象印 炊飯器 NP-YT10の調査レポ

NP-YT10は、大火力で釜内に激しい対流を起こしてお米の甘み成分を引き出し、高圧力をかけて甘み成分をしっかりとお米に浸透させます。この炊き方に加え、内釜と内ぶたに施した特殊なコーティングで、還元糖質とよばれる甘み成分の一種を約50%、うまみ成分を約5%アップ。このことで甘みとうまみを引き出したごはんを炊くことができます。

NP-YT10は人工知能AIを搭載しており、前回炊いたごはんの評価を液晶モニターに入力すると最大49通りの炊き方から自分好みの味に微調整してくれます。また、食感も7通りのなかから調整することが可能。ふっくらとした柔らかいごはんからしゃっきりとした弾力が強いご飯まで楽しめます。

炊飯器はほぼ毎日使うモノなので、使うのが億劫にならないようお手入れがラクにできるかどうかもポイント。NP-YT10には、付けたり外したりするのが面倒だった「蒸気口セット」という蒸気を逃がすパーツを採用していません。そのため、洗いものは内ぶた2つと内釜1つの合計3点だけ。お手入れもラクに済みます。

NP-YT10の内釜には、焦げ付きやこびりついてしまうことを防ぐ「フッ素加工」が施してあります。しかしフッ素加工は、普通に使っていてもじょじょに剥がれてきてしまうものです。

そのため象印では、内釜のフッ素加工を3年間無償で交換できる保証が付いています。ただし、記載事項にそわない使い方をしてしまっている場合、保証対象外となる場合もあるので確認しておきましょう。

NP-YT10には、自分好みの炊き方に調整できる「我が家炊き」の他にも、ごはんのやわらかさを設定できる「やわらかごはん」メニュー、お米の栄養素を引き出す「熟成炊き」などさまざまな機能を搭載しています。

そのため、はじめのうちは使いこなすのが少し難しいかもしれません。普段はふつう炊きなどでご飯を炊いて、時間があるときに気になった機能を試してみるのがおすすめです。

ごはんをうっかり炊き忘れてしまった際に役立つ急速機能。一般的に急速機能でごはんを炊くとお米の量にも関係してきますが約20〜30分ほどです。しかし、NP-YT10は急速機能で炊いても40分近くかかってしまうといった口コミがありました。急速機能を重視したいという方は要検討すべきポイントです。

NP-YT10は、もちもち感のあるご飯が炊けるのが特徴。しかし、もちもち感が強すぎて好みの食感ではないなどの口コミもみられました。しゃっきり系のごはんが好みの方とはあまり相性がよくないようです。

前回使っていた炊飯器よりツヤがなかった気がするなどの口コミもありました。それなりに高価格なので、ツヤのある美味しいごはんが食べたかったという方には残念なポイントだと思います。一方で、ツヤがあるお米が炊けたという口コミもあるので、お米の種類や研ぎ方などを変えてみるのもおすすめです。

NP-YT10は、釜内の水分の蒸発を防ぎ約40時間おいしさを保てる保温機能を搭載しています。24時間以上保温することは滅多にないが、約40時間までおいしく保温できる機能はあって損がないという口コミがありました。家族それぞれごはんを食べる時間がバラバラという場合などに重宝します。

お米の甘みをしっかりと引き出せるのが特徴のNP-YT10。前回使っていた炊飯器と比べて甘みが強く炊き上がりました。同じお米とは思えないですなどの口コミがありました。炊き方も49種類あるので、自分好みの味をぜひ探してみてください。

炊飯器は、ブラックやホワイト、グレーなどモノトーンカラーが多い印象ですが、NP-YT10は派手すぎないボルドーカラーで気に入っていますといった口コミがありました。落ち着きのあるデザインなので、さまざまなインテリアに馴染みやすいのもうれしいポイントです。

NP-YT10とNP-VQ10の違いは、

・NP-VQ10の方がNP-YT10と比べて価格が安い。

・NP-VQ10は落ち着きのあるブラウンカラーを採用している。

・NP-YT10は炊飯時に高圧力でお米の甘みを引き出す工程があるが、NP-VQ10には圧力をかける工程がない。

・NP-VQ10の保温時間は約30時間で、NP-YT10の保温時間は約40時間と10時間程度短い。

・NP-VQ10は人工知能AIを搭載しておらず、NP-YT10に比べると機能数が少ない。

この5つが挙げられます。

NP-VQ10はNP-YT10と比べて機能面がシンプルなのが特徴。また、本体のカラーリングもまざまなインテリアに取り入れやすいブラウンカラーを採用しています。

こった機能は必要ないという方やお米の味にはあまりこだわりがないという方、価格が比較的安くてほどほどにおいしいお米が炊ける炊飯器を探している方にはNP-VQ10がおすすめです。

一方でNP-YT10は、価格が高くなりますが、自分好みの炊き方に調整できるなど機能面が豊富なうえに、お米のうまみはもちろんあまみもしっかりと引き出してくれます。そのため、多彩な機能を使いこなしたい方、ごはんの味をしっかりとこだわりたいという方におすすめです。

NP-YT10とNW-JS10の違いは、

・NP-YT10のモデルチェンジ製品のため、NW-JS10の方が価格が高めに設定されている。

・NW-JS10は、ボルドーカラーの他にベーシックなホワイトカラーもラインナップ。

・NW-JS10はNP-YT10と比べて、高さが約2cm低くなりトップ部分がよりフラットなデザインに変更。

・ごはんの甘み成分の一種である還元糖量が約51％アップ。NP-YT10は約50%だったので、約1%アップしている。

主にこの3つが挙げられます。

NW-JS10はNP-YT10のモデルチェンジ製品ですが、目立った変化はあまりみられませんでした。ベーシックなホワイトカラーの炊飯器が欲しかったという方は要チェックしてほしいモデルです。

また、トップ部分がフラットなデザインになったので掃除がしやすいのも魅力。NW-JS10の方が高級感が感じられるなどの口コミもみられました。

しかし、NW-JS10は価格がやや高めに設定されており、モデルチェンジ前のNP-YT10の方がお得感があります。ちょっとした機能面の改良よりも価格を重視して選びたいという方は、NP-YT10の購入を検討するのがおすすめです。