【故障】PCモニターが映らない！信号なし(ノーシグナル)の原因・電源は入るのに画面がつかない時の対処法も

モニターが突然映らなくなったときは、電源スイッチがオンになっているか・電源ケーブルが抜けていないかをチェックしてください。正常に接続されていれば電源ランプが点灯します。電源が入っておりケーブルも抜けていない場合は、電源の故障やPCそのものに不具合が発生している恐れもあります。

PCを使い続けているとPC内部に静電気が帯電されるため、一時的な不調を起こしモニターが映らなくなる場合があります。また、余分な電気が帯電されると画面にノイズが発生したり、「No Signal」と表示されたりする原因にもなります。

帯電はホコリや汚れが溜まり発生しやすくなるため、PCのお手入れを長期間していない方は注意が必要です。

PCモニターの電源は入っているのに、画面に「No Signal(信号なし)」と表示される場合は、電源ケーブルや映像ケーブル（HDMIケーブルなど）の接触不良や断線の恐れがあります。また、正常に稼働していたのに突然画面が真っ暗になる場合も、電源コードの接触トラブルが多いです。

自作PCのモニターに何も映らない場合も、同様の原因が考えられます。各ケーブルが正しく接続されているか確認しましょう。

モニターのスイッチを入れても反応がなかったり、ケーブルを取り換えても何も映らなかったりする場合は、モニター本体の故障が考えられます。角度によって画面がうっすらと見える状態であれば、モニターのバックライトが切れている可能性もあります。

バックライトの修理には専門の知識・技術が必要になるため、修理はプロの業者に依頼するのが一般的です。なお、修理するよりも新品を購入したほうが安く済むケースも多いため選択肢に入れましょう。

グラフィックボードには画像や映像をモニターに映し出す役割があり、グラフィックボードが故障するとモニターが映らなくなります。症状としては、モニターにノイズが入る・乱れが見られる・マウスの反応が鈍るなどがあります。また、稀な例ですがHDMI出力ではモニターが映らず、DVI出力にすると映る場合があります。

PC全体の土台となるマザーボードの故障も、モニターが映らなかったり、突然電源が切れたりする原因になります。加えて、モニターが映らないままPC本体の電源がオン・オフを繰り返すといった現象も。

マザーボード上のコンデンサを目視で確認し、液漏れ・膨張などの劣化が見られる場合は故障の恐れがあります。また、エラーが発生した場合「ピー」とBEEP音が鳴ります。

もし、PCモニターの画面にノーシグナルと表示されたまま、真っ暗でハードディスクのアクセスランプが点灯している場合はハードディスクの故障が考えられます。ハードディスクを交換すれば解決する問題なので、念のためアクセスランプの確認を行ってください。

モニターが真っ暗な時はスリープ設定になっている場合も考えられます。しかし、電源ボタンを押しても復帰しなかったり、マウスをクリックしても解除されなかったりする場合は、スリープ機能や画面オフ機能が適用されたまま休止状態になっています。

休止状態を解除する手順はPCの機種によって異なるため、マニュアルを確認した上で操作を行い解除しましょう。

PC内部の設定を確認する前に、まずはモニターやPC本体の電源ケーブルやHDMIケーブルが正常に接続されているかを確認してください。ノートPCの場合は、ACアダプターと電源ケーブルがきちんと接続できていないケースが多いので要注意。また、電源タップの使用によって電源供給が不安定になっている場合も考えられます。

なお、CPUに電源を供給する「EPS12V電源ケーブル」を挿し間違えると起動できないので気を付けてください。

PC内に不必要な電気が溜まっていると、モニターが映らなかったり動作が不安定になったりするため、放電する必要があります。ここでは、デスクトップPCとノートPCそれぞれの放電方法を解説します。

デスクトップPCの放電方法は以下の手順で行います。

1. 起動中のアプリを閉じPCをシャットダウンする
2. PCに接続しているケーブル・周辺機器をすべて取り外す
3. 5～10分ほど放置し放電を行う
4. 放電完了後、PC起動に必要な電源ケーブル・キーボード・マウスのみ接続する

ここまで完了したら、PCの電源を入れて起動するかどうか確かめてください。

ノートPCの放電を行うときは、バッテリーの取り外し・取り付けも行う必要があります。

1. 起動中のアプリを閉じPCをシャットダウンする
2. PCに接続しているケーブル・周辺機器・バッテリーをすべて取り外す
3. 5～10分ほど放置し放電を行う
4. 放電完了後、電源ケーブル・キーボード・マウスとバッテリーを接続する

放電後にPCを起動して問題が解決すれば、一時的な不調だとわかります。

マザーボードに搭載されている基本的なプログラム「BIOS」をリセットすれば、モニターが映らない症状を改善できる場合があります。BIOSはモニターに何も映っていなくても設定できますが、日付や時間が初期化されるため再設定が必要です。

