ブルーレイレコーダーの人気メーカーは？おすすめランキングも紹介

最近では録画機能付きテレビや外付けHDDなどが普及し、DVDプレーヤーがなくても不自由なく過ごすことができます。しかし、録画したテレビ番組をきれいにディスクに保存したいなら、ブルーレイレコーダーは必要不可欠。

外付けHDDで録画した番組は著作権保護のため一度認識させたテレビでしか視聴再生できません。そのため、テレビを買い替えると視聴ができなくなります。その点、ブルーレイレコーダーであればチューナーやHDDが一体なので、テレビを買い替えても録画データを失わずにそのまま楽しめます。

そこで本記事では、ブルーレイレコーダーの特徴をメーカーごとに徹底解説します。記事後半では、おすすめのブルーレイレコーダーをご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

ブルーレイレコーダーとDVDレコーダーの1番の違いは、画素数と記憶容量です。DVDレコーダーの画素数は35万画素ですが、ブルーレイレコーダーは207万画素となります。DVD-Rの最大容量は片面1層4.7GB、片面2層で8.5GBですがブルーレイディスクでは片面1層あたり25GB、片面2層で50GBと約5倍の差があります。

このことから、大容量を再生できるブルーレイレコーダーは高画質・高音質を実現できるということがわかります。また、DVDレコーダーではBD-Rは再生できませんが、ブルーレイレコーダーではブルーレイディスクとDVD-Rの両方を再生することが可能です。

ブルーレイレコーダーの寿命は内蔵HDDの寿命である5～6年となりますが、4Kテレビや4K放送が普及した点を考えると、通常のDVDプレーヤーは今後生産されなくなる可能性も否めません。これから購入を検討されている方は、ブルーレイレコーダーを選択した方がマストといえるでしょう。

パナソニックは、大阪府に本社を置く大手電機メーカーです。「ディーガ」というブルーレイレコーダーのシリーズを展開しており、種類豊富なモデルをラインナップしているのが特徴です。日本創業の老舗メーカーで生活家電から美容家電まで幅広いジャンルの家電を取り扱っています。おうちクラウドディーガのような独自のシステムで、スマートフォン連携を実現しているメーカーです。

指定チャンネルが丸ごと録画可能な「全自動ディーガ」や新4K衛星放送チューナーが標準で内蔵された「4Kチューナー内蔵ディーガ」など、こだわり抜かれた機能性が特徴です。また、「レギュラーディーガ」では写真や動画を丸ごと本体に保存することが可能です。

4Kチューナー内蔵モデルが多く、ディスプレイによって画質を自動調節する「おまかせ画質モード」があるのがソニーの特徴です。テレビやカメラ・音楽・映画・家庭用ゲーム機などのエンターテイメントに強く、ハイレゾにも対応したモデルも揃っています。

またソニーは、レンズから入った光を電気信号に変換する半導体「イメージセンサー」の開発にも力を入れているため、起動時間が早いのも強みといえます。音質にもこだわりたい方や、用途に応じて選び分けたい方におすすめです。

東芝も日本発祥の電機メーカーで、パソコンや映像関連、生活家電などを展開しています。ブルーレイレコーダーでは、東芝・レグザブランドの映像機器の開発・製造・販売・修理を行なっている会社が販売している「REGZA(レグザ)」シリーズが有名です。画像補正は他の3メーカーの方が優れていますが、合理的で使いやすく番組表の使い勝手の良さも高評価されています。

上位モデルでは時間を遡って番組を最初から見られるタイムシフトマシン機能や、チャンネルを時短で丸ごと録画でき、保存やスマホ連携も簡単に行えます。また、登録したキーワードが入った番組を自動録画してくれる機能など、録画の設定にかかる時間をより短縮したい方、設定の簡単さを優先したい方に是非おすすめしたいメーカーです。

シャープは、大阪に本社を置く電機メーカーです。テレビ、ブルーレイレコーダーともにシャープの代表的なブランド「AQUOS（アクオス）」は画質によって3つのグレードに分かれ、上位モデルでは接続することでテレビよりも鮮明な画質を体感できます。

また、他メーカーの番組表は2K画質の映像をアップコンバートして4K表示させているだけですが、シャープの上位クラスのモデルでは番組表まで4K画質に対応しています。標準モデルでも「ノイズリダクション」機能が搭載されているため、ノイズ除去が可能です。

いずれのグレードでも、シャープのテレビと接続した場合は「AQUOS純モード」が有効となり、自動的に最も自然な高画質に調整されます。画質とドライブ性能に優れているため、ブルーレイディスクへのダビングをメインにしたい方におすすめです。その他、声で操作できるモノや、連続ドラマを自動で録画する機能が備わったモノなど、さまざまなモデルがあります。

