アイロボット 掃除機 ROOMBA890の調査レポ

ルンバ800シリーズが出るまでの従来のルンバは毛束のブラシを採用していましたが、ルンバ890は特殊素材のシリコンブラシを採用しています。これによってゴミを特殊素材のシリコンブラシが浮き上がらせてくれ、吸い込みにくいゴミも綺麗に吸い込むことができるようになりました。

他の掃除機ではない特殊素材のシリコンブラシは特許を取得し、iRobot独自の「AeroForce® クリーニングシステム」として従来のモデルよりゴミ除去量が50％も増加しました。

ロボット掃除機ということもあり、操作が難しいのではないかと懸念している方もいますが、ルンバ890はボタン1つ押すだけであとは勝手にお掃除を始めてくれます。

また外出中の際にもiRobot® HOME アプリをスマートフォンから使用することで、いつでもどこでも遠隔操作で掃除をすることが可能です。アプリ内では現在の掃除状況やルンバ890の充電残量、エラー状況を見ることができるので、勝手に変なところを掃除して壊れないかなという心配も解消することができます。

他にも操作方法が分からないときなどはアプリ内で取扱説明書を確認することができるので、場所をとってしまう紙の説明書を保管しておく必要がありません。

ロボット掃除機を使ったことのない人は本当にしっかり掃除をしてくれるのか不安に思う方もいるでしょう。そんな心配は必要ありません。

ルンバ890はまず掃除開始前に数十のセンサーで部屋の広さや汚れを正確に分析します。これは運転中であっても毎秒60回以上常に状況を分析しているので、ペットなどの動きにも十分に対応できるものであります。

解析した結果40以上の行動パターンから今どの行動が適切かを判断し、迅速に対応することができます。そして小さなゴミ1つ逃すことなく、綺麗になるまで何度も掃除をしてくれます。最後にはルンバ890が綺麗になったことを確認し、自分で収納スポットに帰っていくので帰宅後の片付けも一切不要です。

ルンバ890自体、他の掃除機に比べて小さいため動作音も比例して小さいものだと思っている方が多く、音の大きさに驚いたという口コミが多くありました。しかし中には他の掃除機と大差ないと感じる方もいるようです。

動作音が気になる方は在宅中はスティック型掃除機を使用して、不在時にルンバ890で掃除をするという風に使い分けるのもいいでしょう。

ルンバ890で掃除後、ダストボックスを除くと小さなホコリや髪の毛はしっかり吸い込まれているが、紙くずなどの少し大きめのゴミは吸い込まれていなかったという口コミがあります。

ルンバ890自体、ある程度のサイズのゴミになってしまうとゴミではないと判断してしまい吸い込まずに避けてしまう傾向があるようです。優れた機能性ゆえに起きてしまうのでしょう。

ルンバ890を使用し始めて便利と感じている人は多いですが、ルンバ890を家に迎え入れるまでの準備が面倒だったと感じる口コミも多く見かけました。

ルンバ890を使用する場合、床に物が少ない状態である方が綺麗に掃除をしてくれます。ルンバ890自体、コードなどを間違えて吸い込まないようにセンサーで状況を判断していますが、所狭しとコードがある家ではルンバ890の機能を十分に引き出すことはできません。

また、遠隔操作でルンバ890を稼働することのできるiRobot® HOME アプリの設定方法が難しく結局使用していないという口コミもありました。せっかくついている便利な機能なので、メーカーに問い合わせて有効に使用してください。

掃除終了後、ルンバがホームに帰らない。途中でなにかにひっかかって掃除が中断されている。という口コミも少なからずありました。残念ながらルンバ890もどんなに優秀な判断能力とセンサーを持っていても、時には失敗もおこりうるということでしょう。

物もないのに頻繁に止まってしまう場合は、メーカーのサポートセンターに連絡してみましょう。物によくひっかかって止まってしまう場合は、ルンバ890が動きやすい環境を作ってあげてみてください。

ロボット掃除機の購入を検討する際に、家具にぶつかって傷がついてしまうのではないかと不安の人もいらっしゃるでしょう。しかしルンバ890の口コミを見ていても、家具がボロボロになってしまったという口コミはほとんど見かけません。

