ヒロコーポレーション 炊飯器 HR-05-BKの調査レポ

幅・奥行き・高さのいずれも30cm以下のコンパクトサイズなので、単身アパートなどの狭いキッチンにも嵩ばらずに設置できます。

最大炊飯量も白米の場合で4合まで炊けるため、1世帯3～4人分のご飯を賄うには充分。もちろんご飯の炊飯・保温・タイマー炊きといった基本的な機能も一通り揃っています。

お米を普通に炊くのはもちろん、早炊きやお粥作り、ご飯の再加熱もできる他、玄米のオートミールやスープ、ケーキなどもこれ一つで簡単に作れます。

スチーム機能も付いているので、炊飯器の中に材料を入れるだけで本格的な蒸し料理も作れますし、保温機能を利用すれば自宅でヨーグルト作りまでできちゃうんです。

良くある炊飯器のような小さな操作パネルではなく、本体蓋上部に大きめのボタンが6つ並んでいるシンプル設計。機械が苦手なお年寄りやお子さんでも簡単に操作可能です。

早炊きやケーキなどの調理モードがランプで一目で判るため、ご飯を炊くのに失敗してしまったなんてことも避けられます。

内釜の底が滑らかだと、釜の中のご飯が少なくなったときに内釜の端にご飯が残ってしまうのを避けられたり、しゃもじでご飯がかき混ぜやすかったりと便利です。

しかし、HR-05の内釜は底が直角に近い形状になっているため、少ししゃもじが使いづらいと感じる人もいるようです。

付属のしゃもじも一応付いてはいるものの、そういった場合は市販のカーブが付いているしゃもじを使うのもおすすめです。

マイコン炊飯器全般に言えることですが、HR-05は釜を温める熱源が内釜の底部分にあるため、釜底部分に熱が集中してご飯が焦げやすい性質があるようです。

しかし、この性質はおこげ好きにはむしろメリット。特にお醤油が入った炊き込み御飯などは綺麗で香ばしいおこげが手軽に作れますよ。

家電はメーカー公式サイトなどで商品毎の取扱説明書を確認できる物が多い中、HR-05の販売先であるヒロコーポレーションのWebサイトでは、本品の取扱説明書を確認することができません。

とは言え、元々操作自体がシンプルで簡単ですし、付属の説明書を無くしてしまったとしても、使い方が分からなくなることはほぼ無いと思います。

マイコン炊飯器は釜の底から加熱してお米を抱き上げるため、釜全体に均等に熱が伝えられるIH炊飯器と比べるとご飯の炊きムラができやすいそうです。

ご飯の炊きムラが気になるときは、ご飯が炊けたらすぐにしゃもじで混ぜて30分ほど蒸らすのがオススメ。こうすると、水分が全体に行き渡ってお米が均等な硬さに美味しく炊き上がります。

HR-05は最大幅27cm・縦22cmのコンパで、キッチンのちょっとした隙間にもフィットしやすいところも大きなメリットです。

ちょっとした隙間や多少小さい棚でも十分設置できるので、単身世帯の狭いキッチンや調理器具が沢山あるお料理好きの奥様のお家でも、場所を選ばず大活躍してくれます。

炊飯器の基本機能である煮る・炊く・蒸す・保温するという役割は一通りでき、ご飯とおかずの両方をこれ一つで調理可能。メニューから作りたい料理を選んでボタンを押せば、後は自動で調理してくれます。

できあがりはタイマーとブザーで知らせてくれるので調理の失敗もありません。また、HR-05が調理している間に他のことにも手が回せるため、家事の時短にも繋がります。

一般のご家庭で炊飯器一台に消費する電力量は、平均で1日600～700wh程度だそうですが、HR-05は平均400whと省エネ。電気料金を節約したい人にもぴったりです。

HR-05と大きく違うのは、NC-F180に糖質カット炊きという機能が搭載されているところ。ただし私糖質カット炊きは通常の内釜の上に、一回り小さい内釜をセットして炊飯するものなので、炊けるお米の量は2合までです。

さらに、水を使わない無水調理も可能で、野菜から出る水分だけでカレーを作ったりなんてことも可能。しかし、HR-05が24時間保温可能なのに対して4時間しか保温できないので、完全な上位互換という訳ではありません。

他メーカーの炊飯器と比べても珍しい機能としてスロークッカーというモードを搭載。スロークッカーとは海外ではポピュラーな煮込み料理用の調理器具で、スペアリブの煮込みやおでんなど、普通に作るとかなり手間な料理も簡単・手軽に作れます。

以下がNC-F180の基本仕様です。

カラー：ホワイト(WH)・レッド(RD)

サイズ：幅26.8cm×奥行き26.8cm×高さ18cm

加熱方式：マイコン式

最大炊飯量：通常4合・糖質カット炊き2合

保温時間：4時間

搭載機能：糖質カット炊飯、無水調理、スチーム、スロークッカー、早炊き、再加熱、保温、予約

ボタン一つで簡単に玄米が炊けたり、ピラフやカレー用のタイ米を美味しく炊けるという機能があるのですが、こちらも他2商品の完全な上位互換では無いようです。

HTC-100に搭載されている機能は上記の炊き分け機能と早炊き、保温・再加熱や予約機能といった基本的な機能に加え、クリーニングとスチーム調理機能、糖質カット炊きモードの3つがあります。

他2商品のように様々な調理モードは搭載されていないため、コスパ的には若干劣るようにも感じますが、糖質カット炊きモードでの糖質削減量は公称33％減。炊けるお米の量は通常5合・糖質カット3合と、家族の人数が多いご家庭では使い勝手が良さそうです。

以下がHTC-100の基本仕様となります。

カラー：ホワイト(WH)・ブラック(BK)

サイズ：幅28cm×奥行き41cm×高さ30cm

加熱方式：マイコン式

最大炊飯量：通常5合・糖質カット3合

保温時間：24時間

動作機能：糖質カット炊飯、スチーム、タイ米炊飯、早炊き、再加熱、保温、予約、クリーニング

ヒロコーポレーション HR-05について、商品スペックや価格、オススメポイントやメリット・デメリット、口コミ・レビューや他商品との比較をまとめてみました。

HR-05は一見シンプルですが、それでも炊飯器としての機能はきちんと備えており、他にも様々な調理モードやコンパクトで使いやすいなどの多くの特長がありました。

糖質カット炊飯やスロークッカーモードなど、同メーカーの炊飯器が持つ機能を一部持たないところに不満を感じる人もいるかもしれません。しかし、価格の安さと機能のバランスを考えると、非常にコスパの良い商品なのではないかと思います。

さすがに価格が10倍・20倍もする新型のIH炊飯器やAI搭載式炊飯器と比べると機能面で劣る部分もありますが、自宅で普通に美味しいお米を食べるには十分な性能です。

値段の高い炊飯器がベストとは限らないので、しっかりと性能と価格を照らし合わせて、自分に合った炊飯器選びを行っていきましょう。