LGエレクトロ二クス テレビ OLED65W7Pの調査レポ

65インチという大型のテレビであれば、重量もかなりあるのでスタンドを使って立てたり、分厚い取り付け金具を使って設置を行うケースが多くなります。ところが、この商品はまるで絵画を壁にはめ込んだかのように、ピッタリと壁に貼り付けて取り付けることができます。本体の薄さを最大限に生かした設置ができるというわけですね。

この液晶テレビの音響に採用されているのが、「ムービングスピーカー」という仕組です。これは、音がチャンネルの位置に固定されることなく、文字通り三次元的に音があちこちに自由に行ったり来たりするというものです。これにより、あたかも自分がコンサートホールや映画館にいるかのような臨場感を楽しむことができるというわけです。

液晶テレビではバックライトからの光がでているため、どうしても何も光がない、本当の黒色を表現することができませんでした。ところが、この商品のような有機ELであれば、素子が光らないことによって漆黒を表示することができます。また、このモデルは全モデルよりピーク輝度が25%アップしているので、黒だけでなく他の色もより鮮明に表すことができます。

それほど画面が大きくない機種であれば、こうした問題は発生しにくいかもしれません。しかし、65インチという大きなサイズで、しかも壁にほぼ貼り付けるというスタイルで取り付けるほど薄いため、設置する時にどうしてもたわんでしまうことがあります。製品のホームページに設置方法の動画があるので、参考にするとよいでしょう。

まず、この機種は使用している時の消費電力が他の機種に比べて高いです。なので、電気代が気になってしまうような方にはおすすめできません。節約のためには、テレビを観る時間を減らす必要があります。

また、残念ながら使用していない時の消費電力も高いです。ということで、長時間本機を使用しない場合には、ただただ電力だけを消費してしまうことになり、電気代がもったいないです。コンセントを抜いておけば問題ないでしょうが。

この機種は「ムービングスピーカー」方式を採用しているだけあって、聞こえてくる音自体にはそれほど問題はありません。ただし、本機に備え付けられているスピーカーが少ししょぼいような印象を持たれることがあります。そのような場合には、自分のお気に入りの外部スピーカーを購入して、そこから音を出すようにすれば、問題の解決になります。

通常の使用をしていればこのようなことは起こらないかもしれませんが、長時間使用していた場合には、画面が焼けるということが発生したケースがあったようです。もしそのようなことが発生した場合には、メーカーに連絡して修理を要請しましょう。そして、あまり長時間連続して使用しないようにしましょう。

この機種は、スタンドに立てて置くわけでも、吊り下げるわけでもなく、まさに壁に貼り付けるような形で設置します。そのため、場所もとらず、なんとなく未来を感じさせるような、部屋のアクセントとして機能します。ということで、このテレビは単なる家電というよりは、インテリアの一部となってくれます。

この機種には先述のとおりムービングスピーカーが用いられています。そのため、普通のテレビの音であれば一方向からやってくるところを、立体的に動きながらさまざまな方角から音がやってきます。特にホームシアターのような環境でテレビを視聴する場合ですと、その臨場感で音に没入できるでしょう。

液晶テレビでは味わえないような、本当の闇・漆黒。本機を含む有機ELテレビでは、それを存分に味わうことができます。また、本機においてはそれだけではなく、向上した輝度によって他の色彩の鮮やかさも楽しむことができます。本物の映像美を楽しむのであれば、この機種を選ぶのが正解です。

OLED65C7Pは、OLED65W7Pより少し前に発売された機種です。この二つは、性能的にはほとんど変わりません。画質も、音もほぼ同じといってよいでしょう。しかしながら、価格は、W7Pの方がC7Ｐの倍以上もします。これはいったいどういうことでしょうか？

実は、C7Pは壁に貼り付けて設置をするタイプではなく、スタンドに立てて設置するタイプとなります。ということで、重量は逆にC7Pの方がW7Pの倍以上重たいです。W7Pの方は壁に貼らなければいけないので、なるべく軽くしなければならない、ということもあるようです。

この価格差は一体何か、W7Pを購入するカスタマーは一体なんの付加価値にお金を払っているのかと言うと、それはもちろん、壁貼り付けによるインテリア性に価値を見出しているわけです。

一定以上の収入があり資産も豊富で、大きな家がありシアタールームなども構える、ということになりますと、やはり部屋の中のインテリア性が気になってきます。部屋の中にあまり見栄えの悪い、いかにも家電、というものがあるとあまり気分のいいものではないでしょうね。

だから、そのような富裕層は、多少お金を払ってでも、見栄えのいい商品を求めようとします。

逆にいいますと、それほどお金はないけれどもいい音や映像を楽しみたい、というのであれば、C7Pがお得ということになりますね。

OLED65W8PJAは、2018年モデルとなります。OLED65W7Pが2017年モデルですので、1年後の後継機、ということになるでしょうか？

そして、W8PJAは、インテリア性のかなめであるところの、壁に貼り付けるように設置する、というスタイルは全く同じです。ということは、こちらの機種もやはり、シアタールームなどに設置して、映像や音を楽しみたいという、富裕層むけの商品であるといえるでしょう。

インテリア性が同じであるとするならば、一体何が違うのでしょうか？実は、LED65W7Pではチューナー数が2であったのに対し、OLED65W8PJAではチューナー数が3に増えています。

これが何を意味するのかと言うと、W7Pでは同時間帯に放送されている番組について、そのとき何か番組を観ているのであれば裏番組を一つ録画できるか、または番組を観ていない時には2番組を録画できるかでした。

ところが、W8PJAになると、何か番組を観ているときには裏番組は2つ録画でき、番組を観ていない時には3番組録画できる、ということになるのです。

特に都会に住んでいますと、チャンネル数が多いので、観たい番組が2つ3つ重なってしまうことなどよくあります。そんな時にも番組を見逃すことなく録画できる、というのは便利だといえるでしょう。

LGエレクトロニクス OLED65W7P テレビの種類について、商品概要、説明書、おすすめポイント、口コミ・レビュー・評価、他製品との比較をまとめました。

この商品の特長は、なんといってもこれほど大きくて薄い画面を、壁に貼り付けるようにして設置するという、そのインテリア性にあります。これによって、家電にありがちな野暮ったさを無くすことができ、まわりの家具などとの調和がはかれるのです。

また、有機ＥＬの利点であるところの画面の美しさは言うにおよばず、音に関しても臨場感あふれるサウンドを提供してくれます。

といことで、このインテリア性を確保するためには軽量化を進めなければならず、それは当然価格に反映されます。なので、この商品は、大きな自宅を持ち、シアタールームなどを作ることのできる、一定以上の富裕層が対象といえるでしょう。

多少お金を払ってでも、いいものを、ファッショナブルに持ちたい、そんな方にはぜひおすすめの商品です！