ルンバ890の本体サイドにはソフトタッチバンパーがついていて、物や壁を感知するとスピードを緩め接触時のスピードが軽減されます。

ルンバ890の口コミの中で吸引力が弱すぎるという口コミは比較的少ないです。全体的に吸引力が高く、スティック型の掃除機と相違ないレベルで掃除ができていると満足度の高い口コミが目立ちます。

掃除機の大人気メーカーダイソンに比べると、吸引力に差は出てしまうという口コミもありますが、ルンバ890はその場の吸引力というよりは1時間かけて全てを綺麗にするというところでしょう。掃除前と後では見て分かる程の違いが出るようです。

我が家はカーペットや絨毯をひいているからロボット掃除機は無理だ…と最初から決めつけている方も多いのではないでしょうか。ルンバ890は厚さ2cm以内のカーペットや絨毯は対応可能なのです。

毛足の長いカーペットになってしまうと、ブラシに毛が絡まってしまい破損の恐れもありますが、一般的なカーペットだったらルンバ890で十分に掃除をすることができます。

スマホアプリ「iRobot HOME アプリ」の設定が難しかったという口コミも上がっていましたが、それさえ設定してしまえば本当にいつでもどこでもルンバ890を操作することができて、とても便利という口コミがたくさん上がっていました。

中にはWi-fiカメラでルンバ890の動きを外出中に見て楽しんでいるなんて方も。

ルンバ890の上位モデルがルンバ980となります。この2つは吸引モーターやブラシは全く同じものを使っているので、吸引力に違いはありません。しかしバッテリー自体に違いがあり、ルンバ890が最大稼働時間60分だったのに対して、ルンバ980は最大稼働時間75分と15分の差があります。掃除範囲が広い家などにおすすめです。

最も大きな違いはルンバ980には「iAdapt 2.0」というナビゲーション能力がついていることです。ルンバ980本体にはカメラが搭載されています。このカメラで家具の位置などをルンバ980自身が毎回確認し、状況判断を進め絶対にゴミを逃さない！という仕様になっているわけです。

またルンバ980に搭載されたカメラにより、スマートフォンアプリ「iRobot HOME アプリ」から掃除の状況を確認することができます。掃除完了後はアプリ内からどこを掃除したか部屋の地図が表示されます。物があって掃除できない場所などを確認することができるため、とても便利な機能となっています。

ルンバ890の下位モデルがルンバ690ということになります。この2つには大きな違いがあります。まずサイズや重量ですが、ルンバ690はサイズ340mm×92mm、重量3.6kgとルンバ890と比較する程大きな差はありません。ソファやベッドの下に入る分にも特に差違はないでしょう。

またルンバ890とルンバ690共に、「iAdapt」と呼ばれるナビゲーション能力が搭載されているのでゴミを感知する機能にも問題はないです。最大稼働時間や充電時間にも違いはないので、そのあたりも心配ないでしょう。

しかし搭載ブラシとフィルターに大きな違いが出てきます。まず搭載ブラシですが、ルンバ890には特殊素材シリコンブラシが2つ搭載されており、これによってゴミを浮き上がらせ取りにくいゴミもしっかり吸収するというものでした。

一方ルンバ690には毛束タイプのブラシとシリコンブラシが2つ搭載されています。どちらも一般的な掃除機のブラシと変わりがないので、ルンバ890の吸引力を求めてしまうと違いを感じてしまうでしょう。また吸引力にも1.5倍の差があるため、ペットの毛などで吸い取るゴミの量が多いご家庭だと不便を感じてしまうこともあります。

次に排気フィルターです。ルンバ890ではクリーンな排気を期待できるとメーカーもうたう程の実力を持ったAero Vacフィルターが搭載されています。これは0.3マイクロメートルサイズの小さなゴミもフィルターが逃がさずキャッチしてくれる高性能フィルターです。一方ルンバ690ではフィルターについて、全く触れていないので通常の掃除機と変わりないクオリティのフィルターということでしょう。

ルンバ890と似た品番でルンバ876というタイプがあります。見た目も似ていてどこが違うのか分からないという方も多いでしょう。ルンバ890とルンバ876に性能の違いはほぼありません。

しかしルンバ876にはスマホから遠隔操作するシステムが搭載されていません。外出中に掃除をしたいという人には向いていません。一方、ルンバ876を買うメリットとして初期付属品がルンバ890に比べて多いのが特徴的です。

