日立 炊飯器 RZ-SG10Jの調査レポ

内釜はIH加熱と相性のよい鉄をベースに作られた厚さ2.3mmの「黒厚鉄釜」が採用されています。ステンレス釜と比べて発熱効率が7%良いとされており、芯までふっくら加熱することができます。また最高で1.3気圧、107℃の高温で炊くため素早く炊きあがります。

炊飯時に炊飯器から出る蒸気は、製品による子どものやけど事故において電気ケトルや暖房器具と共に主な要因となっています。小さなお子様がいるご家庭でも安心して使える炊飯器だと嬉しいですよね。RZ-SG10Jでは炊飯に蒸気を再利用するため、排出蒸気量を6.0mlまで抑えられています。

またダブル蒸気センサーによって通常の白米炊飯の時だけでなく、おかゆなどの他メニューでも蒸気を抑えられるのが特徴で、蒸気を気にせずキッチンの好きなところに置ける点も魅力的です。

内釜の目盛りの数が多く、どの目盛りに合わせればよいか分かりづらいようです。また目盛り自体も見えづらく、うっかり水が多くなってしまうと、スチーム炊飯の特性上かなりべたっとした炊きあがりになってしまうようです。元々固い炊きあがりが好みな人は水を少し減らすと良いようですが、目盛りに対してどの程度減らすかは何回か炊いてみないと調整が難しそうです。

元々圧力IH炊飯器は洗うパーツが多くなりがちですが、RZ-SG10Jのマニュアルによると使うたびに洗う必要のあるパーツは内釜以外に蒸気キャップ、フィルター、ふた加熱板・ふたパッキン、負圧弁とかなり多いです。これをはずして洗って再度取り付けてという作業をご飯を炊くたびにやらないといけないことがつらく感じることもありそうですね。

内蓋のゴムパッキンが壊れてうまく炊飯できなくなったという声がちらほらあります。パッキンが劣化して壊れてしまうとうまく圧力がかからず、芯が残った生煮え状態のご飯になってしまうそうです。そうなるとパッキンを取り替えて直すしかないのですが、パッキン代がかかる点と、パッキンが届くまでご飯が炊けなくなる点が悩みどころかもしれません。

炊飯器で一番気になるところはやはり炊いたご飯がおいしいかどうかですよね。RZ-SG10Jのレビューを見ると、炊きたてのご飯つぶがたっていて、食感がもちもちしておいしいという声が多数あります。新米のおいしさはもちろん、古米や玄米もおいしくいただけるようです。また、お弁当に入れて冷めたまま食べてもやわらかくおいしいとのことです。

悪い点でも挙がっていましたが、保温中は自動的にスチームをする機能があるため、朝炊いたご飯の残りを夕方に食べてもぱさつかずもちもちの食感を楽しむことができます。また、保温中のご飯をスチームする機能も別途あるため、炊いたご飯の乾燥を気にせず最後まで食べきることができます。

RZ-SG10Jは蒸気セーブということで、少しは蒸気が出るようなイメージですがレビューを見るとほぼ蒸気が出ないようです。蒸気のせいで夏場に炊飯器の近くが熱くなったり、湿気で壁紙にカビが生えたりしないので置き場所を気にせず設置できる点が喜ばれているようです。

内釜はRZ-SG10Jと同じく黒厚鉄釜が採用されています。RZ-SG10Jの「蒸気セーブ」機能に対して、RZ-AX10Mはさらに蒸気が少ない「蒸気カット」になっています。RZ-AX10Mの炊飯メニューは極上炊き（ふつう、しゃっきり、もちもち）、快速炊き、炊き込み、おかゆ、エコ炊飯となっていますが、RZ-SG10Jの炊飯メニューはふつう炊き、極上炊き、極上新米、快速炊き、炊き込み、おかゆとなっています。また、RZ-SG10Jには炊飯メニュー以外に調理メニューがあり、煮込み、雑炊、温泉卵、発酵、パン・ケーキの調理ができますが、 RZ-AX10Mには調理メニューがついていません。

内釜がRZ-SG10Jの「黒厚鉄釜」よりも高伝熱な「高伝熱　打込鉄・釜」になっています。従来の鉄釜と比べて約30％軽量化され、伝熱性能も約1.8倍に進化しています。また、RZ-AV100Mは「蒸気カット」です。また、RZ-AV100M にはRZ-SG10Jにあるパン焼きメニューはありませんが、極上炊き（ふつう、しゃっきり、もちもち）、快速炊き、炊き込み、おかゆ、エコ炊飯、雑炊、温泉卵、ケーキを選べるようになっています。

RZ-TS101Mは2018年10月に発売されたジャパネットオリジナルの限定モデルです。したがって、ジャパネットからしか購入できません。内釜はRZ-SG10Jと比べて熱伝導性のよい「高伝熱　打込鉄・釜」で、蒸気セーブ機能がついています。ジャパネットで購入するため、下取りによる値引きやおまけの商品がついてくることが期待できます。

RZ-AX102Mもジャパネットオリジナルモデルで、2019年2月に発売されました。内釜はRZ-SG10Jと比べて熱伝導性のよい「高伝熱　打込鉄・釜」で、同じく蒸気セーブ機能がついているという点はRZ-TS101Mと変わらずです。しかし、炊飯時の消費電力が増えている点からより高温でおいしくご飯が炊けるよう改良されているようです。

日立　RZ-SG10J　圧力IH炊飯器について、商品概要、説明書、おすすめポイント、口コミ・レビュー・評価、他製品との比較をまとめました。

圧力IH炊飯器としては激安なのに、炊飯器をRZ-SG10Jに変えたら同じお米なのにいつもよりご飯がおいしくなったというレビューが多く見られました。

しかしながら、好みの固さに炊き上げるには水の量をしっかり測らないといけない点や、洗うパーツが多いという点が日々使う炊飯器としてはネックになっているという印象でした。

評価としては、ふっくらとやわらかい炊きあがりのお米が好きな人や、おいしいご飯が食べたいけれど炊飯器にかけるコストはできるだけ抑えたいという方におすすめです。

頻繁に食べるお米だからこそ、自分の好みにあった炊きあがりで毎日おいしく食べられる炊飯器がいいですよね。

お財布とも相談しつつ、自分にぴったりな製品をぜひ見つけてみてください！