ここまで解説した通り、大手4社のブルーレイレコーダーはどれも製品としては非常にしっかりしており、どれが特別にいい・悪いということはありません。

しかしそうは言っても、違いを知りたいですよね。機能面でわかりやすい違いをまとめましたので、以下参考にしてください。

※ここでの全社とは、パナソニック・東芝・ソニー・シャープの4社を指します

（2023年4月上旬時点での比較です）

ブルーレイレコーダーのメーカーについて、ぜひ見ていただきたいデータがあります！

早速、ブルーレイレコーダー購入者500名に聞いた「使っているブルーレイレコーダーのメーカー」を確認してみましょう。

ここからはブルーレイレコーダーを選ぶ上で、前提知識を解説します。編集部では実際にブルーレイレコーダーを購入した276名を対象に、アンケートを行いました。

単なる選び方の解説だけでなく、購入後のよくある後悔や使ってみないとわからない使用感に関する声についても触れることで、皆さんの購入後の後悔を抑える内容になっています。

• ブルーレイレコーダーの購入時に押さえておきたい必須項目
• 人によっては使用感に関わるポイント
• 優先度は低め。気になる人のみチェック推奨

上記の3部構成でどこよりも安心してブルーレイレコーダーを選んでいただけますので、ぜひ最後までお付き合いください！

※すぐにおすすめ商品を見たい方は以下のボタンでスキップできます

実は、たった2つのポイントを意識するだけでブルーレイレコーダー選びを失敗する確率がグッと下がります。

その2つのポイントとは、

①価格帯を選ぶこと

②必要な機能・性能とその数値を把握すること

これだけです。「どこから確認してけばいいの？」と思う方も多いと思いますが、じっくり解説しますのでご安心ください。詳細はこのあと述べますが、

【結論】

• 必要な機能・性能を備えた、自分の予算に合った価格のブルーレイレコーダー

最終的に【結論】のブルーレイレコーダーに行き着くことになります。

あまりこだわりがない方は、ここまで絞ったら、あとは価格が安いものを選択すれば間違いありません。

それでは詳しく解説していきます。失敗しないためにも【必読】がついた見出しだけはすべて目を通してください！

価格の差を生じさせる要因1つ目は、全録画機能の有無

全録画機能は、複数チャンネルを数日分自動で録画する機能。番組を見逃すことを防げる、テレビ好きには嬉しい機能で、動画のサブスクサービスの感覚で利用できます。

しかし、「全自動録画機能が欲しい」となった時点で、価格帯は6万円台以上になると思いましょう。通常録画用のチューナーに加え全録チューナーも必要なので、本体価格が必然と上がります。

また、発売しているのは2023年3月時点で東芝とパナソニックのみです。メーカーの選択肢もぐっと狭まってしまいます。

全自動録画機能を無くせば、3〜4万円台の機種も選択肢に入れられます。最初の段階で、全自動はいるのかいらないのか決めておきましょう。

いるかいらないか決めろって言われてもなぁ

と悩まれている方、ぜひこちらのデータをご覧ください。

ブルーレイレコーダー購入者320人に「全自動録画は必要か？」とアンケートを取ったところ、全体の62%を占める197名が「不要」と回答しました。

全自動録画が登場した当時は、見逃したドラマやバラエティが視聴できるという理由でとても人気でした。

しかし、最近では動画配信サービス上で番組の見逃し配信が増え、全自動録画機能のメリットが小さくなりつつあります。

全自動録画を除外するだけで価格帯はグッと安くなりますので、すでに動画配信サービスを利用しているという方は必要ないと判断してもいいでしょう。

ストレージ容量は多いほど当然高い！

価格差の要因になる2つ目の項目はHDD容量です。どれだけの番組が録画できるのかが確定します。人気の容量別で、地上デジタル放送の録画可能時間とおおよその価格帯を以下にまとめました。

500GBはまめに番組の削除をしないと容量が不足になりやすいのに、1TBと価格差がほぼありません。500GBと1TBで迷ったら、コスパの高い1TBがおすすめです。

2TB・3TB・それ以上の容量は録画可能時間は増えますが、価格が高くなっていきます。たくさん録画したい方や小まめに番組を整理しない方は、予算の範囲内で容量を増やしてみましょう。

なお、全自動録画機能付きは2TB以上しかありません。容量が不足した場合は古いものから消していくタイプがほとんどなので、3〜4TBあると安心ですよ。

4Kの番組を録画したい方は別の基準があります。次の小見出しで解説しているので、そちらをチェックしてみましょう。

4K対応のブルーレイレコーダーを検討している場合は、2TBか3TBのモデルを購入するのがおすすめです。4K放送の番組は、地上デジタル放送の番組録画より容量が必要だからです。

先ほどの見出しでコスパの高かった1TBは、4Kの番組だと約65時間しか録画ができません。よって、1TBと価格差が1万円前後しかないのにたくさん録画できる、2TB・3TBがおすすめになります。

コスパが高いのは3TBです。懸念点として該当する機種の数が少ないですが、コスパがいいものをと考える方は3TBを探してみましょう。

上記以上の容量は予算に余裕のある方、たくさんの番組を録画したい方はチェックしてみましょう。

視聴しながら別番組を録画・3番組同時録画…する？

価格差を生じさせる要因2つ目はチューナー数です。チューナーの数で、同時に録画できる番組数が決まります。録画したい番組が同じ放映時間帯で被ってしまったときに重宝します。

