エアコンの熱交換器について解説｜掃除は自分でできる？ホコリ取り方法【清掃業者も】

エアコンの熱交換器とは、エアコン内部にある空気を暖めたり冷たくしたりする部品です。エアコン室内機のカバーを外すと現れる場所で、最もカビやホコリが付きやすいところでもあります。熱交換器の調子が悪くなると、エアコンの効きが悪くなる場合もあります。

最近エアコンが効かないと悩んでいるのなら、原因は熱交換器にあるかもしれません。熱交換器の調子が悪くなる理由はさまざまですが、ホコリやカビがびっしりと付着している場合も不調の原因になり得ます。防ぐためには、ホコリ取りなどの掃除を定期に行うのが大事です。

そこで今回の記事では、エアコンの熱交換器の仕組みやお手入れ方法・業者に清掃を依頼する方法・おすすめの業者・値段などをご紹介します。エアコンの効きが悪くなったと悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

ここでは、エアコンの熱交換器の役割や仕組みを解説します。熱交換器の不具合でおきる影響について知っておきましょう。

熱交換器は、エアコン内部で空気を暖めたり冷やしたりする部品です。エアコンのカバーを開けると薄いアルミの板が並んでいるのが見えます。これが、熱交換器です。熱交換器は部屋の空気を取り込み、温度を調整してして再び部屋に戻します。つまりエアコンを稼働させて部屋が暖まったり冷えたりするのは、熱交換器のおかげです。エアコンにとって重要な部品の1つです。

熱交換器を適切にメンテナンスするのがエアコンを長持ちさせる秘訣です。「エアコンの調子が悪いな」と思ったら、まずは熱交換器の状態をチェックしましょう。

熱交換器は部屋の空気を取り込む際、一緒にホコリやゴミも取り込んでしまいます。熱交換器の前にはフィルターがありますが、すべてのホコリやゴミを取ってくれるわけではありません。そのため、使っているうちにホコリが付着していきます。

また、熱交換器の周辺は最も温度差が生まれやすい場所です。温まった空気を冷やすと結露が生じるので、熱交換器周辺は頻繁に結露ができてしまいます。

湿気とホコリが合わさればカビが発生しやすくなるため、お手入れをしていないと熱交換器がカビで覆われてしまうケースも珍しくありません。熱交換器の中に入っている冷媒ガスのガス漏れの原因にもなるため、お手入れはしっかりするのが重要です。

熱交換器にホコリがつくと、機能を十分に発揮できません。エアコンの効きが悪いと思っている方は、1度エアコンのカバーを外してみてください。ホコリがびっしりと付いている可能性があります。

エアコンを掃除してもらうと急に効きがよくなるのは、ホコリを取り除いたからでもあります。床材がカーペットや絨毯の部屋や、ペットがいるご家庭はエアコン内部にホコリがたまりやすい傾向があるので、こまめな掃除が大切です。

なお、熱交換器前のフィルターは簡単に掃除ができるので定期的に掃除しましょう。フィルターにもホコリが付いていると、機能を発揮できません。

熱交換器にカビが生えていると、そこを通る空気にカビの胞子が混じり込み、部屋に放出されます。カビは、ハウスダストアレルギーなどさまざまな疾患の原因になります。

抵抗力が弱い高齢者や子どもは、カビの胞子で肺炎を引き起こす可能性もあるので危険です。さらに、カビの胞子が部屋中に散らばれば、窓枠や壁などにカビが生える場合もあります。深刻な健康被害に加え、家の寿命も短くなってしまう可能性があるので注意してください。

ホコリやカビが熱交換器に付着していれば、熱交換器は本来の力を発揮できません。エアコンの効きが悪くなれば設定温度を下げるため、余計な電気代がかかります。特に、古いエアコンほど電気代はかかります。

2010年以降、エアコンは省エネ仕様が進んでいますが、いくら省エネでも設定温度を下げればそれなりに電気代がかかります。「エアコンの効きが悪い」「電気代が上がった」と感じる方は、1度熱交換器を掃除してみましょう。一気に電気代が下がる可能性もあります。

エアコンの熱交換器は、自分で掃除可能です。専用のグッズも出ており、youtubeなどには掃除方法の動画も上がっています。ただし、メーカーは熱交換器の掃除を自分でするのは推奨していません。

