象印 炊飯器 NP-VI10の調査レポ

象印のIH炊飯器に採用されている「豪熱沸とう」の機能は、NP-VI10にも搭載されています。マイコン炊飯器と異なり、内釜自体が強い火力で発熱してお米に均一に火が通ります。沸騰してからも強火で炊き続けることによって、うまみを引き出してふっくらと炊き上げる機能です。

お米の炊き上がり具合には人それぞれ好みがあります。炊飯器の満足度を大きく左右するだけに、こだわりたいポイントです。NP-VI10は「白米炊き分けコース」を搭載。「ふつう・やわらかめ・かため」と、好みの食感に炊き分けることができる便利な機能です。

忙しいときや急いでいるときに便利な炊飯器の早炊き機能は、NP-VI10にも採用されています。「白米急速」というメニューを選択すれば、約25分～36分で炊飯が完了します。

もし時間をかけてでも美味しさにこだわるなら、「熟成炊き」メニューがおすすめです。「熟成炊き」では炊き上がりまでに約68分～74分かかりますが、炊飯前にしっかりお米に水分を吸収させることで、お米のうまみを引き出してくれます。

炊飯器は後片付けの楽さも選ぶときのポイントでしょう。NP-VI10の内釜は「ご飯がこびりついて落としにくい」という口コミがいくつか見られました。最近の炊飯器の内釜は、水だけでご飯粒がするする落ちるフッ素加工が施されているものが多いだけに、NP-VI10の残念な点と言えます。

炊き上がりの食感については好みによるところも大きいのですが、NP-VI10は硬めに炊き上がるという口コミが目立ちました。もしかしたらNP-VI10の初期設定の「エコ炊飯」のままになっているのかもしれません。「エコ炊飯」は消費電力を抑えるメニューですが、少し硬めに炊き上がります。この初期設定を解除し、炊き分けのコースで「ふつう」か「やわらかめ」を選択すれば、解決されるとも考えられます。

最近の炊飯器はサイズ的にコンパクトな傾向が見られます。ただ、タイガーなど他メーカーからの買い替えの場合、NP-VI10は左右の大きさに対して前後が少し長く感じられるという口コミもありました。収納スペースの問題もあるため、購入前に寸法を確認することをおすすめします。NP-VI10のサイズは「幅25.5×奥行37.5×高さ20.5」センチです。

以前に使っていた機種と比較しての感想ですが、NP-VI10は炊き上がりまでの時間が長く感じられるという口コミもいくつかありました。白米の「ふつう」コースの炊飯完了までの時間は約46分～53分です。忙しいときなどは少し長く感じられるかもしれません。先述のとおり、「白米急速」という早炊きのメニューを選択すれば、約25分～36分で炊き上がります。

NP-VI10の口コミでダントツに多かったのが「コスパが良い」という点です。お手頃価格な割に、必要で十分な機能を満たしているという感想です。確かに高額な炊飯器には様々な機能があります。しかし、普通に美味しくご飯をいただけるなら、NP-VI10で十分と考える人が多いようです。安価な機種であっても、象印というメーカーへの信頼度も高いためでしょう。

家族の食事時間がバラバラだったり、翌日までご飯を保温する習慣があるなら、NP-VI10の「うるつや保温」メニューは便利で優秀な機能です。30時間まで水分の蒸発を抑え、ご飯の美味しさを損なわないとされています。口コミでもこの保温機能が高評価で、時間がたってもふっくら美味しくいただけるというレビューが多く見られました。

NP-VI10のシンプルな操作性も高評価につながっています。複雑なメニュー操作がないのは、お年寄りなどにとっても嬉しいポイントでしょう。液晶画面も「オレンジくっきり液晶」で見やすく、メニューを選びやすいデザインになっています。取扱説明書も丁寧な内容で、メーカーのユーザーへの心配りが感じられます。