横置き可能なブックシェルフスピーカーおすすめ20選｜モニタースピーカーは横置き可能？デメリットは？

スピーカーは一般的に縦置きが多いですが、横置きにしても使えます。部屋のレイアウトによっては横置きにした方が収まりがいい、設置棚に高さが足りない場合もあるので、シチュエーションに合わせて横置きにしてみたいものですね。では、縦置きと横置きでは何か違いがあるのか気になるはず。

スピーカーを使ううえで最も重視したいのは音質ですが、スピーカーを横置きにすることによって音に広がりが出たり、音質が柔らかくなったりする効果もあります。最近のスピーカーは縦置き・縦置きの両方に対応しているものも多くあります。縦置きと横置きで音質が変化するので、両方試して好みの方を選びましょう。

今回はスピーカーを横置きにするメリット・デメリット・横置きでも使えるおすすめのスピーカーについて詳しくご紹介します。音質にこだわりがある方はぜひ参考にしてくださいね。

☆この記事を読めば横置き可能なブックシェルフスピーカーの人気商品がすぐにわかります！

まず、スピーカーにはアンプ内蔵のアクティブスピーカーと、アンプ非内蔵のパッシブスピーカーがありますが、横置き可能なスピーカーは「パッシブスピーカー」です。

パッシブスピーカー自体は通電させるわけではなく、筐体内部に磁石やダイヤフラム、コーンといったパーツが取り付けられているだけのため、音の定位の問題は別として横置きすること自体は問題ありません。

アクティブスピーカーでも、形状だけなら横置きできそうなものも多いですが、アンプ内蔵で通電しているため故障する可能性もあります。そのため、アクティブスピーカーで横置きしたいなら初めからサウンドバーを選ぶべきです。

ここで言うモニタースピーカーとは、アンプが内蔵されたパワードスピーカーと前置きします。PC周りやスタジオで使用されるスピーカーで、パッシブスピーカーとは違い通電させるタイプ。結論、推奨はしないものの自己判断で利用可能です。

スピーカーケーブルだけで繋がるアナログなパッシブスピーカーとは違い、精密機器であるアンプが内臓されたモニタースピーカーは、もともと縦置き想定で設計されています。そのため、想定しない置き方をすると、電気系統に負担がかかる可能性があります。

もっとも、どんな置き方をしても音が出ないわけではないため、スピーカーへの負担を考慮した上で横置きするのは自由です。何の問題もなく長年使用されている環境も多々あります。

ツイーターとは高音を構成するユニット。通常スピーカーの上部に設置されているため、横置きするとこのツイーターは「外側」「内側」いずれかに設置されることになります。そして、定石（セオリー）としてはツイーターは「外側」と言われています。

（上がツイーター、下がウーファー）

（横置きすると、「内側か外側」のいずれかに必ずなる）

これはツイーターの高音の方が基本的に直進性が高く、音場の広がりを得るために外側に設置する必要があるため。

また、ウーファーが内側にある方が低音に奥行きを感じるという声もあります。

しかし、定石はあくまで定石でしかなく、スピーカーや設置場所、部屋の大きさ自体にも音の響き方は左右されます。いろいろ試してみて、気に入った置き方を見つけることが一番です。

スピーカーの置き場所は大事です。間違った場所にスピーカーを置いてしまったら、どれだけ音を調整してもいい音が出せません。壁からの反射でスピーカーの音が悪くなるので、スピーカーの背面を壁に近づけすぎるのも良くありません。

部屋に2つのスピーカーを配置する場合は、左右のスピーカーと聴き手が正三角形または二等辺三角形の形になるのがベストのポジションです。

インシュレーターとは「絶縁体」「断熱材」といった意味を持ちますが、スピーカー業界ではスピーカーと設置面の間に挟み、振動を抑えるアクセサリーを指します。

スピーカーは設置面が大きくなるほど振動を拾いやすくなるので、横置きにしたい場合はインシュレーターを多めに用意して、音の共鳴を防ぐ対策が必要になります。インシュレーターの素材は金属・木材・ゴム・樹脂・それらを組み合わせたものなど多岐にわたるので、最適なものを探してみましょう。

