扇風機が回らない・動かない原因は？首振りがゆっくりしか回らない場合の対処法も

夏の暑い日に心地いい風で温度を下げてくれる扇風機。クーラーのように面倒な取り付け工事が必要ない手軽さで、今でも夏の大人気家電です。しかし、シーズンオフにしまいがちになっている扇風機は、いざ使おうとしたときに羽根や首が回らないというトラブルが多く見られます。

扇風機の羽根が動かない・首振りしない原因はいくつかありますが、特に多い理由は羽根がしっかりセットされていないことです。また、チャイルドロックがかかっている場合もあるので、使用する前に設定を見直してください。

今回は、扇風機が回らないときの直し方をご紹介します。ゆっくりしか回らない場合の対処法も必見。「夏になって使おうと思ったら回らなくなっていた」ということもあるので、定期的に掃除をしておくのがおすすめです。扇風機の羽根や首が回らなくてお困りの方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

扇風機の羽根だけが回らない場合は、電源プラグ（ACアダプター）がきちんと奥まで差し込まれているか、外れていないかを確認してください。また、電源コードに傷みがあったり、差し込みが甘かったりすると、火災に発展する恐れがあるため気を付けましょう。

それでも扇風機の羽根が回らない場合は、羽根やガードがきちんと取り付けられているか確認してください。扇風機の羽根には表と裏があり、逆になっていると羽根がうまく回りません。また、羽根全体を覆っているガードも正しく取り付けられていないと回らないので、チェックしてください。

扇風機によっては、子どもが中に手を入れてイタズラできないように、チャイルドロック機能が搭載されているものもあります。しかし、このチャイルドロック機能がオンになっていると扇風機が回りません。そのため、チャイルドロック機能がオンになっていないか確認してください。

首振りの設定にしているのに、扇風機の首がゆっくりまたは弱でしか回らない場合は、故障の可能性が高くなります。よく分解する方法が紹介されていますが、メーカーでは分解しての修理を禁止しています。そのため、修理を行う場合は店舗やメーカーに依頼しましょう。

扇風機を修理するとなると分解する必要があります。しかし、素人が分解するのはかなり難しいので、購入したメーカーや業者に依頼して修理を行ってください。下手に分解してしまうと、発火などの大事故に繋がる可能性もありたいへん危険です。購入業者がわからない場合は、お近くの電器屋さんや家電量販店に相談するのもおすすめです。

昔の扇風機であればオイルの差し込み口がありましたが、最近の扇風機には付いているものがありません。お手持ちの扇風機が昔のものでオイルの差し込み口があるのであれば、注油することでスムーズに動く可能性があります。しかし、オイルの差し込み口がないものにオイルを差してしまうと、故障につながる恐れがあるのでやめましょう。

一番簡単な方法は、購入店への持ち込みです。送料などの費用もかからないので気軽に相談できます。しかし、保証期間外もしくは保証対象外だった場合、修理する内容にもよりますが￥6000∼￥14000ほどの自己負担が想定されます。あくまで参考価格ですので、まずは見積を依頼しましょう。また、寿命による故障であれば、買い換えた方が安く済むことも少なくありません。

扇風機の耐用年数は7～10年です。故障の原因が寿命の場合は修理せずに、廃棄して買い換えることが推奨されます。突然ブーンと大きな異音が鳴ったり、ガタガタと揺れ出すのは寿命のサインと受け取れます。これらの症状が見られたり、すでに耐用年数が過ぎたりしているのであれば買い替えも検討しましょう。

多くの自治体では「粗大ごみ」に指定されますが、扇風機のサイズによっては不燃ごみとしてただで回収してもらえる場合もあります。また、扇風機は家電リサイクルの対象になっていないので、無料で引き取ってくれる店舗も多くなっています。以下のリンクを参考に、最も効率的な破棄方法を選択しましょう。

• 新聞紙を広げて扇風機を置く場所をつくる
• 扇風機の電源プラグを抜く
• 扇風機の前カバー・プロペラ・後ろカバーを外す
• それぞれに軽く掃除機をかけて水拭きをする
• 汚れがある場合は、中性洗剤とスポンジで洗う
• 頑固な汚れの場合は重曹を使う
• 水洗いした後は、風通しのいい日陰に干す
• 完全に乾いたら組み立てる

作業中にプロペラが回転すると大変危険ですので、必ず電源プラグを抜いてから作業しましょう。また、扇風機を掃除する際は、取り外した部品からホコリが落ちてくる場合があるので必ず下に新聞紙を敷いてください。カバーとプロペラを取り外した際は、固定している小さな部品をなくさないよう気を付けましょう。

今回は扇風機の羽根や首が回らないときの対処法について解説しました。扇風機を長く使うためには、日ごろのメンテナンスが重要です。また、扇風機の耐用年数は7～10年なので、それよりも長い期間使っているのであれば、修理よりも買い替えるのがおすすめです。