ヘッドホンがきつい・頭痛い！頭痛くなる原因は？側圧を弱める方法を解説

ヘッドホンを付けている時、側圧されてきつかったり、耳や頭に痛みを感じたりした経験はありませんか？そのような症状が現れる原因としては、ヘッドホンの形状が合っていないか、装着方法に問題がある可能性が考えられます。

ヘッドホンには左右でそれぞれ異なった役割があるため、ただ頭の上からかぶればいいわけではありません。特に長時間ヘッドホンを使用する場合は、誤った付け方をしていると痛みがさらに悪化します。また、頭痛い時に締め付けを弱めることなく、そのままきついヘッドホンを使用していると、顎が痛い・疲れるといった症状を引き起こします。

そこで今回はヘッドホンの締め付けを引き起こす原因・対処法・ヘッドホンの正しい装着方法をご紹介します。ヘッドホンを正しく装着し、快適に使用しましょう。

ヘッドホンがきついと感じる原因として、まずはサイズがフィットしていない点が考えられます。頭の大きさや耳の大きさは人によって異なり、またヘッドホンのサイズもメーカーによってさまざまです。

ヘッドホンの形は合っているように見えても頭の大きさに合っていないと、圧迫され頭痛くなるのです。一方で頭の大きさは合っていても、ヘッドホンの形状が耳に合わず違和感を感じるケースもあります。

ヘッドホンを購入する時には価格と同時に、サイズや形状が自分の頭と耳に適しているか確認するのが重要です。

ヘッドホンはただかぶればいいわけではなく、付け方が悪いと耳や頭を圧迫する原因になります。特に、新品のヘッドホンは締め付けが強いため、適切に装着しないと耳の側面にダメージを与えてしまいます。

正しく装着するにはヘッドバンドの長さをうまく調整する必要があります。ヘッドバンドの調整の仕方については、後述で詳しく解説します。

また、ヘッドホンはうまく装着すると心地いい音質を楽しめるよう設計されています。そのため、音質を重視する方にも正しい装着方法での使用をおすすめします。

ヘッドホンのイヤーパッドが硬すぎると、クッションの役割を果たさず耳痛い原因になります。イヤーパッドの付け心地や使用感にはメーカーによってさまざまなパターンがあり、素材や硬さにもいくつかの種類があります。

よって、ヘッドホンを購入する時は試しに装着して最も耳にフィットするものを選ぶのがおすすめです。また、硬さや付け心地だけではなくイヤーパッドの厚さも確認してください。

もし薄いと感じるようであれば、ヘッドホンが直接耳にあたる感覚になるのであとで違和感を覚える可能性があります。

ヘッドホンを装着したまま長時間音楽を楽しんだり、ゲームに夢中になったりした経験はありませんか。ヘッドホンの位置を変えないまま装着時間が長引くと、特定の部分だけを圧迫し続けるようになります。

たとえ途中でヘッドホンの位置を調整しても、ヘッドホンの重さ次第では耳や頭に負担がかかるため、長時間装着するのは避けてください。さらに、大音量で長時間使用するとイヤホン難聴により耳の感覚が麻痺する危険があります。

ヘッドホンを装着する時は長時間装着し続けないよう、こまめに休憩を取ってください。

メガネをかけている方がヘッドホンをすると、メガネの上からヘッドホンをかぶせるため、メガネのフレーム部分を圧迫してしまいます。そのため左右からの圧力が強くなり、メガネのフレームが細い形状だったり硬い素材だったりする場合は、耳やこめかみへの食い込みが強くなります。

強い圧力がかかったままだと、メガネのフレームが歪んでしまう恐れがあります。しかし、後述で紹介する対策を行えば、食い込みによる痛みを軽減できるので、是非お試しください。

ヘッドホンの締め付けが強いまま使用を続けると、頭頂部に圧力がかかりやすいため頭痛を引き起こしやすくなります。さらにヘッドホンの重さによっては、頭痛に加え肩こりや首こりといった症状も現れます。

また、可能性は低いですが奥歯・こめかみ・顎を痛め顎関節症になる危険もあります。特に疲れている時は症状が悪化しやすいので、異常を感じたら一度ヘッドホンの使用を止めましょう。

ヘッドバンドは頭に直接あたる部分なので、側圧をゆるくするためにはまずヘッドバンドの調整が必要です。多くのヘッドバンドは頭の大きさに合わせて調節できるため、新品を購入した場合は最初に調節を行いましょう。

特に、ヘッドバンドのサイズが大きいと耳を痛めるだけでなく、十分にフィットせずに本来の音質を楽しめません。ヘッドバンドはゆるすぎてもトラブルが起きるため、自分の頭に合うものを見つけたら、装着しながら最適な長さを探しましょう。