スピーカーと触れる設置面を減らすと振動を受けにくくし、音質のクオリティを高められます。設置面を減らすにはインシュレーター・スタンドが役立ちます。インシュレーターはスピーカーと設置面の間に挟み込んで使います。

また、スタンドにスピーカーを立てて使うとスピーカーを浮かせ、設置面積を減らせます。ちなみに、横置き用のスタンドはないので、安定感があればどんなものでもスタンドとして代用可能です。

スピーカーのスペックを表す代表的な数値が再生周波数帯域です。これは低い音、高い音がそれぞれどこまで再生されるかを表しています。スピーカーを横置きにすると、縦置きでは聴こえないような低い帯域まで聴こえ、縦置きにした場合とは異なる音の聴こえ方を楽しめます。

また、複数のスピーカーを使う場合は置き方だけではなく、それぞれの位置を工夫する必要があります。聴く人がいる位置に対して、それぞれ正三角形の位置にスピーカーを置くのがおすすめです。

スピーカーは縦置きにするのが一般的といった固定概念によって、スピーカーの配置に制限が出てきます。しかし、スピーカーを横置きにすることによって、スピーカーの置き方に選択肢が増えます。棚の上・部屋の隅・机の上などにスピーカーを横置きにすれば、部屋のデッドスペースを活用できるかもしれません。

複数のスピーカーを使う場合は正三角形のピラミッド型に置くのを推奨されていますが、横置きにすると、理想的なピラミッド型の配置を実現できる可能性もありますね。

スピーカーは横置きすれば違った音質を楽しめます。「横置きにしてからとても低い帯域まで聴こえるようになった」といった意見もあり、縦置きとは異なる音質が楽しめるところが魅力です。

また、スピーカーの音質の良さを決めるのは置き方だけではなく、スピーカーの配置・壁からの距離・角度などあらゆる要素が要因となります。個人の聴力によっても聞こえ方が変わります。スピーカーを縦置きにしたり、横置きにしたりと試してみて、最もいい音質の聞こえ方を探ってみるのもおすすめです。

スピーカーを横置きにすると、机・棚・床などスピーカーと直に触れる部分の面積が大きくなります。スピーカーは音の振動が触れているものと共鳴すると振動が増え、その振動がスピーカーに伝わると音が悪くなってしまうのがデメリットです。

インシュレーター・スピーカースタンドを置くと音の共鳴を防げるので、使用するのをおすすめします。インシュレーターはさまざまな形状・材質のものがあるので、横置きにも充分に対応可能です。

スピーカーは複数のスピーカーユニットを組み合わせると最高の音質を演出します。低音用・中音用・高音用の3つのスピーカーで構成されているものを3wayスピーカーと呼びますが、これらは縦置きを想定して直線状に並べられているので、横置きにすると音質の調整が崩れてしまいます。

スピーカーユニットが1つだけのフルレンジスピーカーは置き方によって音が左右される可能性が低くなります。最初から横置きを想定している場合はフルレンジスピーカーを選ぶ方が安心です。

スピーカーには音のエネルギーがどの方向・どの角度に向かうかといった指向性の基準があります。指向性が広いスピーカーは広い範囲に音を届け、指向性が狭いスピーカーは狭い範囲に音を届ける、といった具合です。

スピーカーは一般的に縦置きを想定して作られているので、音の指向性も縦置きに最適になるように調整されている場合が多いです。そのため、横置きにして音の指向性が失われる可能性もあります。

スピーカーの形状は縦長の長方形のものが多いので、横置きにすると設置面積が大きくなります。横置きにすると棚の隙間・机の端などのデッドスペースに置きやすいメリットもありますが、見方によっては場所を取ってしまう点がデメリットに。

また、設置面積が大きくなるほど振動を拾いやすくもなるため、音質が悪くなる可能性もあります。横置きにする場合はインシュレーターを使って音の共鳴を防ぐ対策を行っておきましょう。

