山形ワインおすすめ10選｜甘口ワインや高級ワイン・金賞受賞のものも！

近年世界からも注目されている日本ワインですが、実は山形は日本国内でも有数のワイン生産県で、小規模ながらも著名なワイナリーもいくつかあります。しかし、あまり山形にワインのイメージがないという方もいるでしょう。

実は山形はぶどう栽培が盛んでワイン造りの歴史も長く、甘口がお好きな方におすすめのフルーツワイン・高級ワイン・金賞を受賞したワインなどさまざまなワインが揃っています。種類が豊富なので、初めて飲むならどれがいいか迷ってしまいますよね。

今回はそんな山形ワインの特徴とおすすめのワインを解説します。さらに、記事後半ではお土産にも最適なおすすめ山形ワイン10選も紹介。価格も試しやすいリーズナブルものが多いので、ぜひご自宅で試してください。

山形は日本でも屈指のワイン生産県です。山梨・長野・北海道に次いで日本のワイン生産量4位で、中でも白ワイン品種デラウェアの生産量は全国で1位です。これまでは甘口のワインが多かったのですが、辛口の需要の高まりにより辛口のワインも造られるようになりました。

デラウェアだけでなく、「ナイアガラ」「キャンベル・アーリー」「ヤマ・ソーヴィニヨン」「マスカット・ベーリーＡ」「シャルドネ」「メルロー」といった品種が盛んに造られています。

山形ワインを試す際に注目していただきたいのが、ぶどうの品種です。国際品種のぶどうももちろん高品質ですが、地産のぶどうを使ったワインは特におすすめです。

デラウェアは山形で最もワイン用に栽培されている白ぶどう品種です。栽培面積は全国1位を誇ります。小粒で種がなく、食べやすいぶどうとして有名ですが、糖度は20前後と甘みが強く、甘口から辛口まで造られます。その他にはナイアガラ・シャルドネ・セイベル9110などが栽培されています。

山形のぶどう全体の25％を占めるのがマスカットベーリーAです。マスカットベーリーAは、2013年OIV(国際ブドウワイン機構)にワイン用のブドウ品種として認定された日本固有の品種です。

1927年に岩の原葡萄園の創設者である川上善兵衛氏によって開発されました。その他には、カベルネ・ソーヴィニヨンやヤマ ソーヴィニヨンなどの国際品種も栽培されています。

フルーツワインとはぶどうやぶどう以外のワインで造られたワインで、アルコール度数が低いものが多いのが特徴です。山形でもさまざまなワイナリーがフルーツワインを取り扱っていますが、特に東根フルーツワインはフルーツワインに特化しています。

ぶどうだけでなく山形のさくらんぼ・佐藤錦と紅さやかのフルーツワインがあり、どちらもやや辛口で食事とも合うワインです。濃縮還元料や人工甘味料・香料・着色料は使わない100％山形県産さくらんぼのフルーツワインは東根フルーツワインでしか購入できないのでお土産にもおすすめです。

アクセスも便利で観光にも人気なのが高畠ワイナリーです。工場見学や試飲はもちろん、グラスワインや美味しいピザやアイスクリームなどのスイーツも楽しめます。ワイナリーショップでは、高畠ワインだけでなく地酒や地ビール・地元の特産品など幅広い商品を取り揃えています。

特に甘口の「まほろばの貴婦人」が人気で、ほかにも金賞を受賞したワインなど多彩なラインナップが揃っています。ソムリエ資格を持ったスタッフもいるので、ワイン選びに困ったときはスタッフに相談できるのが魅力です。

タケダワイナリーは15ヘクタールもある広大な自社農園で約10種類程のぶどうを育てています。中には、高級ワインに使われる葡萄もあります。無料のワイナリー見学を予約すれば、畑・工場の見学、できたてのワインの試飲が可能です。

1920年より「いいワインはいいぶどうから」をモットーに土作りからぶどう栽培をはじめ、低農薬で化学肥料を使用しない自然農法栽培にこだわり、すべて自社ワイナリーでワイン造りを行っています。

朝日町ワインは山形県の中央部に位置している磐梯朝日国立公園の主峰、大朝日岳の東部の麓にあるワイナリーです。2017年に現在の天皇陛下が訪れたこともあります。日本ワインコンクールにおいて多くの賞を受賞しています。

G7伊勢志摩サミットでもランチに採用されているため、ワインの質は折り紙付きです。また、夏には朝日町ワインを味わいながらBBQを楽しめる「朝日町ワインまつり」が開催されています。

昭和時代、北海道で山ぶどうを使ったワイン造りが行われました。山ぶどうを栽培していた山形県・旧朝日村がその話を聞きつけ、自分たちも山ぶどを使ったワイン造りにチャレンジしてみようと一念発起して設立したワイナリーが月山ワインです。

山ぶどうを使った「山ぶどう酒」をはじめ、山ぶどうとカベルネ・ソーヴィニョンを掛け合わせた新品種ヤマ・ソービニヨンを使った「豊穣神話ヤマソービニヨン」、セイベル9110を使った甘口の白ワイン「豊穣神話セイベル」など個性あふれる魅力的なワインを多数醸造しています。

甘口から辛口までさまざまなワインを醸造している山形ワインの中で、天童ワイナリーでは甘口のワインに人気があります。山形ワインについてもっと知ってもらいたいと、ワイナリー見学を行っています。見学の中にはワイン講座も含まれ、ワイン好きの方々から好評です。

山形で育ったナイアガラを低温発酵させて醸造したワイン「ナイアガラ」はフルーティーな香りと甘さが特徴で、まるでアート作品のようなおしゃれなラベルも魅力です。

2016年設立の東根フルーツワインでは、山形県産のフルーツを100%使ったこだわりのフルーツワインを醸造しています。設立から7年の新しいワイナリーながら、現在、ぶどう・さくらんぼ・りんご・もも・ラフランスを使用した8種類のフルーツワインを販売しています。

「紅さやか」という品種のさくらんぼを熟成させて造った「紅さやかワイン」は、ヨーロッパのワインコンクールで金賞を受賞した自慢のワインです。華やかな香りと奥深い甘みが特徴的な美しい真紅色のワインは、一度飲んでみる価値があります。

山形ワインは山形県内にあるワインショップや酒屋をはじめ、山形の名産品を扱う観光物産館・道の駅などでも販売されています。販売店舗をいくつかピックアップしましたので、購入の際の参考になさってください。

• 池田屋酒店（山形市）
• まるはち酒店（長井市）
• 木川屋新橋本店（酒田市）
• 山形県観光物産会館 （山形市）
• 庄内観光物産館 （鶴岡市）
• 米の粉の滝ドライブイン（鶴岡市）
• 道の駅 月山（鶴岡市）

また、ワイナリーのオンラインショップやECサイトでも取り扱いがありますので、ぜひチェックしてみてください。

山形はぶどうをはじめ、美味しいフルーツがたくさんあります。山形の美味しいフルーツはワインでも楽しむことができます。ぶどうごとに味が異なるので、ぜひお気に入りのワインを見つけてください。