扇風機のモーターが熱いのは寿命？発火する？ハンディファンの爆発の前兆は

今お使いの扇風機の購入時期を把握していますか。また、扇風機の掃除やメンテナンスはしていますか。古い扇風機をメンテナンスせずにそのまま使い続けると、経年劣化で事故や火災の原因になる場合があります。

扇風機のモーター部分が異常に熱くなっていたら、使用するのは非常に危険です。通常の使用なら、人肌くらい温かさです。動かない・熱くなる・異音がする・羽根が不規則な回り方をするような異変があれば、修理や買い替えを検討しましょう。壁掛けタイプの扇風機は特にメンテナンスを怠りがちなので注意が必要です。

いずれも、長く使っていれば経年劣化は避けられません。今回は事故や火事の原因になる注意点を紹介します。また、ハンディファンの爆発の前兆はあるのかも必見です。扇風機を安全に使うために、参考にしてください。

扇風機のスイッチを入れたのに羽根の回転がゆっくりしている・羽根の回転が不規則に回っているなど場合は、モーターの寿命・劣化・オイル切れなどの原因が考えられます。またホコリやゴミが扇風機の回転する部分に詰まっている場合もあります。

ホコリを除去しても症状が改善しない時は使用を中止して、電気屋さんや購入店舗に問い合わせ、点検を依頼しましょう。

扇風機を長年使用している場合、当然モーターも劣化しています。扇風機のモーター部分が異常に熱を持っている場合には、危険なので使用を中止してください。そのまま使い続けると発火する恐れもあるので、電気屋さんや購入店などに問い合わせをして、点検をする必要があります。

電源コードを触ると羽根が止まる場合、コードやプラグに原因がある可能性があります。コードやプラグが折れたまま使っていると、接触不良・感電・ショートする場合もあります。また、曲がったプラグをペンチで戻すと返って悪化させたり、コンセントを抜く際にコードだけを引っ張たりすると、コードの断線にもなるので注意が必要です。

扇風機のスイッチを入れていないのに、スイッチ部分が熱くなる現象がありますが、10年以上使用しているなら経年劣化が考えられます。しかしマイコンタイプの扇風機なら、マイコンが消費する電力により、使用していなくても温かくなるようです。どちらか分からず不安な場合は、一旦使用を中止して点検を受けるのをおすすめします。

電気を使用して作動する家電は扇風機に限らず、使用中には熱を持って多少温かくなるものです。ここでは、心配ない温度はどのくらいなのか、気を付けた方がいい温度はどのくらいなのかについて説明します。

運転中のモーター部分は、電気が流れているので発熱するのが普通です。触ってみた時人肌くらいの温かさなら、故障や不具合の心配はありません。運転中の扇風機のモーター部分を触った時に異常な熱を感じたり、プラスチック部分が変形したりするほどに高温になっている場合は、注意が必要です。

マイコンタイプの扇風機では、運転をしていなくても電源プラグがコンセントに差し込まれているだけで温かくなります。これはマイコン基盤の消費電力によって、本体の操作部分が発熱するためです。熱が気になる方は、プラグをコンセントから抜けば熱も冷めるうえ、節電にもなりますよ。

特に夏場は生活の1部として大活躍の扇風機。しかし、政府広報オンラインや各自治体からも注意喚起のホームページが作られているくらい、扇風機による火災は意外と多く発生しています。そのため、お使いの扇風機の製造年月や、下記で紹介する部品を確認して火災や事故を未然に防ぎましょう。

製造から10年以上経っている扇風機での火災事故は多く、経年劣化により年数が古くなるにつれて増加する傾向にあります。そのため、今使っている扇風機は買ってから何年経っているかを確認して、事前に火災や事故の対策をする必要があります。

扇風機を動かしている間に、振動したり、ブーンなどの異音がしたりする場合は寿命を知らせる合図なので、身を守るためにもぜひ買い替えを検討してください。

扇風機の首振り機能を長期間使用していると、内部配線が繰り返し折り曲げられるため、断線・スパークして発火するこ場合があります。そして発火すると、周囲のプラスチック部分に着火して火災につながります。

10年以上の長期使用により、モーターが劣化してスパーク・発火した例があります。動きが悪くなったり、モーターから異音がしたり、発熱や焦げ臭いにおいがするなど、なんらかの前兆があるケースが多いです。このような異変が起きた場合には絶対に使用を中止してください。

長期使用により、モーターコンデンサーの絶縁劣化が原因で、ショート・破裂する場合があります。その破裂により発火し、プラスチック部分に着火したり、火がついたプラスチックが溶け落ちて床に燃え移ったりして、火災事故へとつながっていくなどのケースもあります。

エアコンはフィルターランプが点くので、そのタイミングで掃除をしたりメンテナンスをしたりできますよね。しかし扇風機にはそのような機能がないため、こまめな掃除やメンテナンスを怠りがちの方も多いのではないでしょうか。