ルンバ876には交換用フィルターが2つ付属されています。メーカーは3ヶ月に1度の取替を推奨しているので、最低でも9ヶ月は付属のフィルターで事足りるということです。また入ってほしくエリアを指定するバーチャルウォールも2つ付属されているので、別途買う必要がなくお得感を得られることができます。

ルンバ890の次の品番ルンバ891との違いは、ずばりカラーの違いだけです。ルンバ890が「ピューター色」に対して、ルンバ891は「シャンパン色」という配色になっています。またルンバ891はAmazonのみで購入することができます。

性能なども全く同じなので、お好みの色を選んで購入することができます。

同じルンバ800シリーズの中でも最も違いがあるのが、ルンバ885です。ルンバ890が2017年に発売されたのに対し、ルンバ885は2015年に発売されました。発売年に2年の差がありますが、性能の部分で違いはほとんどありません。

ルンバ885の魅力の1つに、購入10か月後にメンテナンスサービスを受けることができます。ユーザー登録を行い、10ヶ月後メーカーにルンバを送ると分解し、清掃・点検、修理などを無料で行ってくれるサポートです。

ルンバ890でもメンテナンスサービスを受けることができますが、別途22,500円の費用がかかってしまいます。またルンバ890に付属されているバーチャルウォールは855には付属されてなく、代わりにお部屋ナビが2個付属されています。

お部屋ナビとは部屋の掃除が終わったら次は違う部屋と部屋ごとにルンバを誘導することができます。ルンバ890に付属されているバーチャルウォールは、侵入禁止エリアを指定するので自分に合ったタイプを選ぶといいでしょう。

またルンバ885には外出中にスマホで遠隔操作をする機能は搭載されていませんが、本体の運転ボタン以外にリモコンでラジコンのようにルンバを操作する機能が搭載されています。

ルンバシリーズの最新機種である「ルンバe5」。ルンバ890と比較するとルンバe5の方が清掃力の面で上位機種なのではないかと思う方もいるかと思いますが、吸引力などの面ではほとんど変わりがありません。

では、どういった面で違いがあるのでしょうか。ルンバ890にはAeroForceクリーニングシステムといった特殊素材シリコンで作られたブラシが搭載されています。このブラシは大変優秀で強力な清掃力を誇っていますが、ルンバe5にはAeroForceが3段階で搭載されています。

これによってルンバ890では吸い取り切れなかった微細なゴミも逃すことなく、キャッチすることができるようになりました。さらに最大稼働時間が90分と他機種よりも長めにバッテリーを搭載しているので、広めの家で使用したい場合などにはとても便利になります。

その反面、ルンバ890ではゴミセンサーが2つ搭載されていましたが、ルンバe5では1つになっています。またダストボックスがいっぱいになると、ルンバ890はお知らせをしてくれましたが、ルンバe5にはその機能が搭載されていません。

ルンバ890にはあってルンバe5にはない、そしてそのまた逆もあるわけですが、こればかりはロボット掃除機に何を求めているかによって使うルンバが変わってくるのではないでしょうか。

そしてルンバe5の購入を決める最大のポイントが、ダストボックスを水洗いできるという点です。微細なゴミも吸い込むほどのルンバe5のダストボックスは必然的に汚れがたまりやすいです。そこで丸々水洗いできるというのは、最大の魅力といえるのではないでしょうか。

iRobot ルンバ890 ロボット掃除機について、商品概要、説明書、おすすめポイント、口コミ・レビュー・評価、他製品との比較をまとめました。ルンバ890の全体的な評価は、口コミを見ていてもかなり高評価ということが分かりました。

取扱説明書に記載されている使用注意事項をしっかり理解して使用すれば、問題なくルンバ890で掃除をすることができます。またルンバ890には上位・下位機種があり中間的なルンバシリーズということもあり、シリーズ内では必要最低限の機能を兼ね備え、尚且つその機能が高性能であることも分かりました。

ルンバ890に搭載されているスマホで遠隔操作する機能はあまり利用しないという方はルンバ876。外出中にカメラで掃除状況を確認したいという方はルンバ980。そしてルンバのお手入れを容易に行いたいという方はルンバe5がおすすめです。

あまり高性能なルンバではなく、掃除の時間を短縮したい。外出中に掃除できていることを確認できて、尚且つ部屋がしっかり掃除されていればいい！という方にルンバ890はおすすめの掃除機です。

自分に合ったロボット掃除機ルンバを探して、重労働の掃除から解放されてください！