モバイルディスプレイの価格相場を紹介｜選び方のポイントも

持ち運びに便利なだけではなく、家庭でも使用しやすいモバイルディスプレイは、各メーカーからさまざまな製品が販売されていてどれを選んだらいいか迷ってしまいますよね。価格幅も大きく、性能の良し悪しを判断しづらいのもネックです。

モバイルディスプレイを選ぶ際に大切なことは、自分の用途に必要な性能を知っておくことです。バッグに入れて持ち運ぶならバッグに収納できるサイズであること、ゲームをプレイするなら高速なモーションも滑らかに描画できることなど、必要な性能を確認しておきましょう。

漫然と価格だけで判断して後悔することがないよう、この記事ではモバイルディスプレイの価格相場に触れながら選び方のポイントについて解説しています。中古や安い製品を選ぶ際の注意点などを説明し、おすすめ商品も紹介しているのでどうぞ最後までご覧ください。

モバイルディスプレイの主なメリットは以下のとおりです。

• 省スペース設計で場所を取りにくい
• 持ち運びしやすい
• スマホ・タブレットを上回る画面サイズ
• モバイルバッテリーで駆動可能

たとえば屋外でNintendo Switchをプレイしたい場合でも、モバイルディスプレイがあれば大画面で楽しめます。

モバイルディスプレイの価格相場は9,000円前後～96,000円前後で、20,000円台の製品が最も多いです。18,000円未満の低価格帯の製品は、フルHD(1920×1080)未満の解像度や画面サイズが13.3型(インチ)以下の製品が主流です。

なお人気の高い15.6型の価格帯は20,000～50,000円前後、4K解像度は22,000円前後です。18,000円以上の価格帯の製品については性能がバラバラに見えますが、これはメーカーの違いが大きいでしょう。

メーカー別に見ると、複数のモバイルディスプレイを取り扱うメーカーでは価格が高くなるほどに「リフレッシュレートが高い」「タッチパネル採用」など、性能が良くなります。価格に応じてどの性能が充実するかはメーカーによって異なります。

画面サイズで選ぶなら主な使用場所で判断するといいでしょう。モバイルディスプレイの画面サイズは7型(インチ)～17.3型までです。13.3型までなら一般的なビジネスバッグにも入りやすく、15.6型以上では専用のパソコンバッグなどで携帯するのがおすすめです。

また、サイズだけでなく重さにも気をつけましょう。画面サイズが同じでも製品によって重量にバラつきがあり、主流の15.6型では軽いもので500g以下、重いものでは1kgを超える製品があります。携帯性を重視するなら1kg未満に重量を抑えたいですね。

解像度が高いほど細部まで表現可能なので、滑らかな画像を映したい方は高解像度の製品がおすすめです。モバイルディスプレイではフルHD(1920×1080)が主流ですが、一部4K(3840×2160)対応の製品もあります。

画面サイズに対して解像度が高すぎると、文字などは非常に小さくなり見づらくなります。一般的には画面サイズ相応の解像度になっていることが通常です。そのため解像度で選ぶと画面サイズもある程度絞られます。

画面サイズの観点で見ると、モバイルディスプレイの価格帯は大きく3つに分けられます。ここでは、それぞれの価格帯の画面サイズ・解像度を下の表にまとめています。自分の欲しいサイズの製品がどの価格帯になるのかを把握するのに役立ててください。

ディスプレイ表面の処理の仕方で、グレアとノングレアの2種類のディスプレイがあります。モバイルディスプレイでは、ややノングレアの製品の方が多い傾向にあります。それぞれのタイプに特徴があるので、選ぶ際の参考にしてください。

ツヤツヤした光沢のある表面のグレアは、色鮮やかでコントラストが高いです。引き締まった黒で画像・映像を美しく表示したい方におすすめです。光沢があるため光を反射しやすく、外の光が映り込んでしまうデメリットもあります。

