアコンは長年使っていれば壊れるものです。エアコンを処分する際にはリサイクル料金がかかりますが、どう処分したらいいのか悩んでいる方も多いですよね。そこで今回はエアコンの処分方法や、ヤマダ電機などの家電量販店・自治体のエアコン処分費についてご紹介します。

壊れたエアコン以外にも引っ越しなどでいらなくなった場合や、まだ使えるけど買い替えたい場合などもありますよね。この記事でエアコンの処分方法をすべて解説するので、自分に合った処分方法を選べます。

また、室外機もエアコンと一緒に処分する場合がほとんどです。主にエアコンの処分方法を紹介してますが、最後に室外機を処分する際のポイントもまとめています。ぜひ、最後まで読んで参考にしてください。

エアコンは家電リサイクル法という法律により、粗大ごみとして廃棄できません。「そんな法律があるの？」という方や「家電リサイクル法って何？」と疑問に思っている方は多いのではないでしょうか。

家電リサイクル法とは、まだ使える部品や材料をリサイクルするための仕組みでエアコン以外にもテレビ・冷蔵庫・洗濯機が含まれています。リサイクル法に従いこれらの製品を処分する際は、消費者はリサイクルに必要なリサイクル料を支払う義務があります。

掃除機やミシンなどは粗大ごみとして簡単に処分できますが、エアコンは法律で決めらた処分方法があるのでルールを守って処分しましょう。

上記で少し触れましたが、エアコンを処分するときはリサイクル料がかかります。一般的には990円（税込）の場合が多いです。しかし、リサイクル料は処分する家電やメーカーによって違うので、リサイクル料を確認したい方は下記の家電リサイクル券センターが公表している料金一覧表で確認しましょう。

リサイクル券の購入、支払い方法は2つあります 。それぞれ特徴や支払先が違うので、詳しくご紹介します。リサイクル券は適切にリサイクルを行った証明書なので、大切に保管してください。

料金販売店回収方式は、処分するエアコンを購入した家電量販店に処分を依頼する方法です。そのため、リサイクル料金はエアコンを引き取ってもらうときに家電量販店で支払います。

古いエアコンを購入した家電量販店ではなく、新しくエアコンを購入した家電量販店でも手続きできます。しかし、依頼したい家電量販店がリサイクル券センターに未加入の場合は、もう1つの料金郵便局振込式になるので気をつけましょう。

料金郵便局振込方式は、自治体や自治体の許可を受けている業者に直接エアコンを持ち込み処分を依頼する方法になります。リサイクル料金は引き渡し手続きを確認してから、郵便局でリサイクル券センターに振込みます。振込が終わったら自治体または業者に依頼をしましょう。料金郵便局振込方式は、「エアコンを購入した販売店が分からない」、「引っ越しなどの理由で購入した販売店に行けない」という方におすすめです。

家電量販店にエアコン処分を依頼する場合のメリットとデメリットを説明します。処分にかかる費用は家電量販店ごとに違うので注意しましょう。

家電量販店に依頼する最大のメリットは、エアコンの取り外しから搬出や運搬まですべての工程を行える点です。エアコンの取り外しは自分でもできますがかなり大変。すべて請け負う家電量販店は便利なので依頼する方も多いでしょう。

また、エアコンの取り外しだけではなくリサイクル券の記入など書類の処理もすべて行えるのもポイント。依頼する側は料金を支払ってリサイクル券を受け取るだけでいいのが魅力です。

デメリットは取り外しから書類の処理まですべて請け負うので料金がかかる点です。取り外し工事の費用・運搬料・リサイクル料金がかかるので負担する金額が増えます。しかし、家電量販店の中でも取り外し工事を行えない場合は、自分で取り外しをするか別途業者に頼まなければなりません。

また、エアコンを自分で取り外して直接店舗に持参しても運搬料がかかります。また、回収依頼をした場合は出張費が2000円～3000円程かかる場合があることを把握しましょう。

