【水没】USBメモリを洗濯してしまった時の対処法｜乾かしたら使える？

USBメモリは、データの持ち運びに便利なツールです。軽くて小さいので、持ち運ぶ際にポケットに入れる方も多いのではないでしょうか。しかし、ポケットに入れっぱなしでは忘れてしまいがちになってしまいます。

USBメモリをポケットに入れっぱなしにした時に怖いのが、そのまま洗濯してしまうケースです。USBメモリをポケットに入れたまま洗濯してしまう方は少なくありません。

誤って洗濯してしまったUSBメモリは、そのまま使用しても大丈夫なのか・復活するのか気になりますよね。そこで今回は、洗濯したUSBメモリの使用可否や水分の抜き方などを紹介します。水没させてしまったUSBメモリの取り扱い方法と共通する点もあるので、参考にしてください。

USBメモリは、パソコンに差し込んで使用するデバイスです。もし、洗濯したUSBメモリの内部に水が残った状態で差し込んだ場合、パソコンの中にまで水が入り込む可能性があります。

パソコンは水に弱い機器なので、USBメモリから入り込んだ水分が原因で故障するとも考えられます。このような理由から、誤って洗濯したなど一度水没させたUSBメモリは再利用を避け、パソコンにも差し込まないようにしましょう。

USBメモリは、キャップがついているものが多く販売されています。キャップをつけると、USBの接続端子部分を埃や汚れなどから守れますが、水没してしまった際の水の侵入を完全に防ぐのは難しいようです。

「キャップがついていたから大丈夫だろう」と、水没したUSBメモリをそのまま使用してしまうと、内部に入ってしまった水の影響でショートを起こし、パソコン機器を破損してしまう恐れがあります。キャップをつけていたといって、水没したUSBメモリをそのまま使用するのは避けましょう。

USBメモリとパソコンにとって、水分は大敵です。内部に水が入り込んでしまうと故障の原因になってしまいますが、USBメモリの水分を取り除けば、使用できる場合もあります。しかし、基本的に水没したUSBメモリの使用は推奨されていません。

どうしてもデータをバックアップしたい時は、しっかりとUSBメモリの水分を取り除いた上で使用できる場合もありますが、あくまでも応急処置と認識しておきましょう。

内部に入り込んだ水分を、自然乾燥させるのが1つの方法です。無理に乾かすのではなく、1週間ほど時間をかけて乾燥させます。その際に注意したいのが、乾燥させる場所です。

USBメモリを直射日光の当たる場所に放置すると高温になり、変形や変色の原因になってしまいます。また、熱により故障するケースもあります。乾燥時の故障を防ぐためにも、USBメモリを乾かす時は直射日光を避けて、風通しのいい場所に放置して自然乾燥させましょう。

冷蔵庫は水分の多い食材を保管するため内部の湿度が高いイメージですが、実際は庫内の結露を防ぐために湿度を外部へ逃す構造になっており冷蔵庫の中は乾燥しています。このような理由から洗濯機にかけてしまったUSBメモリを、乾燥している冷蔵庫内に置くのも1つの方法です。

ただし、冷蔵庫で乾燥させる場合は冷凍庫や野菜室に保管しないでください。特に野菜室は冷蔵室より湿度が高く設定されているので、USBメモリの乾燥に使用しないようにしましょう。

自宅に乾燥剤があるなら、密閉できる容器にUSBメモリと一緒に入れてしばらく放置します。容器の内部が乾燥しやすくなり、USBメモリ内の水分も乾燥しやすくなると考えられます。また、乾燥剤の代わりに米や重曹を使用する方法もありますが、必ずしも乾燥すればUSBメモリが使えるようになるとは限らないと留意しましょう。

無水エタノールは水分を含まないため、うっかり洗濯してしまったUSBメモリの水抜き方法にも活用できます。やり方は、フタ付き容器に無水エタノールを入れ、その中に洗濯してしまったUSBメモリを入れるだけです。

ただし、この時フタをしないと無水エタノールが蒸発するので必ずフタ付き容器を使用し、フタをしっかり閉めてください。浸した後はしっかり乾燥させます。乾燥させたら、デバイスに接続してデータを確認してください。

データが確認できても、念のため他のUSBメモリにデータを移すか他の場所に移し、洗濯してしまったUSBは使用しないようにします。

USBメモリを乾燥させて再度使用できるケースはありますが、確実とはいえません。大切なデータが入ったUSBメモリを洗濯してしまい、どうしてもデータを救出したい場合は、専門業者に依頼する手段があります。

