キーボードの捨て方｜川崎市や横浜市など自治体ごとで異なる対応も

パソコンを頻繁に使用していると、キーボードだけが壊れてしまったり、新しいものに買い替えたくなったりすることもあるのではないでしょうか。また、買い替えたとしても、古いキーボードの捨て方が分からず、ついそのまま放置してしまいがちです。

キーボードはパソコンとは違い、リサイクルが義務付けられる「資源有効利用促進法」には該当しないことをご存知でしょうか。また、キーボードにはデータが記憶されることもないのでデータ消去の必要もありません。専門の業者に依頼するなどの面倒な手間もかからないため、捨て方は実はとても簡単なのです。

この記事では、そんなキーボードの捨て方について解説します。また、まだ使用できる場合のキーボードの処分方法についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

キーボードの処分の仕方は自治体によって異なりますが、一般的には不燃ごみで処分できます。また、テンキー付きのキーボードのようにサイズが大きなものは、自治体によっては粗大ごみ扱いとなることもあるので事前に確認してください。

ただし、サイズを問わず粗大ごみとなる場合や、可燃ごみとして捨てられる自治体もあります。小型家電回収Boxを利用したリサイクルが推奨されることもあるため、捨て方はお住まいの自治体に問い合わせるか、ホームページで確認を行うようにしましょう。

自治体にごみとして出す方法は、キーボードの捨て方として最も一般的です。自治体ごとに細かな規定が異なるため、必ず確認してから捨てるようにしましょう。ここでは、神奈川県横浜市と川崎市を例にあげて紹介します。

横浜市では、燃やすごみとしてキーボードを処分できます。ただし、1番長い辺が50cmを超える場合は粗大ごみです。また、小型家電回収Boxが設置されており、回収Boxの投入口（30cm×15cm）に入るサイズであれば無料で回収してもらえます。区役所・ショッピングモール・家電量販店などに設置されているため、近くの回収Boxに投入しましょう。

川崎市では、小物金属としてキーボードを処分します。ごみに出す際は袋に入れずにそのままの状態でも処分が可能ですが、コードなど散乱するものは紐で束ねてから捨てるようにしましょう。また、月2回の定められた日の朝8時までに「資源物集積所」へ出すようにします。ただし、最長辺が30cmを超える場合は粗大ごみ扱いになります。

一部自治体によっては、小型家電回収BOXが設置されています。小型家電回収Boxは小型家電リサイクル法に基づいて設置されており、パソコンのキーボードもこれに該当するので覚えておきましょう。

主な設置場所は、ショッピングセンター・家電量販店・公民館などの公共施設です。無料で回収してもらえるため、近くにある場合は積極的に利用することをおすすめします。ただし、小型家電回収Boxの投入口（30cm×15cm）に入るサイズでなければいけないため、コンパクトサイズのキーボードに限られます。

キーボードを処分したい場合、不用品回収業者に依頼する方法もあります。粗大ごみとして自治体に回収依頼をすると、時期によっては混雑していてすぐに対応してもらえないことがありますが、不用品回収業者の場合はすぐに回収してもらえるというメリットがあります。

ただし、費用がかかるためキーボード以外にも複数処分したいものがある場合におすすめです。また、パソコン専門の買取業者であれば、パソコンと一緒に処分することで回収費用が無料になる可能性があるので覚えておくといいでしょう。

ここでは、キーボードを処分する際に注意すべき点を解説します。できることなら処分に費用はかけたくありませんが、時にはやむを得ない場合も。安全に廃棄するためには必要なことなので、ぜひ覚えておきましょう。

多くの自治体では、キーボードのサイズによってごみの分別方法が変わります。粗大ごみ扱いとなった場合は有料ですが、費用をかけたくないからといって自分で解体するのはおすすめできません。キーボードにはプラスチックや金属などの細かなパーツが含まれており、小さなパーツが目に入ったり怪我をする危険性もあるため、無理に分解・解体するのは避けましょう。

不用品回収業者に依頼する場合は、「一般廃棄物収集運搬業の許可」を得た業者を選びましょう。無許可の回収業者の場合、中には高額の費用を請求されたり、不法投棄など不適切な方法で処分されたりといったトラブルになる事例もあります。

ホームページなどで「一般廃棄物収集運搬業の許可」の有無を調べ、信頼できる業者であることを確認してから依頼するようにしましょう。

パソコンを処分する場合、キーボードもまとめて処分してもらえる可能性があります。「PCリサイクルマーク」があれば、無料でメーカーに回収依頼することも可能です。ヨドバシやビックカメラといった家電量販店でもパソコン処分を実施していますが、店舗によっては行っていないことがあるので事前に確認しましょう。

また、パソコンを買い替える際に、下取りをしてもらえる可能性もあります。ただし、キーボードなどのパソコン周辺機器は「純正品のみ」の制約がある場合がほとんどです。

処分したいキーボードがまだ使用できる状態であれば、リサイクルショップに持ち込むという方法もあります。最新の高スペックなものでない限り買取額はさほど大きくありませんが、少しでも利益を出しながら早く処分したい方にはおすすめです。

また、ネットオークションやフリマアプリを使用する方法もあります。売却時に手数料がかかったりすぐに売れなかったりするなど難点もありますが、リサイクルショップよりも高値がつく可能性があるため、買い手がつくまで気長に待てる方にはおすすめです。

アップライトピアノ・グランドピアノを粗大ゴミで出すのは不可能です。しかし、楽器のピアノキーボード・卓上タイプのキーボードは粗大ゴミとして出せます。

粗大ゴミのため、各自治体によって決まりが異なりますが、一般的には同じ流れです。まずは、粗大ゴミを出す予約をします。その際、いくらかかるか提示されますので、費用分のゴミ処理券を購入します。指定された日時に処理券をキーボードに貼り、所定の場所に置いておけばOKです。

それ以外の処分方法としては、中古買取業者やリサイクルショップに買い取ってもらうか、フリマアプリやネットオークションを使って売却する方法です。買取業者や処分業者は手間はかかりませんが、自治体で処分するより費用が高くなります。フリマアプリやネットオークションは出品する手間がかかりますが、欲しい方がいればいくらかで買ってくれる可能性があります。

キーボードは自治体で処分してもらえるので、捨て方はそれほど難しくありません。ただし、自治体ごとに規定が異なるので、必ず確認してから処分するようにしてください。近くに小型家電回収BOXがある場合は積極的に利用し、資源を有効活用させるのもおすすめです。自分に合った方法で、正しくキーボードを処分しましょう。