BIOSの設定画面はメーカーによって異なるため、マニュアルを確認しながらリセットしてください。

PCを再起動すると、モニターとPCの間で起きている一時的な不具合が解消されモニターが映る場合があります。シャットダウンボタンがあれば簡単に再起動できますが、搭載されていない場合は電源ボタンを長押しして強制的にシャットダウンします。

ただし、強制終了はデータを破損させる可能性があるため、どうしても正常にシャットダウンできないときのみ実行してください。

以上の項目を確認してもモニターに映らない場合、グラフィックボードやマザーボードが故障している可能性が高いです。PC内の場所によっては自分で不具合を解消できますが、グラフィックボードやマザーボードの修理・交換は誰でもできるわけではありません。パーツの取り外しでミスがあると故障する恐れがあります。

そのため、グラフィックボードやマザーボードに動作不良の兆候が見られたら、専門業者への対応依頼をおすすめします。

PC・ケーブル・モニターの中から原因を特定するのに有効な方法です。ディスプレイを交換しても映らない場合は、PCやケーブル（電源・HDMIなど）に問題がある可能性が高いです。

まずはケーブルを掃除して差しなおしてみましょう。何度か差しなおしているうちにサビや汚れが落ちて接触が復活するケースもあります。もし複数の差込口があるなら別の場所に差してみるのも有効です。なお、ディスプレイの平均寿命は5年前後のため予備として購入しておいても損はありません。

PCモニターの電源ランプが消えている場合は、電源ケーブルやHDMIケーブルが挿さっているのを確認し電源を入れ直します。次に、ケーブルの緩みや接触不良がないのを確かめるため、各ケーブルの抜き挿しを行います。

もし、予備の映像ケーブルや電源ケーブルがある場合はケーブルを取り換えて改善されるかどうか試してください。

モニターとPC本体の接続は「VGA」「DVI」「HDMI」の3種類のコネクタを使用するのが一般的です。通常は映像信号を自動で切り替える仕組みになっていますが、入力切替がずれていると「No Signal」と表示される場合があります。

また、地デジチューナー内蔵でPCの入力端子が複数ある場合は、PCボタンを押すたびにデジタル・アナログなどを切り替えられます。

ノートPCの設定が、外部ディスプレイで表示させる設定になっていると、PCモニターに「No Signal」が出たり何も映らなかったりする場合があります。この場合は、PC内にある外部ディスプレイの表示設定を確認しましょう。

設定を確認するには「設定→ディスプレイ」でマルチディスプレイ欄に進むか、「Windowsキー＋P」の同時押しもしくは「Fn＋F3」で変更できます。

起動後にNECや富士通などのロゴも表示されないときは、PC内に余分な電気が帯電し動作不良を起こしている場合が推測されます。放電して再起動し、正常に稼働するか確認しましょう。

放電しても改善されない場合は、マザーボードやCPUでトラブルが発生している可能性が高いです。自分で対処するのが難しければ、プロの業者に修理を依頼するのが無難です。

真っ暗な画面に「Press F1 to Resume」と「F1」を押す指示が出た場合は、指示通りに対処すると正常に作動する場合があります。ただし、パーツの劣化が原因でこのように表示される場合もあります。

そのため、F1でモニターが映るようになっても、パーツに不具合がないか一度確認をおすすめします。

エラー処理中の画面表示が続いている場合は、処理が終わるのを待ちましょう。PC内で起きたトラブルを自己修復しているため、処理を途中で中断すると初めからやり直しになります。エラー処理には時間を要する場合もありますが、数時間たっても処理中になっている場合は故障が疑われます。状況次第では修理も検討しましょう。

青い画面に白文字でエラーコードが表示される(ブルースクリーン)場合は、ハードディスクやメモリにトラブルが発生している恐れがあります。また、最悪のケースとしてウイルスに感染している危険もあります。

対処法はPCの初期化になりますが、保存していたデータは削除されます。こういった事態に備え、普段からクラウド（ネットワーク）ストレージサービスなどにPCデータのバックアップを取っておくと安心です。

ここまで紹介した方法でも症状が改善されない場合は、セーフモードを試すとうまく起動する場合があります。セーフモードとは、PCで起きた問題を診断し、必要最低限の機能を使って起動するモードです。

セーフモード起動後は、疑わしいドライバーやプログラムを確認して削除しましょう。また最新版のウイルス対策ソフトをアップデートし、必ずウイルスチェックを行ってください。

モニターに不具合があった場合、本当に故障なのか判別がつかない人も多いですよね。壊れているのか確認する方法があります。モニターの画面が映らない、チラつくなどの症状を感じたときは、まず故障診断を行ってみてください。

