象印 炊飯器 NP-QB06の調査レポ

昔からおいしいご飯が炊けると人気の羽釜。NP-QB06は、その羽釜の形状をもとに、より進化させた「極め羽釜」です。広くて浅い独自の形状により、熱が伝わりやすく、一気に炊き上げます。また、釜底も広いので、IHヒーターの加熱面積も大きくなり、高火力炊飯を実現しています。

NP-QB06の大きなの特徴の一つが「プレミアム対流」機能。高火力・高圧力で豪快に窯の中をかき回して炊飯することで、釜の中の加熱ムラを防ぎます。

お米から一気に溶けだしたでんぷんは甘味成分となり、お米の表面にたっぷりコーティングされます。さらに、炊きあがり前に1.3気圧の追い加圧をかけ、甘味成分をしみ込ませます。

おいしい羽釜のご飯をよりおいしく、というこだわりがつまっています。

NP-QB06の注目の機能が「わが家炊きメニュー」です。前回炊いたご飯の食感（かたさ・粘り気）を回答していくだけで、どんどんわが家好みの食感に近づけていきます。全部で49通りの食感があります。ぜひ、あなたの食感にあう理想の炊きあがりをお召し上がりください。

NP-QB06は最長30時間保温ができます。釜底にセンサーがついており、保温に最適な火加減をコントロールします。釜内の水分の蒸発を防ぎ、長時間保温しても、ご飯のパサつきを抑えます。釜に残ったご飯でおにぎりを作っても、おいしく召し上がれます。

NP-QB06は、釜と二重内ぶたの2つを毎回水洗いする必要があり、それが面倒だという口コミが多く見られます。ご飯がふっくら炊きあがるための構造なのですが、パーツが増える分、手間がかかるというのは大きなデメリットですね。

NP-QB06は釜自体も重いという口コミがいくつかあります。容量は3.5合ですが、炊飯器全体の質量が約6kgあります。一般的に圧力IH炊飯器は重量が重い傾向にあるようです。これは同じメーカーの1升炊き用のIH炊飯器（約5kg）と比べても明らかです。こだわりの羽釜なだけに、これはやむを得ないかもしれませんね。

NP-QB06を使っている方で意外と多いのが「ふたが重くて炊飯スイッチを間違えて押してしまう」という方です。炊飯スイッチが右側についいるため、右手で開閉するときに、指がスイッチに当たってしまいやすいです。すぐにスイッチを切れば大きな問題にはなりませんが、その都度スイッチを切るのも面倒くさいかもしれませんね。

ある購入者の口コミで、家に届いた炊飯器の釜に傷が入っていたという口コミがありました。極め羽釜は内面にフッ素被膜加工されていますが、ナイロンや金属製のたわしで洗うだけでも、フッ素がはがれてしまう原因になります。傷が入ることでも、フッ素がはがれてしまいます。

届いた商品にもし傷があれば、メーカーに問い合わせて取り替えができるそうですが、普段から釜の洗い方にも慎重さが問われそうですね。

NP-QB06の購入者の口コミの中でも、最も多いのが「ご飯がおいしい」「ふっらくモチモチ炊ける」という内容です。特に古い炊飯器を買い替えて、よかったという喜びの声が多いですね。炊飯量が3.5合炊きなので一人暮らしやお年寄りの方にも人気が高いようです。

NP-QB06は、最長30時間保温できるのが特長です（メニューによって異なります）。その秘密は、釜底についている火加減をコントロールするセンサーと、うるおいを逃がさない二重内ぶたにあります。時間をおいてもおいしいご飯が食べられるのは大きなメリットです。

余ったご飯を冷凍保存する方も多いと思います。でも、冷凍したご飯を温めて食べるときに味が落ちた経験はありませんか？　このNP-QB06で炊いたご飯は、なんと冷凍して温めても、炊き立てのようなふっくら・モチモチ感があるのです。極め羽釜はとことん「おいしさ」にこだわっています。

NP-QB06のおすすめ機能は何といっても「わが家炊きメニュー」です。毎回、炊くごとにアンケートに答えていけば、どんどん理想の食感に近づいていけます。「わが家炊きメニューに変えたら味がおいしくなった」という口コミも多く見られます。

