圧縮ソフトおすすめ19選｜lhazなど配布終了ソフトの安全性は？【有料・無料】

重いデータを多く取り扱う人で、なかなかデータ転送ができずに困った経験がある方も多いのではないでしょうか。メールに添付するファイルが大きいと受け取る相手に大きな負担が生じますし、ご自身もデータ送信に時間がかかってしまいます。

そんな時、圧縮ソフトを使えば通常データのまま容量だけを減らせるので、メール送信やファイルの移動も簡単に行えます。もし、ビジネスやプライベートで重いデータを送信する機会が多いなら、圧縮ソフトは必須です。

今回はおすすめ圧縮ソフトを紹介していきます。CubeICE・ezyZip・PeaZipなどの無料版ソフトも必見。Windows10・Windows11やMacなどインストール不要で使える圧縮・解凍ソフトについても触れています。lhazといった配布終了ソフトの安全性も解説しているので、圧縮ソフトウェアを求めている方は、ぜひ最後までご覧ください。

データ容量を減らす圧縮ソフトは、フォーマット（形式）ごとに圧縮率が異なるため、高い圧縮率にこだわってソフトを選ぶときは着目しましょう。それぞれの圧縮率については以下の表を参考にしてください。

無料版の圧縮ソフトによっては脆弱性の問題を抱えたま長期間更新されず、放置されている場合も珍しくありません。そのため、最終更新日が極端に古いものは避ける方が無難です。

無料版のソフトを公開している作者は、ソフト利用に伴う被害・不利益について責任を負わない旨を明記している場合がほとんど。無料版ソフトの更新・保全は義務ではなく、あくまで作者の意向次第です。日ごろからデータのバックアップとウイルス対策をしましょう。

Windows10やWindows11には対応していてもMacでは対応していないケースもあるので、利用OSに適した圧縮ソフト選びが重要です。もし、利用デバイスが複数あり、OSが異なる場合は両方のOSに適した圧縮ソフトを選びましょう。

ただし、WindowsとMacで対応フォーマットが違う場合は、それぞれ別の圧縮ソフトの導入をおすすめします。Macで使える無料の圧縮ソフトは少ないため貴重です。

無料で使える圧縮/解凍ソフトのまとめ

圧縮ソフトによって異なる対応フォーマット（形式）は解凍ソフトにも影響を与えます。圧縮ソフト・解凍ソフト両方のフォーマットを揃えておく対応をおすすめします。

もし、解凍ソフトに対応していないフォーマット形式の場合、エラーが表示されてファイルを復元できないため注意してください。

主要な圧縮形式のメリット・デメリット

圧縮できるデータ容量は、圧縮ソフトによって差があります。もしファイルサイズが大きいプログラム・データファイルを取り扱うなら、大容量に対応した圧縮ソフトを活用するのがおすすめです。

ただし、注意点として大容量データファイルに対応した圧縮ソフトを使う場合は、同様に解凍ソフトも大容量データファイルに対応したものを選んでください。

機能面も充実させたいならデータ容量を減らす以外のオプション機能が搭載されている圧縮ソフトがおすすめです。

オプション機能では圧縮した後に元データファイルを削除したり、圧縮ファイルにパスワードを設定したりできるものがあります。元データが不要なときにわざわざ手動で削除する面倒もありませんし、セキュリティ性も高められるので便利です。

圧縮ソフトは無料版と有料版に分かれており、それぞれ機能面に違いがあります。無料版は手軽に利用できるメリットがある一方で、取り扱えるデータ容量が制限されているケースもあるため注意が必要です。

有料版は圧縮機能だけでなくデータ保護やセキュリティ面の強化機能があるため、仕事用の大事なデータにも適しています。無料版を試した後、機能を充実させたいと思ったときに有料版を購入するのがおすすめです。

圧縮ソフトは目的がシンプルなため、英語表記でもある程度は直感的に扱えます。しかしファイルの保存先指定や拡張子の関連付けといった、設定変更・カスタムを行う際には日本語に対応している方が扱いやすいです。