熱交換器の掃除を無理にしようとすると故障する可能性もあります。熱交換器の掃除をする場合は、方法をよく見て手順通りにするのが大切です。また、熱交換器を掃除すると汚水が出てくるので、壁や床が汚れないように必ず対策をしてから行いましょう。

お掃除機能付きのエアコンは、自分で掃除はできません。お掃除機能は熱交換器のすぐ前にあり、取り外せないためです。また、お掃除機能をよけて掃除しようとすると、故障の原因となります。

お掃除機能がついたエアコンは「お掃除機能」に任せましょう。それでも、カビやホコリが取り切れない場合は、業者に依頼してください。くれぐれも市販の洗浄スプレーを吹きかけないようにしてください。

自分で掃除する場合、細かい部分に残ったホコリやカビを掃除するのは難しいです。また、部品が折れたりつぶれたりする可能性もあります。完璧に掃除をしたいなら、業者に掃除を依頼するのがおすすめです。今は、いろいろな業者がエアコンの掃除を行っており、費用は1台数千円～1万円台が相場となっています。

定期的に掃除を依頼していれば、いつでも清潔なエアコンが使えます。2台目割引やオフシーズン割引などを行っている業者もあるので、掃除する時期をうまく調整すれば格安で掃除を依頼できます。

おそうじ本舗は、エアコンクリーニングで有名なハウスクリーニングサービス業者です。エアコンクリーニングは1万円台から依頼でき、お掃除機能付きのエアコンも依頼できます。エアコンクリーニングと他のか所とをセットで依頼するとお得です。全国に支店があるため、どこからでも依頼できます。

ベアーズは、エアコンの分解洗浄を売りにしているハウスクリーニング業者です。 2台セットで予約すると割引になり、お掃除機能付きのエアコンもほかの業者に比べて安価な点も人気のポイントです。支払いはラインペイにも対応しており、エアコン掃除のほか家事代行なども依頼できます。

ダスキンは、日本で最も知名度があるハウスクリーニング業者です。エアコンクリーニングは壁掛けタイプだけでなく、天井埋め込み式のものも対応しています。また、オゾン殺菌・脱臭サービスや抗菌サービスなどのオプションも利用できます。従業員教育も徹底しており、高い技術も好評です。

カジタクはイオングループが経営しているハウスクリーニング業者です。エアコンの分解洗浄を行い、防カビ・抗菌コートを無料で行っています。また、クリーニング後に満足しない場合、もう1度掃除をやり直ししてくれます。ネット上で申し込みができるので、スムーズに申し込みが可能です。

くらしのマーケットは、サービスを提供したい業者とサービスを受けたい利用者を繋ぐマッチングサイトです。このサイトを探せば、地域密着型の業者も見つけられます。全国展開している大手業者より安価にクリーニングを依頼できる業者も見つかるかもしれません。その一方で、掃除技術が業者によってばらつきがあります。

エアコンの効きが悪くなったからといって、買い替えようとすると数万円～数十万円かかりますよね。エアコンの効きをよくしたいけど安く済ませたい方は、熱交換器を交換すれば本体の買い替えよりも安上がりになります。

エアコンの熱交換器は、交換ができます。エアコンは設置された環境によってホコリがたまりやすくなる場合があります。また、カビがあまりに繁殖しすぎると掃除をしても取りきれません。そんな場合は、熱交換器を交換した方が安上がりなときもあります。

熱交換器の交換費は、6,000円前後で、場合によっては掃除よりも安くなります。ただし、エアコンの種類によっては熱交換器が対応できない可能性もあります。

熱交換器の交換を希望する場合は、まず業者にエアコンの機種を説明して交換できるかどうかを確認してください。交換できれば、作業は2時間ほどで終了します。

エアコンの熱交換器の交換手順について説明します。自分で交換する場合だけでなく、事前に把握しておくと業者に頼んだときにも大まかな手順がわかるので安心です。

【交換手順】

1. エアコンのカバーを取り外す
2. 中のフィルターを取り外す
3. 配線を取り外す
4. 熱交換器を交換
5. フィルターを取り付ける
6. カバーを取り付ける
7. 配線を戻す
8. 動作確認をする

エアコンの熱交換器は、エアコンの効きや電気代を左右するとても重要な部品です。そのため、定期的な掃除が大切です。自分で交換もできますが、徹底して行いたい場合や難しい場合は業者を依頼しましょう。