【壊れた？】PCモニターが故障したときの対処法｜症状は？故障診断の方法や原因も

中古で購入したPCモニターや、長年使い続けてきたゲーミングモニターのディスプレイが映らなくなって困った経験がある人は多いです。これまで使えていたPCモニターが突如映らなくなったり、液晶に線が入ったりしたときはPCモニターが故障している可能性があります。

PCモニターが壊れたら作業効率も下がってしまいますね。そこで今回は、「モニター壊れた？」と思ったときの故障したPCモニターの解決方法を解説します。故障診断の方法ついても触れるので、PCモニターが普段と異なる状態になっている人は必見です。

記事後半ではPCモニターの処分方法について紹介します。壊れたPCモニターは適切な方法で処分や廃棄をする必要があります。不要なPCモニターを所有している人は本記事を参考に処分してください。

ディスプレイに何も映らず真っ暗な状態が続いている場合、HDMIケーブルを挿し直したり電源が抜けていないか確認してください。稀に本体の電源は入るものの映らない場合もあるので、ケーブル関連を一から調べて原因を追求しましょう。

もし、ケーブル関連がきちんと挿さっているにもかかわらず、画面が真っ暗なときはPCモニター本体が故障しているので修理に出すか処分を行ってください。処分する際には適切な方法で行う必要があります。本記事後半に処分方法を紹介しているので参考にしてください。

PCモニターの電源が入っており、きちんと画面が映っているものの点滅したりチラつきが目立つ場合、電源アダプタの故障やディスプレイドライバーが古くなっている可能性があります。また、リフレッシュレートの値を変更して使用していて、出力範囲外の値を設定していてもチラつきます。

PCモニターの液晶ディスプレイが故障している場合は、画面に横線・縦線が入ります。ほかにもデュアルディスプレイ接続の場合、ノイズの影響でも画面に線が入るためモニター1台で接続して起こる症状かを確認してください。

また、画面に横線が入ったまま突如フリーズしてしまったり、フリーズしたまま直らなくなったりするケースもあります。画面に横線・縦線が入るのは故障の初期症状です。

ドット落ちとは別名画素欠けとも呼ばれるもので、モニター画面の一部が常時消灯していたり明るい点に見える現象です。ドット落ちは主にカラーフィルター基板の不良や経年劣化などが考えられ、購入したばかりのモニターでも起こりうる症状です。

ドット落ちはまれに自然と直る場合もありますが、基本的には接触不良や劣化が原因で起こります。

PCモニターを起動した際にピンクや赤みがかった色表示の異常がみられる場合、グラフィックボードや液晶ディスプレイのバックライトが劣化している可能性があります。色表示がいつもと違うと感じたときは別のパソコンと繋いで確認してください。

その際に色表示の異常が再現されるようなら、グラフィックボードではなく液晶ディスプレイのバックライトが原因とみられます。パソコンや液晶に問題はないのでバックライトを交換すれば正常な画面に戻ります。

PCモニターの画面全体が真っ白のまま変化がないときは、ディスプレイ自体の故障が考えられます。電源ケーブルやHDMIケーブルの挿し直しを行い、それでも変化がないようならPCモニターの修理もしくは交換を検討してみてください。

PCモニターの画面全体が暗くなるものの、きちんとアプリケーションやブラウザが映っている場合は故障ではなく液晶バックライト切れが考えられます。バックライトの寿命はおよそ7～10年が目安です。もし、液晶バックライトが切れてしまった場合は、修理に出してバックライトを新しいものに交換してもらってください。

ディスプレイ画面が何度もついたり消えたりを繰り返す場合、PCモニター本体の故障が考えられます。HDMIケーブルや電源ケーブルの接触不良が起こっていないかを確認し、それでもついたり消えたりを繰り返しているようなら買い替えを検討してください。

ディスプレイに衝撃を与えていないにも関わらず、画面の点滅や真っ白の状態のまま変化がないときはPCモニターの寿命が考えられます。PCモニターの寿命はおよそ5年ほどであり、長く使い続けているならモニター本体が経年劣化で故障した可能性が高いです。

しかし、まれにグラフィックボードに問題が起こり、PCモニターの不調に繋がる場合もあります。グラフィックボードが取り外せる場合は、外した状態でPCモニターの不調が起こるか確認してください。もし、取り外した状態でも故障の症状があるときはPCモニター自体の故障になります。

PCモニターの一部が割れていたり液体がにじみ出ている場合は物理的破損が考えられます。引っ越しやデスク上の移動でPCモニターに強く衝撃を与えてしまったり、うっかり地面に落としてしまったりした場合は物理的破損の可能性が高いので、使用を中止し修理に出すか買い替えを検討してください。

