PC掃除におすすめ！エアダスターの使い方｜注意点や不燃性・可燃性の違い・ダイソーに売ってる？

デスクトップやノートパソコンを使用していると、本体・ディスプレイのほこりやキーボードの汚れを見かけますよね。目に付くようなゴミや汚れはすぐに掃除する方も多いと思いますが、パソコンやキーボードの見えないすき間には、実はほこりがたくさん溜まっています。

パソコン内部にほこりが積もると機能に影響を与え、さまざまな不具合が引き起こされますが、そんな時に役立つのがエアダスター（ダストブロワー）です。エアダスターを使えば、なかなか手が届かないすき間でも簡単に掃除でき、手軽に清潔を保つことができます。

この記事では、エアダスターを使ってパソコン周りをきれいにするおすすめの使い方や、エアダスターの種類・選び方・可燃性ガスタイプと不燃性ガスタイプの違い・ダイソーで購入できるのかなどを解説します。また使用上の重要な注意点も解説するので、エアダスターを安全に使うために参考にしてください。

普段から使う機会の多いパソコンですが、実際はどのくらい汚れているのでしょうか。パソコンやキーボードが汚れる原因はさまざまで、また手入れを怠ると思わぬトラブルに発展する可能性があります。

常に触れることになるキーボードには、ほこりやゴミ以外にも目に見えない雑菌が大量に付着しています。またパソコンの構造上、外部だけなく内部にも常にほこりが溜まっています。

キーボードが汚れる原因の多くは、ほこりや使用時に付着する指先の皮脂汚れです。さらにパソコンの周りで飲食をしている場合、食べカスや飲み物のべたつきなどがキーボードに付着します。

また頭をかいた時に髪の毛やフケが落ちたり、くしゃみをして菌や唾液が飛んだりして汚れることも考えられます。他にも繊維から発生する糸くずやわたぼこりなども、知らない間にキーボードを汚しています。

パソコン外部にはほこりをはじめさまざまな汚れが付きますが、内部の汚れはほとんどがほこりです。なぜかというと、パソコンは熱を外部へ逃がし冷却ファンで空気を取り込む構造になっており、この時にほこりを一緒に吸い込んでしまうからです。

静電気によってほこりが付着することもありますが、ほこりに直接触れるファンやヒートシンクは特に汚れがたまります。

パソコン内にほこりが溜まると冷却機能が低下し、熱暴走によりさまざまな不具合を起こす原因になります。またほこりに水分が吸着すると回路がショートし、最悪の場合は火災ということになりかねません。

さらにキーボードを掃除せずに放置すると、大量の雑菌が繁殖します。オフィスで使われているキーボードには、便器の400倍以上もの雑菌が付着しているケースも確認されています。

エアダスターを使えば、パソコンを傷付けたり静電気を発生させたりすることなく、ほこりだけを優しく取り除くことができます。またさっと取り出しすぐに使えて、手軽に噴射できる扱いやすさも魅力です。

さらにエアダスターは、細かいすき間のほこりを吹き飛ばすのに適しています。キーボードのすき間のほこりはブラシやクリーナーを使っても除去しきれませんが、エアダスターであれば簡単にきれいにできます。

ここでは、エアダスターを使ってキーボードやパソコン本体を掃除する方法を解説します。またエアダスターを吹きかけることで内部にほこりが入ってしまわないよう、噴射する方向には注意しましょう。

キーボード内部に溜まったほこりやゴミを取り除くために、エアダスターを横からあてて吹き飛ばします。ほこりやゴミを吹き飛ばしたら、キーボード表面に付いた細かいゴミを丁寧に拭き取りましょう。

拭き上げの際には無水エタノール(水分を含まないアルコール)を使い、キーボードの表面をよりきれいに仕上げる掃除方法もあります。ただし無水エタノールの使用を推奨していないメーカーもあるので、お手持ちの機器の取扱説明書やマニュアルをよく確認してください。

パソコン本体にエアダスターを使用する時は、ショートや感電を防止するために電源を落とし、外せるケーブルは外しておきましょう。ノートパソコンの場合は、ACアダプターやバッテリーなども外しておくのが望ましいです。

準備ができたら、まずハケでほこりが溜まりやすいパソコン外側の吸気口を掃除し、そのあとエアダスターをシュッと吹きかけます。また、ハケでは届きにくい箇所もエアダスターを使いきれいにして、終わったら部屋の掃除もしておきましょう。

エアダスターは少し噴射するだけだからと換気を怠ると、火災のような取り返しのつかない事態へと発展しかねません。またフロンガスが使われているものを吸い込み続けると、低酸素血症など体調に支障をきたすことも考えられます。

エアダスターを使用する時は密閉された空間を避け、窓を開けるなど換気を十分に行いましょう。冬場にエアダスターを使いたい時は、少し不便ですがストーブなどの暖房器具の電源を切ったり、換気したりする必要があります。

エアダスターに限ったことではありませんが、スプレー缶は中身をすべて出し切ってから廃棄するのが基本的なルールです。もし少しでも中身が残っていたら、ゴミ収集車の中やゴミ処理場で爆発や火災などを引き起こす危険があります。

なお室内でガス抜きをすると、ガスコンロの火で引火したりガス警報器が作動したりする可能性があるため、屋外でガス抜きを行いましょう。ガス抜きキャップが付属されている製品もありますし、スプレー缶の穴あけ専用器具も販売されています。

