兵庫県のおすすめ日本酒10選｜兵庫県の酒蔵エリアもご紹介！

日本酒生産量で京都と並ぶ兵庫の日本酒はとても有名です。兵庫の地酒はもらっても嬉しいお酒なので、お土産やプレゼントとしても活躍します。特に、灘の酒は銘酒としても名高く、酒米の王様「山田錦」の生産量は日本一です。

兵庫県の酒造りの歴史は古く、赤穂浪士が討ち入り前に飲んだお酒もあります。兵庫県の地酒はネットショップサイトでも購入できるものもありますが、その土地でしか出会えないものも。

兵庫県に行った際は、その土地でしか買えない地酒をお土産として購入することをおすすめします。今回は兵庫県の日本酒の歴史や、おすすめの日本酒10選を紹介します。ぜひ兵庫県の郷土料理と共に味わってくださいね。

約1300年前に書かれた「藩磨国風土記」の一説には「神様にお供えしたご飯にカビが生えてきたので、それを使いお酒を造り、神様に献上した」とあります。この神様がまつられているのが兵庫県の庭田神社とも言われています。

兵庫県は酒造りに適した酒米・水・技術に恵まれていただけでなく、六甲山から吹く風が味方となりました。酒造りに使われている水はカリウムやカルシウム分が多い硬水のため、辛口タイプの日本酒です。

兵庫県は日本有数の日本酒の生産地です。また、酒米も兵庫県でつくっているので、まだ知られていないおいしいお酒もたくさんあります。好みの地酒を選ぶためのポイントを知っておきましょう。

酒米の王様「山田錦」の生産量は全国の6割を占めており、兵庫県では最もよく使われている酒米です。山田錦は全国的にも酒造りに使われていますが、地元産の米と水を使えばよりおいしい酒を造ることができます。

それ以外にも「五百万石」といった酒米も生産されています。同じ土地の米と水を使えるのは酒蔵の強みです。

兵庫県の酒蔵はエリアごとに分かれており、特徴があります。中でも「灘五郎」と呼ばれる地域では「灘五郎組合」が結成されていて、活発に日本酒イベントを行っていることで有名です。ここでは、エリアごとの特色と有名酒造を紹介します。

西郷エリアには「金盃酒造」と「沢の鶴」があり、創業は沢の鶴が1717年、金盃酒造は明治23年と、双方とも歴史ある酒造です。西郷エリアは灘五郎の中でも1番西側にあり、このエリアならではの「灘本流の酒」を楽しむことができます。

金盃酒造では「四季醸造」と呼ばれる醸造技術が開発されました。この方法で1年を通じて日本酒を造ることができるようになり、現在では灘の酒造りの主流となっています。

御影郷エリアは有名な酒蔵が多いエリアです。「白鶴」「菊正宗」「剣菱」「戎面」「福寿」「泉」「安福又四郎」があります。老舗の酒造が多く、さまざまな日本酒が造られています。

このエリアには全国的に知られている大手酒造が多いので、大量生産できない酒蔵の中では日本酒のラインナップが豊かです。中には、全商品を完全特約店制を取り入れている酒蔵もあり、入手困難なお酒もあります。

魚崎郷エリアは「太田酒造」「宝酒造」「浜福鶴銘醸」「櫻正宗」と4つの酒造があります。浜福鶴銘醸は蔵の中に井戸があるという珍しい酒蔵です。どのエリアでも施設見学ができる酒造があるので、ぜひ見学してみましょう。

櫻正宗は名水である「宮水」を発見し、全国で初めて公的な酵母と認定され「酵母発祥の地」として知られています。また、お酒が苦手な人は日本酒アイスクリームを味わってみるのもおすすめです。

西宮郷エリアは酒蔵が10社あります。施設見学ができるのは5つの酒蔵だけなので、よく調べてから訪れましょう。北山酒造では、フレンチやイタリアンにもあう日本酒が造られています。

また、300mlや1800mlの樽酒も売られているので、友人宅で集まる時の手土産におすすめです。日本盛や白鷹などの有名な酒造も多く、小規模な酒蔵ではさまざまな種類のお酒が造られています。

今津郷エリアは「大関」と「今津酒造」があります。大関はワンカップでおなじみのメーカーです。今津酒造の「扇政宗」は明治43年ごろから販売されていました。今津酒造の扇政宗はとても奥ゆかしいお酒です。

今津酒造は灘の力強さを前面に押し出すような売り方はしておらず、「ほっと一息ついてもらえるお酒」として販売しています。大手メーカーでも酒蔵でしか手に入らない日本酒もあるので、酒蔵やショップ巡りをしてさまざまなお酒を楽しみましょう。

兵庫県の地酒には古くからの歴史があります。兵庫の酒蔵ツアーに参加する前に歴史を調べていくと、より楽しめるのでおすすめです。実際に現地に足を運べない方は、自宅で旅行気分を味わいながら兵庫のお酒を楽しみましょう。