PCモニターのチラつきや真っ暗なまま映らない症状がある場合、HDMIケーブルや電源ケーブルの接触不良または故障が考えられます。端子を差し直しても変化がない場合は、別のPCモニターで試して同様の現象が起こるか確認をしてください。もし、同様の症状が起こるようならケーブルの故障が原因です。

PCモニターに不具合があった場合、本当に故障なのか判別がつかない人も多いですよね。壊れているのか確認する方法があります。PCモニターの画面が映らない、チラつくなどの症状を感じたときは、まず故障診断を行ってみてください。

故障診断方法は以下のとおりです。

1. パソコン、PCモニター両方の電源を入れ直し、同じ症状が起きるかを確認する
2. PCモニターのコンセントを挿し直して確認する
3. パソコンに繋いでいるケーブルを挿し直して、きちんと挿入されているか確認する
4. 症状が出ているPCモニターに繋いでいたパソコンから別のパソコンに接続して、モニターの不具合が出るか確認する
5. 症状が出ているPCモニターを別のディスプレイに変更してパソコンに繋ぎ、症状が出るか確認する
6. デバイスドライバーが最新か確認する

確認のための、別のPCモニターやパソコン本体がない人も多いです。故障診断をしてくれる修理店もありますので問い合わせてください。故障診断は簡単にできるものから難しいものまでありますが、自分ですぐに確認できるので、不具合や故障と断定できない場合はまず試してましょう。

PCモニターの色表示の不調がある人は、液晶モニターの初期化を行ってください。液晶モニターの初期化方法はモニターについているボタンから操作が行えます。「リセット」や「工場出荷時に戻す」などの項目があるので、選択して工場出荷時に戻しましょう。

もし、液晶モニターの初期化を行っても改善が見られない人は、PCモニター本体が故障している可能性が高いので修理またはモニターの交換を検討してください。

PCモニターの調子が悪いときに効果的な方法が放電です。放電は、パソコンをシャットダウンした状態で、PCモニターの電源ケーブルを抜いて5分～10分放置する作業です。しばらく放電させたのちに、電源ケーブルを挿し直して改善していれば故障ではなく一時的な不調と考えられます。

また、長時間モニターを起動させているときに調子が悪くなりやすいので、パソコンを長時間使う人は定期的に放電処置を試してください。

デスクトップPCを使っていてモニターが不調の場合、ケーブル自体の故障が考えられるので新しいケーブルに交換してください。デュアルディスプレイを使っている人は問題ないモニター側のケーブルと入れ替えて症状が起こるか確認をしてください。

同様の症状が再現される場合は、ケーブルを交換するとPCモニター不調を改善できます。

紹介した対処方法を試してもPCモニターの不調が改善されない人は、PCモニター本体が故障しています。PCモニターを修理に出すか新しいモニターに買い替えを検討してください。古くなったPCモニターを使っている人は買い替え、購入して月日が経っていない人は修理保証期間内の場合があるので修理に出してみてください。

PCモニターが故障しそうなときに現れる予兆症状が、実際にあるので参考にして買い替えを検討してみてください。

【壊れる予兆症状】

• 液晶のバックライトの劣化により画面がちらつく
• 液晶のバックライトの寿命が近くなると画面表示が薄くなる
• 輝度が落ちて赤っぽい画面になる(バックライトの劣化現象)
• 色の表示が乏しくなる

とにかく液晶画面に何らかの症状が現れた場合は、故障の予兆と思ってください。予兆があったら新しいPCモニターを購入していくのがおすすめです。

PCモニターの寿命はおよそ5年のため、長持ちする使い方をすれば寿命を延ばせます。ディスプレイ電源を何度もオン・オフさせている場合、電源が酷使するので故障の原因に繋がります。そのため、極力ディスプレイ電源が酷使しない使い方をしましょう。

また、室内気温と外気温の温度差が激しい際に、急激な温度差によりPCモニターの寿命が短くなってしまいます。こだわってPCモニターを購入した人は、ディスプレイを長持ちさせる使い方をしましょう。

PCモニターの故障により買い替えを行ったら、不要になったPCモニターを適切な方法で処分しましょう。PCモニターはメーカーや専門の回収業者、自治体で回収を行っています。また、エディオンやケーズデンキなど一部の家電量販店でもPCモニターの回収を有料料金で行っているところもあるので、店舗に問い合わせしてから不要PCモニターの処分を行ってください。

PCモニターは壊れていても買取してくれる場合があります。リサイクルショップに問い合わせてみましょう。

パソコンで作業途中にPCモニターが不調になると作業を中断しなければならないうえ、場合によっては操作が行えずにデータが消えてしまう恐れがあります。大切なデータを保護するためにもPCモニターの故障の初期症状やトラブルが起きたらすぐに修理・交換をしましょう！