オープンフレームのPCケースのおすすめ5選｜デメリットはある？

自作PCのパーツを入れ替えて楽しみたいけれど、ケースカバーを開くのが面倒だと感じていませんか。そんな人におすすめしたいのがオープンフレームタイプのPCケースです。ケースの隙間を密閉しない開放型の製品で、カスタムしやすい構造となっています。

そのため、自作PCの内部パーツを頻繁に交換したり、配線を変えたりする人にとっては大変便利なアイテムです。通称「まな板」と呼ばれるごくシンプルなものから、デザイン性の高いフレームとガラスパネルで構成されたモデルまでさまざまな商品があります。

内部の構造がよく見えるため、こだわりのPCパーツやLEDイルミネーションを見て楽しめます。今回は、オープンフレームのPCケースのメリットやデメリットについて徹底解説し、おすすめの商品や長尾製作所の商品も紹介していますので必見です。

オープンフレームタイプはケースが閉じられていないので、簡単にPC内部を触れます。手軽にパーツ交換ができるのはオープンフレームケースの大きなメリットの1つです。新しいパーツのテストや組み換えがスムーズに行えます。

次に、掃除がしやすいところもオープンフレームのメリットです。中がよく見えるため、埃がたままったことがすぐにわかるような構造になっています。掃除方法もむき出しのPCパーツにブロアをかけて風で埃を飛ばしたり、さっと拭いたりできて簡単です。

PCは負荷がかかって発熱すると、シャットダウンやエラーの原因となる「熱暴走」を起こすことがあります。オープンフレームのPCケースは開放的な構造をしているため、熱がこもりにくいというメリットがあります。ただし、室温自体が高い場合はあまり効果がありません。

自作PC用のパーツは、LEDライトのイルミネーションをコントロールできるものや、水でPC内を冷やす冷却水に色をつけられるものなど、さまざまなカスタマイズができます。オープンフレームのケースはPC内部がよく見えるため、こだわりのパーツを鑑賞して楽しめます。

内部構造がむき出し、または簡単に触れられる作りのオープンフレームケースでは、遮るものがないためホコリが溜まりやすくなります。前述の通り、オープンフレームのケースは掃除しやすい形状です。気が付いたときにこまめな清掃を心がけましょう。

CPUに負荷がかかる場面では、冷却のためにCPUファンが高速で回転します。通常のPCケースではぴったり閉じたケースによってファンの騒音を軽減することが可能です。しかし、オープンフレームタイプではCPUファンの音が直接聞こえるため、うるさいと感じることもあります。

オープンフレームのPCケースでは中のパーツがむき出し、または簡単に触れるところにあります。そのため、うっかり水をこぼしたり、回転しているファンに指が接触したりする危険性があります。オープンフレームのPCの近くでは内部パーツを破損させないようにしましょう。

搭載できるマザーボードから選びましょう。オープンフレームPCケースは、搭載できるパーツのサイズが決まっています。主要のマザーボードサイズ4種類を下記にまとめるので、ぜひ参考にしてください。

PC設置スペースの広さと自分が必要な機能を考えて、PCケースのサイズを選びましょう。スペックを重視するなら、多機能・高性能なPCを自作できるフルタワーがおすすめです。ゲーミングPCが欲しい方やクリエイターに適しています。

コンパクトで高性能なPCを組みたい方は、ミドルケースがうってつけです。PC設置スペースが広くないけど、スペックは妥協したくない方に適しています。とにかくコンパクトなサイズのPCケースがいいなら、ミニタワーがおすすめです。コンパクトなので、省スペースで設置できるので狭い部屋にも適しています。

PCを長く使用したい方は、冷却性能をチェックしましょう。PCに熱がこもったまま使用すると、パフォーマンスが悪くなったり、パーツの消耗が早くなったりします。水冷システム対応のPCケースなら、PCの熱を冷すことができ、さらに拡張性が広がるのもメリットです。

また、冷却ファンを多数搭載できるモデルもおすすめです。冷却ファンが多いタイプは、冷却性能が高くファンの回転数を抑えられるので、静音効果もあります。さらに、より冷却性能を高めたい方は、水冷式ラジエーターが大きいPCケースをチョイスしましょう。

PCパーツをむき出しの状態で挿し込む「まな板」形状のオープンフレームケースなら、自作・改造も可能です。ホームセンター・100円均一などの店舗で土台になる木材やパネルを購入し、マザーボードを始めとするパーツ類をねじ止めします。

自分の好きな大きさや形にできるのが自作のメリットです。ただし、手間がかかる点やクオリティをしっかり考えた上で、市販品を購入するか自作するかを検討してください。

ここまでオープンケースを紹介してきましたが、まだタワーケースと悩まれている場合に注目したい5つの点が「冷却性」「デザイン」「掃除のしやすさ」「パーツ交換のしやすさ」「大きさ」です。これらに気を付けて選んでみましょう。

たとえば、オープンケースではエアフロー（空気の流れ）が作りにくく排熱は難しいですが、熱がこもることはありません。逆にタワーケースではエアフローを作ることで排熱は出来ますが、熱がこもりやすいです。このように、それぞれの一長一短があるので先ほどの5つのポイントを見てしっかりと自分に合ったケースを吟味してみてください。

1つ1つこだわりを持って組み上げたPC内部の造形美を鑑賞できるオープンフレームのPCケースは、簡単にパーツ交換ができるのも自作派にとって嬉しいポイントです。見た目もカスタマイズ性も優れているオープンフレームのPCケースを取り入れて、自作PC制作の醍醐味を味わってください。