故障診断方法は以下のとおりです。

1. パソコン・モニター両方の電源を入れ直し、同じ症状が起きるかを確認する
2. モニターのコンセントを挿し直して確認する
3. パソコンに繋いでいるケーブルを挿し直して、きちんと挿入されているか確認する
4. 症状が出ているモニターに繋いでいたパソコンから別のパソコンに接続して、モニターの不具合が出るか確認する
5. 症状が出ているモニターを別のディスプレイに変更してパソコンに繋ぎ、症状が出るか確認する
6. デバイスドライバーが最新か確認する

確認のための、別のモニターやパソコン本体がない人も多いです。故障診断をしてくれる修理店もありますので問い合わせてください。故障診断は簡単にできるものから難しいものまでありますが、自分ですぐに確認できるので、不具合や故障と断定できない場合はまず試してましょう。

結論：ウイルス侵入ではなく、パソコン内部の不調が原因の場合が多い

パソコン画面の色がおかしくなると「ウイルスが侵入したのかな」と心配になりますが、焦りは禁物。画面の色がおかしくなるのはウイルスの可能性ではなく、パソコン内部の不調が原因の場合が多いのです。

たいていはハードウェアの不調が原因になり、OSの初期化を行っても改善しない場合が多いようです。まずは、焦らず冷静に原因を特定して対処しましょう。

ニンテンドーSwitchの画面がHDMIへ接続したのにも関わらずPCモニターに映らない原因は以下の可能性があります。

• ケーブルやドックが間違って接続されている
• PCモニターの入力を切り替えを忘れている
• Switch側でのドックで不具合
• 不良品のHDMIケーブルの使用
• PCモニターの故障

また、ニンテンドースイッチの画面をPCモニターに映す場合、HDMIを直接繋げれば問題ないと誤解する方が多いです。確かにHDMIで両機を接続すればモニターに映せますが、著作権の関係でゲーム画面の録画やPCでのライブ配信などはできません。

またPC本体のHDMI端子は出力用であるため、HDMIでPC本体にニンテンドースイッチを接続しても、モニターへの出力自体ができません。これらの問題は、キャプチャーボードを使って接続すれば解決できます。

Switch用キャプチャボードの選び方やおすすめ商品について知りたい人は、以下の記事が参考になりますので併せてご確認ください。

結論：長期間の使用でケーブルが劣化、もしくはHDCPに非対応したモニターの使用の可能性あり

PS4・PS3・PS2は原則としてHDMIケーブルで接続するため、長期間の使用でケーブルが劣化している恐れがあります。またはPCモニターのHDMI入力端子の故障も考えられるため、ケーブルや端子を交換しましょう。

なお、ゲーム機でHDCP(コピーガード)が有効になっている場合、HDCPに対応したモニターでなければ画面を表示できません。その場合はPSの本体設定からHDCPの無効化を行ってください。

モニターが一瞬映ったのに消えてしまった際には、別のケーブル・映像端子で接続してみてください。これで解決した場合、ケーブルや変換アダプタの不良、端子の破損などが考えられます。この場合は、必要の応じて別の機器の購入をおすすめします。

ほかのUSBケーブルがコネクタ端子にきちんと差し込まれていない場合が原因の場合もあります。その場合、別のディスプレイポートを使うか、変換用コネクタで別の種類のディスプレイケーブルを差し込むなど試してみてください。

パソコンの故障によってPCモニターに映らなくなった場合、費用はかさみますが自分で直すよりもプロに修理を依頼した方が確実です。業者によっては、メーカー見積もりの半額程度で修理できるケースもあります。以下は故障別の修理費用相場をまとめた表ですので、ぜひ参考にしてください。

結論：PCモニターの寿命は約5年ほど

PCモニター（液晶ディスプレイ）の寿命は、つけっぱなしにしてだいたい15,000時間〜30,000時間程度と言われています。年数に換算すると、約5年程度が目安です。メーカーや製品によっても異なりますし、使い方によっては10年持つ場合もありますが、5年程度で寿命を意識してください。

EIZOの保証書には、製品耐用年数が30,000時間程度の使用と記載されている製品もあります。また、NECには50,000時間と長寿命の製品も存在しています。BenQ・Dellは記載なしです。ただし、あくまで参考値なので、すぐに動作しなくなるわけではありません。

詳しく知りたい方は下記の記事も参考にしてみてください。

PCモニターが突然映らなくなるとプライベートだけでなく仕事にも支障をきたすことがあります。しかし、まずは慌てずに自分でできる対処を1つ1つ行ってください。ご自身での対処が難しい場合は、専門業者にみてもらうのがおすすめです。この記事を参考に万が一の場合の対処の参考にしてもらえると幸いです。