専門業者であればデータ復旧に関する知識があるので、水没により破損したUSBメモリ内のデータも復旧してもらえる可能性が高くなります。ただし、当然ながら復旧には費用がかかる上、データ復旧の技術や知識も業者により異なるので、実績がある業者に依頼しましょう。

USBメモリには、フラッシュメモリの本体部分を覆うためにプラスチック製のケースが用いられています。そのままの状態で乾燥させても、内部までしっかり乾燥できないため、可能であれば外装のプラスチック製ケースを外します。

ただし使用しているUSBメモリによってケースの分解方法は異なり、場合によっては分解できないケースもあるので、無理に取り外しは厳禁です。

乾燥機やドライヤー使えば、USBメモリを素早く乾燥させられるのではと考えますよね。実際に、乾燥機やドライヤーで乾かして完全にUSBメモリを乾かして、再度使用できるようになった事例もあります。

とはいえ、基本的に電子機器に熱を加えるのは好ましくありません。水分を乾燥させるだけではなく、必要以上の熱が加えられるとダメージを負い故障する可能性も十分あり得るので、あくまでも自己責任で行いましょう。

洗濯機にかけてしまったUSBメモリをしっかりと乾燥させ、使用できるようになったとしても、その後不具合やトラブルが発生する可能性も考えられます。そのため通常通りに使い続けるのはおすすめできません。

乾燥して復活したUSBメモリは、データのバックアップに使用するだけに留め、再利用は避けるのをおすすめします。

洗濯してしまったUSBメモリは、濡れたままの状態でパソコンに接続するのはやめましょう。濡れたままパソコンに接続すると、最悪パソコンまでダメになる可能性があるからです。まずは、しっかりと乾燥させてから、データが無事が確認してください。

また、乾燥させた後も念のためUSBハブを経由して接続するのがおすすめです。USBハブを経由すれば、最悪の場合でも被害はUSBハブだけで済みます。できるだけ費用を抑えたいのであれば、100均のUSB延長ケーブルでも代用可能です。

USBメモリの水没で最も多いのが、「ポケットに入れたまま洗濯してしまう」事例です。ポケットに入れても邪魔にならないサイズなため、入れたまま忘れるのもある意味仕方ないかもしれません。

USBメモリをポケットに入れて持ち運ぶ場合は、洗濯する前にポケットの中身を確認するよう習慣付けるのをおすすめします。それでも繰り返してしまう場合は、鍵と一緒にキーホルダーに付けるなどの工夫も取り入れましょう。

パソコンに向かいながらデスクでコーヒーやお茶を飲む、これもよくある光景です。しかし何かの拍子にカップやペットボトルが倒れてしまうと、USBメモリに飲み物がかかり水没してしまいます。

この場合の対処法は、飲み物を飲んだらキャップをしっかりしめるか、USBメモリの置き場所を飲みものをこぼしてもかからない場所に置くよう決めておきます。収納付きのモニター台もおすすめです。

USBメモリをバッグに入れて持ち運ぶ際、突然の雨に降られてバッグが濡れ中に入れていたUSBメモリまで濡れてしまうのもよくあるケースです。外出先へ持ち歩くのを前提にしているのであれば、防水ケースに入れておくと安心です。

何気ない普段のシーンでも、USBメモリの水没リスクはあるのでしっかりと備えるのがおすすめです。USB用収納ケースを検討するなら下記の記事が参考になります。

USBメモリの中には、防水タイプのものも発売されています。防水機能はもちろん、防塵、耐衝撃などの機能が備わっていて、水や外部の刺激からメモリ内のデータを守ってくれるものもあります。インターネットのショッピングサイトなどでも気軽に購入できるようですので、ぜひチェックしてみてはいかがですか。

防水タイプのUSBメモリをお探しの方は下記の記事を参考にしてください。

スマホのUSBポートが濡れてしまった場合、素早くUSBポートを乾かす必要があります。以下の方法を試してみてください。

• スマホを扇風機の前や風が吹く窓の前に置いて自然乾燥させる。
• スマホの警告や忠告メッセージの指示に従う。
• スマホをお米の入った米櫃の中に入れておく。

USBポートを乾かすためにできるだけ早く乾燥させましょう。また濡れたときに出るエラーメッセージを読み飛ばすことなくチェックすることも大切です。それでも乾かない場合は、お米の中にスマホを入れましょう。嘘みたいですがお米が水分を取るので一晩おいておくと乾きます。

万が一、USBメモリを洗濯して水没させた場合の対処方法はいくつかありますが、必ずデータを救出できるとは限りません。大切なデータが入ったUSBメモリは、普段から水没しないよう取り扱いましょう。