☆ここからは横置き可能なパッシブスピーカーとして、「ブックシェルフ型スピーカーの初心者向け選び方解説」になります。

すでにお部屋にオーディオシステムを組まれている中級者以上の方は、商品紹介へスキップしてください！

パッシブスピーカーは、初心者からしたら呪文のような専門用語がたくさん出てくる未知の分野。調べようと思ってよくわからなった経験をした方も多いでしょう。

これだけです。拍子抜けするほど簡単ですが、これだけを守れば大きく失敗することはまず無くなります。詳細はこのあと述べますが、

最終的に【CHECK】のスピーカーに行き着くことになります。

あまりこだわりがない方は、ここまで絞ったら、あとは価格が安いものを選択すれば間違いありません。

それでは詳しく解説していきます。失敗しないためにも【必読】がついた見出しだけはすべて目を通してください！

☆ここからは、そもそもブックシェルフスピーカーシステムについて不安な方のために、基本中の基本の構成について解説します！

早速ですが、アンプ非内蔵のブックシェルフスピーカーは、それだけ購入しても音楽再生はできません。

結論として、

• 音源の再生機(プレーヤーやPCなど)
• アンプ
• オーディスピーカー

この3点が揃って初めて音が鳴ります。

まずはこれが基本中の基本と覚えてください。

先にもパッシブスピーカーとアクティブスピーカーについて触れましたが、そもそもアンプ非内蔵のパッシブスピーカーってどこで違いがわかるの？という方もいますよね。

見分け方は簡単です。

• アンプ非内蔵スピーカー(パッシブスピーカー)
  ・アナログの筐体のため電源を指す場所がない
  ・スピーカーだけあっても音は鳴らない
  ・スピーカー専用ケーブルがないと接続すらできない
  
  
• アンプ内蔵スピーカー(アクティブスピーカー)
  ・それ自体が機械のため給電が必要
  ・Bluetoothスピーカーなどスピーカーだけで音が鳴る
  ・PCスピーカーのようにUSBやイヤホンジャックで繋ぐだけで音が鳴る

このように違います。

音源の再生機はCDプレーヤーやパソコンのように想像しやすいですが、馴染みのない人は「アンプ」の言葉に身構えてしまいますよね。

アンプとは「増幅機」です。

通常CDやレコードから読み取った信号はそこまで大きくはなく、スピーカーを繋げても大きな音は出ません。そこで、アンプで音を増幅させてスピーカーに見合った信号にします。これがアンプの役割です。