ヘッドホンは使用を続けるうちに柔らかくなるため、頭にフィットしやすくなります。もし使い始めの頃に締め付けを感じる時は、ヘッドホンをストレッチさせてゆるめる方法があります。

まず、頭の大きさと同じくらいの箱やティッシュ箱、厚みのある辞書などを用意します。そこにヘッドホンを挟み込み一晩取り付けておくと、締め付けを和らげられます。箱や辞書が大きすぎたり小さすぎたりすると効果が弱いため、できるだけ頭の厚みに近いものを選んでください。

もし一晩置いても締め付けを感じるようであれば、さらにストレッチを続けましょう。しかし、ストレッチをやり過ぎるとかえってヘッドホンがゆるくなってしまいます。ストレッチをさらに続ける場合も、調整具合を確認しながら行ってくださいね。

先ほど述べたように、イヤーパッドが硬いと耳を痛める恐れがあります。ヘッドホンのイヤーパッドは簡単に付け替えられるので、柔らかいクッションのイヤーパッドに交換すると、締め付けを改善できます。

ただし、自分の耳にぴったり合うイヤーパッドを見つけるのは簡単ではありません。柔らかいイヤーパッドに交換すると耳へのダメージは抑えられますが、それまで使っていたヘッドホンとは音質が大きく変わる可能性があります。

よって、イヤーパッドだけを交換するのが不安な場合は、柔らかいイヤーパッドを備えた新しいヘッドホンを購入する選択肢もあります。

ヘッドホンを長時間装着しているとヘッドバンドがあたり続けるため、頭頂部にかなりの負担がかかります。そんな時はヘッドバンドに専用クッションを取り付けると、頭頂部への負担を軽減できます。

ヘッドバンド部分にクッションが付いたヘッドホンは少ないですが、別売りの専用クッションを購入し取り付けられます。クッションがあると頭や耳への痛みから解放されるので、サウンドにも集中しやすくなりますよ。

ヘッドホンは左右で同じように見えますが、実は左と右それぞれの耳に適した構造になっています。また、利き手が右の人が多いため、コードの長さを左右で区別しているヘッドホンも多くあります。

そのため、左右逆に付けてしまうと音が正しく伝わらずに耳を痛める原因になります。モデルによってはL(左)・R(右)が小さく表記されているものもあるので、左右をしっかり確認して装着する癖をつけましょう。

イヤーパッドの位置が少しずれているだけでも、耳の側面にダメージを与えてしまう可能性があります。多くのヘッドホンはイヤーパッドを少し調整できるように設計されているため、耳に合うように動かしながら向きや位置を変えてください。

中には、イヤーパッドを動かせないので微調整は諦めるしかないヘッドホンもあります。よって、使用頻度が多い方はイヤーパッドの調整ができるタイプを選びましょう。

ヘッドバンドの調節が適切に行われていれば、締め付けや疲労感を防げます。スタンダードな形のヘッドホンであれば、頭頂部にヘッドバンドを乗せるよう装着します。頭頂部は両耳から頭のてっぺんに向かって交わる場所をイメージしてください。

自分では頭頂部に装着できていると思っていても、少し前や後ろにずれている場合があります。ヘッドホンを装着するときは、いつもヘッドバンドが正しい位置になっているかを鏡を見て確認するようにしましょう。

メガネの方はメガネをかけた状態でヘッドホンを装着するのではなく、ヘッドホンを装着してからメガネをかけてください。この時メガネのフレームは耳にかけるのではなく、耳を覆っているイヤーカップ上部にかけます。

見た目は少し違和感があるかもしれませんが、これによりメガネのフレームが直接食い込むのを回避できます。無理にメガネのフレームを開いたりせずに、イヤーカップ上部へそっと乗せる感覚で行ってください。

あらゆる方法を試してもヘッドホンの締め付けが解消されない場合は、そもそも形状やイヤーパッドが合っていない可能性が高いです。そのときは、ヘッドホンのタイプを変えるか他のオーディオ機器の購入を検討してください。

よく目にするヘッドホンは「密閉型」と言われるものですが「開放型」のタイプもあります。「開放型」は耳を圧迫しない構造になっています。ただし、密閉型に比べ音がこもりやすいため、購入するときは店頭などで実際に聴こえ方を比較するのをおすすめします。

また、肩に掛けるタイプのネックスピーカーや耳の穴に引っ掛けるだけのインナーフォン、耳の上にパッドをのせるオンイヤー型やパッドが耳を覆う形のオーバーオヤー型もあります。側圧を重視するのであれば、別のタイプの機器に目を向けてみるのも1つの方法です。

ヘッドホンは低温が響きやすいのでイヤホンよりも高音質で音楽を楽しめます。しかし、その分耳へのリスクも高くなるため、自分の耳や頭に合う最適なヘッドホンを選ぶのが大切です。いつでも正しく装着する点を意識して使うようにしましょう。