扇風機を併用してドライヤーの効率を上げよう！効率的に髪を乾かそう

ドライヤーが急に故障して、困った経験がある人は多いですよね。夜中に故障すると家電量販店に買いにいくこともできず、夏場は特に扇風機をドライヤー代わりに使う人がいますが、それは避けた方がいいです。

扇風機はあくまでも涼しく過ごすための家電であって、髪を乾かすための機能を備えていません。そのため、髪や頭皮が十分に乾かず風邪をひいたり、ファンやモーターに髪が巻き込まれたりと、事故の原因にもなります。

しかし、扇風機の種類によってはドライヤーの代用として使えます。本記事では、ドライヤーの代わりに使える扇風機の種類や時短方法を解説します。ドライヤーと扇風機を併用する方法や同時に使うメリットについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。

扇風機でヘアドライする際に最も危険なのは、扇風機に髪の毛が巻き込まれることです。モーターに絡まった髪を引き戻すのは非常に困難で、最悪の場合は髪を切るしかありません。この事故は、首掛け扇風機で涼んでいる時にもよく起こります。首掛け扇風機はファン無しの商品を選ぶか、巻き込み防止ネットを付けて使う方が安心です。

扇風機が送り出す風は冷風です。冷風で髪を完全に乾かそうとすると非常に時間がかかるうえに、確実に体が冷えます。特に、小さいお子様は体調を崩す原因になりかねないので、絶対にやめてください。乳幼児は頭が大きいので、扇風機でヘアドライすると大量の熱を奪われます。

ヘアドライは髪だけでなく、頭皮も完全に乾かす必要があります。扇風機の風はドライヤーと比べると緩やかで、頭皮まで風を届ける力がありません。そのため、扇風機でヘアドライすると髪の先は乾いても頭皮は湿ったままの状態になります。こうなると髪が傷むだけでなく、頭皮がカビや雑菌の温床となり、皮膚トラブルを起こしかねません。

ショートヘアの人なら、時間を掛ければ扇風機でもヘアドライ可能な場合があります。しかし、扇風機にはドライヤーのようなスタイリング機能は付いていません。

髪には温風を当てると髪の流れが生まれ、冷風を当てるとその流れが固定する特性があります。扇風機で乾かすと、髪は扇風機の風でなびいたそのままの状態で固まり、後から直そうとしてもなかなか癖が取れません。

ここまで扇風機で髪を乾かすデメリットについて解説しましたが、扇風機の種類によってはドライヤーの代わりに使えます。ここでは、ドライヤーの代用として使える扇風機の種類を紹介します。

羽根無しの首掛け扇風機は、ドライヤーの代用品として使えます。頭から距離が近いので頭皮まで風が届きやすく、羽根がないため髪が巻き込まれる心配もありません。

羽根無しの首掛け扇風機をドライヤーの代用品にする場合は、吹き出し口を自由に動かせる商品を選びましょう。一通り乾かしてから、まだ十分に乾いていないところに吹き出し口を持って行くと、髪から頭皮まできれいに乾きます。

扇風機には、冷風と温風の両方を送り出せる商品があります。これなら早く髪を乾かせるうえに、ある程度のスタイリングも可能です。もちろん、体を冷やす心配もありません。

しかし、このタイプの扇風機は据え置きのタワー型がほとんどです。そのため、髪や頭皮に十分な風を当てるには扇風機になるべく近づいて不自然な姿勢になる必要があり、体に負担がかかるデメリットがあります。

ドライヤーの冷風は、ヘアドライ後に髪のキューティクルを引き締めるためのものです。涼しく過ごすためのものではありません。また、ドライヤーの吹き出し口は狭いので、体全体には冷風を送れません。しかし、化粧をした後の顔に冷風を当てて、化粧崩れを防ぐ使い道はあります。

ヘアドライには必ずドライヤーを使ってください。髪を適切に乾かしてスタイリングをすることは、ドライヤーにしかできません。正しいヘアドライの手順は以下の通りです。

1. タオルドライを十分にする
2. 目の粗いくしで髪をとき、水気を切る
3. ドライヤーの風を根元から毛先の順に当て、完全に乾かす

完全にヘアドライが終わった後、扇風機で火照った体を冷ますのは全く問題ありません。

真夏の暑い日でもほんの少し工夫するだけで、快適にドライヤーでヘアドライができます。以下でおすすめの方法を紹介するので、実践しやすいものを取り入れてください。

• 涼しい部屋でドライヤーを使う
• ドライヤーを使う時間を短くする
• 温風と冷風を切り替えながらヘアドライする
• ネッククーラーを首に巻く

ヘアドライの時短には、なるべく大風量のドライヤーを選びましょう。大風量のドライヤーが送り出す風は低温なので、髪を傷めるリスクも低くなります。

扇風機でのヘアドライはおすすめできませんが、扇風機を使ってドライヤーの風量を補うと髪を早く乾かせます。この方法を取り入れる場合は、以下の点に気を付けましょう。

• 扇風機はドライヤーの風上に設置する
• 扇風機の風にドライヤーの風を乗せる

これらに気を付けると、ドライヤーの温風は髪と頭皮に集中して届くようになります。また、扇風機の冷風が体に届くことで体にこもった熱が適当に奪われ、ヘアドライ中に熱い思いをすることがありません。

上述した通り、適切に髪を乾かすためにはドライヤーを必ず使いましょう。髪は乾かさなかったり、誤った乾かし方をしたりすると傷んでしまい、ダメージ補修には時間も費用もかかってしまいます。以下の記事では、髪が傷みにくいドライヤーや乾かし方について紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

扇風機は涼しく過ごすための季節家電で、ドライヤーは髪を乾かすための美容家電です。しかし、扇風機でドライヤーの効果を高める方法はあります。扇風機の特性を理解して、緊急時のヘアドライや日頃の時短に活かしましょう。