こまめに掃除をすると、ホコリが原因で発火につながる危険を防げます。その際に、プラグが汚れていれば同時に拭いておくとより安心して使えますよ。

扇風機の保管方法はとても簡単です。清掃後、羽根カバー部分にビニール袋を被せて口を縛ってから保管します。ビニール袋以外にも、市販の扇風機カバーを利用するのもおすすめです。見た目がすっきりして、出したままでもインテリアの邪魔をしません。

また、分解して段ボール箱で保管する方法もあります。扇風機のシーズンが終わったらそのままにせず、ホコリや汚れを防いでしっかり保管しましょう。

平成21年（2009年）4月1日から「長期使用製品安全表示制度」が施行され、扇風機を含む経年劣化による事故が多い5つの家電が対象になりました。そのため扇風機にも、設計上の標準基準期間と、経年劣化についての注意喚起などを表示する義務ができました。

これは、「家電製品を長期間使用する場合の、経年劣化の事故に注意してください」という注意喚起です。これは見える場所に表示されているので、必ず確認しておきましょう。また、標準使用期間が過ぎているものは、点検を受けるか買い替えを検討してください。

近年の扇風機はメンテナンスフリーの商品が多いため、説明書に「分解して塗油できます」と記載がないものは、基本的にオイルを塗るのはおすすめしません。しかし説明書に「ユーザーが注油を行うように」と記載されている場合は、自分でオイルを塗りメンテナンスを行う必要があります。万が一ご自分で注油する場合は、自己責任になる点を留意しておきましょう。

分解してグリスを塗布した場合は、量が多すぎるとかえって動かなくなったり、塗布するグリスによってはプラスチックを破損させたりしかねません。分解修理を素人判断で行うのは、故障の原因になるうえ、感電や火災などの事故の原因にもつながる恐れもあります。

故障した場合は大変危険なので、自分の判断で分解せず、専門の業者に依頼して修理するようにしましょう。

1年中扇風機を使っている方もいると思いますが、長期間電源プラグをコンセントに差したままにしていると、ホコリや汚れが溜まりショートして発火する場合があります。また、タコ足配線では、電流の許容範囲を超えて使用すると発火する恐れがあります。特に電力を多く使う配線コードは束ねて使わないようにしましょう。

久しぶりに扇風機を使用する際は、下記の点をぜひチェックしてください。

• 設計上の標準使用期間を超えていないか
• 電源プラグコードの傷みはないか
• スイッチを入れたら動くか
• 変な音や焦げ臭いはしないか

以上の点に注意して、扇風機を出して使い始める前に点検をしましょう。

中には、リコール製品と知らずに使っている場合があるかもしれません。メーカーのホームページには、リコール製品の告知や回収についての記載があります。リコールについては「消費者庁のリコール情報サイト」にも記載があるので、リコール商品か不安な方はこちらのサイトも合わせて参考にしてください。

USBで給電するタイプの手持ち扇風機をパソコンに繋げて使用していると、羽根が回転しなくなったり、止まったりする症状が起こる場合があります。それと同時に、マウスの動きが不安定になるような症状が起こる場合もあります。

この症状は故障と思われがちですが、電力不足が原因な場合が多いです。この場合は、扇風機をコンセントタイプのものに変えて対処をするのがおすすめです。

扇風機を使っているモーター音がなると故障したのかたと思い驚きますよね。しかし、異音の種類によって原因を突き止められる場合があります。たとえば、キュルキュル・キーキーとなる場合は、軸受けのグリスの油が切れているサインです。

ほかにもカタカタ・カクカクと鳴る場合は、羽を軸に固定するネジが緩んでいたり故障していたりいる場合があります。ブーンとなる音は安全枠や羽などにほこりが溜まっているなど、音の種類で対処法を判断しましょう。

ここ数年でよく使われているハンディファンですが、爆発事故のニュースも耳にします。ここからは、なぜハンディファンは爆発するのか・爆発する前兆があるのかについて解説します。爆発の危険を回避するためにも、しっかりとチェックしておいてください。

ハンディファンが充電式の場合、リチウムイオンバッテリーが内蔵されています。このリチウムイオンバッテリーは、熱や衝撃に弱い性質があります。うっかりハンディファンを落とすなど強い衝撃が加わると内部構造が破損し、発火に繋がる恐れがあります。特に安全基準が日本と異なる海外製品には気を付けましょう。

見た目には分かりませんが、一度でも落としたハンディファンは爆発する危険性があります。安全のため使用を中止しましょう。

ハンディファンの充電中に異常な音がしたり、熱くなったり膨らんだりしたら爆発の前兆と捉えましょう。ほかにも、異臭がする・充電していても満充電にならない・バッテリーの減りがとても早いといった場合も危険です。

このような事故を避けるためにも、落としたり踏みつけたりしない・高温になる場所に長時間放置しないことを徹底してください。また、充電中に発火するケースが多いので、充電中に異常がないかチェックするのも重要です。

10年以上、長期に渡り使用している扇風機は、故障したりモーターから発火したりする恐れがあります。少しでも異変を感じたら安全のためにも使用を中止してください。異変が続く場合は、点検の依頼や買い替えるのをおすすめします。ぜひこの記事を参考にして、扇風機を正しく、安全に使って快適に過ごしましょう。