外出先で使用する場合には、光が差し込んでくる方向などに気を付けるといいでしょう。グレアのモバイルディスプレイは製品価格帯は14,000円前後からあります。

光沢を抑えた表面のノングレアは外の光の映り込みが少なく目が疲れにくいのがメリットで、長時間のデスクワークなどにおすすめです。一方で発色やコントラストについてはグレアと比較するとやや地味な印象になる点はデメリットかもしれません。

ただし、特別こだわりがなければ気にならないでしょう。ノングレアのモバイルディスプレイの製品価格帯は16,000円前後からあります。

リフレッシュレートとはディスプレイの画面全体が秒間何回更新されるかを示し、Hz(ヘルツ)の単位で表されます。数値が高いほどカクカクしない滑らかな映像を表示させることができます。一般的なディスプレイは60Hzを採用していることが多いです。

動画視聴をする程度なら60Hzの製品でも十分ですが、144Hzや240Hzの製品ならモーションの激しいゲームでもオブジェクトの輪郭までハッキリと表示できます。製品価格帯は60Hzで15,000円前後から、144Hz以上では34,000円以上から登場します。

外出先でモバイルディスプレイを使用する時に気になるのが、電源についてです。バッテリーを搭載しているか否かは、用途によって使いやすさを左右するでしょう。ここでは、モバイルディスプレイの給電方法の違いについて解説しています。

バッテリーを搭載しているタイプは、電源を確保できない場所でも使用することができるので便利です。バッテリー搭載タイプを選ぶ時は連続駆動時間もチェックしておきましょう。フル充電から4時間以上使用できると安心感が大きいですね。

バッテリー内蔵型のモバイルディスプレイはあまり多くありませんが、価格帯は20,000円前後です。信頼性の高いメーカーとしてはASUSの製品が挙げられます。

バッテリー非搭載のタイプは、USBやAC電源などから給電しながら使用します。電源を確保する必要がありますが、給電さえできれば時間を気にせずに長く使用できる点はメリットと言えるかもしれませんね。価格帯は9,000円前後から幅広くあります。

なおUSB PD対応だと、モバイルディスプレイを通して接続しているパソコンやゲーム機などに給電することも可能です。USB PD対応製品は14,000円前後からあります。

モバイルディスプレイには、画面の方向や角度を調整する機能や、長時間作業でも目にやさしい機能などが備わっています。タッチパネルを採用しているタイプもあるので、使い勝手の良さも重視したい方はチェックしましょう。

近年はディスプレイにHDMI端子を搭載した製品がトレンドで、モバイルディスプレイにおいても多くの製品に搭載されています。AV機器やゲーム機とケーブル1本で接続できるのが魅力ですね。他にも自分の用途に合わせて必要な端子についてチェックしておきましょう。

また、新しいディスプレイの中にはWi-Fi DirectやBluetoothなどによるワイヤレス接続が可能な製品もあります。モバイルディスプレイでは、まだ数は少ないですが「KL Skyline GEN-9(20,000円前後)」「Airview(60,000円前後)」などがあります。

通販サイトでは無名メーカーのモバイルディスプレイの取扱いも多くありますが、価格は特別お得感はありません。信頼性の観点からも、無名メーカーを選ぶメリットはほぼないでしょう。

一方で中古製品については、5,000円前後の安い製品がよく見られます。通販サイトでは情報がほぼ記載されていないケースがあるので、スペック・販売者・保証・配送日数・口コミについても入念に調べて慎重に検討しましょう。

オークションやフリマサイトでスペックや商品状態を丁寧に記載していても必ずしも良品が届くとは限りません。商品や手続き上の不明点は遠慮せずに質問し、後悔やトラブルのないようにしましょう。

自分に合ったモバイルディスプレイは見つかったでしょうか？価格以上に満足できる製品に出会えるといいですね。家の好きな場所で動画視聴やゲームを楽しんだり、外出先でのビジネスの効率化など、モバイルディスプレイを有効活用してください。