近年のブルーレイレコーダーは、2番組録画できる2チューナーと3番組録画できる3チューナーが主流です。3チューナーのモデルは2チューナーより価格が10,000円弱ほど高い傾向にあります。

同じメーカーが出しているモデルで、チューナー数以外は全く同じ性能というものもあります。2番組同時録画できれば十分で少しでも安くしたい場合は、2チューナーの方を選びましょう。

4K対応モデルは、4チューナーまたは単独の新4K放送専用チューナーが搭載されています。

テレビ番組を4Kのキレイな画質で録画したい場合は、4波共用チューナーまたは新4K放送専用チューナーが内蔵されたブルーレイレコーダーを選びましょう。

4Kチューナー内蔵モデルは6万円以上がほとんどです。4Kチューナーが内蔵されていなくても録画自体はできますが、4Kが本来の画質は楽しめないので、4K対応モデルを買うならここは外せません。

なお、4Kチューナーが内蔵されたブルーレイレコーダーを購入しても、テレビ側が4Kに対応していない場合は4K放送が写し出せないので注意してください。

4Kのブルーレイディスク(円盤)を楽しむなら必須！

4K高画質な映像が楽しみたい方は、4K Ultra HDブルーレイ対応のレコーダーが必須です。4K Ultra HDブルーレイは次世代のブルーレイディスク規格と呼ばれ、4K画素数で収録されており、映像をより美しくより鮮やかに見られます。

4K Ultra HDブルーレイ規格の映像作品は基本が買い切りで価格も安くはないものの、4Kの綺麗な画質の映画やアニメディスクを購入・所持しているなら、レコーダー側も対応させるべきです。

なおこの機能は、近年販売された4K対応ブルーレイレコーダーのほとんどに標準で搭載されています。格安機種を選ばない限りは問題ないはずですが、記載があるかは確認しておきましょう。

テレビを買い替えてもブルーレイレコーダーを問題なく使いたいなら、SeeQVaultに対応したブルーレイレコーダーかは確認しましょう。

SeeQVaultとは、パナソニック・サムスン・ソニー・東芝の4社が共同で開発した、著作権保護HDコンテンツの再生互換技術。有りと無しでは以下のように変わります。

• SeeQVault非対応テレビ＋SeeQVault非対応レコーダー
  →テレビを変えると録画映像が再生できない！
  
  
• SeeQVault対応テレビ＋SeeQVault対応レコーダー
  →同メーカー間なら、テレビを変えても録画映像が再生可能！

SeeQVault非対応だと、古いテレビで録画した番組は、新しいテレビで見ることができません。同じメーカーでも見られません。

なお、近年販売されたテレビ＆ブルーレイレコーダーの多くがSeeQVault対応になっています。ただ、ほんの一部非対応のものもありますので一応確認しておきましょう。

録画番組を持ち出して外でも視聴できる！

ブルーレイレコーダーのなかには、スマホと連動させられるモデルもあります。外出先からスマホで録画予約が行えるので、録画のし忘れを防げて非常に便利です。

また、録画した番組をスマホで視聴でき、場所と時間を選ばずに番組を楽しめます。テレビの取り合いも減るので、家族の多いご家庭にぜひおすすめ。単身赴任や長期出張の際、地上波をみたいというニーズで活用される方もいます。

その他にも、スマホの画像や動画をWi-Fiでブルーレイレコーダーに転送し、ブルーレイディスクに保存できるモデルもあります。お子様の動画をディスクにまとめたいときなどに重宝しますよ。

他に気にすべき項目があるのではないか

と不安の方もいるのではないでしょうか。

そこで、ブルーレイレコーダー購入者が「もっと気にして買うべきだった」と後悔した項目を見てみましょう。

字と背景の色が似通っていて見にくい。表示が遅い…。そんな失敗はしたくない！

そんな実操作に関する後悔も、編集部のアンケートでは挙げられています。これらの項目は文章や画像では伝わりづらいので、実機を操作する機会を得るのが1番です。

番組表のデザインに関しては、メーカーがWEBで公開している取扱説明書で確認できる場合があります。ただ、照明で見え方が変わる場合があるので、やはり実店舗での確認を推奨します。

難しい場合は口コミ、動画投稿サイトのレビュー動画を確認してみるのがおすすめです。

ブルーレイレコーダーは意外と大きい。テレビラックもほぼ必須に。

ブルーレイレコーダーは横幅が43cm前後、奥行き20cm前後あるものが多いです。機種によっては高さがあるものもあります。

最近は壁掛けTVといったおしゃれな設置方法も人気ですが、ブルーレイレコーダーが欲しい時点で、必ず何らかのラックが必要になる点は留意しておきましょう。

「購入後に置く場所に困った」とならないよう、購入前に設置場所を決め、横幅・奥行き・高さは必ず測っておきましょう。