【徹底解説】扇風機を水洗いしよう！頑固なホコリ汚れの落とし方もご紹介！

扇風機を止めた時や片付けようとした時などに、扇風機がホコリまみれになっていた経験はありませんか。扇風機にホコリが溜まった状態だと、吹き出してくる風も汚く感じてしまいますし、アレルギーの原因になるかもしれません。

扇風機にホコリや汚れがたくさん溜まった状態であれば、水洗いでまんべんなく掃除するのがおすすめです。扇風機の水洗いとなると、分解する手間や時間がかかって大変そうに思えますが、実は簡単です。

そこでこの記事では、扇風機にホコリが付着する原因・丸洗いする手順・汚れがひどい時のつけ置き方法などのポイントを詳しくご紹介します。扇風機のホコリをきれいに落とせば電気代の節約にもつながるので、ぜひ参考にしてください。

扇風機は外部から空気を取り込み、風を送る仕組みです。この時、空気中を漂っているホコリなども一緒に取り込んでしまうため、静電気によってカバーの背面・羽根に付着します。また、キッチン付近で扇風機を稼働させると、空気中の調理油を一緒に吸い込んでしまい、ベタベタした油汚れが付着し簡単に落ちません。

他にも、ベッドの下にホコリが溜まっている寝室などで扇風機を使うと、ホコリが舞い上がり付着しやすくなります。

扇風機に溜まったホコリを気にせず放置していると、扇風機の性能が落ち十分な風を届けられません。また、ホコリが原因で人体に悪影響を及ぼす恐れがあるため、ここで詳しく解説します。

扇風機の風量が弱くなったと感じるなら、それはホコリが原因となっている可能性があります。扇風機にホコリが溜まると、見た目の回転具合では分かりづらいですが、手をかざせば違いがはっきり分かるほど風量に差が出るのでチェックしてみてください。

ホコリが付着したまま使い続けると、必要以上に風量を強く設定してしまい、電力を無駄に消費します。

ホコリには、目に見えないダニの死骸・糞などが大量に含まれており、人体に入り込むとアレルギー症状を引き起こす恐れがあります。ただし、はじめはのどが痛いだけだったり、少し熱が出たりと風邪に似た症状が現れるため、見分けがつきにくいものです。トラブルを防ぐためには、ホコリを溜めないよう掃除する必要があります。

扇風機にホコリが付いていたり汚れていたりしても、基本的に水洗いをする必要はなく、手入れは水拭きだけで十分です。落ちにくい汚れが付着していた場合などは、雑巾などを使って拭き取れば問題ありません。

ただし、ホコリが大量に溜まっている時やシーズンオフに入り長期間しまう時などには、徹底的に掃除したい場合は水洗いがおすすめです。

まず以下の6点を準備します。

• 掃除機またはハンディクリーナー
• 雑巾
• スポンジ
• 綿棒
• 家庭用洗剤
• 下に敷く新聞紙など

扇風機のカバーや羽根に付いた油汚れを落としたい場合は、キッチン用洗剤などが適しています。また、使い古しの歯ブラシなどもあると、細かい部分の掃除に便利です。

掃除を行う時は必ず電源コードを抜いておきましょう。次に扇風機のカバーを外しますが、外し方はメーカーによって異なります。特に、カバーを取り付けているツメ部分は力を入れすぎると折れる恐れがあるため、取扱説明書をよく確認してください。カバーが取れたら、羽根を押さえているキャップを回して外し、羽根を引っ張り出します。

部品を分解したら、カバー・羽根の裏表に付いたホコリを、掃除機やハンディクリーナーで吸い取ります。掃除機の代わりにフロアシートなどを使い、ホコリを拭き取る方法もおすすめです。

ホコリが強く張り付いていたり、取れない汚れがあったりした場合は、水洗いで落とすのでそのままで構いません。

取り外したカバーと羽根を軽く水洗いし、べたつきが見られる場合は油汚れが含まれているため、ぬるま湯に家庭用洗剤を溶かしスポンジでこすります。洗い終わったら水滴跡を残さないようしっかりと拭き取り、乾燥させましょう。特に、金属製のパーツは水分を残すと錆びる可能性があるので、入念に乾かしてください。

カバーや羽根を乾かしている間に、本体の掃除も済ませておくと効率的です。機械のすき間のホコリを掃除機で吸い取り、細かい箇所は綿棒を使って掃除してください。また、台や首の部分などは水拭きでさっと拭きます。カバーと羽根が乾いたら組み立てて電源を入れ、正常に稼働するか確認しましょう。

家庭用洗剤を使っても完全に落とせない頑固な汚れはセスキ炭酸ソーダを使ったつけおき洗いが効果的です。まず、大きめのビニール袋にぬるま湯を注ぎ、大さじ1のセスキ炭酸ソーダを入れて溶かします。

その中にパーツを入れてつけおき、30分ほどたったらスポンジなどでこすり洗いを行い、最後に水ですすぎ乾拭きで仕上げてください。ただし、30分はあくまで目安なので、汚れ具合に応じて適度に時間を調整する必要があります。

カバーや羽根を乾かして組み立てる前に、衣類用の柔軟剤をまとわせると静電気を防止するのが可能です。柔軟剤には静電気を防ぐ効果があり、扇風機にホコリが溜まにくくなります。

ぬるま湯3Lに対して柔軟剤をスプーン1杯程度溶かし、ふきんなどへ染み込ませて部品に塗ってください。この時、柔軟剤の香りが充満するのを避けたい方は、無香料タイプを使用しましょう。柔軟剤をお探しの方は下記の記事が参考になります。

扇風機をしばらく使う予定がなく収納しておきたい時は、扇風機カバーをつけておけばホコリの付着を防げます。不織布を使用したものであれば、ホコリが付きにくく、ホコリやカビを除去できるタイプもあるので、目的に合ったものを選んでください。

タワー型扇風機は基本的に分解して丸洗いはできません。ただし、タワー型は元々ホコリがつきにくい構造になっているため、手入れは吸込口や送風口に溜まったホコリを掃除機で吸い取る程度で十分です。

しかし、中にはファン(羽根)を取り外して丸洗いできるタイプもあります。内部までしっかり掃除でき、衛生面で安心できるタワー型扇風機が欲しい方は、ぜひチェックしてください。

扇風機はシンプルな構造なので、分解して水洗いするのはそれほど難しくありません。ホコリを落とせばさわやかな風を送り込むだけでなく、故障や不具合の予防にもなるため、扇風機のカバーや羽根を定期的に水洗いしましょう。