アンプは必ず必要ですが、単独商品以外の「プレーヤーと一体型」も多く、これがわかりにくさの元となっています。

• プレーヤーとアンプ一体型の名称例
  
  ・CDレシーバー
  ・オールインワンネットワークコンポ
  ・ネットワークオーディオプレーヤー
  
  名称が一本化しておらずわかりにくいため、慣れるまでは仕様を確認するべし！

特に最近は、Bluetooth搭載のアンプも多く、名称は「アンプ」でもBluetoothでそのまま音楽再生可能な種類も多いです。

ちなみに予算感ですが、アンプ単体なら大手音響メーカーで最低2.5万円程度。中華アンプと呼ばれるデジタルアンプなら8,000円程度からあります。

ここまでをまとめます。まず、

• アンプ単体型
  
• プレーヤーとアンプ一体型
  
  製品としてどちらも存在するため、仕様確認の上で間違いのない選択が必要

ここまでが、オーディオシステムを構築する上での大前提です。しっかり紐解いて考えれば、そう難しいことではありません。

ちなみに、完全な初心者の方は、予算組みの時点でスピーカーのみでなく、アンプやプレーヤーも含めて考えなければなりません。

オーディオシステムの構成の基本がわかったところで、次に「初心者向けのスピーカーの見方」について解説します。

スピーカーの見方はいろいろあるものの、初心者としてわかりやすいものは、ユニット数による違いです。

これ以外の細かいスペックは理解しなくても、スピーカーの試聴や口コミ確認で間に合います。

スピーカーのスペックは調べ始めると非常に奥が深く初心者向けとは言い違いため、ここでは、ユニット数について解説します。

スピーカーは四角い箱の中に、音を出すための「スピーカーユニット」が入っています。

スピーカー前面を覆う、カバーのような薄いスポンジのようなフィルター(サランネット)を外すと、丸いユニットが露出して見えますよね。

このユニットの数によって、フルレンジ・マルチウェイという呼び方をします。音質の傾向は以下の通りです。

フルレンジは小型スピーカーに多く、オーディオスピーカーの主流はマルチウェイ(サブウーファー除く)です。

音の傾向としては、ボーカル入りの曲など「声」を重視するならフルレンジ、背景の微細な「音」もしっかり聞きたいならマルチウェイの傾向があります。

もっとも、どちらがいい悪いではなくあくまで「鳴らし方の違い」の問題のため、実際は聴き比べて違いを感じて納得するのが一番です。

最後にブックシェルフスピーカー選びで大切なことは、予算設定にスピーカー単体だけをみないことです。

スピーカーは単体では音は鳴りません。アンプなどの機材にかける予算も必要になるため、全容を検討してからスピーカーの予算を決めるのをおすすめします。

そのためにまず、音源を何から取るかを明確にしてください。

• 音源はCDやレコードの場合
  購入すべき組み合わせ
  ・CD/レコードプレーヤー単体＋アンプ
  ・一体型のCDレシーバー　など
  予算感：3.5万〜(＋スピーカー)
  
  
• 音源はSDやUSBやBluetoothの場合
  購入すべき組み合わせ
  ・SD/USB対応のプレーヤー＋DAC＋アンプ
  ・オールインワンの一体型アンプ
  ・SD/USB対応の中華デジタルアンプ　など
  予算感：中華アンプなら8,000円〜(＋スピーカー)
  
  
• 音源はストリーミングサービスの場合
  購入すべき組み合わせ
  ・ネットワーク(ストリーミング)対応CDレシーバー
  ・ネットワークオーディオプレーヤー　など
  予算感：6万〜(＋スピーカー)

このように、スピーカー以上にレシーバーの方が高くなる場合も少なくはありません。

ちなみに、完全初心者の場合は一対のペアスピーカーで2万円以下からあるため、一本1万円とすると入門機に妥当です。

例えば「Bluetoothから転送してスマホ再生してスピーカーで聴く」場合、中華アンプ＋スピーカーで3万円程度からセッティングできます。

完全初心者には2万円以下のペアスピーカーとの話をしましたが、ブックシェルフスピーカーは10万円をこえる商品も普通で、価格の幅が非常に広くどれを選んでいいのか難しいです。

音の傾向としては、

・高級機になるほど音の再現性や表現力が上がる
・高額かつ大型機になるほど低音が強い

このように感じる方が多いです。

もっとも、一概に高価スピーカーがすべての方におすすめなわけではありません。

予算を上げるのは、まずはお部屋に基本となる最初のオーディオシステムを構築し、音に耳が慣れて「改善したい方向性」がわかってからでも遅くはありませんよ。

そもそもブックシェルフスピーカーは試聴するのが難しく、仮に家電量販店で試聴ブースがあったとしても、全く同じプレーヤーとアンプにスピーカーの構成を自宅に持ち込むのは難しいです。

また音場の広がり方や響きなどは広さや天井高といった空間環境にもよるため、全く同じ機種を持ち込んでも同じように響かない場合がほとんど。よって、あまり試聴が意味を成しません。

しかし、同一環境による機種比較や雰囲気は味わえるため、とりあえず聞いてみたいという目的ならおすすめです。

ちなみに口コミサイトなら、環境に関しても細かく提示のある場合が多いため、ある程度自分の環境に似た口コミを探すことができます。

ロックをよく聞く人は低音を重視される人が多いですよね。その場合、キレのいい低音なら密閉型・のびやかな低音ならバスレフ型がおすすめ。

また、ユニットが複数あるマルチウェイスピーカーもおすすめです。ユニットが大きいほど低い周波数が出るので、よりロックを楽しめます。

ちなみに、国で考えるとJBLなどのアメリカメーカーが得意とする傾向があります。

ジャズを聴く際にも、ロックと同じく低音を重視したスピーカーがおすすめです。

また、ジャズはピアノの低い音からシンバルの高い音など、音域が幅広いです。そのため、1つのユニットからなるフルレンジより、2つ以上のマルチウェイの方がよりリアルなサウンドを感じられます。

ポップスを聴くのにぴったりのスピーカーは、ユニットが1つからなるフルレンジタイプです。主に人の声が中心となるので、明るくしっとり感のある音を出せるスピーカーが向いています。

また、女性ボーカルが多いなら、中音域がよく伸びると口コミのあるタイプを選びましょう。

ちなみに、ユニットの数が多いマルチウェイは、低音・高音と幅広く音を出してくれますが、ポップスの場合はミュージックが主張されてしまうと、声がこもって聴こえてしまいがちです。自分好みのフルレンジスピーカーを選びましょう。

