イヤホンから漏電｜充電しながらイヤホンは危ない？静電気の危険性も

世界各地ではイヤホンの漏電による、感電トラブルが多数報告されています。イヤホンで音楽を聴きながら就寝した少年・少女が、発見された時には感電により耳が焦げた状態で死亡していた…など痛ましい事故もしばしば見受けられます。

イヤホンで音楽を聴きながら眠りについた経験がある方は多いはずです。さらに、スマホを充電しながらイヤホンで音楽を聴いたり、ゲームをする習慣はありませんか？イヤホンの使い方ひとつで、あなたも危険な目に遭うかもしれません。

仕事でもプライベートでも、日常生活でイヤホンを使用するシーンは多くありますよね。なくてはならない存在のイヤホンだからこそ、正しく安全な使用方法を心がけて、身近なところからリスク回避を徹底しましょう！

実際に、イヤホン・ヘッドホン・充電ケーブルの漏電が原因で起きた事故をご紹介します。

• スマホを充電しながらヘッドホンで音楽を聴いていたらヘッドホンに電流が流れた
• 有名アーティストがイヤモニを装着中に感電による痛みを感じた

軽く痛みを感じるだけの事故から、気を失ったり死亡してしまったケースも見受けられます。

耳にバチバチとした痛みを与えるその正体は「静電気」です。特に冬の乾燥しがちな季節には発生しやすく、ゴムで弾かれたような痛みを生じます。

Apple社からも "非常に乾燥した場所でイヤホンを使用すると微弱な電気ショックが発生する可能性がある" と注意喚起されています。静電気くらいと軽く考えてしまうかも知れませんが、耳の内部や鼓膜などが傷つく場合もあり侮れません。

静電気は普段の生活環境からも予防できます。加湿器を使用するなど、適切な湿度を維持するろ、静電気の発生も抑えるのが可能です。しかし加湿器を使用する際は、直接イヤホンの水気が当たらないよう注意しましょう。イヤホンの故障の原因となります。

頻繁に静電気がおきる人は、普段から乾燥しがちな人です。肌に保湿クリームを塗るなど、うるおいをキープすると静電気は軽減できます。ナイロンなど化学繊維の入ったニットなどを着用している時は、特に電気を溜め込みやすくなっているので注意しましょう。

加湿器や保湿クリームなど、うるおいを意識しても改善されない人には、静電気除去グッズもおすすめです。静電気除去ブレスレットやネックレス、静電気防止スプレーなど試してみましょう。グッズに頼らない場合、何かに触れる前に金属に触れて放電するのも効果的です。

結論から言うと、静電気によってイヤホンが壊れることはありません。これは、Apple社も公式サイトに掲載しています。デバイスに溜まった静電気はイヤホンを伝って放電されますが、イヤホンに問題が生じるわけではありません。

充電中のスマホは通常よりも、はるかに強い電圧がかかっています。充電中にイヤホンを使用して漏電した場合、強い電流がそのまま耳を通して身体に流れ込んでくるのです。

感電すると火傷などのケガだけでなく、火災が起きるなど命を失う大事にも繋がる場合があります。安物のイヤホンだと作りも荒く、危険性が倍増するので特に注意しましょう。

海外ではお風呂での感電事故も増えているようです。特に浴槽でお湯に入った状態で、モバイルバッテリーを使用するなどして、スマホを充電をしながらイヤホンを使うと危険です。

万が一にも浴槽にスマホを落としてしまえば、プラグの隙間から放電された電気が、浴槽にためた水を通して全裸の体に流れ込み、直接感電してしまう可能性があります。防水以外のものを湯船で使うのは控えてください。

ランニングマシンに付属するTVにイヤホンを繋いで使用したところ、感電してしまったトラブルが報告されています。特に、乾燥した冬のジムは危険です。体を動かす度に電気を蓄えてしまうため、静電気が起こりやすくなっているのです。

純正のイヤホンであっても破損しているものを使い続けるのは危険です。中のケーブル線がむき出しになっているなど、外見に損傷が確認できるイヤホンの使用はやめましょう。

イヤホンの構造上イヤホンジャックは折れやすく、中の線はむき出しなりやすくなっています。特に劣化した古いイヤホンや、安物には警戒すべきです。

また、イヤホン内部の金属部分と耳との間の距離が近いインナータイプは、感電した時のダメージが大きくなりますので注意してください。

前述したように、充電中のスマホには高い電圧がかかっているため、感電した場合かなり危険です。充電しながら音楽を聴くのはやめましょう。

イヤホンの接続でなくても、スマホを充電しながらの作業は控えるのが得策です。感電のリスク以外にも、充電しながらアプリの操作など行うと負荷がかかりやすく、バッテリーの寿命が短くなる恐れがあります。

水回りではスマートホンやイヤホンをはじめ、充電器などのケーブルを繋がないのが安全への近道です。デバイス自体が防水であれば使用は問題ないですが、充電しながらの使用には、やはり危険が伴います。

特にケーブルが繋がっているとどうしても引っかかりやすくなり、うっかりスマホを水に落として感電するケースが多数報告されています。危険予測できる行動は避けるように心がけましょう。

純正以外の充電器は、漏電する可能性が高くなるため非常に危険です。モバイルバッテリーでの充電にも同じ危険がありますので、十分に気を付けましょう。

また海外の激安イヤホンは避けるのをおすすめします。作りが雑で安全性に欠けるのに加え、想定されている電圧が日本での使用に適さない場合も考えられます。

一度、静電気が発生すると、今イヤホンを使用している環境が「静電気が発生しやすい状態」であるのを意味します。つまり空間が乾燥しているのか、あなた自身が電気を蓄えてしまっている状態です。

その場から離れるか自身で対策をしない限り、再び静電気が発生する可能性が高い状態です。特に満員電車など衣服がこすれ合うシーンでは、その場の改善は難しいです。対策できるようになるまで、使用はできる限り控えるのが賢明です。

いかがでしたか？案外身近なところに危険は潜んでいるものです。生活になくてはならないイヤホンですが、体に直接触れるものですので、万が一事故が起こった場合非常に危険です。正しい使用方法と日頃の意識付けで、安全にイヤホンを使用しましょう。