【エプソン・キャノン】毎回繰り返すプリンターの紙詰まりの原因・直し方

プリンターが何度も紙詰まりするとイライラしますよね。「詰まった紙を取り出してまた印刷を再開してもすぐ詰まる…」そんな状況に毎回悩まされている方は多いです。とくに、急いでいるときは早く解決してスムーズに印刷を終わらせたいものです。

紙詰まりを起こす原因は給紙トレイにある場合が多いですが、ちぎれた紙の破片がプリンター内に残っているのが原因かもしれません。お手入れをして改善する場合もあるので、故障を疑ってメーカーに連絡する前に、まず自分でできることを試してみましょう。

今回は繰り返すプリンターの紙詰まり原因と直し方を詳しく解説します。また、どうしても直らないときのメーカーへの修理依頼方法も紹介しています。キャノンやエプソンなど、各メーカーへの問い合わせ先が記載してあるので、ぜひ参考にしてください。

紙詰まりを起こしたら、まずは下記ポイントをチェックしましょう。早く解決したい気持ちを抑えて適切に対処しないと、故障に繋がりかねません。ぜひ参考にしてください。

• 詰まった紙を無理やり引っ張って取り出そうとしない
• 自力では取れない・見えない場所に挟まった紙はメーカーに見てもらう
• 無理やり印刷を再開させない

給紙トレイに入る用紙の容量はプリンターごとに決まっています。その容量よりオーバーしてしまうと、紙がうまく送られません。給紙トレイに用紙が多く入っている場合は減らしてから再度印刷し、改善されるか試してください。

また、逆に用紙の枚数が少なすぎても紙詰まりする場合があります。給紙トレイに2～3枚しか残っていない場合は、紙を追加しましょう。

パソコンやスマホで設定した用紙サイズと給紙トレイに入れた用紙サイズが異なると、紙詰まりを起こすことがあります。やってしまいがちなのが、前回印刷設定したサイズはB5なのに、その状態のままA4用紙をトレイにセットして印刷してしまうパターンです。

印刷する時はその都度、印刷設定と給紙トレイの用紙サイズが合っているか確認しましょう。

基本的にどのプリンターにも、給紙トレイ内に用紙ガイドがついています。その用紙ガイドは用紙のサイズごとに正しく合わせる必要があり、合っていないと斜めにプリントされたり紙がよれてしまい、紙詰まりの発生に繋がります。

そのためA4・B5・はがきサイズなど、使用する用紙のサイズに用紙ガイドがきちんと合っているかを確認してください。

プリンターではなく、使用する用紙に問題がある場合も紙詰まりの原因になります。たとえば用紙に折り目やシワがあったり、湿気でよれている場合は詰まりやすくなります。

一度用紙を取り出して状態をチェックしましょう。折れ目やシワなどがある場合は、きれいな用紙に変えてから再び印刷をしてください。

裏紙を使用するのも紙詰まりが起こる原因の1つです。一度印刷した紙は静電気が起きやすく、数枚くっついた状態で送られることがあるためです。また、家庭用として使われるインクジェットプリンターはインクを用紙に直接吹き付けて印刷します。

インクで湿った紙は曲がったり反ったりしやすく、ローラーに絡まることも多いです。裏紙を使用していて頻繁に紙詰まりが起きた場合には、未使用の用紙を使うと改善される可能性があるので試してみましょう。

静電気による紙の密着への簡単にできる対処法は、用紙をプリンターにセットする前にしっかりさばく方法です。1枚1枚の間にしっかり空気を入れておけば密着度が減らせるので、紙をセットする際に習慣化するのがおすすめです。

紙詰まりを起こすと、プリンター内にちぎれた紙の破片が残ることがあります。その紙片が原因で、再び紙詰まりが起きているケースは多いです。ほこりやごみなどに関しても同様で、プリンター内に何か異物があるとうまく印刷されません。

プリンターの内部を真上や横から覗いてよく確認し、ちぎれた紙の破片や異物がないかチェックしましょう。主に下記の3か所を確認してみてください。

• 自動原稿送り装置：ローラーの左右にある隙間をチェック
• フロントカバー：インクカートリッジを取り除き、そのスペースをチェック
• 給紙トレイ：用紙の下や給紙トレイの中をチェク

また、ちぎれた紙や異物を取り除く際は下記の点に注目して行なってください。

• 作業している間は印刷しない
• 本体の内部は高熱を発している場合があるため火傷の可能性がある
• 内部の部品はインクで汚れていることがあるので触らない

給紙ローラーが汚れていると、給紙トレイや紙に異常がなくても頻繫に紙詰まりを起こします。汚れの付着によって給紙ローラーの摩擦力が低下して、うまく紙を送れなくなるためです。

給紙ローラーは紙の表面から出る粉末やインクなどの汚れが付着しやすいので、定期的に掃除を行いましょう。

紙が詰まった際などに開ける、カバーパーツがあります。こうした本体パーツは、自分では閉めたつもりでも開いたままになっている場合があります。きちんと音がするまでパーツをはめられているかを確認しましょう。

正しく閉められていないと、紙詰まりエラーなどの表示が消えない場合があります。きちんと閉めなおすだけで正常に作動する場合も多いので、まずチェックするべきポイントです。

これまでに解説した対処を行ってもエラーが消えず印刷できない場合は、一度電源を切って再起動しましょう。プリンターもスマホやパソコンと同じように一時的に誤作動が起きてしまうこともあるため、単なる誤作動の場合は、再起動後にエラー表示が消えて再び印刷ができるようになります。

プリンターの給紙ローラーを拭くときは柔らかい布を使用します。布は濡らした後に固く絞っておきましょう。

1. 取扱説明書を見ながらプリンターのクリーニング機能を選択して稼働させる

2. プリンターの電源を切り、電源コンセントを抜いて本体に繋がっているコードを外す

3. プリンター内部の給紙ローラーに布を当てて、回転させながら拭く

給紙ローラーのついている場所はプリンターの背面カバーの中や排出トレイ付近など、機種によって異なります。目で見ても場所が分からない場合は取扱説明書を見ながら行いましょう。

給紙ローラーを拭くときは柔らかい布を使用します。ティッシュは繊維くずでプリントヘッドが目詰まりしてしまう恐れがあるので使用を避けましょう。

また、家庭用プリンターでは自身でローラー掃除ができない仕様になっている機種もあります。そのようなタイプは本体のクリーニング機能を使ったお手入れのみ可能なため、無理に掃除を行わないようにしてください。

紙詰まりの原因にもなるプリンター内部の紙粉などは、自分で掃除しにくい部分です。それを簡単に行えておすすめなのがクリーニングシートです。専用シートをプリンターのトレイにセットし、排紙する際にプリンター内部を掃除できます。使い方も簡単で、入手方法もネット通販や家電量販店で購入できるので導入しやすいアイテムです。

プリンターの紙詰まりの原因と対処法について解説しました。紙詰まりが頻繁に起きたら故障を疑う前に、本記事で紹介した対処法を試してください。適切に対処することでメーカーに修理を依頼する前に改善する可能性がありますよ。