クラシックは低音・中音・高音とさまざまな音が同時に響くため、スピーカーユニット3基のマルチウェイに、なるべく解像度や再現度・空気感の良い一本10万円以上のスピーカーがおすすめ。

また、スペック的にも出力音圧レベル120dB・再生周波数帯域が最低でも40Hz～30Hzと言われる場合もあります。

さらに、クラシックは本来のオーケストラが想定する音場が再現できるかも大切です。そのため、スピーカーの設置位置も考えられるとマストです。ちなみに、ドイツ製スピーカーはクラシックに強いといわれています。

ブックシェルフスピーカーでロックやジャズなどの低音をしっかりと鳴らしたい場合は、スピーカーの箱(エングロージャー)の形に注目してください。

• キレのある低音が欲しい場合…
  ▶︎密閉型(穴がない)スピーカーで、なるべく大きめ
  ・低音をしっかり鳴らすのに物理的な口径サイズが必要になる
  
  
• 弾みがあり伸びやかな低音が欲しい場合…
  ▶︎バスレフ型(穴あき)スピーカー
  ・ポート(穴)で共振を起こして低音を増強させるため、純粋な「音」ではない分濁りを感じる人もいる

このような傾向があるため、好みや聞くジャンルに合わせて検討してください。いずれにしても、ボディが大きいほど低音がしっかり響きやすい傾向があることは、覚えておくべきです。

ブックシェルフスピーカーはインテリアとしての役割も大きいです。特に家具の多いリビングに設置する場合は、全体的に見た時に違和感なく馴染む素材やデザインであるかも大切です。

スピーカーはエングロージャー(筐体)の素材として、

・木製
・MDF(繊維板)の木目
・MDF(繊維板)の単色

などさまざまあります。周囲の状況とのマッチングを考えてしっかり選びましょう。

スピーカーの接続端子については、概念として知っておくべきです。

オーディオスピーカーとアンプをつなぐケーブルは「スピーカーケーブル」で、「赤」と「黒」で一対の端子(ターミナル)に接続します。

基本の接続方法は、スピーカーケーブルの被覆を剥がして銅線を露出させ、端子の穴に挿入した上でかしめて固定します。

このスピーカーケーブルの端子ですが、接続しやすくするために先端を処理することもできます。それが、

• バナナプラグ
  抜き差ししやすくする
• Yラグ
  ターミナルにしっかり固定できる
  
  ※サイズの概念があるため、そのスピーカーで使えるサイズチェックが必要

と呼ばれる加工です。

加工は必須ではありませんが、頻繁に抜き差し＆しっかり固定したい場合や、L字曲げ加工したプラグでケーブルを収まり良く上下に流したい場合などはおすすめです。

もっとも一番音質がいいのは被覆を剥がしただけの状態と言う人が多いです。

バイワイヤリング対応はこだわりのある人のみおすすめします。

バイワイヤリングとは、スピーカーケーブルを接続するターミナルが2基搭載されたスピーカーのこと。通常、片側スピーカー(1本)につき赤黒一対のケーブル(2本)で接続しますが、倍の4本で接続します。

理論上、ケーブルを分けることでウーファーとツイーターの信号が濁ることなく、それぞれクリアに音として反映されると言われています。

もっともこれは音の違いにこだわりが出始めてから意識すべきです。そして、そのレベルとなるとアンプやケーブルといった他にもこだわり箇所がで始めるため、最初からバイワイヤリングだから…と選ぶのはおすすめしません。

スピーカーケーブルの素材は、音にこだわりが出てきてから気にし出すで十分です。最初は付属のものでも十分に音は出ます。

一番安いスピーカーケーブルは純度99.5程度の銅製で、TPC（タフピッチ銅）のように書かれます。それ以外では、

このような素材があります。

「スピーカーはケーブルを替えると音が変わる」と言われるのはこの素材による違いのため。しかし、音を左右する要素は他にもさまざまなため、初めから特に気にするポイントではありません。

