日立 炊飯器 RZ-AV100Mの調査レポ

内釜は熱伝導性がよく軽量なアルミ合金製で、底面に鉄の粒子を打ち込んだ「高伝熱　打込鉄・釜」を採用しています。鉄の粒子を打ち込むことで内釜全体に熱を素早く伝え、炊きむらを抑えたおいしい炊きあがりを実現しています。また軽いアルミ合金を使うこと従来の製品から40%も軽量になっています。内側のカーボンフッ素コーティングは直接米を研いでもよい強度で、万が一コーティングが剥がれてしまっても6年間も保証があるため安心です。

ご飯の用途によって白米の炊きあがりを変えられる極上炊き分け機能がついており、しゃっきり、ふつう、もちもちの3つの炊きあがりを選べるようになっています。「しゃっきり」は米粒がしっかり感じられる炊きあがりで、すしめしやカレーにおすすめです。ふつうはふっくらした炊きあがりで普段の食卓にぴったりです。「もちもち」は冷めてもおいしいご飯が炊けるのでおにぎりやお弁当にしてもふっくらやわらかなご飯を楽しめます。

炊飯時の蒸気をカットするため、キッチンでの置き場所に困りません。どれくらい蒸気が出ないのかと言うと、例えば白米3合の炊飯時に使用する水量600mlに対して排出する蒸気は約1.3%の7.8mlです。蒸気がほとんど出ないのでスライド式の棚収納に置いても問題なしです。

以前とお米は変えていないのに炊飯器をRZ-AV100Mに変えたら炊きあがりが水っぽい、お米に甘みを感じられなくなったというレビューがありました。選択したメニューで水加減が細かく変わるため、内釜の目盛りをよく見て正しい水量に合わせないと炊きあがりが水っぽくなってしまう場合があるようです。

ふたが重く、内釜に入っているご飯が少ない状態でふたを開けると、ふたが開く勢いで炊飯器が後ろに倒れそうになるそうです。また、ふたの開け閉めにはかなり力が必要で、開ける時は真上からかなりの力で押す必要があり、閉める際には力が足りないと中途半端な閉まり具合になってしまうそうです。

RZ-AV100Mは24時間保温を謳っており、保温中は一定時間ごとにスチームをあてています。この機能のおかげでご飯の乾燥を防ぐことができるのですが、保温時間が長くなってくるとスチームの影響で米粒の表面がべたべたしてしまう場合があります。

RZ-AV100Mは炊飯メニューが豊富ですが、それを選択する液晶パネルが見づらいとのレビューがあります。液晶画面が暗い、文字が小さい、メニューを選択する際のボタン操作がわかりづらいと感じる人もいるようです。

内釜のカーボンフッ素加工は6年間の保証付きです。フッ素加工が剥がれてきてしまうとご飯がこびりつきやすくなりお手入れが大変になりますよね。他社製のものだと3年程度の保証が多い中、この製品では6年も保証があるという点が購入の決め手になった人もいるようです。

IH圧力炊飯器は洗うパーツが多くなりがちですが、RZ-AV100Mで炊飯のたびに洗う必要があるパーツは内釜、プレート、ふた加熱板、負圧弁、蒸気キャップの計5つです。各パーツは分解しやすいように工夫して作られており、お手入れが楽だというレビューが多くありました。

蒸気が出ないので、棚にしまったままでも炊飯できる点が嬉しいですよね。また、キッチンの結露が少なくなったという声や、炊飯時のにおいがしないのでつわりの時期にご飯を炊くにおいで気持ち悪くならず助かったとの意見もありました。

RZ-AV100Mが2017年7月に発売されたのに対し、RZ-YV100Mは2016年7月に発売されていた下位モデルになります。サイズや重さ、炊飯機能に大きな違いはないですが、液晶画面がRZ-AV100Mではオレンジ液晶でバックライトなし、RZ-YV100MではホワイトLEDバックライト付きの液晶が採用されています。RZ-AV100Mの液晶画面が暗くて見づらいというレビューから、下位モデルですがバックライト付きのRZ-YV100Mを選んだ人もいるようです。

またRZ-AV100MのほうがRZ-YV100Mより炊飯時の消費電力が高くなっていますが、保温時の消費電力についてはRZ-AV100Mのほうが低くなっています。年間の消費電力量で見るとRZ-AV100Mは75.2kWh、RZ-YV100Mが75.1kWhと僅差ながらRZ-YV100Mのほうが低くなっています。

RZ-BV100Mは2018年7月に発売された上位モデルで、価格面ではRZ-AV100Mより数千円高くなっています。重さやサイズについてはRZ-AV100Mと大きな違いがありませんが、少量炊きの機能がより便利になっています。RZ-AV100Mでは少量炊きの際に2合以下しか選べませんでしたが、RZ-BV100Mでは0.5～1合もしくは1.5～2合からの選択式となり1膳からでも炊飯できるようになりました。

また、RZ-BV100Mには炊飯メニューに「おこわ」が加わり、もち米をつかったおこわが簡単に炊飯できるようになりました。年間の消費電力量はRZ-AV100MもRZ-BV100Mも75.2kWhと変わらずです。

RZ-AW3000Mは現在日立が販売している炊飯器の中で最高級モデルとされています。なぜ最高級かというと、まずRZ-AV100Mの側面ヒーターが35Wに対してRZ-AW3000Mは70Wと火力が2倍になっています。

RZ-AW3000Mの炊飯メニューには「おこげ」が加わり、ご飯が内釜に触れている部分を固めに仕上げることもできるようになっています。少量炊きもRZ-AW3000Mでは0.5～1合もしくは1.5～2合が選択できるようになっています。また、RZ-AW3000Mでは白米だけでなく玄米でも極上炊き分け（しゃっきり・ふつう・もちもち）が使えるようになっています。さらに、RZ-AV100Mの「24時間保温」に対しRZ-AW3000Mは「40時間保温」となっています。

その他、RZ-AW3000Mは操作画面にホワイトLEDバックライト付き大型液晶を採用していたり、年間の消費電力量も73.8kWhでRZ-AV100Mより抑えられていたりとおすすめポイントがたくさんあります。しかし、価格面で見るとRZ-AW3000Mはさすが最高級モデルだけありRZ-AV100Mより2万円程高くなってしまいます。

日立　ふっくら御膳　RZ-AV100M　圧力IH炊飯器について、商品概要、説明書、おすすめポイント、口コミ・レビュー・評価、他製品との比較をまとめました。

ご飯の用途によってしゃっきり・ふつう・もちもちと炊きあがりが選べる点が良いですし、内釜のカーボンフッ素加工が6年保証という点も安心です。また、蒸気レスで置き場所に困らず、お手入れしやすい点でもおすすめです。

一方で、水加減がシビアなところや、液晶表示が見づらくメニューを操作しづらい点、ふたの開け閉めに力がいるというレビューがある点が気になるところです。

日々使う炊飯器だからこそ、ご飯のおいしさや購入価格だけでなく使い勝手やメンテナンスまできちんと考えられた製品を選びたいですよね。

お財布とも相談しつつ、ぜひ自分にあった製品を探してみてください！