無料で使えるおすすめの圧縮ソフトを15個紹介します。圧縮ソフトを手軽に利用したい方はぜひご覧ください。

7-Zipは高い圧縮率が特徴の圧縮・解凍ソフトです。幅広いフォーマット形式に対応しており、ほかのソフトと比較して圧縮率が高い点が強み。圧縮時にパスワード設定ができるためファイルを暗号化することができます。写真・画像・テキスト・プログラムデータ問わず圧縮できるので便利です。

WinZipは圧縮ファイルを暗号化し、データを保護する機能が搭載されている圧縮・解凍ソフトです。Dropbox・Google Drive・OneDriveなどのクラウドに接続することも可能です。主要なファイル形式ならすべて解凍することができます。Google Playにも圧縮ソフトがあるため、AndroidスマホでもZIPファイルの作成・共有が可能です。

LhaplusはWindowsで利用できる無料の圧縮・解凍ツールで、20種類以上のフォーマット形式に対応しています。パスワードをつけることができるためセキュリティ面を重視する人に最適です。圧縮・解凍を行う際に細かくカスタマイズが可能で、デスクトップにショートカットを自動作成することもできます。

PeaZipは100種類以上のフォーマット形式に対応した圧縮・解凍ツールで、多機能を搭載しています。分割圧縮だけでなく大量のファイルを一括に圧縮・解凍することができるため、複数のデータを取り扱う人におすすめです。LinuxやMacで使われるフォーマット形式の解凍もできるので、異なるOS間でのデータ移行も安心して使えます。

DropItは圧縮データを暗号化することができる圧縮ソフトで、解凍ツールも使うことができます。暗号化されたデータの復号化も可能で、オプション設定をすればドラッグ&ドロップするだけで簡単にフォルダの振り分けも行えます。データ管理がしやすい圧縮ソフトです。

PeaZip Portableは12種類の圧縮フォーマットに対応している圧縮・解凍ソフトで、129種類の解凍フォーマットがサポートされています。オープンソースで更新も頻繁に行われるのでセキュリティ面も安心です。圧縮データはAES暗号化され、パスワードも付けられるのでビジネス用にも適しています。

Explzh for Windowsは4GB超の大容量データに対応できる圧縮・解凍ソフトです。ファイル位置のロングパス・ファイル名文字の文字化けに対応しており、圧縮・解凍作業の行程でつまづくリスクを低減しています。Office文書の圧縮・画像最適化機能搭載のため、文書ファイルを多く取り扱う方におすすめです。

Cube ICEは無料ながら、Windows・Mac両方のOSに対応した希少な圧縮・解凍ソフトです。一般的に、OSの標準文字コードが異なるPC同士で受け渡した書庫ファイルを解凍すると、ファイル名に文字化けが生じてしまいます。しかしCube ICEなら書庫ファイルで使用されている文字コードを自動的に判別し、適切な文字コードに変換することで文字化けを防ぎます。

Lhaforgeは多機能で軽負荷が魅力の圧縮解凍ソフトです。関連付けだけでなく、右クリックメニュー・ショートカット機能などをカスタムできます。各種書庫形式も細かく設定可能。たとえばLZHの場合、ih0～ih7形式まで幅広く対応しています。

WinRARは世界的に有名な圧縮・解凍ソフトです。製品版は有償配布ですが、40日間に限り無料で利用できます。RAR形式は複数の書庫ファイルを分割・統合できる利点がある一方で、操作が煩雑になりがちなのがネック。しかしWinRARはエクスプローラー風の見やすいインターフェイスと明快なアイコンにより、直感的に扱えるため好評です。

Bandizipは処理速度に強みを持つ圧縮・解凍ソフトです。マルチコアのCPUによっては、最高約6倍の速度で圧縮処理を行えます。広告なしの有料版と広告ありの無料版に分かれており、広告表示が気にならなければ無料版でもOK。かなり精力的にバージョンアップが行われており、最新版は2021/06/16更新分です。