同軸スピーカーという言葉を聞いたことがある人もいますよね。

高額かつ希少で初心者向けの製品ではありませんが、スピーカーを楽しむ上でそのような構造がある、という知識は知っておいても損ではありません。

出力音圧レベルは、ライブ会場といった大きな空間で使用する場合以外は気にしなくても大丈夫です。小型スピーカーでもリビングサイズ以下での部屋で聴く分には関係ありません。

知識として知りたい方のために解説すると、出力音圧レベルとはアンプから入力された信号をスピーカーで音として「出力」するときの効率を指します。能率とも言います。

数値はスピーカーに1Wの電気を加えた際に1m離れた場所で聴いたときの大きさです。dBの数値が高いほど、スピーカーから発せられる音が大きいといった意味になります。

一般的なスピーカーは出力音圧レベルは約85dB～95dB程度で、フェス会場やライブ会場などのひらけた場所で使用する際は、115dB以上が目安となります。

再生周波数帯域も気にする必要はありません。人間の耳で聞き取れる音(可聴周波数帯域)は「20Hz～20kHz」の範囲で、発売中のスピーカーは全てこの範囲の音は対応するように作られています。

なかには、「20Hz～30kHz」のように、人間の可聴域を超える周波数に対応しているスピーカーもありますが、人間の耳で聞き取れない以上意味のない範囲です。

また、この再生周波数帯の幅が広い方がいいように論じられることもありますが、人の耳で聞き取れない以上は、そのほかの要素が影響して「いい音」に感じられると考えるべきです。

音質は数値で表せるものではなく、個人の好みもあります。そのため再生周波数帯は目安程度に考えてください。

インピーダンスも初心者さんは気にする必要はありません。インピーダンスはスピーカーの電気抵抗の値で4～8Ωの間の製品がほとんどですが、現在発売中のスピーカー用のアンプはすべて4〜8Ωに対応しています。

無作為にアンプとスピーカーを選んで音が鳴らない…となっては製品として不良品ですので、どの組み合わせでスピーカーとアンプを選んでも大丈夫です。

知識として知りたい人のために解説すると、インピーダンスとは電気抵抗の値で、スピーカーに大きな信号を流して破損するのを防ぐ役割を持ちます。スピーカーのインピーダンスは、アンプの定格インピーダンスを下回らないことが大切です。

ちなみに、あくまで「抵抗」のため、理論上は音質に関わるものではありません。

許容入力についても、初心者さんが自宅のオーディオ環境を揃えたいだけなら気にする必要はありません。

許容入力とは、スピーカーが破損せずに受け入れられる電気信号(入力)の値(W)の最大値です。スピーカーは入力値が大きくなればなるほど大きな音が出ます。

そのため、屋外や大型会場といった開けた環境で使用する場合は、入力値の高い専用のスピーカーを使用します。

タンノイは、1926年創業のイギリスの老舗です。「クラシックを楽しみたいならタンノイ」といわれるほどで、タンノイのスピーカーに憧れている方も多くいます。タンノイといえば同軸ユニットです。デュアルコンセントリックドライバーと呼ばれる同軸スピーカーを使用したモデルは、自然に近い美しい音を楽しめます。

ヤマハは1897年に楽器製造メーカー「日本楽器製造株式会社」として発足した、100年以上の長い歴史のあるメーカーです。特に、音楽のプロに愛されるメーカーで、モニタースピーカーのラインナップが豊富なのが特徴です。もちろん、その技術力は家庭用オーディオスピーカーにも生かされています。

JBLといえば、スピーカーを探していると一度は目にする有名メーカーです。1946年に設立された、アメリカの大手スピーカー関連メーカーで、日本でも非常に高い人気を誇っています。数々の名機を生み出した本格的なオーディオスピーカーはもちろん、bluetoothスピーカーやPCスピーカーなどラインナップも豊富です。

1983年設立のデンマークの有名メーカー、ダリです。ダリはナチュラルなサウンドが人気です。リーズナブルでも、音質にはこだわりたい方にぴったりな価格帯のスピーカーも販売しています。さらに、高級でハイクオリティなスピーカーを取り揃えているのも特徴です。

スピーカーは縦置きが一般的ですが、横置きにすることで違った音質を楽しめたり部屋のレイアウトの幅が広がったりするメリットがあります。置き方によって音の響き方が変わってくるので、縦置き・横置きを両方試して心地いい音を探してみましょう。