住んでいる地域によっては家電リサイクル収集サービスを行っています。メーカーやモデルによって価格が違う場合があるので依頼する前に料金を確かめましょう。

自治体に依頼した場合は職員が自宅までエアコンを回収しに来るので、自分で運搬をする必要がなく、車を持っていない方やお年寄りの方におすすめです。リサイクルに必要なリサイクル券は自治体がを発行するので記入不要です。

自治体で処分を依頼できても、取り外し工事を行っていない場合が多いです。自分でエアコンの取り外しを行うか専門業者に依頼しなければなりません。自治体なので費用が安いと思いがちですが、取り外し工事や運搬費用でお金がかかる場合があるので注意が必要です。

不用品回収業者にエアコンを引き取ってもらう場合のメリットやデメリットについて詳しくご紹介します。

不用品回収会社は各地にあり、手間なくエアコンを処分できます。引き取り料金はかかりますが、機種や年式を問わずに一律の料金で処分可能です。自分でエアコンの搬出をする必要がなくすべての作業を行ってくれます。また、引っ越しなどでエアコン以外にも処分したい家財がある場合におすすめです。

不用品回収業者に依頼する場合は、必ず「一般廃棄物収集運搬業の許可」「市町村の委託」を受けている業者を選びましょう。不用品回収業者の中には許可を受けていない業者があるので慎重に選んでください。許可されていない業者に依頼すると回収したものが不法投棄されたり、高額な請求をされたりするなどトラブルの原因になります。また、適切な相場が分かりにくいので予算を組みにくいのもデメリットです。

家電量販店以外に直接エアコンを持ち込み処分する方法です。持ち込み処分は自分でエアコンを取り外し指定取引所に持参します。家の近くに指定取引所がある場合におすすめです。

直接自分で指定の場所に持ち込むので運搬料がかかりません。自分でエアコンを取り外した上で持ち込み処分をする場合、費用はリサイクル料のみです。なので、処分費用を抑えたい方におすすめの処分方法です。また、エアコンのメーカーやモデルによってリサイクル料の価格に違いがありますが、ほとんどの場合990円で済みます。

直接持ち込みの場合、自分で初めてエアコンを取り外す場合は難しくて危険です。また、かなり手間がかかります。不安な方や手間を省きたい方は業者に依頼しましょう。ただし、業者に依頼すると処分費用がかさみます。また、郵便局でリサイクル料の振込と必要書類の記入を、すべて自分で行わなければなりません。

家電量販店に依頼するときのリサイクル費用は、990円（税込み）の場合が多いです。ですが、リサイクルするエアコンのメーカーやモデルによってリサイクル料金が違います。なので処分をする前に、依頼する家電量販店に詳しい金額を確認しましょう。

また、エアコンのリサイクル料金とは別に運搬費用がかかります。運搬費用の相場は1650円程です。しかし、回収エリアや条件によって費用が変わる可能性があります。下記に一部の電気屋を例に申し込み方や運搬費用をまとめたので参考にしてください。

ケーズデンキの場合、エアコンにかかるリサイクル料・収集・運搬費用・出張費がかかります。ケーズデンキで新しいエアコンを買い替えた場合は出張費はかかりません。新しいエアコンを購入せずに古いエアコンのみを処分する場合にかかります。

また、2台目以降は別途追加費用が必要です。申し込み方法は「買い替えの際にリサイクル回収を依頼する」「自宅まで回収依頼をする」「最寄の店舗に持ち込む」方法があります。

ヤマダ電機でエアコンを購入した方のみが対象です。ヤマダ電機ではインターネットでの申し込みと、最寄りの店舗へ直接持ち込んで申し込みをする方法があります。ネットでの申し込みは購入と同時に行うため、買い替えではない方は注意しましょう。