NW-JT10は、同じ象印の圧力IH炊飯器のシリーズです。NP-QB06が「極め羽釜」なのに対して、NW-JT10は「豪熱羽釜」という鉄器コーティングされた釜を使用しているのが特徴です。また、炊飯量がNW-JT10は5.5合までなので、若干大きいサイズになります。3人家族の方などにおすすめのタイプとなっています。

NP-QB06とNW-JT10はいずれも圧力IH炊飯器で、炊き立てご飯のおいしさには定評がある加熱方式です。しかし、購入者の口コミを調べてみると、NW-JT10では「うまく炊けない」という口コミがいくつか見られます。一方、NP-QB06では「おいしく炊ける」という口コミがほとんどです。発売時期ではNW-JT10の方が新しいのですが、このように評価が分かれてしまうのは不思議です。

NP-QB06とNW-JT10のどちらがよりおすすめかと言えば、炊飯量や価格、おいしさなどのバランスによります。まず、NP-QB06は3.5合炊き、NW-JT10は5.5合炊きなので、一人暮らしであればNP-QB06、2～3人の家族で使うならNW-JT10の方が適していると言えるでしょう。また、価格はNW-JT10の方が若干安いです。ただ、炊きあがりのおいしさは口コミなどからNP-QB06の方が安心できるかもしれません。

NP-BH10も同じく5.5合炊きの象印の圧力IH炊飯器です。NP-BH10は釜の内面にプラチナコーティングされているのが大きな特徴です。プラチナの触媒作用によって、炊飯器内の水を弱アルカリ性に変え、水分がよりお米に浸透できるつくりとなっています。NP-QB06と比べると、炊き立てご飯のおいしさは、いずれも「おいしい」という評価が多く見られます。

NP-BH10特有の機能として、内釜のにおいを抑える「クリーニング」機能があります。ご飯がうまく炊けない場合に、においやご飯の黄ばみなどが気になるという方が多いようですが、クリーニング機能を使えば、変なにおいなどを防ぐことができるのでおすすめです。

NP-BH10はNP-QB06と比べ、価格が安いのも大きなメリットです。おいしいご飯を食べたいけど、高価な炊飯器には手が出ないという方にも購入しやすい価格となっています。圧力IH炊飯器を初めて購入する方にもおすすめです。

NP-QT06はNP-QB06とほぼ同じタイプの象印の圧力IH炊飯器（極め羽釜）のシリーズです。機能も共通のものが多いのですが、釜の作り方に大きな違いがあります。NP-QT06では、伝統工芸の南部鉄器の技術を駆使して、一つひとつ職人の手加工によって作られています。

NP-QB06とNP-QT06を比較した実験によると、NP-QT06の方がご飯の表面がみずみずしく、モチモチ度もたっぷりでおいしい炊きあがりになったという結果が出ています。やはり釜の作り方ひとつで、味や食感も大きく変わってくるようです。

炊きあがりの味や食感にもこだわりたい方は、最高級の「南部鉄器 極め羽釜」であるNP-QT06がおすすめかもしれません。ただ、それだけ価格も高くなりますので、おいしさとのバランスを考えながら購入を検討されることをおすすめします。

象印 極め羽釜 NP-QB06 圧力IH炊飯器について、商品概要、説明書、おすすめポイント、口コミ・レビュー・評価、他製品との比較をまとめました。

炊きあがりのご飯がふっくらモチモチしていて、保温機能も優秀・冷凍してもおいしいと味や食感について高評価の圧力IH炊飯器です。わが家炊きメニューで自分の好みに合わせた炊き方もできるというのもうれしい点ですね。

釜のお手入れでやや手間がかかるという面もありますが、それを考慮してもこれだけのおいしいご飯が炊ける炊飯器はなかなかありませんから、使ってみて損はないです。

ただし、炊飯量が3.5合までなので、一人暮らしの方向けの炊飯器になります。一人暮らしで、ご飯の味にもこだわりたい方にはおすすめの製品です。

炊飯量、価格、おいしさなどのバランスを見ながら、ぜひ自分にあった製品を探してみてください。