単ZIPは圧縮機能に特化した単純明快な無料ソフトです。有料ソフトのようにおしゃれなインターフェイスではないものの、直感的に操作できる点は正にシンプルイズベスト。高圧縮形式の7zに対応しているため、zip以外の圧縮形式を試してみたい方にもおすすめです。

TC4Shellは書庫ファイルの内容を閲覧できる、エクスプローラー形式の無料圧縮・解凍ソフトです。解凍時に必要なファイルだけを選別して抽出できるほか、書庫ファイルの中に別の書庫ファイルが含まれた、いわゆる「ネスト」と呼ばれるファイルにも対応できます。対応しているソフトが比較的少ない、ISO・WIM形式をサポートしているのも特徴の1つです。

ezyZipはさまざまなOSで使えるオンラインのファイル圧縮ツールです。サーバーへアップロードせず、ローカル環境下のブラウザで稼働するのでほかのオンライン圧縮ツールと比較しても速く圧縮・解凍できます。ZIPファイルを圧縮する際、中圧縮・最大圧縮など圧縮方法を選ぶことが可能です。

Archive Decoderはシンプルな解凍ツールで、Windows OSで使うことができます。USBに解凍ツールを導入していれば、自宅のパソコンだけでなく外出先のパソコンでも簡単に圧縮ファイルの解凍が可能。機能を省いて解凍機能だけを求めている人にぴったりの解凍ツールです。

有料で使えるおすすめの圧縮ソフトを4つ紹介します。機能面が充実して使いやすい圧縮ソフトが多いので、性能・機能を重視する人におすすめです。

ZIP圧縮・解凍パスワードはドラッグ&ドロップで圧縮でき、ZIP形式に対応しています。パスワードを設定することができるため、大事なデータを第三者に見られる心配がありません。解凍ツールも搭載しているので、ZIP形式なら簡単にファイルを開くことが可能です。セキュリティを重視する人にぴったりの圧縮・解凍ツールです。

ファイルコンパクトはワンタッチで圧縮・解凍ができる優れたソフトで、初心者でも簡単に扱うことが可能です。圧縮は14種類のフォーマット、解凍ツールは20種類のフォーマットに対応しています。460以上の法人会社で導入した実績があるためプライベートだけでなくビジネス面でも活躍します。

WinZip 22 Standardは全世界で10億ダウンロードを超える定番の有料圧縮ソフトです。圧縮・データ保護・共有・管理機能を搭載しているため、使い勝手は抜群です。圧縮データの暗号化はもちろん、画像フォーマットの一括変換機能もあります。

iZip ProはiOSデバイス間のデータ移行・管理に適した圧縮・解凍アプリで、ビジネスやプライベートで活躍します。フォトアルバムにある写真・動画も圧縮可能で、ZIPファイル形式に対応しています。パスワードの設定ができるのでセキュリティ面も抜群。データはAES暗号化されるので第三者に見られる心配は不要です。

圧縮ソフトの中には、便利で好評だったにもかかわらず配布を終了しているものがあります。特に脆弱性に問題があった場合は深刻です。いかに便利で扱いやすいとしても、継続して使うべきではありません。

最近では無料版圧縮ソフトのLhaz、Lhaz+が代表的な例で、DLLファイル読み込みに関する脆弱性が明らかになっています。最終更新日の古いソフトと同様、配布終了ソフトの利用は避けるようにしましょう。

Macでファイル名を日本語のまま圧縮してWindowsで開くと、ファイル名は文字化けしてしまいます。原因はMacとWindowsで扱われている文字コードが違うためで、ファイル名を英数字(アルファベット)にしていれば文字化けすることはありません。

また、日本語ファイル名にも適した圧縮・解凍ソフトを使えば問題なくファイルを復元して開けます。圧縮ファイルを人に渡すときは、相手の環境を考えて圧縮するようにしましょう。

テキストファイルやデータファイルの取り扱いが多い場合は、圧縮ソフトを活用するだけで少ない負担でデータ転送ができるようになります。ビジネスシーンだけでなくプライベートでも活躍するので、データ転送に時間がかかって困っている方はご自身に適した圧縮ソフトを活用しましょう。