また、持ち込みでも収集運搬費用が1650円かかります。宅配お届けや訪問回収は別途料金が発生するので、ヤマダ電機で依頼する場合は持ち込みの方が安いです。訪問回収は別途2750円（税込み）が必要です。

自治体にエアコンの処分を依頼するとリサイクル料+運搬料がかかります。料金の支払いは収集日当日に現金で支払い、そのときにリサイクル券の控えをもらえます。リサイクル料はメーカーやモデルによって異なる場合が多いですが、基本990円です。運搬料は2500円～3700円の場合が多く、住んでいる地域によって変わります。

不用品回収業者に依頼する場合の費用は会社によって違います。またパック料金や1点から回収などさまざまプランが用意されているので、自分に合ったプランのものを選びましょう。費用に違いがあるので複数の業者で見積もって、費用が安い業者を探してください。相場は5000円～15000円程度です。悪徳不用品回収業者に気を付けてください。

自分で取り外し、指定の場所に直接持ち込むと運搬料は無料になります。運搬料がかからないのでリサイクル料金のみで処分可能です。リサイクル料金の多くが990円～です。モデルやメーカーによって異なる場合があるので、使っているエアコンのリサイクル料を確認しましょう。ただし、「中間集積所」に持ち込む場合は運搬料がかかります。

中にはエアコンの無料回収を行っている業者があります。たとえば「不要になったエアコンを回収します」とアナウンスしながら近所を回っているトラックを見たことありませんか？もしくは「不用品無料回収のお知らせ」のチラシが入っていることがあると思います。

処分する手間や料金を考えるとつい依頼をしてしまいますが、多くは違法業者の可能性があります。違法業者が狙っているのは「エアコンの資源価値」です。資源価値はエアコンに使われているパーツの材質で1台4000～5000円分の資源を取り出せます。

違法業者はエアコンから資源を回収し転売することで利益を得ます。無料回収にはこのようなからくりがあり、資源価値のないパーツなどは不法投棄される問題があります。

まだ使えるエアコンなら処分するのはもったいなく感じますよね。その場合、買取してもらえる業者やフリマアプリなどを活用する方法があります。

エアコンの買取業者に依頼した場合は、エアコンを無料で引き取ってもらえる場合が多いです。なので、お得に処分できます。エアコン本体やパーツに資源価値があれば買取業者が後で転売できるためです。エアコンの中でも価値があるのが「エアコンに傷がない」「内部クリーニング機能が充実している」「付属品が揃っている」製品です。条件によってはお金がもらえる場合もあります。

しかし、すべてのエアコンを無料で引き取ってもらえるわけではありません。エアコンとして価値があるのが、製造されてから5年以内の製品のみとなります。なので、製造されて5年以上の製品は引き取り不可か有料での引き取りになります。

エアコンの買い取りについては以下の記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

状態がきれいで、まだ使用できるエアコンなら自分でオークションやフリマアプリなどに出すのもおすすめです。よりいい状態でエアコンを出品したい場合は、エアコン専門業者に取り外しを依頼しましょう。

個人でエアコンを取り外すと工事失敗による冷媒ガス漏れの危険性があります。冷媒ガスの漏れはエアコンの価値を下がる行為になるので気をつけましょう。大体10000円～20000円程度で取引されています。

エアコンを処分する際の作業内容は業者によって違います。業者の方に処分を依頼する場合は作業内容もチェックしましょう。中でもエアコンを処分する場合、室外機の処分も忘れないでください。

処分業者によっては家にある室外機の持ち運び作業に対応していない場合があるので要注意です。室外機は大きいもので50kgあり、女性やお年寄りが運ぶには無理があります。なので、家電量販店や自治体などに依頼する場合、運び出しに対応しているか確認してください。

エアコンのさまざまな処分方法を紹介しました。「楽に処分したい方は家電量販店での申し込み」「費用を抑えたい方は持ち込み」「まだ使えるなら中古品として売る」など、自分に合った処分方法を選びましょう。