ここでは、可燃性ガスを使用したエアダスターの注意点を解説します。通常の使用であれば問題ありませんが、誤った使い方をする大変危険なため充分注意してください。

• 可燃性ガスが使われているエアダスターであれば、状況によっては引火や爆発の危険性がある
• 使用中のガスコンロの近くや、火のついたストーブの傍など火の気のある場所での使用は避ける
• また逆さにして使用すると部品の破損や凍傷などを招く恐れがある

以下にエレコムの公式サイトのを貼っています。このサイトでは、エアダスター利用に際しての注意点を詳細に解説しているため、使用する前にはしっかりと確認してください。

普通に購入すると決して安くはないエアダスターを、ダイソーでは100円で購入することができます。ただし内容量が少ないため、エアダスターで念入りに掃除したい方には不向きです。

エアダスターの代用品として、手動のエアブロアーを購入する方が多いです。エアダスターほどではありませんがそこそこ吹き飛ばす力があり、繰り返し使えるため重宝します。

エアダスターには、扱いやすく種類の多いスプレー式と、エコでコスパの良い電動式の2種類があります。それぞれの特徴を詳しく解説するので、エアダスターをどのくらいの頻度で使用するのかも考慮しながら検討してください。

スプレー式はよく見かけるタイプのエアダスターで、ガスの力によってほこりを取り除きます。強力な噴射力ながら手軽に使うことができ、また価格帯もリーズナブルなものが多いです。

このあと詳しく解説しますがガスに種類があるため、自分に合ったタイプを選びましょう。さらに使い捨てなので、たまにエアダスターを使いたいという方におすすめですが、廃棄する時は完全に使い切ってからにしましょう。

電動式は充電して繰り返し使えるため、長期的に使用する目的でエアダスターを購入したいのならコスパに優れています。またスプレー式のようにゴミが出ることもなく、さらにガスを使っていないのでニオイが苦手という方も安心ですね。

ただし、スプレー式のように圧縮して噴射する構造ではなく、あくまで送風を行っているだけです。そのため、スプレー式エアダスターの扱いに慣れている方にとっては、電動式の噴射力では物足りなく感じる可能性もあります。

エアダスターには「ボタン式」「トリガー式」という2種類の噴射方式があります。それぞれ調整の仕方や噴出量などが異なるため、自分の手に合った使いやすいものを検討してください。

ボタン式は缶の上に付いているボタンを押し、空気を噴射させるタイプです。手のひら全体を使うため、握力があまりない方でも強弱をコントロールしやすい構造になっています。さらに噴射時には指が邪魔にならないので、噴射口を目的の箇所に近付けやすいです。

ボタン式は多くの種類があり商品数も豊富で、入手しやすいというメリットもあります。また万が一の事故を防ぐため、ボタン部分にキャップが付いたものもあります。

トリガー式は、ピストルの引き金のようにトリガー部分を引いて噴射するタイプで、殺虫剤でもよく使われている形状です。トリガーを手前側に引くので力を入れやすく、また射程距離が長いため、手が届きにくい場所へ連続で噴射したい時にむいています。

ボタン式に比べ指への負担が少ない設計になっていますが、その分誤操作をしやすいです。誤ってトリガーを引いて急な噴射をしないよう、使用時は十分に注意しましょう。

エアダスター噴射時に飛散されるガスにも種類があります。環境への影響を抑えたい場合は、「DME」と「炭酸ガス」が含まれたタイプを使用しましょう。また「グリーン購入法適合商品」は、フロン類が含まれていないという基準を満たした商品です。

ガスの引火や爆発などのリスクが気になる場合は、炭酸ガスなど不燃性ガスが使われているものがおすすめです。さらにガス特有のニオイを避けたい場合は、無香料や微香性の香り付きタイプを選びましょう。ただし無香料や香り付きであっても、換気には注意して使用する必要があります。

ノズル付きや逆さ使用が可能なエアダスターを使えば、より精度の高い手入れを行えます。エアダスターの種類や噴射方式などと合わせて、便利機能もチェックしてください。

細長いノズルが付いたエアダスターなら、細かいすき間のほこりを吹き飛ばすのに使えます。狭い場所でもピンポイントで強力に噴射できるので、パソコンやキーボードなど精密な手入れを要求される機器の掃除にぴったりです。

さらにノズル一体型のエアダスターであれば、誤ってノズルごと吹き飛ばしたり紛失したりといった心配がありません。またノズルの向きを変え、狭口と広口を使い分けることが可能な製品もあります。

エアダスターで掃除していると、逆さや斜めの状態で噴射したい場面が出てきます。そんな時は難しい角度でも対応できるため隅々まできれいにできる逆さ使用が可能なエアダスターがおすすめです。

ただし逆さ使用ができるのは「逆さ使用OK」などの記載がある製品に限るので、必ずパッケージを確認しましょう。記載がないものを逆さにすると、液化ガスの漏れが懸念されます。

エアダスターは1本置いておけば気軽に使えて便利ですが、正しい使い方を守らないと危険という側面も持ち合わせています。しかし注意点さえ守れば掃除がとても楽になりますし、プシュッと吹きかけてパソコンを快適に手入れできます。ぜひ自分に最適な種類や環境に合ったエアダスターを、うまく使いこなしてください。